『はくぼのはちきち』
人跡未踏とも言える険しい地に存在する何らかの施設や遺構、もしくは地方。
一部は
第三~
第四次魔族侵攻の際、追い詰められた各種族が
魔族に抵抗する拠点ともなった。
今では僅かな痕跡と伝承が残るのみになっている所が多い。
【ラ・グシン城塞遺構】
現在の
グリル帝国領内にある超大規模星形城塞の跡地。
構造物の大半が朽ちてはいるものの、完全に撤去する事が出来ない程に頑丈。
再現不可能な素材と技術で作られているらしい。
埋もれている地下部分は地上部分を遥かに凌ぐ広さがあるとの伝承が残っている。
【匣(はこ)要塞シリル】
ロークワート高地の外れにある山の一つ。
切り立った断崖絶壁に囲まれたカルデラであり、上空は常に激しい乱気流が吹き荒れている。
現在でも難攻不落な自然の要塞。
過去にあったグリル帝国との戦いでは
リヴァイクの拠点にもなった。
【幽谷(ゆうこく)浄土】
ロブラヌア諸島のとある場所。
人の立ち入る事の出来ない谷の最奥地にあるとされる隠れ里。
口伝しか残っておらず、実在するかは不明。
【万日回峰(まんじつかいほう)荒行洞】
大慶帝国において最も厳しいと言われる修行場。
そこへ至るには標高五千メートルを超える霊峰の断崖絶壁に作られた狭い道を通るしかない。
修行者は毎日狭い山道を登り、その先にある洞窟内での修業を一万日繰り返すらしい。
あらゆる雑念を捨て去り己の悟りを開く事が出来た者のみが真なる
仙人へと至れるという。
【エルヒューム・ユフィーナート】
フォレエルフ共和国の辺境地域に隠された場所。
今は失われた魔法技術で作られた巨大な六本の六角柱が地面の魔方陣を囲むように配置されている。
この六角柱と魔方陣を起動させれば如何なる者も通さぬ結界が発生し、内側は完全に外界と隔絶されると言う。
しかしながらこれの起動には若い命を生け贄に捧げる事が必要となり、今後使われる事はないと思われる。
【ヴォルゲン中枢区『セッカトゥーム』】
ヴォルゲンの
神崇拝の本拠地たる大神殿地下深くに存在する超魔導技術で作られた鉄壁教会。
国政を取り纏める元老院とそれらを統べる教皇が最奥で円卓を囲み鎮座しているとされる。
ルインゴーレムの軍勢や防衛設備によって強固に守られており、ほぼ当時のまま現存している。
【キリコアート・ダングラス地下迷宮】
クリスガーラス王国の砂漠地帯に存在したとされる地下迷宮。
絢爛豪華なガラス彩飾が施された、芸術品と言える地下空間であったとされる。
だが現在、言い伝えにある地には巨大なクレーターと凄まじい量のガラス片が散乱しているだけである。
【ロローグ地方】
大陸南方の田舎、現在の
スタートゥ王国あたりの地域。
全体的に平穏で特別な脅威もなく、影も薄いので魔族から忘れさられていた。
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最終更新:2025年05月09日 23:03