左右つながった眉毛と髭面が特徴の悪人顔。
頭には
スパイクシェルメットを被り、
革の鎧を身に着けたという如何にもな出で立ちをしている。
元々は
スタートゥ王国のとある裕福な商家の長男。
だがその性格は飽き性であると同時にひたすらに粗暴、端的に言えば『家業を継げる訳がない』男であった。
その一方、弟である『
ティエゴ・ニン=アック』は彼とは正反対なまでに優秀であった為、身内から公然と『闇の面は兄が、光の面は弟が全て持っていった』と言われた程である。
ワッリィ自身もそれを自覚しており、早々に家を出て様々な職を転々としたがどれも長くは続かなかったらしい。
そして最後に流れ着いたのが、手っ取り早く大金を手に入れる事が出来るかも知れない河賊…。
だが、ここで彼は河賊の『経営』に類稀なる才能を発揮する事となる。
天性とも言える悪事に関しては異様に回る頭脳と悪党としてのカリスマ性、そして運。
それらを駆使して次々と周辺の荒くれやゴロツキを引き寄せ、ここに
ワッリィ一家を立ち上げる事となったのである。
こんな成りだが、一応は冒険者を志していた事もある。
武器は一通り扱えるようだが、本人は『悪者の武器はこれが一番よ』という理由で棍棒を好んでいるようだ。
船上での殴り合いでどこぞの兵士を川に叩き落としただの、槍を投げて
飛竜を撃墜しただのと言う話も少なからずある。
そして彼の最大の脅威は異様なまでの生命力。
何しろ何度討伐してもどこかで復活してまた船を襲い始めるのだ。
部下の面倒見は非常に良い。
曰く『悪者でも命を張って戦う以上はそれに見合った見返りは当たり前、加えて仲間意識も重要よ』だそうである。
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最終更新:2023年06月13日 11:25