ジャックフルフト・ヴォルフ

故人。
第三第四次魔族侵攻の際に人類を大いに苦しめた魔族の猛将。
その威容は天を突くように伸びた赤黒色の髪と胸まで届く髭、琥珀の瞳と獣の牙、下向きに伸びた大角を持つ黒肌の巨漢であったとされる。
巨大なの魔物の毛皮をマントにして纏い、極めて苛烈で残虐な性質から“暴虐の魔狼”の二つ名で恐れられた。

元は三代目魔王“不遜の”ジルの側近の一人であり、魔王の座を継承したリブラグニドゥの下でも引き続き辣腕を振るった。
そしてリブラグニドゥが勇者に討たれた後は魔界に戻り、『魔狼』の旗印を掲げて次期魔王の座を巡る戦乱を駆け抜けたとの事。

個人の戦闘力は魔王候補として遜色無かったようだが、その余りの苛烈さから配下は次第に離反。
自身の後継として子も残していたらしいが、その育て方もかなり厳しいものだった模様。
結果的に組織力や求心力が衰えた所を他の魔王候補によって討たれたと言われる。
(境遇に耐えられなくなった息子に謀殺されたとの噂も)

遺された子は魔王候補の戦乱に嫌気を指し、魔界からロクシアへ逃亡。
追っ手を避ける為に隠れ住み、子や孫に自らの血筋を教える事は無かったと言う。


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最終更新:2024年06月04日 13:28