「CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-」
作者: SS 本スレ 1-710様
617 :CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-:2015/06/18(木) 22:22:12
本スレ1-710 です
本スレ1-200様 の
お子様(設定スレ 2-014) とうちの子のスピンオフな二次SSの第4話を
仕上げましたので、投下します
以下、属性表記です
・
設定スレ 2-037 の共通設定を下敷きにした現代風ファンタジーな世界観での二次SSです
・今回は一応、できれば、前回分も読んでいただいた方がより楽しめるはず
・第1話
創作物スレ 2-251 、第2話
2-586 、第3話
2-599
・ストーリーは長めで、続きあり、今後もかなりのご都合主義的展開を含む
・登場キャラクター&CPは、アレス様×メサイアです ( 二人の年齢は多分15-16歳位? )
・エロあり ( 本番あり、中出し、暴力行為も僅かにあり、注意 )
・メサイアさんが、少々?ご都合主義的に自己の持つ特殊能力を行使する、といった描写あり
・またメサイアさんに世界最高峰機能を持つ個体との設定を付けたままになってます
・設定準拠ではない表記、設定矛盾のある表記を若干含みます
・キャラ&設定が1-200様の公式設定から外れている可能性あり
こんな感じですがよろしかったらどうぞ
618 :CROSS IMPACT THE 4th-希求するもの-:2015/06/18(木) 22:25:48
「言っただろう。……君が欲しいと」
メサイアはアレスへと、微笑み掛けながら、穏やかな声で返事を返した。
彼の面差しには、メサイア自身が自ら望んでこれを成したのだと、そう言いたげにも受け
取れるような表情が浮かぶ。
今、この場において彼が見せるそうした表情には、メサイア自身が本来から強く備えてい
る自尊心の一片をごく僅かばかりではあるが、覗かせているようにも見て取れた。
「これからもっと悦くなるから。もう少し付き合え」
メサイアは吐息混じりの声で再びアレスへと軽く微笑みながら、そう言った。
次いでメサイアは、身動き一つ出来ない状態のままに在るアレスの方へと自らの身体を預
け、凭れ掛るようにして改めて身を寄せる。
言葉も身体の動きさえも封じられているアレスの方からは、当然ながら目視で確認できる
程に大きな反応は何もない。
アレスの方は、ただ、先程来と同じように憤りに満ちた表情を顕わにしているだけだ。
「……ん、……」
メサイアはそれに構う事なく、僅かに吐息を零しながら、その場で、自らの腰をゆっくり
と動かし始めた。
自らの内側にアレスの陰茎の質量と熱を感じながら、メサイアは相手に更なる快楽を与え
てやろうと意識を傾けつつ、それに足る動作を重ね、自身の腰を動かす。
「は、ぁ……っ、……」
メサイアがその動作を繰り返す度に、堪え切れない熱量を伴う感覚が、彼自身の口元から
も熱を帯びた小さな吐息となって零れてゆく。
そうしてメサイアが成してゆく行為は、アレスが想定していたものとは異なり、意外にも、
何処か覚束ない雰囲気を帯びた、たどたどしさを併せ持つものだ。
恐らく、メサイア自身には、これまでにこうして情交を重ねた経験は幾度もあるのだろう
が、自分自身が自ら動いてそれを成すという経験はあまりないのだろう。
「……う、……」
自らの動きによって、自分自身の内側に齎される中途半端に熱を帯びた感覚に、メサイア
は小さく身体を震わせ、僅かに声を上げた。
それでも、メサイア自身の身体は、未だに充足感に満たされる程の強い快楽は享受しきれ
ていないのだろう。そうした状況に在る事は、アレスから見ても明瞭に解る。
今もこうして、アレスの視線の及ぶ範囲内に僅かに映るメサイアの性別を指し示す性器の
形状からも、それは明らかだった。
メサイア自身の陰茎は、少しずつ形を変えつつはあったが、未だに完全な形では勃ち上が
ってはいない。
そうした状況にあっても、メサイア自身は、中途半端に熱を帯びた僅かばかりの快楽と辛
苦を伴うこの状態から逃れようとするかのように、アレスに施す動作を重ね続ける。
だが、メサイアの動作が、彼自身が望む強い快楽を伴うものに変わってゆく様子は一向に
ない。
メサイアの動作は、相変わらず、僅かながらの戸惑いにも似た情を残すかのような行為が
大半を占めたままだ。
それは、こうした類の経験が決して多いとはいえない者が成すような行為にも似たもので
彼自身が達する為に成す動作としては些か控えめな印象のものばかりだった。
「……っ、ふ……」
それでも、メサイアは、この行為を止める事なく続けながら、熱を帯びた小さな吐息を途
切れ途切れに零し続けた。
この状況は、決してメサイア自身が望んだとおりの状態ではない。
今、現時点において、彼がそうした状態に在るのだという事は、これまでの間、ただ黙し
たまま、メサイアに直に接し、この行為を受け続けていたアレスにも解っていた。
アレスは、相対するこの見目麗しい少年――メサイアが自らの独力では、自身が達する事
さえ難しい状況にあるのであろうという事を充分に察知していた。
そうした状況を踏まえた上で、アレスは行為を重ね続けるメサイアに対し、自らの思念を
以って呼びかけた。
――もう止めろ。君だけではこれ以上は無理なんだろ。僕に施したこの制限を解け。
それさえすれば、僕は君に協力してやる事ができる。
アレスからの思念を受けて、メサイアは漸く自らが成そうとしていた行為の動きを一旦、
止めた。
だが、メサイアは、未だにアレスの陰茎を自らの局部へと受け入れた状態を保ったままだ。
メサイアは、その状態を保ったままで、今、改めて、彼自身と対峙している、漆黒の髪と
瞳を持つ、精悍な顔立ちをした少年の事を静かに見つめていた。
そうしてアレスを見つめるメサイアの碧い瞳には、僅かに涙が滲んでいるようにも見えた。
「……ん、」
アレスの思念からの呼びかけに応じるように、メサイアは、その場で一度、顔を伏せるよ
うにして、小さく息を継いだ。
その直後に、メサイアは再びアレスに向かって吐息混じりに声を掛けた。
「は、ね……君の翼を、見せて……」
メサイア自身がそれを真に望んだ故に発した言葉であったのかといった事項については、
アレスには今、この場では計りかねた。
それはメサイア自身がこれまでの間、アレスの言葉と行動を封じてきたという、その所作
を他人から悟られぬように欺く為の言葉であったのかもしれない。
アレスは自分の背中に翼が存在するという事をメサイアが何故、了知しているのかという
点についても、敢えて深く考えるのを止めた。
この見目麗しい人工生命体の少年――メサイアであれば、今、行使している以外にも更に
多数の不可思議な能力を保有していたとしても、全くおかしい事ではないと思ったからだ。
ともかく、メサイアがその言葉を口にした時点を契機として、アレス自身が自らの声で自
由に会話する事が可能になっていたのは事実だ。
それは、アレス自身の身体へと実感を伴う感覚となって現れていた。
たった今、不意に呪縛を解かれ、図らずも急な形で自由を得た自らの言質をもって、アレ
スはメサイアへと返答を返してやる。
「君もそれを現わすというのなら、見せてやる」
「……一緒に……なら……」
アレスから向けられた声に応えるかのように、メサイアは吐息混じりに自らも返答めいた
言葉を返した。
その言葉を返すと同時に、メサイアはこれまでの間、アレスの一方の肩と、ベッドの上へ
とそれぞれ異なる場所に添えていた自らの両手をその場から一度外した。
続けて、メサイアは外したその両手をアレスの腰の辺りへと遣った。
メサイアは、そのまま自らの両腕に力を入れ、相対するアレスのしっかりとした筋肉を備
えた体躯へと縋り付くようにして相手の少年の身体を強く掻き抱いた。
「……ん、……」
その所作の直後に僅かに息を継いだメサイアは、次の瞬間に敢えてそれ以上相手に予告す
る事なく、自らの背中に純白の翼を出現させる。
それから遅れる事なく、アレス自身も生来からその身に備える緋色の翼を自らの背に生じ
させていた。
恐らく、メサイアはその時点に合わせて、アレスの行動の一切の束縛を解いたのだろう。
だからこそ、アレスは自らの意思で自らが備える緋色の翼を一片の差し障りもなく、自ら
の背に出現さる事が可能となっていた。
また、その煉獄の炎のような色合いの緋色の翼は、アレスが元来兼ね備える能力を併せて
行使する事で、彼自身が身に纏う衣服を損なねる事なく、当人の背中へと出現していた。
アレス自身が自らの意思をもって、再び一片の差し障りもなく行動することが出来るよう
にする為のタイミングをメサイアは予め図っていたのだろう。
その事自体はアレスにも容易に推測できた。だが、今、現時点において、アレスにとって、
それが可能となった経過自体は、どうでも良い事のように思えた。
今、アレスが自らの気に留めていたのは、たった一つ、この目の前のメサイアという名の
少年の姿形と存在のみだ。
純白の翼を拡げたままの状態を保ち、アレスの事を切なげな表情を浮かべた瞳で見つめる
メサイアの姿は、ただひたすら、純粋なまでに美しかった。その一点に尽きる。
更に、この美しい生き物は、自らの意思をもって、此方側に縋りつくように抱き付きなが
ら、未だにその局部に熱と硬度を保ち続けているアレスの男根を受け入れたままだ。
「約束どおり、君が達するのを手伝ってやるよ」
メサイアにそう告げたアレスは、この美しい生き物の面差へと、自らの片方の掌を添えた。
アレスはその掌をもって、メサイアが顔を叛ける事など出来ないようにする為に僅かに力
を入れる。
そのまま間を置く事無く、アレスは自らの顔をメサイアの面差しの方へと寄せ、相対する
この少年の唇を半ば強引に割って、深く口付ける。
「……ん、っ!!」
その行為を受けた瞬間、メサイアの瞳は驚きを隠せない、とでもいうかのように見開かれ
ていた。アレスの見立てにやはり間違いはなかったのだろう。
メサイアには、恐らく、こうした形で行為を返された経験はない。
相手の性欲を単に処理するような類の性交については、もう幾度も経験を重ねている筈だ。
それでも、メサイアには、深い情愛を伴ったかのような状況下に置かれたなかで性交を重
ねるといった経験は、これまでに一度もないのだろう。
だから、多分、メサイアは、相手に対して口淫を施した後の自らに、こうした口付けが施
されるとは思ってもいなかったのだろう。
アレス自身にもこれまでにそう多くの性交の経験がある訳ではなかったが、今、こうして
メサイアに直に対峙するなかで、それは手に取るように分かった。
ただ、メサイアに対して、こうした思考を廻らせていたアレスの思念が何処まで伝わって
いるのかは、全く判らなかった。
それでも、アレスは敢えてそれを気に掛ける事なく、メサイアへと深い口付けを施し続け
ながら、相手の身体にもう一方の手を添えつつ、再びベッドの上へと易々と押し倒した。
「んっ、ふ、っ……ぅ、……」
メサイアの身体をベッドの上へと押し倒した後も、アレスが執拗に口付けを施し続けてや
ると、相手の口元からは、途切れ途切れに切なげな吐息が零れ続けた。
相手のその様子を見計らいながら、アレスはメサイアに施していた口付けを一旦、止める。
それから、アレスは相手の一方の肩に一度、自らの片手を置いてから、アレスの事を掻き
抱くようにして廻されたメサイアの両腕をわざと外してやった。
アレスは、そうして再びメサイアの自身の身体と自らの身体の間に少し距離を置いてから、
一方の掌をベッドの上へと付くように置いた。
その所作の後に、アレスは、自らの許に組み敷くこの美しい少年の姿を改めて目に留めた。
波打つ長く豊かな金色の髪を純白の大きな翼の上に拡げながら、碧い瞳に涙を溜め、僅か
に上気した素肌を晒すソレはまるで、堕ちた天使のようだ。
自らが身に備えた、金色の髪と純白の翼以外にメサイア自身を飾るものは何一つ無い。
メサイアは身に纏うものなど何ひとつ無く、未だに局部の深い部分でアレス自身と繋がり
続けた状態に置かれたままだ。
そんな状態に在っても、メサイアは抵抗する素振りひとつ見せる事なく、自らの生来の姿
をアレスの目前に晒し続けている。
また、相手の陰茎を受け入れたままのメサイアの其処は、幾度かの収縮を繰り返しながら、
心地良い熱をアレスの許へと伝えて続けていた。
そうしたメサイアの状態を今、現時点において、間近に目にし、実感しながらも、アレス
は敢えてこの目の前の相手に声を掛ける事を一切しなかった。
アレスは自らの目の前で、抵抗感など微塵も見せる事なく、此方側に組み敷かれた状態の
まま、その場に留まっているメサイアに対し、相応の行為を施し続けてやると決めていた。
アレスは間を置く事なく、つい先程まで、完全な形をもって勃ちあがってはいなかった、
メサイア自身の性別を証する部位たる性器へと自らの一方の掌を添えた。
そうして、漸く熱を帯び始めていた、その部分を包み込むようにして、触れてやる。
「……っあ!!」
アレスから与えられた行為に合わせて、メサイアは僅かに腰を跳ね上げるようにして動か
しつつ、声を上げた。
それは、今、漸く、この時点になって、メサイア自身が、これらの行為に対して快楽を感
じ始めているのであろう事を直接的に指し示しているかのように思える類のものだ。
「一度火が付くと、君は酷く感じやすくなるんだな」
「ん、……」
自らの掌をもって、与え続けてやっている行為と共に、アレスが投げかけた言葉に対し、
メサイアからの返答はない。
ただ、アレスから与えられる行為によって、自らの身体の中心の熱が増していくのに合わ
せるかのように、メサイアは、自らの両腕を相手の腰の辺りから背中の方へと廻してゆく。
メサイアは、今この時点において、彼自身目の身体へと、先程とは異なる身体へと愛撫を
施し始めた目の前の少年――アレスに何故か縋り付かずにはいられなかった。
それは、先程のメサイアからの求めに応じ、アレスが自らの背に出現させた焔のような色
合いを持つ緋色の翼を目にした所為だったのかもしれない。
ただ、メサイアが、アレスの緋色の翼に対し、何故か然したる具体的な理由もなく、その
場で強い既視感を覚えたというのは、紛れもない事実だった。
アレスの背に現れた緋色の翼を目にした瞬間、メサイアはアレスに対し、彼が自らと同質
の存在であるのだろうという思いをまた改めて一層強くしていた。
それが、恐らくは自らにとって、唯一つの特別なものを求める存在同士であるということ
に、翼を持つものとしての同族意識が加わったもの故なのか、メサイアには解らなかった。
メサイアが今、この場で、強い既視感を持ちながらも、初めて目にした緋色の翼は、まる
で自らの目の前に、一幅の絵画に描かれた紅蓮の炎のように見える。
熱量こそ無いものの、それは何故か、理由も無く、メサイア自身の感情を昂らせるのに充
分な感覚と熱量を届けた。
自らの心の内へと新た生じた熱量を帯びた感覚に促されながら、メサイアは自身の両腕で
目の前のアレスに再び縋るかのようにして、相手の身体を再び強く掻き抱いた。
その動作は、アレスの翼が生じる部分を避けるように配慮を行った上で成されたものだが、
相対する少年の行為を更に煽るには充分なものであるかのように思われた。
メサイアからの行動を受けて、アレスは相手の其処に置いていた片手を一旦外す。
「……ん、ぅ……」
外したその一方の手で支えるようにして、メサイアの美しい線を描く肢体をアレスが抱い
てやると、その口元からが再び切なげな吐息か零れた。
恐らく、アレスの腕に抱かれる事によって、メサイアの内側に挿入ったままのアレスの男
根の位置が更に深くなったのを感じての事だろう。
相手のその反応を確認した後にアレスは、メサイアの其処へと自らものを更に深く突き入
れる動作に激しい緩急を付けて施しながら声をかけた。
「これから君は、僕だけのものになるんだ。それ以外の選択は許さない」
「……あ、ぁっ!!」
アレスの動作を受けて、メサイアは堪え切きれないとでもいうかのように声を上げた。
それでも、アレスが述べたその言葉にだけは、鋭く眼光を光らせ、すぐさま反応を返す。
――私は他の誰のものにもならない! 絶対にだ!!
アレスは、メサイアのその思念を自分自身の心の内に受け取ったと同時に、この目の前の
美麗な顔立ちの少年を抱いていた自らの腕を解いた。
それから間を置く事なく、アレスは、その空いた手でメサイアの頬を張った。
アレスの掌がメサイアの頬を張った直後に、乾いた音が鳴り響く。
その音に合わせて、自らの両腕の力を保つ事が出来ていなかったメサイアの身体が、自ら
の純白の翼を背にしたまま、ベッドの上へと沈む。
そうした状況にあっても、メサイアの其処はアレスのものを受け入れたままだ。
「こんな状況に置かれているくせに、面白い事をするんだな」
アレスはそのままの体勢を保ったまま、メサイアの事を揶揄するように見降ろしながら、
そう言葉を掛けた。相対するメサイアからは、返ってくる思念も言葉さえも何一つない。
メサイアは抵抗めいた動作をする見せる事もなく、その場で、ただ僅かに荒い呼吸を繰り
返しているだけだ。
しかし、そうした状況にあっても、メサイアはアレスの方へと鋭い視線を向け続ける事だ
けは止めはしなかった。
「いいよ。君の身体にちゃんと覚え込ませてやるよ」
「……っ!!」
相手からその場で述べられた言葉に対し、メサイアが返答を返そうとしていたのか、単に
息を継いだだけなのか、アレスには解らなかった。
それでも、アレスはそうした事を気に掛ける事なく、中途半端に脚を折り曲げ、投げ出さ
れたままになっていた、メサイアの両脚を自らの両手で掴み上げた。
アレスがそのままメサイアの両脚を二つに折り込むようにて引き上げ、自らと繋がる相手
の局部へと、ソレを再び深く突き挿れる動作を幾度となく激しく加えてゆく。
「……は、っ! ……っ、あぁっ!!」
その動作をメサイアが受け留める度に、辺りには悲鳴にも似た声色とその局部へと互いの
身体を打ちつける度に生じる乾いた音だけが響いた。
メサイアが今、置かれている状況を踏まえれば、本来であれば、先程、あの時点で、彼が
自らの思念をアレスに返すことさえ難しい筈であったという事は想像に難くなかった。
加えて、今、この場で、メサイアがアレスに向けて、そうした思念を返すということが、
全く有益なものにはならないという事も、充分に心得ていた筈だ。
それにも関わらず、メサイアは、アレスのものになる事を拒むという自らの意思を、一遍
の曇りもなく、臆さずかつ、鮮明な感覚を伴う痛烈な思念として、此方に送ってきたのだ。
メサイアのその態度にアレスは酷く腹が立った。
だから、今、自らに与えられている時間の赦す限りにおいて、目の前のコレがその態度を
改めるまで、コレを犯し続け、ひたすら快楽を与え続けてやると決めた。
どうせ目の前のコレは先程、自らが此方に送ってきた思念とは裏腹に、抵抗めいた動作
示す事などないのだろうから。
「……っあ!! あ、ぁっ!!」
アレスが何度も激しく突き上げる動作を繰り返してやるうちに、メサイアは自らの身体を
細かく震わせながら反応を返し、それと同時に喘ぎ声にも似た声を上げるようになった。
恐らく、メサイアは自らの後孔に受け続けた感覚だけで、自身の男性器の方で達する事の
ないままに、果てたのだろう。
それを証拠として示すかのように、メサイアの後孔は先程よりも強い収縮を繰り返した。
メサイアの後孔から受ける感覚と内側の肉壁からの心地よい熱を感じながら、アレスは自
らの精をそのまま其処へと放った。
「ん、うぅっ!!」
それを受けたメサイアはその身体を軽く仰け反らせ、自らの翼を小さく震わせながら、再
び僅かな吐息を零しつつ喘ぐ。
アレスは相手のその様子を自ら目に留めながら、一方の腕をメサイアの脚から離した。
支えを失ったメサイアの片脚は、意識を半分失いかけていた彼自身の身体が弧を描くよう
な体勢を取っている様に合わせるように、ベッドの上へと滑るように落ちていった。
メサイアが意識を朦朧とさせている様子を目視しながら、アレスは自らの背を二つに折る
ようにして、改めてその場で前側へと屈み込むような状態へと自らの姿勢を変えた。
それから間を置く事無く、アレスは未だに達してはいないメサイアの男性器へと自らの一
方の掌を伸ばし、先程と等しく熱量を保ち続けているままの、それに軽く触れた。
「……っ、あ……」
アレスから受けた、たったそれだけの所作を受けて、メサイアは未だに熱を帯びたままの
吐息を僅かに零した。メサイアのその様を目にしながら、アレスは再び声をかける。
「まさかこれで終わりだと思ってはいないだろう?
まだこれからだ。僕に与えられている時間の赦す限り、君にも快楽を施してあげる。
さっき、僕に施してくれたみたいに念入りに愛してあげるよ。
但し、君が本心から僕のものになる事を望むまでは、これから一度、此処で達した後は、
全て途中まででお預けになるけどね」
「……っ、……」
メサイアは、アレスのその言葉を自らの耳に捉えた瞬間に、背筋が冷たくなるような感覚
に身体を震わせた。
それは、アレスの目には写らない程に僅かなものであったかもしれないが。
コレは何か違う――。自分があの子を求める感覚とは何かが違う。
アレスが此方側へと向けてくる感情は、自分自身が持つそれと同質のものではない。
その事をメサイアが自身の本能的な感覚をもって察知した時にはもう既に全てが遅すぎた。
目の前のこの美麗な姿をした少年がそうした思考に捉われ始めている事などを気に留める
様子は、今のアレスには全く見受けられなかった。
アレスはメサイアの様子に構う事なく、再び、この相手の少年の男性器への愛撫を始めて
ゆく。それから程無くして、アレスはメサイアが自らの男性器でも達する様を見届ける事
になった。
だが、その状況を目にした後も、アレスは自らの行為を終えようとはしなかった。
アレスは間を置く事なく、既に一度、相手の精液を受け止め、より一層、鮮明な水音を立
てるようになった、メサイアの後孔を突き上げる為の動作を更に強く加えていった。
【 続く 】
お読みいただきありがとうございました!
今回分含めまして、メサイアさん、あまり喘ぎ声をあげたくないようで、台詞調整に苦心しましたw
あと、以前から書きたいと思っていた、翼!に関する描写も加えてみました
翼いいよね!翼!思ったとおりには書けていないけどw
SSの方はまだ更にあと少し続きます
引き続き、まったりペースでお待ちいただけると幸いです
どうぞよろしくお願いいたします
最終更新:2016年01月02日 21:12