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  • オリロワVRC @ ウィキ
  • アサルトリリィ -青い果実-

オリロワVRC @ ウィキ

アサルトリリィ -青い果実-

最終更新:2023年02月20日 23:06

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アサルトリリィ -青い果実-



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〇

あの後、俺はひたすら走って逃げ続けていた。
フレンド同士の殺し合い……そんな事態があってたまるか。

「どうしたんだ、マキシム!?何かGMに脅迫されたのか!?」

俺とマキシムはフレンドだ。
そこまで特別に仲が良いというわけじゃないが、色々と遊んだ経験はある。
マキシムはロシア人で国籍こそ違うけど、日本語が上手だからコミュニケーションが取りやすかった。

明るく接しやすい性格で、あのマキシムが自分の意思で誰かを殴るようには思えない。
きっとGMに人質を取られたり、何か脅されてるに違いない!

「おいおい。これは殺し合いだぜ?」
「それは知ってる。でも、あんたは誰かに危害を加えたりするような人じゃないはずだ!」
「ぷっ。HAHAHA――AHAHAHAHA!!」

急に大声で笑い始めるマキシム。
――この笑いを、俺はよく知ってる。
それは相手を見下す時の笑い――嘲笑だ。

「マキ……シム……?」

どうしてこいつは、こんな場面で嘲笑なんてするんだ?
まさか俺のことを騙してたのか?
でも、だからって殺し合いの中でこんな笑い方が出来るとは思えない。……気が狂ったのか?

「なぁ真二ィ。ケツアナ・ホルノスキーって名前を知ってるか?」
「ケツアナ・ホルノスキー?」

なんだ、それは……?
ケツアナ?……尻穴?
意味がわからない。ふざけてるのか?こんな状況で……。

「あまりにも哀れすぎて笑えてくるから、教えてやるよ。
ロシアで指名手配中の連続殺人鬼、ケツアナ・ホルノスキー。それが俺の正体だ」

連続殺人鬼……!?あのマキシムが!?
いやいやいや――それはおかしい。どうしてそんな奴がVRCなんてするんだ?
この世界に殺人鬼が潜んで、それを知らずに普通にフレンドとして接してた――なんてそんなフィクションみたいなことがあってたまるか!

「正気に戻れ、マキシム……!お前はこんなこと……ガァ!?」

背後から何かをぶつけられて、体勢がよろめく。
野球ボールを直に当てられたような痛み。まさかマキシムが……?

「雪合戦だぜ。楽しめよ、真二ィ!」

続けざまに二発目、三発目が飛んでくる。
咄嗟に後ろを振り向いて状況を確認。いったい何がどうなって――。

「ごっ!」

直撃を避けられなかったが、見えた。
雪玉だ。マキシムが雪玉を投げてきている……!
でもどういうことだ?たかだか雪玉で、どうしてこんな速度と威力を?
投げる物が加速するとか、そういうスキルなのか?

わけがわからないし、頭が混乱するが――このまま逃げ続けても嬲り殺される。
俺は無価値な存在だし、兄やななしの代わりに死にたかったとすら思うが――フレンドのせいで命を落とすことは流石に嫌だ。

……あまり認めたくなかったが、考えを改めるしかない。
マキシムは殺人鬼で、自分の意思で俺を殺しに来てる。
それなら俺も――こいつを力づくで止めるしかない。
相手のスキルはまだわからないが――俺にはそれを見破る術がある!

「うわあああああああ!!」

デイパックから金属バットを取り出して、マキシムへ向かって走る。
我武者羅に振り回すことで何発も投げられ続けた雪玉を砕いて、切り抜けられた。

金属バットで対抗出来るなんてスキルの割には手応えがない気もするけど、スキルや創造武具なんて案外そんなものなのかもしれない。

「マキシムゥゥウウ!!」

フレンドを殺したくないという気持ちはある。
でも相手が殺人鬼ならこのまま放置するわけにもいかない。ななしにとって大切な『しみうさ』を殺される可能性もある。

それにこんな俺でも、殺人鬼を止めることは出来たら――少しくらいは自分に胸を張れる気がして。
きっとこれは、兄にも出来ないことだから……!

「――シッ!」

だがそんな希望は――あっさりと砕かれた。
振り下ろした金属バットが、真っ二つに別れる。マキシムの頭部に当たるはずだった部分はなくなって、虚しく金属音が鳴り響いた。

相手が繰り出したのは――右拳。
ただそれだけでマキシムはこの金属バットを破壊した。

――だがそれでも俺にはまだ戦う手段が残ってる。
おそらくこのスキルは身体能力の底上げ。コピーするには丁度いい……!

「うおおおおお!」

金属バットを投げ捨て、左手でパンチを振るう。
マキシムは素人丸出しの俺を嘲笑うように口を歪めるが、関係ない。俺にはこれくらいしか出来ないから……!

「せっかくフレンドだったんだ。遊んでやるよ、真二」

マキシムは俺のパンチを余裕の態度で受け止めて――。

「がァァァァァァ!?」

くしゃり、と潰した。
そう――潰したんだ。
骨が何本もひしゃげて――文字通り、俺の左手は潰された。
普通の身体能力では絶対に不可能な行為――やっぱりこれは間違いなくスキルの仕業だ。

「HAHAHA!痛いか?真二」
「全然、だな!お前の握力はこの程度――がァァァァァァ!?」
「良い根性だ。その戯言、いつまで保つかな?」

マキシムが俺の左手を握る強さを更に加える。
……これでいい。無能な俺がマキシムに勝つには、これしかない。

激痛で頭がどうにかなりそうだが――意識だけは維持する。
3分間――それが俺の稼がなきゃならない時間だ。
たった3分間。だがそれでも――この痛みは、それすらも無限の時間に思わせるほどの地獄だった。

「死ぬまで……煽ってやるよ……」
「面白い。そう言われると俺の性癖に刺さるぜ!」

×

「が、ァァァァァァァァ!?」

マキシムは真二の左手を腕ごと引き千切ると、雑に投げ捨てた。
左腕のみが欠損した状態……これ自体は何度も見てきた光景で、大した興味はない。

なにせまだ左腕だけなのだから。まだまだ達磨には程遠いし、マキシムはこんな序の口で満足するような男ではない。

真二の顔は――絶望に満ちていた。
先程まであれだけ強気に煽っていた男が、羽虫のように腕を千切られて恐怖に彩られる。この瞬間こそ、他の何でも得られない快感がある。

「俺の、腕が……!」
「HAHAHA。情けないな、真二」

嘲笑う。
これから芋虫になる、哀れな羽虫を。
先刻出会った強者とは違い、真二はただの雑魚。言葉を解するだけの羽虫だ。

だがこんな奴にも使い道はある――とマキシムは考えている。
哀れで滑稽な真二を見るだけで――怒張するちんぽ。
ちんぽが勃起したのなら、それはもうやることは1つだろう。

「真二。お前は俺のオナホだ」
「ふざ、けるな……。マキシム、あんたはいったい何を……」
「そうだ、真二。ナニだ」

マキシムがズボンとパンツを下ろし、大きなちんぽが露出する。
それは大柄な体格に相応しい、立派な魔羅だ。全国のホモが見たら、それはもう大喜びするに違いない、ちんぽ様だ。

そんなホモならば誰もが落涙しそうな国宝(ちんぽ)を前に――真二もまた、泣いていた。
彼はノンケだ。これから自分の尊厳が蹂躙されるのだから、恐怖のあまり涙が溢れる。

自分をどれだけ無価値と嫌悪してようと、憎悪していようとも――恐怖という感情を消し去ることは出来ない。

「ちく、しょう……!」

そして――巨大な竿が真二の尻にぶち込まれた。

本来、尻にちんぽを挿入する場合はまず浣腸で排便し、綺麗にした上でローションなどを使いゆっくりと解すのが必須となっている。

尻の洗浄はタチとネコ、どちらの為にもある。しっかりと清潔にしなければ、ちんぽを突っ込んだ際に汚物が付着する可能性もあるからだ。
アナルセックスはうんこが付きそうだと言われがちだが、それを回避するために洗浄を行うのである。

だがマキシムは犯罪者。倫理観の欠片もない彼は、うんこなど気にせずケツへ突っ込む。
そんなことを気にしていたら、強姦など出来ないというもの。レイプする際、まずはケツを洗浄しろ――だなんて命令するのは、萎えてしまうではないか。

そして当然、尻穴を解すこともしない。
何故ならこれは挿入される側の痛みや負担を減らすための行為でしかなく、挿入する側には一切メリットがないのだ。

お互いの合意の上でセックスをするのならば、こういう気遣いは大事だろう。
尻穴を解さずに挿入されるのは激痛を伴う。
たった少し挿入(い)れられただけでも暫くは尻がヒリヒリと痛み、地獄のような時間を過ごすことになる。それを避けるための『気遣い』こそが、ローションにより解すことなのだ。

しかしマキシムにそんな気遣いをする理由はない。
彼がしていることは、一方的な強姦。尊厳を破壊する行為だ。
それにケツは解さずとも、強引にねじ込むことが出来る。相手が苦痛を味わうだけで、マキシムが快楽を得ることに支障はない。


これらの情報からわかるように、アナルセックスには様々な準備が必要となる。未開発なら尚更だ。
もしも未開発のアヌスを洗浄もせず解すことなく、強引にちんぽをねじ込むと――。

「ぐ、ギャアアアアア!!」

――挿入された側は生き地獄を味わう羽目になるのだ。

「HAHAHA!真二!お前のアヌス、俺のちんぽによく馴染むぜ」

ゆえにここから先――真二を待っているのは地獄だ。
自己嫌悪?後悔?そんなものすら、生温い。
殺人鬼にしてレイプ魔であるホモに出会ったのが、運の尽きである。

(と――奴が考えてるのはわかってる。でも残念だったな、マキシム。俺にはまだ、奥の手が……)

「オラッ!」
「ギィヤアアアア!!」

パン、パン、パン。
ケツにちんぽを叩き付ける音と、男の野太い絶叫が雪原に響き渡る。

♡

それは私とタチバナさんが下着姿でお互いの温もりを感じ合っていた時のこと。

「が、ァァァァァァァァ!?」

――叫び声が、聞こえた。
誰かに襲われたような……そんな悲鳴が。

「タチバナさん……!」
「やれやれ。……ほんとはもう少しこの感情に浸りたかったのですが、仕方ないですね♡」

タチバナさんの名前を呼ぶと、私は急いで立ち上がってその場を――。

「仔猫ちゃん、下着姿で歩くのはやめてください。私以外の人達に見られちゃいますよ?♡」
「そ、そうだった……!」

注意されるまで、気付かなかった……。
慌てて服を着て……あれ?手元が震えてなかなか上手くいかない……!

「落ち着いてくださいな、仔猫ちゃん♡」

ぎゅ♡
タチバナさんが後ろから抱き寄せて――不思議と手の震えが、おさまった。

「……いいですか?仔猫ちゃん。
これはさっきも言ったことですが――焦りすぎちゃダメです。まずは落ち着いてください♡」

そうだった。
さっきタチバナさんに注意されたばかりなのに、私はまた――。

「……うん。ごめんなさい、タチバナさん」

「……まあしょうがないですね。仔猫ちゃんは――本来ならこんな戦場とは無縁の存在だったはずですから」

……タチバナさんの声は、少しだけ哀しそうだった。
きっとこの人は――私が巻き込まれたことを憂いてる。
自分の責任じゃないのに……。それがタチバナさんの優しさで、過去のトラウマが生み出した一面でもあるのかもしれない。

「タチバナさん……」
「だから少しづつ慣れましょう♡仔猫ちゃんには意地でも生き残ってもらいたいですから♡」

「……うん、わかった。タチバナさん、さっきは元気なさそうだったけど……大丈夫?」
「はい♡私は大丈夫です♡」

タチバナさんが、優しく微笑んでくれる。
もしもそれが悲しみを隠すための仮面なら――いつか彼女の涙を拭ってあげたい。
今の私に難しくても、きっといつの日か……。

「心配してくれて、ありがとうございます♡でも私は大丈夫ですから――行きましょうか、仔猫ちゃん♡」
「……うん、わかった」

♡

仔猫ちゃんを連れて、私は進む。
……本当は声のする方角へ進むことは出来る限り避けたいのですが、仔猫ちゃんはきっとそれを嫌がるに違いないです。
冷酷なことを言うと、声の主がどうなろうと私は知りません。

同じVRCユーザーなのでもしかしたらこれから仲良くなった可能性を秘めた人ではありますが――現段階ではただの赤の他人です。

仔猫ちゃんの知り合いならともかく、そうじゃない人を助ける義理なんて私にはありませんから。

もしも仔猫ちゃんの知り合いだったとしたら、叫び声を聞いた仔猫ちゃんが誰なのか教えてくれたはずです。それに下着姿だろうと構わず突っ走ってた可能性も高いですね。

私の目的は仔猫ちゃんやその家族、お友達を守ること。そしてこのデスゲームの打破。

あの絶叫を聞く限り、きっと誰かが危険人物に襲われた可能性が高いですが――そんな場所へ仔猫ちゃんを連れて行きたくない。リスクが高すぎる、というのが本音なわけです。

仔猫ちゃんは優しい子で――私はそんな彼女が大好きです♡
でも時としてその優しさが仇となってしまう。赤の他人を助けるために、危険人物と遭遇するなんて……正にそれです。

え?
そこまで言うならどうして仔猫ちゃんを止めない――ですか?

ふふっ♡そんなの決まってるじゃないですか♡
仔猫ちゃんの優しさを止めるだなんて、そんな選択肢――私には最初からありません♡

危険を伴う行動ですが、仔猫ちゃんが他人の救助を望むなら――私は彼女の意志を尊重して喜んでその刃にも、盾にもなります♡

それが私――タチバナという女(メイド)の在り方です♡

×

兄は昔から正義の味方(ヒーロー)が好きだった。
俺は幼少期に見たくらいで、あまり記憶にはないが――兄はよくヒーロー作品を見ていた。

普段は成績優秀、文武両道の天才。そんな表向きの姿から想像出来ないくらいヒーローオタクで、変身道具やグッズもよく集めていた。

俺からしたら下らないガラクタだったが、そういうグッズで遊ぶ時の兄は子供みたいに目がキラキラと輝いてた。

そんな兄がちょっとだけ羨ましくて――正直、妬ましくもあった。

どれだけ必死に勉強しても、運動してもずっと追い付けないのに。あの人は自由に生きて、子供みたいな下らない趣味を満喫している。
優秀な兄と凡人の弟だ。コンプレックスを抱かない方がおかしいだろう。

そして兄は――ヒーローなんかが好きだから、俺を庇って死んだ。
馬鹿馬鹿しい話だ。庇わなければ、今でも生きてたはずなのに。俺なんかより価値がある存在だったのに……!

頭は良いはずなのに本当にそういうところは馬鹿で、お人好しで……。だから誰からも慕われてた。
そんな兄をすごいと思うが、同時に苦手意識もある。コンプレックスを刺激されるから。

だがそんな兄にも出来ないことがある。
――殺人だ。犠牲者を減らすためとはいえ、相手が殺人鬼だろうとあのお人好しはきっと誰も殺せない。……それにあいつが誰かを殺す姿なんて想像したくもない。

だから兄に生かされた俺は、あいつには出来ない方法で人々を救ってやる。
兄がヒーローなら、俺はダークヒーローになってやるんだ。

×

「oh!いい締めつけだ(グッドアナル)、真二。ほら、一発イクぞ!」

パン、パン、パン。びゅるる~!!
真二の尻穴に大量の精液が注ぎ込まれる。
本来ならちんぽを挿入しない場所に強引にねじ込まれ、孕むはずもないのに子種をぶち撒けられる。

生物としてはあまりにも無意味な行為だが、マキシムには快楽を。そして真二には尊厳の破壊を与える。

マキシムがゆっくりとちんぽを抜き取ると、真二の尻穴は血で真っ赤に染まっていた。ローションも塗らずにレイプしたのだから当然だ。

「あっ、ぐっ……」

そして――真二のアヌスから、茶色の汚物が顔を出す。
今はなんとか我慢しているが、溢れ出すのも時間の問題だろう。

尻は本来、排便するための場所だ。セックスを行うためのものじゃない。

だがそれでもセックスをしたい場合、あらかじめ浣腸などで洗浄――つまり排便することで空っぽにして、うんこを出しづらくする。

指を突っ込むだけでも排便が促されてしまうからだ。ちんぽを突っ込めばどうなるかなんて、言うまでもないだろう。

しかしマキシムは今回――というか毎回だが、レイプのためにそんな面倒なことはしない。
むしろ強制的に排便させられるという行為は尊厳破壊として好ましいとすら考えてる。
糞を汚いと思うくらいの感性はあるが、だからこそ情けなく汚物を漏らす姿を嘲笑うのだ。

ついでに言うとちんぽを挿入してる最中はそれが尻穴を塞ぐキャップとしての役割も果たしてるので、ちんぽがうんこ塗れになるリスクが低いというのも大きい。

「ゔああああああ――!!」

ブチチ、ブリュリュ!
真二の尻穴(アヌス)から茶色の洪水が溢れ出す!
アヌスに中出しされると、大便の際にアスに残った精液が排出される。まるで下痢のような感触で出てくるが、ソレは間違いなく精液なのだ。

そして真二の場合、大便と精液――その二つが入り交じってしまった。
これはもう最悪の事態で、あまりにも汚く醜悪な糞汁が彼のアヌスから溢れ出ているのだ。

「HAHAHA!臭くて惨めだなァ、真二!」

周囲に満ち溢れた異臭を嗅ぎとり、マキシムは情けない青年を笑う。
糞だ。これは間違いなくうんこだ。
VRCではフレンドとして遊んでいた真二が、今では自分の手によって汚物を垂れ流し情けない姿を晒している。

それはもうマキシムからしたらとんでもないお笑いで、オカズに対する最高のスパイス。
本来、彼はどちらかと言えばショタコンだ。だから少年ばかりを標的にしていた。
ショタコンにも様々な派閥――大きく分けて二つの流派がある。

可愛い中性的なショタと、生意気なクソガキだ。どちらもお姉さんをゲットすると仲間を呼んでくる可能性を秘めているが、特に後者は要注意である。

これ以外にも女装ショタやら筋肉ショタやら様々な派閥があるようだが――細すぎるので割愛。気になった人は各自ググろう!新たな性癖の扉が開けるかもしれない。

さて。マキシムはショタコンであるが、中性的な大人しいショタよりもクソガキを好む。
馬鹿で生意気で、純粋ゆえに恐怖を知らない存在。そんな少年を圧倒的な暴力でわからせ、絶望という感情を植え付けることをなによりの趣味としている。

大人しい少年に手を出したこともあるが、やはりというか反応が普通過ぎてつまらない。マキシムは一方的に犯すことに対して嫌悪感はないが、ひたすら同じ光景を眺める退屈は嫌いだ。やはり活きのいいクソガキでなければならない。

大人は恐怖を理解しているから、すぐに畏れる。なんともつまらないものだ。
だがクソガキは往生際が悪い奴や恐怖を知らずに挑む馬鹿もいる。だからこそ、楽しい。

そして今回初めて現実で出会った真二。
以前からVRCで交流があるフレンドということで、多少は興味があった。
身近に居た存在が実は殺人鬼だと知ったら、彼はどうなるのか――。

その結果はあまりにも意外で、マキシムは胸が踊った。
自分より遥かに格下の男が勝負を挑んで来たのだ。それもおそらく恐怖という感情を持った上で。

面白い、とマキシムは思った。
だから彼は少しだけ真二で遊んでやることに決める。別に制限時間があるわけじゃないし、こんな雑魚の処理を急ぐ必要もない。せっかく楽しめそうな相手が見つかったのだから、楽しまなきゃもったいないだろう。

だから激痛を与えてやったのだが――真二はそれに耐え、死ぬまで煽るだなんて言い始めた。
なるほど。年齢こそ重ねているが、これはとんでもないクソガキだ。こんな悪童のような心を持つ者は、徹底的に尊厳を破壊してわからせなければならない。

そうしてマキシムは一発抜いて、スッキリしたわけだが――この生意気なガキだったものをどうするか思案する。

「もう壊れたか……」

真二は尊厳を破壊された。きっと精神的に立ち直ることは不可能だろう。
最初はどれだけ大口を叩いても、大抵のクソガキは犯せば黙る。真二には多少期待していたが、どうやら彼もそこら辺のクソガキと変わらないようだ。
壊れた玩具を見つめるように、残念そうな目で真二を眺める。

「この……程度か……?」


!?


真二が、喋った。
ただのクソガキならばもう二度と減らず口を叩けないくらい尊厳を破壊したのに――彼は尻を露出し、糞を垂れ流した状態でもなお、煽ってきたのだ。

「HAHAHA、ナイスクソガキ!ケツとうんこ丸出しのそんな有り様でよく生意気な態度を取れるな!」

前言撤回だ。
真二はそこら辺のクソガキなんかより、よっぽど楽しめる極上――特別な存在だ。
こんな状態でも必死の形相で睨んでくる。腕を片方もがれて、ケツを掘られ、うんこを漏らし――それでもなお、正気を保ってるというのか。恐怖に耐えてるというのか。

これはもう最高のご馳走様だ。
萎えていたちんぽが途端にググッとそそり立ち、ギンギンにフル勃起する。

こんなクソガキメンタルを前に勃起しないのは、失礼というものだ。
相手が全力でクソガキをしてるのなら、こちらも全力でわからせてやるのが作法である。

「今度は口だ。もっと楽しませてもらうぜ、真二!」

マキシムはニタァと笑うと、血管の浮き出た己が魔羅を真二の口内へ強引に突っ込み――反抗する暇も与えず、即座にピストン開始。

こういう状況だとちんぽを歯で噛み切るべきだと思われがちだが、実はそう簡単に出来るものじゃない。
止まっているちんぽが相手ならともかく、ピストンによって活発に動いてるちんぽを正確に噛み千切るというのは意外と難しいものだ。

自分が主導権を握っている状況ならば簡単なのだが、イラマチオされてはどうしようもない。相手のちんぽが大きいなら、尚更だ。

真二も最初はどうにかしてこの汚物を千切ってやりたいと思ったが、ピストンによって口の自由が全く利かずに諦めるしかなかった。
更に口をずっと開いているという関係で顎が疲れる。アナルセックスの時ほどじゃないが、必然的に疲労も溜まる。

「どうした?顔色が悪いぞ!」

マキシムが真二の頭をガッチリと掴み、強引に動かす。
ちんぽが喉の奥まで突き進み、嘔吐きそうになるが魔羅によって蓋をされて吐き出すことも出来ない。

「イクぞ!飲め、真二!」

びゅるるる!
真二の口内に勢い良く精液が射出される。
孕む場所もない口へ。それも妊娠機能のない男に対して行うという、矛盾に矛盾を重ねた無意味な行為。

されどもそれがマキシムの性癖であり、彼は別に自分が異常者と罵られようが気にしない。己が性癖に真っ直ぐに、正直に生きるのみだ。
兄に対するコンプレックスで自分の可能性を狭め、自己嫌悪を募らせる真二とは対極の存在とも言える。

ごきげんな射精を行ったマキシムは、ちんぽを抜き取る。
真二が精液を無駄にしないか注意深く眺めていたが、吐き出す気配はない。どうやらちゃんとゴックンしたようだ。

「真二。お前今、自分からゴックンしたな?」
「違う。あんたがめいれ――ガッ!?」

真二の腹を雑に蹴り上げる。
自分に反論するバカにはお仕置してやらなければならない。そしてクソガキに対して最も効くのが暴力だ。

「お前が自分から飲んだ。そうだろ?」
「くっ……」

ガッ。
真二がこちらを恨めしそうに睨むので、マキシムは生意気な小僧の顎を蹴りあげた。
今まで経験した事のないような激痛の連続。相手がどれほど危険な存在か、身をもって思い知る。

「真二。俺の精子をゴックンしたのは、お前の意思だよな?」
「……ああ。そうだ」

逆らえば再び暴力を振るわれる。
生き残るためには、プライドなんて投げ捨て目の前の殺人鬼に服従するしかない。

「だから……頼むから、命だけは……」

真二の手がマキシムのちんぽに伸びる。
それはつまり、自主的な奉仕だ。あまりにも惨めで情けない姿にマキシムはニタァと笑った。

だがそろそろ頃合いだ。もう抵抗する意思もないようだし、つまらないから一発射精(だ)した後に殺してやろう。

マキシムはギンギンに怒張したちんぽを丸出しに、仁王立ちして待ち構える。惨めな男の奉公を。

そして――。

「――ガァっ!?」

マキシムの絶叫が、響いた。
真二は彼のちんぽに触れた。そして、握った。
ちんぽを握るという、手コキをするための極自然な動作。マキシムは何も警戒することなく、己が魔羅をさらけ出していだ。

どれだけ力強く握ろうが、人間の握力ではそれほど大したダメージを与えるのは難しい。筋骨隆々のマッチョならともかく、真二はそうでもないのだから。

そう思っていたから、マキシムは自身のスキルに苦しめられることになった。
真二のスキルは劣化複製。その名の通りスキルや創造武具を劣化コピーするものだが、そのためには3分以上、肌と肌で触れ合っていなければならない。

肌が触れ合えば手段はなんでもいい。握手とかでも成立する。――もちろん、セックスでもだ。

だから真二は苦しい思いをしながらも耐え続け、マキシムのスキルを手に入れた。
コピーしたスキルの情報は真二にも伝わる。コピーだけでなく情報まで回収出来るのもまた強みだ。

そしてマキシムのスキルがシンプルな握力強化だと知った真二は、ずっと手コキの機会を窺っていた。
少しでも彼の性的興奮を減らさないために、性癖に刺さりそうな態度を続け。激痛や屈辱に耐え忍んだ。

お互いに全裸で、まともに武器もない状況。
そして相手はあろうことか、ちんぽを丸出しにして仁王立ちしている。
ようやく訪れた逆転の機会だ。負ける要素がない、と真二は確信。

マキシムは彼のスキルなんて知らず、まさか自分に劣るとはいえ圧倒的な握力を有しているとは思っていない。戦意もへし折ったはずだ。



――ゆえにこの攻撃は、必中となる。

ぎゅ、と真二が思い切りちんぽを握るとマキシムに激痛が走った。
電信柱に軽くぶつかったりするだけでも息が止まるほど痛いというのに、その何倍もの強さで握り潰されるという地獄。
常人ならば即座に意識を手放してしまいそうな程の痛みだ。

「ヌ、グォォォオオオ!」

だがマキシムという男は常人という領域をとっくに超越していた。
元から圧倒的な握力を持つことや優れた戦闘技術もそうだが、暴力に彩られた人生を送ってきたからこそ精神面もずば抜けている。

ゆえに彼は激痛が襲った瞬間。
生命の危機を本能で察し、力任せにちんぽを引き抜いた。
まだ真二の力が入り切る直前だったこともあり、意外とあっさりと解放された――が、ズルりとちんぽの皮が剥がれ落ちる。

ブラッディ・ハンドは人体を豆腐のように握りつぶせる程の力を秘めたスキルだ。
たとえ劣化版であろうとも、その握力は凄まじい。
もしも本来のブラッディ・ハンドならばこの程度で済んでいなかった可能性もある。当たり前だが、ちんぽは人体の中でも脆い箇所だ。

だがマキシムは知らないことだが劣化版であったこと。そして様々な経験によって培われた危機察知能力――というよりも野性的な本能が、彼の生命線(ちんぽ)を救った。

「まだだ!」

最高の好機こそ逃してしまったが、まだ勝ち目はある。
真二は拳を握り締め、次の攻撃を放とうとした。

「――ちんぽ当て身!」

だが、遅い。
彼が拳を固めた時には、既にズルムケで血塗れになったちんぽが顔面へ襲ってきた!
大きく腰を捻り、凄まじい速度で振るわれたちんぽはパンチのようなダメージを与える。
マキシムのアバターは大柄だ。当然、魔羅も大きく設定されている。これは彼の趣味なのだが、そこに救われた。
アバターに対して無頓着だったマキシムだが、ちんぽとは男にとって大切な場所。己が器と同意義だ。ゆえにそこだけは拘っている。

予想外の方法で反撃された真二に隙が出来る。
ちんぽに攻撃されたという困惑と、物理的なダメージによる同時攻撃だ。彼が常識人であるからこその、精神的な動揺。そして命のやり取りではそれが致命的となる。

「雑魚なりに考えたようだが、甘かったな!」

ちんぽ当て身から流れるような動作で顎を蹴りあげる。
握力を用いた攻撃の方が与えられるダメージは大きいし、致命傷や即死すら狙えるが相手が手コキをするための低姿勢であったゆえに

ちんぽ当て身→手を使用した攻撃
よりも
ちんぽ当て身→顎を蹴りあげ
の方が連撃として即座に繋がる。

相手は素人だが、ちんぽの皮を剥ぎ取れる程の握力がある。
ゆえに油断や慢心は捨て去ろう。自身が圧倒的な握力を持つからこそ、その脅威はよく理解しているつもりだ。
どれほど実力に差があろうとも、それを覆される可能性を秘めている。危険な存在だ。

殺し合いの中で成長するより前にここで命を刈り取ることが出来るのは、マキシムとして幸運だろう。ちんぽの皮を剥ぎ取られたことによって風に触れているだけでも激痛が走るが、厄介な存在を成長前に積み取れるという成果は大きい。

「ぐ、ぅ……!」

顎を蹴りあげられた反動で、真二の体が跳ね上がる。
そして相手の能力は握力強化。単純だが、それゆえに恐ろしい。
何も知らなければ楽に死ねたのだろうが、自身のスキルにより相手の能力を知っているからこその恐怖。もう死を回避出来ないことを理解してしまった。

『遊戯王って短い効果のカードだとやたら強いことがあるんだよな』

幼少期に兄がそんなことを口にしてたなと思い出す。
昔は一緒にデュエルを楽しんだり遊んでたのに、いつから自分はこんなにも――。

真二は兄という存在に呪われている。
だがきっと兄自身は、真二のことを好いていた。だから身を呈して守ってくれた。
そんなこと知ってたはずなのに。気付いてたはずなのに。

優等生の兄と出来損ないの自分で比較され、摩耗した精神はそんな当たり前のことさえ理解を拒んでいた。
兄が自らを犠牲に救ってくれた命なのに、それでも自分が死んだ方が良いなどと思っていた。

(ごめん、兄貴……)

マキシムが拳を握る。
真二の命は、ここで終わりだ。流石にもうどうしようもない。
せめて目の前の殺人鬼――友達だった男の凶行くらい止めてやりたかったが、無理だ。やはり自分はヒーローになる資格なんてなかった。

真二は自らの死を悟り、静かに目を閉じて――。

「――形態変化(エンダァン・ゲシュタルテン)。変形(モード)――弓(ボーゲン)」

間一髪のタイミングで弓矢が放たれ、マキシムの拳はそちらへ向かった。そして真二ではなく、乱入者の方へ警戒心を向ける。

「ちィ!新手か!」

――奇跡は起きた。
魑魅魍魎闊歩するこの地獄変でも――魔法少女(ヒーロー)はここにいる。

「魔法少女、爆現……!」
「ふぅ、間に合いましたね。美少女ヒーロー見参です♡」


→ アサルトリリィ -Sacred world-


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