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霊夢9
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orz1414
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「ご馳走様」
「はい、お粗末様」
開け放しの窓に掛けられた簾を白南風が通り抜けるようになった頃。
くだんの通りに夕餉を終えた僕らは二人して両手を合わせた。
今日のメニューはペペロンチーノ。
シンプルゆえに料理人の腕前がハッキリと分かる一品である。
これはこの前僕が一時的に元の世界に行った時に買い溜めしておいたパスタを使って調理したものだ。
パスタは種類も豊富で幾らでもアレンジが効くから、飽きないし便利なのだ。
霊夢は以前どれも同じ麺じゃないの、と言っていたがそれは偏見というものである。
マカロニだってラザニアだってパスタの仲間だ。
侮るなかれ。
たかがパスタ、されどパスタ。 パスタを笑う者はパスタに泣くのだ。
グルテンが豊富だからと言って舐めていると痛い目を見るのである。
因みにスパゲッティとスパゲッティーニは別物なので注意が必要だ。
「にしても、結構辛いわね。これ」
汗を掻いたのか、霊夢はただでさえ面積の少ないその巫女服をパタパタさせて風を呼んでいた。
僕の前でなら慣れたものだが、一応女性であるからそういう行為は余所では謹んで欲しいものである。
言っても無駄なのだろうけど。
「夏だからこそ辛いものを食べないとね。健康に良いし」
食器を片しながら霊夢に諭す。
だが当の霊夢はうー、とかあー、とか呻きながら寝転がっていた。
どうやら彼女は夏に汗を掻くことの素晴らしさを理解してないと見える。
勿体無いなあ。
行儀悪いなあ。
何だか僕が戻ってきて以来、霊夢のだらけっぷりが輪にかけて悪くなった気がする。
僕が会う以前のことは知らないが、少なくとも最近は退化の一方だ。
大丈夫なのだろうか、この失楽園の素敵な巫女さんは。
ていうか人の話聞こうよ。
食器も大方片付け終わり、改めて霊夢に話し掛ける。
一方の霊夢は何やら上半身を起こしながら腹筋の運動めいた事をしていた。が、挫折。
一応運動はしようとしているようだ。諦めてるけど。
「このパスタの中に入れた唐辛子にはカプサイシンっていう辛味成分が入っていてね。
発汗を促進する作用があるからダイエットにも最適で今の霊夢にもぴったrはぐぅッ!!」
居間で寝転がっているはずの霊夢が玉串をこちらに向かって投擲してきた。
どこにあったんだろう、玉串。
前々から思ってたんだけど本来の用途から凄くかけ離れてると思うんだ、玉串。
勢いをつけた凶器は寸分違わず僕の眉間を貫く。
その時に響いたスコーンという気持ちのいい音が僕の頭の中限定でハウリングした。
そして僕は短い悲鳴を上げて後ろへ倒れた、というか吹き飛んだ。
なんつー恐ろしい性格と腕をしているのか。
ていうか聞こえてるじゃん。
「女性にとっては気になるかもしれない事を容易に口走るんじゃないの」
相変わらずやる気のない目に、僅かな殺気を孕ませて話す。
そう言うって事は気にしているって言ってるようなものじゃないか、とは言えなかった。主に痛みの所為で。
「いや……ただ、言っておいた方が役に立つかと……痛たた」
じんじんと痛む額を摩る。
触れると中々に痛いことから恐らく内出血はしているだろう。
「余計なお世話よ。それほどでもないわ」
「でも最近霊夢弛んでたからさ……大丈夫かなと思って」
心配していたのは事実である。
ただその不安が向けられた方向は身体的なものに限らず生活全般においてだが。
「全く……私も軽んじられたものね。じゃあ、」
束の間の後、霊夢が一旦言葉を区切り立ち上がる。
はて、一体何をするつもりなのだろうか。
一方で僕は未だに額を押さえていた。あ、コブ出来てる。
「確かめてみる?」
何時の間にか訪れていた静寂の中、衣擦れの音が、響く。
霊夢はその顔に艶やかな笑みを湛えていた。
「ん、そうだね。それなら確実だ」
そんな彼女の誘惑から僕が逃れられるわけもなく――――
「ちゃんと確認しなきゃダメよ?」
僕の体は吸い寄せられるように彼女の方へと近づき――――
「大丈夫、任せといて―――んっ」
――――そして影はひとつになる。
開け放しの窓に掛けられた簾を白南風が通り抜けるようになった頃。
くだんの通りに夜餉を迎える僕らは二人の両手を合わせた。
「っふぅ―――――暑い夜に、なりそうね」
「全くだ」
どちらともなく見詰め合い、お互い同時に苦笑が零れる。
まだこれからが夏本番。
夜はゆるりと更け始めた――――
「ふふふふふふふふ、普段から仲睦まじい二人の事。何かあるのではと見張っていましたが……これは大当たりですねぇ」
「あらあら、楽しそうね」
「そりゃあもう…………って、ほあぁぁっ!?」
「あら、とんだ御挨拶ねぇ。人の顔見た途端奇声を上げるなんて」
「いや奇声って……って、それは兎も角!失礼しm」
「はいはい、一名様スキマごあんなーい」
「い゛!い゛やあああぁぁぁぁ~……」
「全くもう。やあねえ、覗き見なんて。
さてさて、出歯亀は片付いたことだし帰りましょうか」
「ふふっ。幸せにね、霊夢」
6スレ目 >>490
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クリスマスクリスマス…
皆騒がしいけど我が神社にはかんけいn
霊夢さん、何ですかその服は
霊夢「え?ああ、ほら。サンタクロースっての。あれも紅白だし暖かそうだから着てもいいかなぁって」
紅白なら何でもいいんですか
いや、問題はそこじゃない
問題はその
ミ ニ ス カ です
霊夢「だって…紅魔館に紫もやしみたいな奴が居るんだけどね、そからく女性のサンタクロースってのはこーゆー服だって聞いたから…」
OK,色々間違ってるがそのおみ足を拝めただけでもう全て許せる
ああ、名も知らぬ紫もやしの人万歳!!クリスマス万歳!!生足万歳!!
霊夢「ちょ、○○!?鼻血出てるわよ、大丈夫!?」
ばんざーい!!ばんざーい!!ばんじゃーい!!
霊夢「○○!? ○○!?」
6スレ目 >>573
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「あんたも難儀よね」
「ん?」
「その性格」
「何のことやら」
「…本当に何のことやら。って顔してるし。はぁ、自覚が無いってのは恐ろしいわ」
「ふむ。じゃあ霊夢から見た俺は何処が難儀なのかね。気になるぞ」
「割と他人事じゃないのよね、カタチは違うけど。自分の核心には触れさせてくれないし他人の核心にも触れないって感じ」
「俺としてはそんなつもりは無いけどな。…あぁ、だから自覚が無いと」
「うん。あんた、よく他人の愚痴とか聞いてやってるけどさ。自分から愚痴った事なんてあったかね?」
「………ふむ。まったく記憶に御座いませんな」
「でしょ?つまりね、他人に心を委ねようとしないって事よ」
「ふむふむ。…俺が見た限り、霊夢も同じようなもんだぁな」
「まぁちょっと違うけど、大体同じね。愚痴ったりはするけど、やっぱり特定の誰かに心を委ねようとは思わないし。何でかわからないけど」
「で、それによる弊害っつうとー」
「まぁ、親友や恋人と言える人を作るのは難しそうねー」
「ふむ、魔理沙とかはどうなんだ?」
「あ~。…一応親友のカテゴリに含めてもいい気がしてきた。でも異性となるとアレだ」
「下手すりゃ生涯独身ってか。生物としては大問題だ」
「そうねー。ほら、私も跡継ぎとか遺さなきゃいけない身だから。そこらへん割とシャレにならない問題だったりするのよ」
「それは難儀だねぇ」
「まったくだ。このままじゃ大人になってもお嫁さんにはなれそうに無いわね。…貰ってくれますー?」
「遠慮しとくぜ」
「むー、即答されたわ」
「博麗の巫女がどっかに貰われちゃ不味いだろ」
「あ、そっか。…貰われてくれる?」
「考えておくよ」
「夜も更けてきたことだし、そろそろ俺帰るわ」
「ん。それじゃあ、またね」
6スレ目 >>607
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「れ、霊夢ッ!?」
「……ん、どうしたのよ、血相変えて」
「どうしたのじ、じゃないだろ!?人里で突然倒れて、永遠亭に担ぎ込まれたって聞いて……!!
あ、ああほら顔色悪いじゃないかッ!!」
「えーと……ほら、朝たまたま食欲なかったから」
「お前が食欲無いって時点で充分病気だったんじゃないかっ!!
ああもう御免な……気付いてやれなくって……ッ」
「あ……えー」
「そうだ、診察結果はまだ出て無いのか!?永琳さんからはまだ何も!?」
「(もじもじ)あー……うん、もう話はしたから。一晩入院。留守番は魔理沙と萃香と妹紅がしてくれるって」
「そ、そうか、そんなに重いわけじゃないのか、良かっ」
「(つーん)……良かない」
「え」
「誰のせいだと思っているのよ」
「う……ぁ」
「あ、あああ御免、責めてるんじゃなくて――ったくほら泣くな」
「うう、ぐすっ、い、いや、すまん」
「誰かさんがあんまり甲斐甲斐しいんで、神社が住みよくなっちゃったのかしらね」
「……?」
「年末辺り、また一人転がり込んでくるのよ」(ぽむぽむ)
「――は?」
「は?じゃないわよ。当分の食い扶持を何とかしないといけないんだから。
――頑張ってね、『お父さん』?」
7スレ目 >>120
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「それで、どうするの?」
いつもと変わらない口調で俺に問いかけてくる霊夢。
まだ目立っては見えないが、彼女のお腹の中には新しい生命が宿っている。
「俺が育てるよ」
「そんなの分かってるわよ、あんたはともかく私は巫女だもの。
誰かに子供を授けることはできても、誰のお嫁さんにもなれないから」
分かってる。
以前に霊夢本人から聞かされた事だ。
「他にお母さんの宛てでもあるのかしら?」
「無い。だから、俺が一人で育てる」
「不幸になるのはあんたじゃなくてこの子なのよ?」
「幸せにしてみせるよ、絶対」
「そう」
そっけない生返事を返しながらも、霊夢は自分のお腹のあたりを撫でていた。
「……大きくなったら、一度でいいから神社に連れてきてね」
「流石の霊夢でも気になるんだな」
「当たり前でしょ? 私がお腹を痛めて生む初めての子だもの」
「じゃあ毎日霊夢の事を話すよ。どんな性格で、どんなものが好きで、どれだけ幻想郷の為に頑張ってるか。
繋がりのない母親と一緒にいるよりきっと立派に育ってくれる。霊夢みたいに、強い子になってくれると思う」
「そう」
またも気のない生返事。
静かになった部屋に薫風が流れ込んで、篭もった空気を散らしてくれる。
「……博麗の巫女の代替わりまで、二人だけで待っていられる?」
俺は「待つよ」とだけ答えた。
風の音に紛れて、小さなありがとうの声が届く。
7スレ目 >>121
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で、代替わりして戻ってくると。
「れ、霊夢……」
「あら、魔理沙じゃない、何年ぶりかしらね。まだ魔女やってるの」
「魔女だぜ。……で、ひとついいか?」
「何よ」
「今お前が抱いているのは、お前の子だよな」
「ええ」
「さっき、玄関で大きいのと小さいのと会ってきた。……なんか増えてないか?」
「ちゃんと『お母さん』してみたいなあ、って頑張っちゃった。てへっ」
「歳考えろ歳。で、その頑張った旦那は?」
「今日も畑に寺子屋と、働き盛りよ」
7スレ目 >>122
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「なあ霊夢」
「なに?○○」
「・・・好きだ」
「○○が好きなのは魔理沙じゃないの?」
「なぁ!?なんでそんなこと言うんだよ!!」
「だっていつも魔理沙と話してる時嬉しそうじゃない!」
「そんなことない!俺は本当に霊夢の事が好きなんだ
妖怪に襲われて助けてもらったあの時から!!」
「ったら・・・だったら本当に私が好きなら抱きしめて
壊れるぐらいに貴方が・・・○○が私から離れないように」
ぎゅっ
「それぐらいお安い御用だよ、で返事は?」
「・・・馬鹿////嫌いだったら抱きしめてなんて言わないわよ
好きよ○○、大好き、愛してるんだから」
「ありがとう、霊夢」
7スレ目 >>210
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霊夢「浮気してもいいわよ?
ちゃんと私を見てくれるのなら」
○○「……霊夢」
魔理沙「……と、霊夢は言っている」
○○「うおっ!?」
萃香「……が、しかし」
幽香「万が一、ということもあるわ」
霊夢「ちょ、あんたら人の濡れ場に何勝手に――」
アリス「ええ、余所の女に現を抜かして、霊夢を蔑ろにするような事があれば」
レミリア「もしも、彼女の枕が涙で濡れる事があろうものなら」
紫「博麗大結界と閻魔様――そして霊夢の涙に誓って」
レミリア&幽香&萃香「――私達は貴方を八つ裂きにする」
紫「月の都に『○ぁっきん・るなてぃっく』と書かれたシャツ一丁で
特攻させてやる」
アリス「そして『シリー・ウォーク』とかいうとれんでぃな歩き方で、
正気を失うまで幻想郷中を歩き回らせるわ。人形みたいに」
魔理沙「勿論稗田家にも記録してもらう」
レミリア「しまいにはアームストロング砲に300kgの爆薬と一緒に詰め込んで発射」
幽香「汚い花火になるでしょうね」
霊夢「え、えーと、流石に其処までは――」
紫「御免なさいね霊夢。でもこれだけは貴女の保護監督者として
言っておきたいの」
レミリア「私も、下劣な男に霊夢を取られたなんて思いたくも無いからな」
萃香「で――どうなのよ駄目亭主」
○○「い、いや……滅相も」
幽香「あ゛ぁぁぁぁぁぁん゛ッ!?はっきり言わんかい!?
はっきりせんとその小汚いモン蹴り潰すわよ!?」
○○「アイ・メム!!しかと胸に刻みました!!メム!!」
「「「「「「よろしい」」」」」」
霊夢「浮 気 前 提 で 脅 す な ッ!!!」
「「「「「「すみませんでした!(断末魔)」」」」」」
――陰陽散華-Lunatic-
霊夢「ったく……ねえ○○」
○○「お!おおぅ!何だ霊夢!何かあるか!?」
霊夢「私ってさ、何だかんだで魔理沙よりズボラだし」
魔理沙in壁に耳「(そこで私を引き合いに出すか)」
霊夢「アリスよりツンばっかりで、しかもデレられないし」
アリスin同上「(ツンって何よ……?)」
霊夢「レミリアよりお転婆な事もするし」
レミリア「(人間でソレ出来るのが恐ろしい)」
霊夢「幽香より少女趣味だったりするし」
幽香「(なら袖をやめれ)」
霊夢「ウワバミだし」
萃香「(そーいえばこないだ文に勝ったね)」
霊夢「トドメに紫みたいにネボスケだったするし」
紫「(昼まで寝てるのを堂々と見せるのは乙女として……ねえ?)」
霊夢「やっぱり……そんなに魅力ないのかしらね」
(がばちょ)
霊夢「きゃあッ!?ちょ、貴方いきな――んー!?」
○○「――あのなあ、霊夢」
霊夢「んは、何よ!?いきなり」
○○「前からそうだが――特に今。俺には可愛すぎる」
霊夢「へ?」
○○「何が浮気だ。今お前以外見えない」
霊夢「――」
○○「なのに魅力が無いなんていうのなら――」
霊夢「え、あ、ちょっと待っ、多分あいつら外――んっ!」
○○「黙る気になった?」
霊夢「ぁ……だめ、多分泣いちゃう」
○○「泣いているのも可愛い」
霊夢「じゃあ、泣いちゃうから――
せめて、可愛い声で泣きたい」
○○「……やばい、直撃した」
霊夢「なぁ!うぁんっ――待ってこんな格好――」
――ぱちん(スキマが閉じられました)
魔理沙「……こ、これは(赤面)」
アリス「な……何というか(もじもじ)」
萃香「あー……何か熱いね(ぱたぱた)」
幽香「そうね、呑みに行く?(いそいそ)」
レミリア「……冷酒がいいわね(ごくり)」
紫「じゃあ、私の奢りと言う事で。
本当に――アツアツですわ」
7スレ目 >>240-241
>>244へ。やれるものなら某佐山級にグレイズしまくりたいが
これがこの板その他諸々の限界だ!後は幻視してくれ!
紫「さて○○、霊夢を(違う意味で)泣かしているわけだけど」
○○「ああ、弁明は無い。だが敢えて言うのなら、だ」
紫「はい?」
○○「あれ以来、霊夢はよりアクロバティックな挙動とマーヴェラスな戦術を
次々に覚えていってなあ。いやあ実に『良い』ね。
才能もある。俺の想像内でしかない挙動を明瞭に再現してくrごきゃ)ぱうあ」
霊夢「あ ん た ね え ッ !?(赤面)」
紫「あらあらタイじゃなくて首が曲がっているわね。
それにしても――」
霊夢「何よ」
紫「出来てるみたいじゃないの、『デレ』」
霊夢「……夫婦になるなら……どうせ経験する事なんだから……
その、えーと……『良い』方が良いでしょ?お互いに……色々と」
(ごにょごにょもじもじ)
紫「おやまお熱い。果たしてどんなマニューバなのかしr」
「こうか!博麗ドライバー!!」
「(ぽきぃっ)ぺぉあ」
霊夢「ったく……ほら○○、首が曲がっていてよ(べき)」
○○「げぁお!こ、殺す気か!」
霊夢「喧しい!ほら、罰として掃除!」
○○「へ、へーい畜生ー(すたこら)」
霊夢「……そろそろ、また新しいの覚えよう…かな……(もじもじ)」
7スレ目 >>245
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「雨だなぁ」
「雨ねぇ」
しとしとぴっちゃん。そんなフレーズが過ぎりそうな、表の雨模様。
幻想郷の開花、折角の春模様。そんな景観を台無しにしてくれる大雨だった。
表から響く雨音に耳を傾けながら、淹れたばかりのお茶に口を付ける。あぁ、美味し。
向かいには、退屈そうな半目でちゃぶ台に顎を乗せた霊夢が。朝からずっとこんな調子だろうか。
そら、明日は花見にでも行こうか、と話していた矢先にこれだからな。憂鬱に成るのも無理は無い。
「……その内止むだろ」
「その内、ねぇ。そのフレーズ、聴いたの五回目かしら。六回目かしら?」
「あー、止まない雨は無いって言うもんだけど」
「桜が散っちゃうじゃないぃー……」
バタバタと屋根から聴こえる雨音は、雨足を緩めずに無機質に。
障子の隙間から見える桜は、雨に濡れて心なしか艶やかに見える。舞い散る花弁が、まるで季節外れの雪のようだ。
まあここ幻想郷だから、小高い山辺りには多少雪が残ってると思うけど。
「ある意味、これも春じゃない?」
「まあ、そうだけどねぇ……」
はぁ、とため息が聴こえた。そりゃあ、この天気じゃ霊夢じゃなくても退屈するだろう。
朝から読んでいた、神社の社務所に置いてあった妙な本達も、そろそろ底を尽き始めた。と言うか、
字が難しくて読めるものがあんまり無い。おまけに埃だらけで、手を付ける気に成れない物もたくさんあった。
まったく、霊夢の代ではこんな本を書く事も無さそうな気がするぞ。
御阿礼の娘が書くから良いの、とか霊夢は言ってたけど、どういうこっちゃ。
「こんな春があっても良いんじゃないかな?」
春雨、と表現するには強すぎるが、軽快に響く雨音は耳に心地良い。
雨音に限らず、自然にはたくさんの美しい音色が隠れている。それが晴天の時でも、曇天の時でも。
だが、霊夢にそんな情緒を感じる余裕は無いようで。
「いーやーよー。最近運動もしてないし、散歩ぐらいはしたいわ」
「どうせ飛ぶだけ飛んで結局その辺で昼寝するくせに何を言」
あれ? 何だか目の前が急に真っ暗に成ったよ? あぁ、俺布団に突き刺さってるのね。
気付けば霊夢にすっ飛ばされ、襖の向こうの布団に頭が突き刺さっていた。いやぁ、人間って真っ直ぐ飛ぶんですね?
「……こ、殺す気かっ!」
どこぞの漫画よろしく即座にツッコミを入れる俺だが、霊夢はニヤニヤと意地悪く笑うだけだ。
「運動がてらよ、運動がてら」
「こんな運動があってたまるか!!」
「こんな春もあっても良い、って言ったのはどっちなのよ」
そう言う意味じゃ、と言いかけた俺の唇にスッと指を当て制止する霊夢。
艶かしい笑みを浮かべたその顔は、俺でなくとも、人妖の境さえも越えて誰しもを惹き付けるモノだと思う。
「それじゃあ、こんな春はどうかしら?」
「……あぁ、勿論大歓迎だ」
世の中には色んな春がある。それは幻想郷も同じこと。食欲だの読書だの芸術だの、考えれば幾らでもある。
どれにも共通するのが、楽しまなきゃ損って事。
「春だなぁ」
「春ね」
こんな風に、二人で楽しむ春だってあるもんさ。
きっと、大勢で騒ぐ宴会のように熱く、そして騒ぎ終わった後のように静かに。
ま、宴会に比べりゃ後片付けは楽かもな。
「よーっと、雨宿りに来てやっ……」
『……あ』
お粗末。
7スレ目 >>285
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なんとなしに月を見ながら霊夢と会話
「なー霊夢、霊夢はGWどうするんだ?」
「私?私は基本的に神社からは離れられないわよ」
「それってつまらなくないか?」
「いいのよ、だって○○が居るじゃない
ずっと一緒に居てくれるんでしょ?」
「え?あ、ああ///ずっと一緒に居てやるよ」
7スレ目 >>306
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うららかな昼下がり。
いつもの里での仕事が終わった俺は、住まいの博麗神社へ。
並み居る敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げして手に入れた、
愛する霊夢の元への帰路にあった。
もっとも、敵が全て女性だったことが、幸いしたのかもしれないが。
博麗神社へ帰ると、霊夢は掃除をしていた。
今日はいつもより時間が早いので、
おそらく彼女は、この時間に俺が帰っているとは思いもしまい。
そう考えると、悪戯心がむくむくと湧いてきた。
抜き足、差し足、忍び足。
クマザサの繁みを抜け、ホトトギスは踏まないように、
クマガイソウやウラシマソウの群生を掻き分けて、
ホタルブクロを跨ぎ、霊夢の後ろ側に出る。
ここまで来れば、もう一息。
だったのだが――。
「うっ」
後一歩、のところで、
振り返った霊夢に、おでこをこつん、と、
やられてしまった。
「なんで、わかった?」
「……ばかね。
他の人ならいざ知らず、私があなたの気配を感じ取れないはずがないでしょう?」
霊夢ははにかみながらそう言った。
実は、ちょっと自分の台詞に照れてるのかもしれない。
そして、俺に箒を渡してくる。
「これは?」
「箒よ。見ればわかるでしょう?
2人でやれば、その分2人の時間が持てるもの。
いいじゃない。夏なんだから、落ち葉なんてほとんどないから楽よ」
「わかったわかった」
箒を取ると、霊夢の横で掃除を始める。
すでに、ほとんど霊夢が掃いていたので、ほどなく掃除は終わった。
「お待たせ」
そして、今。
いささか西日が傾いた縁側で、
霊夢と一緒に、2人きりのお茶会。
綺麗になった庭を前に、二人並んで、
霊夢が俺の右に座る。
俺は、その霊夢の腰に手を回し、ゆっくりと引き寄せる。
霊夢は、抵抗せずに引き寄せられると、
そのまま、俺の胸へと頭を預けた。
……ん?
「なあ、霊夢」
「なに?」
お茶を一口。
最近は暑いから、温めのお湯で入れてくれる。
こんな心遣いが、また、嬉しい。
「シャンプー変えたか?」
「ん、そうね。
立夏も過ぎたし、春の蓬のシャンプーから、ちょっと変えてみようと思って」
「なんのシャンプーなんだ?
この、甘い匂いは」
辺りには、霊夢が俺に頭を預ける時に軽く振っただけなのに、
甘い香気が漂っている。
「ふふふ、当ててみて」
「そうだなあ。甘い匂いっていうと、沈丁花?」
「残念。違うわ。
それに沈丁花は春の野草だもの。わざわざ夏には使わないし」
「夏かぁ。朝顔はこんな感じじゃないし、向日葵も違うよなあ……」
「降参?」
「ああ、降参。さっぱり見当がつかない」
霊夢は、唇に手を当てて悪戯っぽく笑うと、
「答えはね、麝香草」
とのことだった。
曰く、香水なんかに使われる、薫り高い草らしい。
そんなことを笑いながらおしゃべりしていると、
また少し、西日がこっちを向いた。
「暑くなったな」
「さっき萃香が来たわ。
西瓜を幽香からたくさんもらったから、おすそ分けだって。
井戸に冷やしてあるから、晩ご飯の後食べましょう?」
「いいな、それ。
それにしても、萃香が西瓜とはこれ如何に」
「はいはい、バカなこと言ってないの」
そして霊夢は、
少し、身を起こして、
上目遣いにこちらを見上げる。
「今日の晩ご飯、何にする?」
「そう言えば昨日のお味噌汁、ちょっと甘かったかな」
「うふふ、愛がいっぱい入ってたから」
「どれくらい?」
「3割増。
なーんてね。本当は咲夜にもらった赤味噌使ってみたんだけど。
そっかぁ。甘かったか――」
ちょっと眉根を顰めた霊夢。
俺は、右手を霊夢の腰から離すと、
そのままその手で、彼女の長い髪を梳く。
「別に、不味かったわけじゃないさ」
「うん。それなら、安心した」
そう言って、再び俺の胸板に寄りかかる霊夢。
俺が髪をさっきから梳いているせいか、
気持ちよさそうに目を瞑っている。
話で喉が渇いた俺は、お茶を一口。
それから、お茶請けの栗まんをぱくつこうとする。
その、瞬間。
「安心したら、お腹が空いてきたわ。
お饅頭、もらうわね?」
霊夢は、不意に目を開けると、
俺の、口に銜えかけの栗まんを半分、奪い去った。
唇同士が触れ合う。
「……霊夢」
「なに?」
「……狙ってただろ」
見事に策が決まってご機嫌の霊夢。
恨みがましい声をかける。
ああ、今日は好物の兎屋の栗まんだったのに。
「だって」
「うん?」
「最近、キスもご無沙汰だったじゃない。
なんとなく、寂しくて」
俺を直視しないように横を向く霊夢。
俺からは表情は見えないが、
そんな霊夢を、ぎゅっ、と抱きしめる。
「言ってくれれば、いくらでもするのに」
「こう言うのは、雰囲気でするものよ。
デリカシーのない人ね」
耳元で囁くと、すぐに答えが返ってきた。
ご機嫌斜め。
でも、振りほどくつもりがない辺り、この体勢は気に入っているようだ。
霊夢を抱きしめたまま、穏やかな時間が流れていく。
気がつくと、すっかり日は落ち、
星々が、紫色の絵の具で空を染めていた。
「もう、晩ご飯の支度しないと」
名残惜しそうに、俺の手を解く霊夢。
そのしなやかな指で、俺の指を一本ずつ、ゆっくりと。
そんな彼女を、凄くいとおしく感じて、
「霊夢」
「なに?」
立ち上がりかけた彼女の唇を引き寄せ、
「ん……」
軽く、奪う。
「晩ご飯、期待してるから」
「ええ、楽しみに待っていて」
霊夢はそう言うと、ちょこっと腕まくりをする仕草をして、
座敷の向こう、台所へと消えていった。
麝香草の甘い残り香が、仄かに漂った。
7スレ目>>574
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「はい、お粗末様」
開け放しの窓に掛けられた簾を白南風が通り抜けるようになった頃。
くだんの通りに夕餉を終えた僕らは二人して両手を合わせた。
今日のメニューはペペロンチーノ。
シンプルゆえに料理人の腕前がハッキリと分かる一品である。
これはこの前僕が一時的に元の世界に行った時に買い溜めしておいたパスタを使って調理したものだ。
パスタは種類も豊富で幾らでもアレンジが効くから、飽きないし便利なのだ。
霊夢は以前どれも同じ麺じゃないの、と言っていたがそれは偏見というものである。
マカロニだってラザニアだってパスタの仲間だ。
侮るなかれ。
たかがパスタ、されどパスタ。 パスタを笑う者はパスタに泣くのだ。
グルテンが豊富だからと言って舐めていると痛い目を見るのである。
因みにスパゲッティとスパゲッティーニは別物なので注意が必要だ。
「にしても、結構辛いわね。これ」
汗を掻いたのか、霊夢はただでさえ面積の少ないその巫女服をパタパタさせて風を呼んでいた。
僕の前でなら慣れたものだが、一応女性であるからそういう行為は余所では謹んで欲しいものである。
言っても無駄なのだろうけど。
「夏だからこそ辛いものを食べないとね。健康に良いし」
食器を片しながら霊夢に諭す。
だが当の霊夢はうー、とかあー、とか呻きながら寝転がっていた。
どうやら彼女は夏に汗を掻くことの素晴らしさを理解してないと見える。
勿体無いなあ。
行儀悪いなあ。
何だか僕が戻ってきて以来、霊夢のだらけっぷりが輪にかけて悪くなった気がする。
僕が会う以前のことは知らないが、少なくとも最近は退化の一方だ。
大丈夫なのだろうか、この失楽園の素敵な巫女さんは。
ていうか人の話聞こうよ。
食器も大方片付け終わり、改めて霊夢に話し掛ける。
一方の霊夢は何やら上半身を起こしながら腹筋の運動めいた事をしていた。が、挫折。
一応運動はしようとしているようだ。諦めてるけど。
「このパスタの中に入れた唐辛子にはカプサイシンっていう辛味成分が入っていてね。
発汗を促進する作用があるからダイエットにも最適で今の霊夢にもぴったrはぐぅッ!!」
居間で寝転がっているはずの霊夢が玉串をこちらに向かって投擲してきた。
どこにあったんだろう、玉串。
前々から思ってたんだけど本来の用途から凄くかけ離れてると思うんだ、玉串。
勢いをつけた凶器は寸分違わず僕の眉間を貫く。
その時に響いたスコーンという気持ちのいい音が僕の頭の中限定でハウリングした。
そして僕は短い悲鳴を上げて後ろへ倒れた、というか吹き飛んだ。
なんつー恐ろしい性格と腕をしているのか。
ていうか聞こえてるじゃん。
「女性にとっては気になるかもしれない事を容易に口走るんじゃないの」
相変わらずやる気のない目に、僅かな殺気を孕ませて話す。
そう言うって事は気にしているって言ってるようなものじゃないか、とは言えなかった。主に痛みの所為で。
「いや……ただ、言っておいた方が役に立つかと……痛たた」
じんじんと痛む額を摩る。
触れると中々に痛いことから恐らく内出血はしているだろう。
「余計なお世話よ。それほどでもないわ」
「でも最近霊夢弛んでたからさ……大丈夫かなと思って」
心配していたのは事実である。
ただその不安が向けられた方向は身体的なものに限らず生活全般においてだが。
「全く……私も軽んじられたものね。じゃあ、」
束の間の後、霊夢が一旦言葉を区切り立ち上がる。
はて、一体何をするつもりなのだろうか。
一方で僕は未だに額を押さえていた。あ、コブ出来てる。
「確かめてみる?」
何時の間にか訪れていた静寂の中、衣擦れの音が、響く。
霊夢はその顔に艶やかな笑みを湛えていた。
「ん、そうだね。それなら確実だ」
そんな彼女の誘惑から僕が逃れられるわけもなく――――
「ちゃんと確認しなきゃダメよ?」
僕の体は吸い寄せられるように彼女の方へと近づき――――
「大丈夫、任せといて―――んっ」
――――そして影はひとつになる。
開け放しの窓に掛けられた簾を白南風が通り抜けるようになった頃。
くだんの通りに夜餉を迎える僕らは二人の両手を合わせた。
「っふぅ―――――暑い夜に、なりそうね」
「全くだ」
どちらともなく見詰め合い、お互い同時に苦笑が零れる。
まだこれからが夏本番。
夜はゆるりと更け始めた――――
「ふふふふふふふふ、普段から仲睦まじい二人の事。何かあるのではと見張っていましたが……これは大当たりですねぇ」
「あらあら、楽しそうね」
「そりゃあもう…………って、ほあぁぁっ!?」
「あら、とんだ御挨拶ねぇ。人の顔見た途端奇声を上げるなんて」
「いや奇声って……って、それは兎も角!失礼しm」
「はいはい、一名様スキマごあんなーい」
「い゛!い゛やあああぁぁぁぁ~……」
「全くもう。やあねえ、覗き見なんて。
さてさて、出歯亀は片付いたことだし帰りましょうか」
「ふふっ。幸せにね、霊夢」
6スレ目 >>490
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クリスマスクリスマス…
皆騒がしいけど我が神社にはかんけいn
霊夢さん、何ですかその服は
霊夢「え?ああ、ほら。サンタクロースっての。あれも紅白だし暖かそうだから着てもいいかなぁって」
紅白なら何でもいいんですか
いや、問題はそこじゃない
問題はその
ミ ニ ス カ です
霊夢「だって…紅魔館に紫もやしみたいな奴が居るんだけどね、そからく女性のサンタクロースってのはこーゆー服だって聞いたから…」
OK,色々間違ってるがそのおみ足を拝めただけでもう全て許せる
ああ、名も知らぬ紫もやしの人万歳!!クリスマス万歳!!生足万歳!!
霊夢「ちょ、○○!?鼻血出てるわよ、大丈夫!?」
ばんざーい!!ばんざーい!!ばんじゃーい!!
霊夢「○○!? ○○!?」
6スレ目 >>573
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「あんたも難儀よね」
「ん?」
「その性格」
「何のことやら」
「…本当に何のことやら。って顔してるし。はぁ、自覚が無いってのは恐ろしいわ」
「ふむ。じゃあ霊夢から見た俺は何処が難儀なのかね。気になるぞ」
「割と他人事じゃないのよね、カタチは違うけど。自分の核心には触れさせてくれないし他人の核心にも触れないって感じ」
「俺としてはそんなつもりは無いけどな。…あぁ、だから自覚が無いと」
「うん。あんた、よく他人の愚痴とか聞いてやってるけどさ。自分から愚痴った事なんてあったかね?」
「………ふむ。まったく記憶に御座いませんな」
「でしょ?つまりね、他人に心を委ねようとしないって事よ」
「ふむふむ。…俺が見た限り、霊夢も同じようなもんだぁな」
「まぁちょっと違うけど、大体同じね。愚痴ったりはするけど、やっぱり特定の誰かに心を委ねようとは思わないし。何でかわからないけど」
「で、それによる弊害っつうとー」
「まぁ、親友や恋人と言える人を作るのは難しそうねー」
「ふむ、魔理沙とかはどうなんだ?」
「あ~。…一応親友のカテゴリに含めてもいい気がしてきた。でも異性となるとアレだ」
「下手すりゃ生涯独身ってか。生物としては大問題だ」
「そうねー。ほら、私も跡継ぎとか遺さなきゃいけない身だから。そこらへん割とシャレにならない問題だったりするのよ」
「それは難儀だねぇ」
「まったくだ。このままじゃ大人になってもお嫁さんにはなれそうに無いわね。…貰ってくれますー?」
「遠慮しとくぜ」
「むー、即答されたわ」
「博麗の巫女がどっかに貰われちゃ不味いだろ」
「あ、そっか。…貰われてくれる?」
「考えておくよ」
「夜も更けてきたことだし、そろそろ俺帰るわ」
「ん。それじゃあ、またね」
6スレ目 >>607
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「れ、霊夢ッ!?」
「……ん、どうしたのよ、血相変えて」
「どうしたのじ、じゃないだろ!?人里で突然倒れて、永遠亭に担ぎ込まれたって聞いて……!!
あ、ああほら顔色悪いじゃないかッ!!」
「えーと……ほら、朝たまたま食欲なかったから」
「お前が食欲無いって時点で充分病気だったんじゃないかっ!!
ああもう御免な……気付いてやれなくって……ッ」
「あ……えー」
「そうだ、診察結果はまだ出て無いのか!?永琳さんからはまだ何も!?」
「(もじもじ)あー……うん、もう話はしたから。一晩入院。留守番は魔理沙と萃香と妹紅がしてくれるって」
「そ、そうか、そんなに重いわけじゃないのか、良かっ」
「(つーん)……良かない」
「え」
「誰のせいだと思っているのよ」
「う……ぁ」
「あ、あああ御免、責めてるんじゃなくて――ったくほら泣くな」
「うう、ぐすっ、い、いや、すまん」
「誰かさんがあんまり甲斐甲斐しいんで、神社が住みよくなっちゃったのかしらね」
「……?」
「年末辺り、また一人転がり込んでくるのよ」(ぽむぽむ)
「――は?」
「は?じゃないわよ。当分の食い扶持を何とかしないといけないんだから。
――頑張ってね、『お父さん』?」
7スレ目 >>120
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「それで、どうするの?」
いつもと変わらない口調で俺に問いかけてくる霊夢。
まだ目立っては見えないが、彼女のお腹の中には新しい生命が宿っている。
「俺が育てるよ」
「そんなの分かってるわよ、あんたはともかく私は巫女だもの。
誰かに子供を授けることはできても、誰のお嫁さんにもなれないから」
分かってる。
以前に霊夢本人から聞かされた事だ。
「他にお母さんの宛てでもあるのかしら?」
「無い。だから、俺が一人で育てる」
「不幸になるのはあんたじゃなくてこの子なのよ?」
「幸せにしてみせるよ、絶対」
「そう」
そっけない生返事を返しながらも、霊夢は自分のお腹のあたりを撫でていた。
「……大きくなったら、一度でいいから神社に連れてきてね」
「流石の霊夢でも気になるんだな」
「当たり前でしょ? 私がお腹を痛めて生む初めての子だもの」
「じゃあ毎日霊夢の事を話すよ。どんな性格で、どんなものが好きで、どれだけ幻想郷の為に頑張ってるか。
繋がりのない母親と一緒にいるよりきっと立派に育ってくれる。霊夢みたいに、強い子になってくれると思う」
「そう」
またも気のない生返事。
静かになった部屋に薫風が流れ込んで、篭もった空気を散らしてくれる。
「……博麗の巫女の代替わりまで、二人だけで待っていられる?」
俺は「待つよ」とだけ答えた。
風の音に紛れて、小さなありがとうの声が届く。
7スレ目 >>121
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で、代替わりして戻ってくると。
「れ、霊夢……」
「あら、魔理沙じゃない、何年ぶりかしらね。まだ魔女やってるの」
「魔女だぜ。……で、ひとついいか?」
「何よ」
「今お前が抱いているのは、お前の子だよな」
「ええ」
「さっき、玄関で大きいのと小さいのと会ってきた。……なんか増えてないか?」
「ちゃんと『お母さん』してみたいなあ、って頑張っちゃった。てへっ」
「歳考えろ歳。で、その頑張った旦那は?」
「今日も畑に寺子屋と、働き盛りよ」
7スレ目 >>122
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「なあ霊夢」
「なに?○○」
「・・・好きだ」
「○○が好きなのは魔理沙じゃないの?」
「なぁ!?なんでそんなこと言うんだよ!!」
「だっていつも魔理沙と話してる時嬉しそうじゃない!」
「そんなことない!俺は本当に霊夢の事が好きなんだ
妖怪に襲われて助けてもらったあの時から!!」
「ったら・・・だったら本当に私が好きなら抱きしめて
壊れるぐらいに貴方が・・・○○が私から離れないように」
ぎゅっ
「それぐらいお安い御用だよ、で返事は?」
「・・・馬鹿////嫌いだったら抱きしめてなんて言わないわよ
好きよ○○、大好き、愛してるんだから」
「ありがとう、霊夢」
7スレ目 >>210
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霊夢「浮気してもいいわよ?
ちゃんと私を見てくれるのなら」
○○「……霊夢」
魔理沙「……と、霊夢は言っている」
○○「うおっ!?」
萃香「……が、しかし」
幽香「万が一、ということもあるわ」
霊夢「ちょ、あんたら人の濡れ場に何勝手に――」
アリス「ええ、余所の女に現を抜かして、霊夢を蔑ろにするような事があれば」
レミリア「もしも、彼女の枕が涙で濡れる事があろうものなら」
紫「博麗大結界と閻魔様――そして霊夢の涙に誓って」
レミリア&幽香&萃香「――私達は貴方を八つ裂きにする」
紫「月の都に『○ぁっきん・るなてぃっく』と書かれたシャツ一丁で
特攻させてやる」
アリス「そして『シリー・ウォーク』とかいうとれんでぃな歩き方で、
正気を失うまで幻想郷中を歩き回らせるわ。人形みたいに」
魔理沙「勿論稗田家にも記録してもらう」
レミリア「しまいにはアームストロング砲に300kgの爆薬と一緒に詰め込んで発射」
幽香「汚い花火になるでしょうね」
霊夢「え、えーと、流石に其処までは――」
紫「御免なさいね霊夢。でもこれだけは貴女の保護監督者として
言っておきたいの」
レミリア「私も、下劣な男に霊夢を取られたなんて思いたくも無いからな」
萃香「で――どうなのよ駄目亭主」
○○「い、いや……滅相も」
幽香「あ゛ぁぁぁぁぁぁん゛ッ!?はっきり言わんかい!?
はっきりせんとその小汚いモン蹴り潰すわよ!?」
○○「アイ・メム!!しかと胸に刻みました!!メム!!」
「「「「「「よろしい」」」」」」
霊夢「浮 気 前 提 で 脅 す な ッ!!!」
「「「「「「すみませんでした!(断末魔)」」」」」」
――陰陽散華-Lunatic-
霊夢「ったく……ねえ○○」
○○「お!おおぅ!何だ霊夢!何かあるか!?」
霊夢「私ってさ、何だかんだで魔理沙よりズボラだし」
魔理沙in壁に耳「(そこで私を引き合いに出すか)」
霊夢「アリスよりツンばっかりで、しかもデレられないし」
アリスin同上「(ツンって何よ……?)」
霊夢「レミリアよりお転婆な事もするし」
レミリア「(人間でソレ出来るのが恐ろしい)」
霊夢「幽香より少女趣味だったりするし」
幽香「(なら袖をやめれ)」
霊夢「ウワバミだし」
萃香「(そーいえばこないだ文に勝ったね)」
霊夢「トドメに紫みたいにネボスケだったするし」
紫「(昼まで寝てるのを堂々と見せるのは乙女として……ねえ?)」
霊夢「やっぱり……そんなに魅力ないのかしらね」
(がばちょ)
霊夢「きゃあッ!?ちょ、貴方いきな――んー!?」
○○「――あのなあ、霊夢」
霊夢「んは、何よ!?いきなり」
○○「前からそうだが――特に今。俺には可愛すぎる」
霊夢「へ?」
○○「何が浮気だ。今お前以外見えない」
霊夢「――」
○○「なのに魅力が無いなんていうのなら――」
霊夢「え、あ、ちょっと待っ、多分あいつら外――んっ!」
○○「黙る気になった?」
霊夢「ぁ……だめ、多分泣いちゃう」
○○「泣いているのも可愛い」
霊夢「じゃあ、泣いちゃうから――
せめて、可愛い声で泣きたい」
○○「……やばい、直撃した」
霊夢「なぁ!うぁんっ――待ってこんな格好――」
――ぱちん(スキマが閉じられました)
魔理沙「……こ、これは(赤面)」
アリス「な……何というか(もじもじ)」
萃香「あー……何か熱いね(ぱたぱた)」
幽香「そうね、呑みに行く?(いそいそ)」
レミリア「……冷酒がいいわね(ごくり)」
紫「じゃあ、私の奢りと言う事で。
本当に――アツアツですわ」
7スレ目 >>240-241
>>244へ。やれるものなら某佐山級にグレイズしまくりたいが
これがこの板その他諸々の限界だ!後は幻視してくれ!
紫「さて○○、霊夢を(違う意味で)泣かしているわけだけど」
○○「ああ、弁明は無い。だが敢えて言うのなら、だ」
紫「はい?」
○○「あれ以来、霊夢はよりアクロバティックな挙動とマーヴェラスな戦術を
次々に覚えていってなあ。いやあ実に『良い』ね。
才能もある。俺の想像内でしかない挙動を明瞭に再現してくrごきゃ)ぱうあ」
霊夢「あ ん た ね え ッ !?(赤面)」
紫「あらあらタイじゃなくて首が曲がっているわね。
それにしても――」
霊夢「何よ」
紫「出来てるみたいじゃないの、『デレ』」
霊夢「……夫婦になるなら……どうせ経験する事なんだから……
その、えーと……『良い』方が良いでしょ?お互いに……色々と」
(ごにょごにょもじもじ)
紫「おやまお熱い。果たしてどんなマニューバなのかしr」
「こうか!博麗ドライバー!!」
「(ぽきぃっ)ぺぉあ」
霊夢「ったく……ほら○○、首が曲がっていてよ(べき)」
○○「げぁお!こ、殺す気か!」
霊夢「喧しい!ほら、罰として掃除!」
○○「へ、へーい畜生ー(すたこら)」
霊夢「……そろそろ、また新しいの覚えよう…かな……(もじもじ)」
7スレ目 >>245
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「雨だなぁ」
「雨ねぇ」
しとしとぴっちゃん。そんなフレーズが過ぎりそうな、表の雨模様。
幻想郷の開花、折角の春模様。そんな景観を台無しにしてくれる大雨だった。
表から響く雨音に耳を傾けながら、淹れたばかりのお茶に口を付ける。あぁ、美味し。
向かいには、退屈そうな半目でちゃぶ台に顎を乗せた霊夢が。朝からずっとこんな調子だろうか。
そら、明日は花見にでも行こうか、と話していた矢先にこれだからな。憂鬱に成るのも無理は無い。
「……その内止むだろ」
「その内、ねぇ。そのフレーズ、聴いたの五回目かしら。六回目かしら?」
「あー、止まない雨は無いって言うもんだけど」
「桜が散っちゃうじゃないぃー……」
バタバタと屋根から聴こえる雨音は、雨足を緩めずに無機質に。
障子の隙間から見える桜は、雨に濡れて心なしか艶やかに見える。舞い散る花弁が、まるで季節外れの雪のようだ。
まあここ幻想郷だから、小高い山辺りには多少雪が残ってると思うけど。
「ある意味、これも春じゃない?」
「まあ、そうだけどねぇ……」
はぁ、とため息が聴こえた。そりゃあ、この天気じゃ霊夢じゃなくても退屈するだろう。
朝から読んでいた、神社の社務所に置いてあった妙な本達も、そろそろ底を尽き始めた。と言うか、
字が難しくて読めるものがあんまり無い。おまけに埃だらけで、手を付ける気に成れない物もたくさんあった。
まったく、霊夢の代ではこんな本を書く事も無さそうな気がするぞ。
御阿礼の娘が書くから良いの、とか霊夢は言ってたけど、どういうこっちゃ。
「こんな春があっても良いんじゃないかな?」
春雨、と表現するには強すぎるが、軽快に響く雨音は耳に心地良い。
雨音に限らず、自然にはたくさんの美しい音色が隠れている。それが晴天の時でも、曇天の時でも。
だが、霊夢にそんな情緒を感じる余裕は無いようで。
「いーやーよー。最近運動もしてないし、散歩ぐらいはしたいわ」
「どうせ飛ぶだけ飛んで結局その辺で昼寝するくせに何を言」
あれ? 何だか目の前が急に真っ暗に成ったよ? あぁ、俺布団に突き刺さってるのね。
気付けば霊夢にすっ飛ばされ、襖の向こうの布団に頭が突き刺さっていた。いやぁ、人間って真っ直ぐ飛ぶんですね?
「……こ、殺す気かっ!」
どこぞの漫画よろしく即座にツッコミを入れる俺だが、霊夢はニヤニヤと意地悪く笑うだけだ。
「運動がてらよ、運動がてら」
「こんな運動があってたまるか!!」
「こんな春もあっても良い、って言ったのはどっちなのよ」
そう言う意味じゃ、と言いかけた俺の唇にスッと指を当て制止する霊夢。
艶かしい笑みを浮かべたその顔は、俺でなくとも、人妖の境さえも越えて誰しもを惹き付けるモノだと思う。
「それじゃあ、こんな春はどうかしら?」
「……あぁ、勿論大歓迎だ」
世の中には色んな春がある。それは幻想郷も同じこと。食欲だの読書だの芸術だの、考えれば幾らでもある。
どれにも共通するのが、楽しまなきゃ損って事。
「春だなぁ」
「春ね」
こんな風に、二人で楽しむ春だってあるもんさ。
きっと、大勢で騒ぐ宴会のように熱く、そして騒ぎ終わった後のように静かに。
ま、宴会に比べりゃ後片付けは楽かもな。
「よーっと、雨宿りに来てやっ……」
『……あ』
お粗末。
7スレ目 >>285
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なんとなしに月を見ながら霊夢と会話
「なー霊夢、霊夢はGWどうするんだ?」
「私?私は基本的に神社からは離れられないわよ」
「それってつまらなくないか?」
「いいのよ、だって○○が居るじゃない
ずっと一緒に居てくれるんでしょ?」
「え?あ、ああ///ずっと一緒に居てやるよ」
7スレ目 >>306
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うららかな昼下がり。
いつもの里での仕事が終わった俺は、住まいの博麗神社へ。
並み居る敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げして手に入れた、
愛する霊夢の元への帰路にあった。
もっとも、敵が全て女性だったことが、幸いしたのかもしれないが。
博麗神社へ帰ると、霊夢は掃除をしていた。
今日はいつもより時間が早いので、
おそらく彼女は、この時間に俺が帰っているとは思いもしまい。
そう考えると、悪戯心がむくむくと湧いてきた。
抜き足、差し足、忍び足。
クマザサの繁みを抜け、ホトトギスは踏まないように、
クマガイソウやウラシマソウの群生を掻き分けて、
ホタルブクロを跨ぎ、霊夢の後ろ側に出る。
ここまで来れば、もう一息。
だったのだが――。
「うっ」
後一歩、のところで、
振り返った霊夢に、おでこをこつん、と、
やられてしまった。
「なんで、わかった?」
「……ばかね。
他の人ならいざ知らず、私があなたの気配を感じ取れないはずがないでしょう?」
霊夢ははにかみながらそう言った。
実は、ちょっと自分の台詞に照れてるのかもしれない。
そして、俺に箒を渡してくる。
「これは?」
「箒よ。見ればわかるでしょう?
2人でやれば、その分2人の時間が持てるもの。
いいじゃない。夏なんだから、落ち葉なんてほとんどないから楽よ」
「わかったわかった」
箒を取ると、霊夢の横で掃除を始める。
すでに、ほとんど霊夢が掃いていたので、ほどなく掃除は終わった。
「お待たせ」
そして、今。
いささか西日が傾いた縁側で、
霊夢と一緒に、2人きりのお茶会。
綺麗になった庭を前に、二人並んで、
霊夢が俺の右に座る。
俺は、その霊夢の腰に手を回し、ゆっくりと引き寄せる。
霊夢は、抵抗せずに引き寄せられると、
そのまま、俺の胸へと頭を預けた。
……ん?
「なあ、霊夢」
「なに?」
お茶を一口。
最近は暑いから、温めのお湯で入れてくれる。
こんな心遣いが、また、嬉しい。
「シャンプー変えたか?」
「ん、そうね。
立夏も過ぎたし、春の蓬のシャンプーから、ちょっと変えてみようと思って」
「なんのシャンプーなんだ?
この、甘い匂いは」
辺りには、霊夢が俺に頭を預ける時に軽く振っただけなのに、
甘い香気が漂っている。
「ふふふ、当ててみて」
「そうだなあ。甘い匂いっていうと、沈丁花?」
「残念。違うわ。
それに沈丁花は春の野草だもの。わざわざ夏には使わないし」
「夏かぁ。朝顔はこんな感じじゃないし、向日葵も違うよなあ……」
「降参?」
「ああ、降参。さっぱり見当がつかない」
霊夢は、唇に手を当てて悪戯っぽく笑うと、
「答えはね、麝香草」
とのことだった。
曰く、香水なんかに使われる、薫り高い草らしい。
そんなことを笑いながらおしゃべりしていると、
また少し、西日がこっちを向いた。
「暑くなったな」
「さっき萃香が来たわ。
西瓜を幽香からたくさんもらったから、おすそ分けだって。
井戸に冷やしてあるから、晩ご飯の後食べましょう?」
「いいな、それ。
それにしても、萃香が西瓜とはこれ如何に」
「はいはい、バカなこと言ってないの」
そして霊夢は、
少し、身を起こして、
上目遣いにこちらを見上げる。
「今日の晩ご飯、何にする?」
「そう言えば昨日のお味噌汁、ちょっと甘かったかな」
「うふふ、愛がいっぱい入ってたから」
「どれくらい?」
「3割増。
なーんてね。本当は咲夜にもらった赤味噌使ってみたんだけど。
そっかぁ。甘かったか――」
ちょっと眉根を顰めた霊夢。
俺は、右手を霊夢の腰から離すと、
そのままその手で、彼女の長い髪を梳く。
「別に、不味かったわけじゃないさ」
「うん。それなら、安心した」
そう言って、再び俺の胸板に寄りかかる霊夢。
俺が髪をさっきから梳いているせいか、
気持ちよさそうに目を瞑っている。
話で喉が渇いた俺は、お茶を一口。
それから、お茶請けの栗まんをぱくつこうとする。
その、瞬間。
「安心したら、お腹が空いてきたわ。
お饅頭、もらうわね?」
霊夢は、不意に目を開けると、
俺の、口に銜えかけの栗まんを半分、奪い去った。
唇同士が触れ合う。
「……霊夢」
「なに?」
「……狙ってただろ」
見事に策が決まってご機嫌の霊夢。
恨みがましい声をかける。
ああ、今日は好物の兎屋の栗まんだったのに。
「だって」
「うん?」
「最近、キスもご無沙汰だったじゃない。
なんとなく、寂しくて」
俺を直視しないように横を向く霊夢。
俺からは表情は見えないが、
そんな霊夢を、ぎゅっ、と抱きしめる。
「言ってくれれば、いくらでもするのに」
「こう言うのは、雰囲気でするものよ。
デリカシーのない人ね」
耳元で囁くと、すぐに答えが返ってきた。
ご機嫌斜め。
でも、振りほどくつもりがない辺り、この体勢は気に入っているようだ。
霊夢を抱きしめたまま、穏やかな時間が流れていく。
気がつくと、すっかり日は落ち、
星々が、紫色の絵の具で空を染めていた。
「もう、晩ご飯の支度しないと」
名残惜しそうに、俺の手を解く霊夢。
そのしなやかな指で、俺の指を一本ずつ、ゆっくりと。
そんな彼女を、凄くいとおしく感じて、
「霊夢」
「なに?」
立ち上がりかけた彼女の唇を引き寄せ、
「ん……」
軽く、奪う。
「晩ご飯、期待してるから」
「ええ、楽しみに待っていて」
霊夢はそう言うと、ちょこっと腕まくりをする仕草をして、
座敷の向こう、台所へと消えていった。
麝香草の甘い残り香が、仄かに漂った。
7スレ目>>574
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