■レミリア7
「こんばんは、○○。まだ少し寒いけどいい夜ね」
「あぁレミリア、確かにいい夜だな。これで家の一部が吹き飛ばされてなければ暖かくいもっといい夜なんだが」
バレンタインだというのに仕事が入ってへとへとになってようやく寝ようといていた矢先、いきなり空より飛来した巨大な紅い槍に住居の半分が持っていかれた。
どうしてくれる、これでも建築にはえらく手間と金がかかってるんだぞ。
「じゃあ紅魔館に住めばいいじゃない。門番よりはマシな待遇をするわよ」
「遠慮しておくから我が家を直してくれ。つか何のようだ」
これでなんもないとか弾幕ごっこがしたいとかいいだしたら紅魔館のカーテンを全部奪ってやる。
「何もないわ。強いて言えば弾幕ごっこしにきただけかしら」
「よし、言いやがったなこのロリっ娘悪魔め。明日から朝日が拝めるようにしてやる」
「フフフ、冗談よ」
まるで悪戯が成功した子供のように笑うレミリア。まんまだな。
「1つ私のお願い事をきくか、死ぬか、どちから選びなさい。○○」
「えらく物騒な選択だな。というかどっち選んでも死亡しかなさそうなんだが?」
お願い事ときいてもロクでもない事が起こる予感しかない。
実際、何回か同じ様な事をきいて死にかけたり眷属にされそうになったり、嫌な記憶しかない。
「いいえ、今回は簡単なお願いよ。ね?いいじゃない」
「ね?って言われてもなぁ。まぁとりあえず内容は?」
なんだかんだ言ってもお願いを断らないのは俺の心が広いからだ。
決して、「ね?」の所でのレミリアのウィンクがかわいかったからではない。断じてない。
「流石○○、話がわかるわね・・・じゃあ目を閉じて?」
「えぇ~何する気だよ」
「いいから・・・お願い聞いてくれるんでしょ?」
はぁ・・・仕方がない。
「これでいいか?」
「・・・・・・・・・」
返事がない。ただの屍のようだ・・・って違うか。
「おーい、どうしたー?」
これってまさか新種の放置プレイですかー?
――――――――メキッ!!
「wwwwwwwwwwww!!!!」
「え?」
「・・・・・・痛いwww」
「あれ?あれれ??」
「レミリア・・・貴様・・・俺を亡き者に・・・する気か・・・」
顔になんか思いっきり刺さったぞ、しかも嫌な効果音つきで・・・。
「・・・・・・・・・」
おいおい、まただんまりかよ・・・。
一体何が刺さったのかのか気になり目を空けた。
「・・・なんだこれ?」
辺りに散らばった小さな茶色の破片。この甘い匂いは・・・。
「・・・チょコ・・・レーと・・・」
「はい?」
「○・・・○の・・・ために・・・・・・作って・・・咲夜に・・・教わって・・・」
ところどころ何を言っているのかはわからないが、大体の事情はわかった。
どうもバレンタインという事で俺にチョコを作ってきてくれたのはいいが、口に放り込もうとして加減間違って俺の顔面にぶち当てたらしい。
そして当のレミリアはさっきまでの笑った顔ではなく、ただ少女のように泣き出した。
「はぁ・・・」
全く、泣き顔は苦手だって前に泣き落としを使ってきた時に言っただろうに・・・しゃーないな。
―――ポンポン、ヒョイ
下に落ちたからってほとんど土もついてないし大丈夫だろ、3秒ルールってある。
何より惚れてる相手が自分のために作ってきてくれたものをこのままにはできないな。
「ん~」
「・・・えっ?○・・・○?」
チョコレート独特の甘さが口に拡がる。
「うん、うまいうまい。やっぱり疲れている時には甘いものだな。ありがとうレミリア」
「ホント?ホントにおいしい?」
「嘘言ってどうすんだよ」
「だって・・・こんなになってるのに・・・」
またしゅんとなるレミリア。あぁもうまどろっこしい!
「なぁレミリア」
「何?○ま――――」
――――――――チュ
「んんん~~~~!!???」
くちゅ・・・じゅる・・・ぶぢゅ・・・
「$%&’()=~!!!???」
「―――――ふぅ、どうだ。これでも信用できないか?」
「え、ちょ、な、何をするの!!」
「あ?口で言っても信用しないから直接的に味あわせてやろうかと思ってな」
まさか奥義・口移しを使われるとは思わなかったようだな。
さっきまでの俯いた顔もどこへやら、これでもういつものレミリアだ。
ただし思いっ切り顔を紅くしているのを除けばだが。
「う、う~」
涙目になってこっちを睨んでくるが、怖くない。むしろかわいいもんだ。
「さてと、で、どうすんだ?帰るのか?」
「えっ・・・」
あ~もう、そこで寂しそうな顔するなっての。
「はぁ・・・じゃあ吹半分吹き飛ばされた我が家でよければ寄ってくか?ちょうどお茶受けももらったしな」
「えぇ!是非に!朝まで居させてもらうわ」
「りょーかい。こんな家でよければ、いつまででもどうぞ」
「じゃあ咲夜達も呼んで一生暮らそうかしら」
「おいおい、勘弁してくれ」
そんな事を言いつつも、きっと俺は断れないのだろうと思う。
ただ、いつかの日にここが第2の紅魔館と言われない事を願いたい。
まぁでも、この願いがどうなるかは今目の前で微笑む愛しき悪魔のみが知るんだろう。
「あっ、ねぇ○○」
「なんだー?」
「またさっきみたいにチョコ食べさせてね?」
「・・・・・・」
こりゃ今度から大変だ。
>>新ろだ319
───────────────────────────────────────────────────────────
様々な調理器具が並ぶキッチン、いつもなら料理担当のメイド妖精がいるはずなのだがその日は違った。
何故かキッチンには包丁を握った少女が一人。そしてそれを不安そうに見つめる男が一人。
事の発端は今から数刻程前に遡る、館に居候させている人間でもある○○が釣りから戻ってきた。
いつもなら坊主でした等と言って笑っているのだが、この日は珍しく入れ食いだったようでバケツ一杯の魚を抱えて戻ってきたのだ。
館に住んでから○○の釣りの成果でこれ程の成果が出た事は無い。それだけに館のメイド達も引き篭もりがちの魔女もそれを喜んでいた。
中でも一際喜んでいたのは館の主であるレミリア・スカーレットであった。
○○を館に住まわせているのもレミリアの判断である。
その理由を聞くと珍しい血液型をしているとの事であるが、彼がレミリアのお気に入りなのが本当の理由である。
「それじゃお夕飯はこの魚でフルコースで決まりね」
バケツの中の魚を見てメイド長の十六夜咲夜がそう言う。
「良いわね、楽しみにしてるわよ咲夜」
魔女のパチュリーは言いながら図書館へと戻って行ったが、声には期待の色が混じっていた。
バケツを運ぶようにメイド長が指示を出し、彼女もキッチンへと向かおうとした時だろうか。
「私が料理するわ」
ふいにレミリアからそんな事を言った。
その場にいた全員が唖然としていた。主人がおもだって行動する事などは極々一部に限られ、増してやそれが料理ともなれば尚更である。
「お嬢様、それはちょっと無理でしょう…」
「気まぐれでそういうのは止めておいた方が良いんじゃないかな、レミリア」
○○と咲夜、二人から止めるようにと声があがる。
「気まぐれなんかじゃないわ、それとも貴方達は主人の命に逆らうのかしら?」
こう言われてしまうと二人ともこれ以上何も言う事は出来ない。
それに彼女が料理をすると言ったのも単なる気まぐれでは無い。
○○が珍しく釣ってきた魚、この機を逃すと次に彼に手料理を振舞う機会など分からなくなる。
その気持ちが彼女を不得手な料理へと走らせたのだ。
「…分かりました。私は仕事をしていますので、何かあればいつでも聞きに来てください」
やれやれといった具合に咲夜がそう言い仕事へと戻っていった。
「じゃあ僕が手伝おうか」
「必要ないわ、私一人で出来るもの」
○○の申し出を蹴るとレミリアはバケツを持ってキッチンへと向かった。
これがここまでに至る経緯である。
いざ包丁を握ってみたのは良いが、どうすればいいのか途方に暮れるレミリアがキッチンにいた。
気の遠くなる年月を過ごした彼女であるが料理経験などは一度も無い。吸血鬼であるからする必要が無いのも一つだが、従者が有能すぎるのも一つである。
「まずはこうかしら?」
そう言い、レミリアが包丁をまな板上の魚へと思い切り振り下ろした。
豪快な音と共に魚が豪快に飛び散る。
返り血やら肉片やらがレミリアを赤く生臭く染め上げていた。
入り口からそわそわと不安そうに見つめていた○○であったが、今ので不安が頂点に達してしまったらしく
「ああもう!レミリア怖くて見てられないよ」
そう言いレミリアへと○○が向かっていった。
「貴方、どうしてここにいるのよ!」
当然今まで見られていたなど分かっているはずも無くレミリアは驚いた。
「不安だったから、様子を後ろから見てたのさ。」
「ほら包丁の握り方がおかしいよ」
言うと同時に彼はレミリアの手を握り、包丁の握り方を教えた。
「え、あ、ちょっと…体が…それに手も」
「陣羽織みたいだけどこっちの方が分かりやすいだろ?」
ほんのりだが彼女の顔が赤くなっていることを○○は知らない。
「左手は猫の手にする」
「ね、猫の手?こうかしら?」
「違うよ、猫の手はこうするんだよ」
「知ってたわよ…そのくらい」
予定は大きく狂ってしまったが、彼女はこちらの方が幸せだと感じていた。
夕飯の時間までたっぷり時間はある。
レミリアの幸せな時間はまだまだ続きそうである。
>>新ろだ339
───────────────────────────────────────────────────────────
「ふい~、今日はまあまあだったな。やっぱりこの時期は流入河川まわりを攻めると型物でるな」
魚篭を除きながら外界では生息地の田沢湖に温泉水を入れられ滅んだ、かつては将軍家に奉納されてたほどの味のクニマスが入っている。
絶滅ギリギリで幻想入りできたのであろう彼らは元の生息地と環境が似ている霧の湖を最後の安住の地としたのだろう
俺の名は○○。釣りをしているうちに幻想郷にまよいこんだ所を紅魔館に拾われた。
そしてこの地で最愛の彼女レミィことレミリア・スカーレットと出会った
外の世界よりも自然が残っており釣り環境にも恵まれ、レミィもいるこの環境が気に入り俺はこの地に骨を埋めることにした。
「○○、おかえり~。どうだった?」
「まあまあかな、さてと捌いて刺身にでもするかな、あまりは咲夜さんに頼んで料理してもらうか」
「私がやるわ」
「へ?」
「私が全部やるといってるの」
えーと、このお嬢さまは何をおっしゃってるのかな?
「だからね、○○が釣ってきた魚で私の手料理を作ってあげるといっているのよ」
にっこりと微笑みながらレミィは魚篭ごと釣れた魚たちを持って台所にいってしまった。
「というわけなんですよ、咲夜さん」
「お嬢さまが料理なんて、心配だわ」
「ですよねー」
「台所が阿鼻叫喚の図にならなければいいのだけど」
心配事はそっちですか、そうですか。
あてにならない咲夜さんに見切りをつけとりあえず台所を覗きに行ってみる。
「うーん、とりあえず○○は刺身を食べたがっていたわね。なら三枚に下さないと。でも、どうやるのかしら?」
まじまじと魚を見つめる
「ま、適当にやればできるでしょ、夜の王の私に出来ないことは無いわ!!」
ドン!!と豪快に振り下ろされる包丁、胴体が少し残ったままの頭が壁にぶつかり砕け散る
「やだ、少し強すぎたかしら?まあ、気にしない、気にしない。次、行ってみよー!!」
無事(?)頭を落とされた魚は次は身と骨に分けなければいけない。
「えーっと、ここらへんに骨があるからここらへんを包丁で切ればいいのね」
「えいっ、ああ、骨まできっちゃった。なんか身もボロボロになって来ちゃった、どうしよう・・・」
なんとか三枚に下したが慣れない手つきで触りすぎたために身はボロボロ、骨が残ったり逆に骨に身が残っている。
要は失敗である。身がクタクタになりとても刺身では食べれない。
「ど、どうしよう、○○が、○○がせっ、せっかく持ってきたのに…うっ……ひくっ…」
「どうしたんだ、レミィ?」
「○○っ!?、みちゃダメ!!」
「あー、案の定クタクタのボロボロにしちゃったのかw」
「お、怒らないの?」
「だって捌いたことないレミィが一人で、それも柔らかくてモタモタしてるとすぐへたる鱒系やろうとしたら結果は、ねぇ?」
「でも、失敗しちゃったのが…」
「そんなの鍋に入れればいいさ、刺身じゃ無理だが鍋なら食べれる。鱒鍋だ」
「うぐっ…○○、ごめんなさい…、ひぐっ……」
「あやまらなくてもいいよ、レミィは俺に手料理を食べさせようとしてくれた、その事実だけで十分俺は幸せ者だ、な?」
「うん…」
「よし、釣れた魚はまだある、やり方教えるからレミィの切った刺身が食べたいな」
「…うん!!」
あとがき
言いだしっぺの法則で生まれて初めて書いてみた
下手糞とか分かってるから石とか投げないで
多分読んで分かるかと思いますが釣り好きです
なんかそっち系の要素かなりはいってます。ごめんなさい
ちなみに霧の湖は絶対カルデラ湖でクニマスが泳いでるに違いないと俺の中では結論付けられています
たぶん流入河川からのサクラマスやアメマスなんかと一緒に泳いでると思う
>>新ろだ340
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「こんばんは、○○。まだ少し寒いけどいい夜ね」
「あぁレミリア、確かにいい夜だな。これで家の一部が吹き飛ばされてなければ暖かくいもっといい夜なんだが」
バレンタインだというのに仕事が入ってへとへとになってようやく寝ようといていた矢先、いきなり空より飛来した巨大な紅い槍に住居の半分が持っていかれた。
どうしてくれる、これでも建築にはえらく手間と金がかかってるんだぞ。
「じゃあ紅魔館に住めばいいじゃない。門番よりはマシな待遇をするわよ」
「遠慮しておくから我が家を直してくれ。つか何のようだ」
これでなんもないとか弾幕ごっこがしたいとかいいだしたら紅魔館のカーテンを全部奪ってやる。
「何もないわ。強いて言えば弾幕ごっこしにきただけかしら」
「よし、言いやがったなこのロリっ娘悪魔め。明日から朝日が拝めるようにしてやる」
「フフフ、冗談よ」
まるで悪戯が成功した子供のように笑うレミリア。まんまだな。
「1つ私のお願い事をきくか、死ぬか、どちから選びなさい。○○」
「えらく物騒な選択だな。というかどっち選んでも死亡しかなさそうなんだが?」
お願い事ときいてもロクでもない事が起こる予感しかない。
実際、何回か同じ様な事をきいて死にかけたり眷属にされそうになったり、嫌な記憶しかない。
「いいえ、今回は簡単なお願いよ。ね?いいじゃない」
「ね?って言われてもなぁ。まぁとりあえず内容は?」
なんだかんだ言ってもお願いを断らないのは俺の心が広いからだ。
決して、「ね?」の所でのレミリアのウィンクがかわいかったからではない。断じてない。
「流石○○、話がわかるわね・・・じゃあ目を閉じて?」
「えぇ~何する気だよ」
「いいから・・・お願い聞いてくれるんでしょ?」
はぁ・・・仕方がない。
「これでいいか?」
「・・・・・・・・・」
返事がない。ただの屍のようだ・・・って違うか。
「おーい、どうしたー?」
これってまさか新種の放置プレイですかー?
――――――――メキッ!!
「wwwwwwwwwwww!!!!」
「え?」
「・・・・・・痛いwww」
「あれ?あれれ??」
「レミリア・・・貴様・・・俺を亡き者に・・・する気か・・・」
顔になんか思いっきり刺さったぞ、しかも嫌な効果音つきで・・・。
「・・・・・・・・・」
おいおい、まただんまりかよ・・・。
一体何が刺さったのかのか気になり目を空けた。
「・・・なんだこれ?」
辺りに散らばった小さな茶色の破片。この甘い匂いは・・・。
「・・・チょコ・・・レーと・・・」
「はい?」
「○・・・○の・・・ために・・・・・・作って・・・咲夜に・・・教わって・・・」
ところどころ何を言っているのかはわからないが、大体の事情はわかった。
どうもバレンタインという事で俺にチョコを作ってきてくれたのはいいが、口に放り込もうとして加減間違って俺の顔面にぶち当てたらしい。
そして当のレミリアはさっきまでの笑った顔ではなく、ただ少女のように泣き出した。
「はぁ・・・」
全く、泣き顔は苦手だって前に泣き落としを使ってきた時に言っただろうに・・・しゃーないな。
―――ポンポン、ヒョイ
下に落ちたからってほとんど土もついてないし大丈夫だろ、3秒ルールってある。
何より惚れてる相手が自分のために作ってきてくれたものをこのままにはできないな。
「ん~」
「・・・えっ?○・・・○?」
チョコレート独特の甘さが口に拡がる。
「うん、うまいうまい。やっぱり疲れている時には甘いものだな。ありがとうレミリア」
「ホント?ホントにおいしい?」
「嘘言ってどうすんだよ」
「だって・・・こんなになってるのに・・・」
またしゅんとなるレミリア。あぁもうまどろっこしい!
「なぁレミリア」
「何?○ま――――」
――――――――チュ
「んんん~~~~!!???」
くちゅ・・・じゅる・・・ぶぢゅ・・・
「$%&’()=~!!!???」
「―――――ふぅ、どうだ。これでも信用できないか?」
「え、ちょ、な、何をするの!!」
「あ?口で言っても信用しないから直接的に味あわせてやろうかと思ってな」
まさか奥義・口移しを使われるとは思わなかったようだな。
さっきまでの俯いた顔もどこへやら、これでもういつものレミリアだ。
ただし思いっ切り顔を紅くしているのを除けばだが。
「う、う~」
涙目になってこっちを睨んでくるが、怖くない。むしろかわいいもんだ。
「さてと、で、どうすんだ?帰るのか?」
「えっ・・・」
あ~もう、そこで寂しそうな顔するなっての。
「はぁ・・・じゃあ吹半分吹き飛ばされた我が家でよければ寄ってくか?ちょうどお茶受けももらったしな」
「えぇ!是非に!朝まで居させてもらうわ」
「りょーかい。こんな家でよければ、いつまででもどうぞ」
「じゃあ咲夜達も呼んで一生暮らそうかしら」
「おいおい、勘弁してくれ」
そんな事を言いつつも、きっと俺は断れないのだろうと思う。
ただ、いつかの日にここが第2の紅魔館と言われない事を願いたい。
まぁでも、この願いがどうなるかは今目の前で微笑む愛しき悪魔のみが知るんだろう。
「あっ、ねぇ○○」
「なんだー?」
「またさっきみたいにチョコ食べさせてね?」
「・・・・・・」
こりゃ今度から大変だ。
>>新ろだ319
───────────────────────────────────────────────────────────
様々な調理器具が並ぶキッチン、いつもなら料理担当のメイド妖精がいるはずなのだがその日は違った。
何故かキッチンには包丁を握った少女が一人。そしてそれを不安そうに見つめる男が一人。
事の発端は今から数刻程前に遡る、館に居候させている人間でもある○○が釣りから戻ってきた。
いつもなら坊主でした等と言って笑っているのだが、この日は珍しく入れ食いだったようでバケツ一杯の魚を抱えて戻ってきたのだ。
館に住んでから○○の釣りの成果でこれ程の成果が出た事は無い。それだけに館のメイド達も引き篭もりがちの魔女もそれを喜んでいた。
中でも一際喜んでいたのは館の主であるレミリア・スカーレットであった。
○○を館に住まわせているのもレミリアの判断である。
その理由を聞くと珍しい血液型をしているとの事であるが、彼がレミリアのお気に入りなのが本当の理由である。
「それじゃお夕飯はこの魚でフルコースで決まりね」
バケツの中の魚を見てメイド長の十六夜咲夜がそう言う。
「良いわね、楽しみにしてるわよ咲夜」
魔女のパチュリーは言いながら図書館へと戻って行ったが、声には期待の色が混じっていた。
バケツを運ぶようにメイド長が指示を出し、彼女もキッチンへと向かおうとした時だろうか。
「私が料理するわ」
ふいにレミリアからそんな事を言った。
その場にいた全員が唖然としていた。主人がおもだって行動する事などは極々一部に限られ、増してやそれが料理ともなれば尚更である。
「お嬢様、それはちょっと無理でしょう…」
「気まぐれでそういうのは止めておいた方が良いんじゃないかな、レミリア」
○○と咲夜、二人から止めるようにと声があがる。
「気まぐれなんかじゃないわ、それとも貴方達は主人の命に逆らうのかしら?」
こう言われてしまうと二人ともこれ以上何も言う事は出来ない。
それに彼女が料理をすると言ったのも単なる気まぐれでは無い。
○○が珍しく釣ってきた魚、この機を逃すと次に彼に手料理を振舞う機会など分からなくなる。
その気持ちが彼女を不得手な料理へと走らせたのだ。
「…分かりました。私は仕事をしていますので、何かあればいつでも聞きに来てください」
やれやれといった具合に咲夜がそう言い仕事へと戻っていった。
「じゃあ僕が手伝おうか」
「必要ないわ、私一人で出来るもの」
○○の申し出を蹴るとレミリアはバケツを持ってキッチンへと向かった。
これがここまでに至る経緯である。
いざ包丁を握ってみたのは良いが、どうすればいいのか途方に暮れるレミリアがキッチンにいた。
気の遠くなる年月を過ごした彼女であるが料理経験などは一度も無い。吸血鬼であるからする必要が無いのも一つだが、従者が有能すぎるのも一つである。
「まずはこうかしら?」
そう言い、レミリアが包丁をまな板上の魚へと思い切り振り下ろした。
豪快な音と共に魚が豪快に飛び散る。
返り血やら肉片やらがレミリアを赤く生臭く染め上げていた。
入り口からそわそわと不安そうに見つめていた○○であったが、今ので不安が頂点に達してしまったらしく
「ああもう!レミリア怖くて見てられないよ」
そう言いレミリアへと○○が向かっていった。
「貴方、どうしてここにいるのよ!」
当然今まで見られていたなど分かっているはずも無くレミリアは驚いた。
「不安だったから、様子を後ろから見てたのさ。」
「ほら包丁の握り方がおかしいよ」
言うと同時に彼はレミリアの手を握り、包丁の握り方を教えた。
「え、あ、ちょっと…体が…それに手も」
「陣羽織みたいだけどこっちの方が分かりやすいだろ?」
ほんのりだが彼女の顔が赤くなっていることを○○は知らない。
「左手は猫の手にする」
「ね、猫の手?こうかしら?」
「違うよ、猫の手はこうするんだよ」
「知ってたわよ…そのくらい」
予定は大きく狂ってしまったが、彼女はこちらの方が幸せだと感じていた。
夕飯の時間までたっぷり時間はある。
レミリアの幸せな時間はまだまだ続きそうである。
>>新ろだ339
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「ふい~、今日はまあまあだったな。やっぱりこの時期は流入河川まわりを攻めると型物でるな」
魚篭を除きながら外界では生息地の田沢湖に温泉水を入れられ滅んだ、かつては将軍家に奉納されてたほどの味のクニマスが入っている。
絶滅ギリギリで幻想入りできたのであろう彼らは元の生息地と環境が似ている霧の湖を最後の安住の地としたのだろう
俺の名は○○。釣りをしているうちに幻想郷にまよいこんだ所を紅魔館に拾われた。
そしてこの地で最愛の彼女レミィことレミリア・スカーレットと出会った
外の世界よりも自然が残っており釣り環境にも恵まれ、レミィもいるこの環境が気に入り俺はこの地に骨を埋めることにした。
「○○、おかえり~。どうだった?」
「まあまあかな、さてと捌いて刺身にでもするかな、あまりは咲夜さんに頼んで料理してもらうか」
「私がやるわ」
「へ?」
「私が全部やるといってるの」
えーと、このお嬢さまは何をおっしゃってるのかな?
「だからね、○○が釣ってきた魚で私の手料理を作ってあげるといっているのよ」
にっこりと微笑みながらレミィは魚篭ごと釣れた魚たちを持って台所にいってしまった。
「というわけなんですよ、咲夜さん」
「お嬢さまが料理なんて、心配だわ」
「ですよねー」
「台所が阿鼻叫喚の図にならなければいいのだけど」
心配事はそっちですか、そうですか。
あてにならない咲夜さんに見切りをつけとりあえず台所を覗きに行ってみる。
「うーん、とりあえず○○は刺身を食べたがっていたわね。なら三枚に下さないと。でも、どうやるのかしら?」
まじまじと魚を見つめる
「ま、適当にやればできるでしょ、夜の王の私に出来ないことは無いわ!!」
ドン!!と豪快に振り下ろされる包丁、胴体が少し残ったままの頭が壁にぶつかり砕け散る
「やだ、少し強すぎたかしら?まあ、気にしない、気にしない。次、行ってみよー!!」
無事(?)頭を落とされた魚は次は身と骨に分けなければいけない。
「えーっと、ここらへんに骨があるからここらへんを包丁で切ればいいのね」
「えいっ、ああ、骨まできっちゃった。なんか身もボロボロになって来ちゃった、どうしよう・・・」
なんとか三枚に下したが慣れない手つきで触りすぎたために身はボロボロ、骨が残ったり逆に骨に身が残っている。
要は失敗である。身がクタクタになりとても刺身では食べれない。
「ど、どうしよう、○○が、○○がせっ、せっかく持ってきたのに…うっ……ひくっ…」
「どうしたんだ、レミィ?」
「○○っ!?、みちゃダメ!!」
「あー、案の定クタクタのボロボロにしちゃったのかw」
「お、怒らないの?」
「だって捌いたことないレミィが一人で、それも柔らかくてモタモタしてるとすぐへたる鱒系やろうとしたら結果は、ねぇ?」
「でも、失敗しちゃったのが…」
「そんなの鍋に入れればいいさ、刺身じゃ無理だが鍋なら食べれる。鱒鍋だ」
「うぐっ…○○、ごめんなさい…、ひぐっ……」
「あやまらなくてもいいよ、レミィは俺に手料理を食べさせようとしてくれた、その事実だけで十分俺は幸せ者だ、な?」
「うん…」
「よし、釣れた魚はまだある、やり方教えるからレミィの切った刺身が食べたいな」
「…うん!!」
あとがき
言いだしっぺの法則で生まれて初めて書いてみた
下手糞とか分かってるから石とか投げないで
多分読んで分かるかと思いますが釣り好きです
なんかそっち系の要素かなりはいってます。ごめんなさい
ちなみに霧の湖は絶対カルデラ湖でクニマスが泳いでるに違いないと俺の中では結論付けられています
たぶん流入河川からのサクラマスやアメマスなんかと一緒に泳いでると思う
>>新ろだ340
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