OSK日本歌劇団歴代トップスター

令和2年(2020年)以前は、「娘役トップスター」又は「トップ娘役」の定義が不明瞭のため、トップスターが出演する松竹座・南座・新橋演舞場近鉄劇場クラスの公演またはたけふ菊人形公演・あやめ池公演でヒロイン格を務めた方を、主な相手役として記載。

近鉄時代末期の洋と那月はダブルトップ体制。令和3年(2021年)以降は、「男役トップスター」に加え「娘役トップスター」の地位が明確化。

※加筆予定
期間 芸名(出身地) 主な相手役
飛鳥 明子
※1 (松組)柏 ハルエ
※1 (竹組)アーサー 美鈴
※1,2,3,4 秋月 恵美子
※1,2,3,4 芦原 千津子
※3,4 勝浦 千浪 京 マチ子
※4 (松組)香住 豊 歌園 佐智子
(竹組)米花 真砂子 大淀 しぐれ
~昭和50 牧 香織 小月 恵美子、小町 瑠美子
~昭和61 嵯峨 みさ緒 麻里 美由起、水穂 ゆう紀、雅 都貴、八坂みどり
昭和61~平成8 東雲 あきら(三重県) 友美 愛、水穂 ゆう紀、千爽 貴世
平成8~12 煌 みちる(大阪府) 湖上 芽映
平成12~14 洋 あおい(大阪府)、那月 峻(兵庫県) 千爽 貴世、若木 志帆
平成14~15 那月 峻(兵庫県) 千爽 貴世、若木 志帆、沙月 梨乃
平成15~19 大貴 誠(神奈川県) 若木 志帆、北原 沙織、朝香 櫻子
平成19~26 桜花 昇ぼる(奈良県) 朝香 櫻子、牧名 ことり
平成26~30 高世 麻央(神奈川県) 牧名 ことり、折原 有佐
平成30~令和2 桐生 麻耶(栃木県) 舞美 りら、城月 れい

期間 芸名 期間 芸名
令和3.4~6.8※5 娘役:舞美 りら(京都府)
令和3.4~6.8 男役:楊 琳(神奈川県) 令和3.4~ 娘役:千咲 えみ(東京都)
令和6.9~ 男役:翼 和希(大阪府)

※1
特定の劇団員をクローズアップする「トップスター」の概念は確立されていないものの、ポスターやプログラムにメインのスターとして掲載されていた。

※2
秋月(主に男役)と芦原(女役)は、1930年代から約40年に渡って第一線で活躍。二人のコンビも多数。

※3
秋月、芦原、勝浦は、松竹時代の劇団員序列最上位の「幹部」から、1952年(昭和27年)からは、さらに別格の「特別出演」の位置づけとなった。

※4
秋月、芦原、勝浦、香住は、1954年(昭和29年)の序列名簿で、最上位の「大幹部」となった。

※5
舞美が新設された「娘役トップスター」に就任したのは2021年(令和3年)4月だが、2018年(平成30年)時点で娘役序列最上位

戦時下の慰問について

本拠地の大阪劇場閉鎖に伴い、1944年(昭和19年)、以下のリーダーごと4班に分かれ、移動演劇隊として軍及び軍需工場で慰問公演を行った(『50年のあゆみ』より)。
  • 第1班:秋月 恵美子
  • 第2班:芦原 千津子
  • 第3班:勝浦 千浪
  • 第4班:京 マチ子

組制度の変遷

  • 1943年(昭和18年)~:「松組」「竹組」
  • 1946年(昭和21年)~:「松組」「竹組」「梅組」
  • 1952年(昭和27年)~:「松組」「竹組」+特別出演(秋月、芦原、勝浦)
  • 1957年(昭和32年)~:「専科」「松組」「竹組」+特別出演
  • 1967年(昭和42年)~:「富士組」「桜組」+特別出演(秋月、芦原、勝浦)
(時期不明:組制度消滅)
  • 2014年(平成26年)~:「特別専科」※組制度なし

「トップ○○」について

宝塚歌劇団では1980年代にスターシステム(主演男役/娘役コンビと2番手男役の体制、そこに至る序列・育成)が確立されたので、「主演男役(トップスター)」「主演娘役(トップ娘役)」は役職名でもあります。ただしトップ娘役は不在の場合もあり(1984年雪組、1994年雪組、2009年月組、2017年宙組、2024年星組)、あくまでトップスターの相手役に過ぎず、娘役の筆頭というニュアンスです。

一方OSK日本歌劇団では、もともと娘役や別格スターの地位が高いことに加え、劇団員の序列とトップスター候補の境目が曖昧です。男役の「トップスター」はただ一人ですが、その相手役の娘役は複数存在し得ます。2・3番手スターより、別格スターの方が序列が高い場合があり、「序列」と「番手」も同一ではありません。報道やOGの方の経歴で「トップ○○」とある場合、「トップスターの相手役」の他に「序列最上位」「主演/ヒロイン」という意味があります。令和2年以前においては、どの用法も虚偽ではありません。

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最終更新:2024年09月02日 12:40