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心身並行説(英: Psycho-Physical Parallelism)、または単に並行説とは、心と体は存在論的に別の性質としてあるが、お互いがお互いに影響を与えることは出来ないという考え。心的な現象は他の心的な現象と相互作用し、脳で起きた物理的現象は他の脳での現象と相互作用するが、心と物的なものは並行して進んでおり、お互いに影響を与え合っているように見えるのは見かけ上だけであるとする。 この考え方を取った最も有名な人物は[[スピノザ]]であり、彼は心と体は同一の[[実体]]の二つの側面であると考えた。マルブランシュの[[機会原因論]]も類似の考えである。
対比される考え方として、心的なものと物的なものがお互いに影響を及ぼしあっているという[[相互作用二元論]]、そして心的なものは物的なものに完全に付随して生まれているという[[随伴現象説]]がある。
[[ライプニッツ]]は、この宇宙にはモナドだけが存在すると考える一元論者であり、すべては[[モナド]]に還元できると考えていたが、原子論とは異なり、モナド同士が相互に影響を及ぼすことはなく、モナドは他のモナドに影響を及ぼしているように見えるような方法で神によって作成されたと考えた。これを予定調和 (pre-established harmony)の原理という。ライプニッツによれば、宇宙全体はその内にある神によって最善の状態で作成された予定調和である。これを「最善説 optimism」という。ライプニッツは心身問題においては並行論者であるといえる。心と体はお互いと調和するように神が事前に調整してくれているのである。
スピノザの心身並行説は、現代の心の哲学においては心的現象と物理的現象とを同じ存在の二つの側面とする「二面説(二重側面説)」として議論の対象になっている。
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・参考文献
小林道夫『科学の世界と心の哲学』中公新書 2009年
・参考サイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%BA%AB%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%AA%AC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6
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心身並行説(英: Psycho-Physical Parallelism)、または単に並行説とは、心と体は存在論的に別の性質としてあるが、お互いがお互いに影響を与えることは出来ないという考え。心的な現象は他の心的な現象と相互作用し、脳で起きた物理的現象は他の脳での現象と相互作用するが、心と物的なものは並行して進んでおり、お互いに影響を与え合っているように見えるのは見かけ上だけであるとする。 この考え方を取った最も有名な人物は[[スピノザ]]であり、彼は心と体は同一の[[実体]]の二つの側面であると考えた。マルブランシュの[[機会原因論]]も類似の考えである。
対比される考え方として、心的なものと物的なものがお互いに影響を及ぼしあっているという[[相互作用二元論]]、そして心的なものは物的なものに完全に付随して生まれているという[[随伴現象説]]がある。
スピノザの心身並行説は、現代の心の哲学においては心的現象と物理的現象とを同じ存在の二つの側面とする「二面説(二重側面説)」として議論の対象になっている。
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・参考文献
小林道夫『科学の世界と心の哲学』中公新書 2009年
・参考サイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%BA%AB%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%AA%AC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6
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