クライシスモード(ゆるふわ動物人狼ゲーム)のゲーム説明
流れ者が語る、人狼の村の話
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よっと、夜分失礼。そんな顔しなさんな。こうして君と会えたのも何かの縁ってやつだ。ちょいと、この前立ち寄った村の出来事を聞いてくれよ。

どっかにある、何の変哲もない村さ。ある朝、村人の一人が広場で隣人の惨殺死体を見つけちまった。血の海だ。そりゃあ村中が大騒ぎさ。どうやらこの平和な村に「人狼」が紛れ込んだらしい。オーマイガーってやつだ。

こいつらは夜になると狼に変身して、こっそり村人を襲う。昼になると村人の格好で「いやぁ奥さん、また狼が出たんですって?怖いですねぇ。」なんて涼しい顔でウソをつく。夜の姿で襲われたら……まぁ助からねぇな。勝てるのは腕に覚えのある冒険者チームか、女神に祝福された勇者ぐらいだろう。この厄介な怪物、なぜか辺境のガキでも知ってるんだ。不思議な話だよ。

まぁ普通の村人は人狼には無力だが、中には力のあるやつもいる。「占い師」ってのは1日1回誰かを占って、そいつが人狼かどうか分かるらしい。それから「狩人」。こいつは誰かを人狼の襲撃から守れる。ただし自分は守れない。なんでかは知らん。そういう仕様なんだろう。

もちろん、こういう連中は人狼からすぐ狙われる。そりゃそうだ。人狼から見りゃ邪魔でしかない。
死体が上がってばかりじゃ村人も黙っちゃいない。狼の姿の人狼には敵わなくても、人間の姿なら殺せる。だから昼間に怪しい奴を一人ずつ処刑することにした。……いや、この機会に気に食わねぇ奴を吊るす気満々の「狂人」もいたけどな。
こうして始まる「第1回・人狼かもしれない人処刑会議」。今まで普通の村人だと思ってた連中が急に名乗り出すんだ。「私が占い師です。あの人を占ったら狼でした」「いいえ、私が本物の占い師です。あなたは偽物です」「おいおい、俺が狩人なんだが、どっちを守ればいい?」「アンタ本物か?自分で狩人言うか?」……てかお前ら、今まで隣人の職業すら知らんかったのか?どうやって生活してたんだ?

話がまとまらなくても、日が傾けば投票の時間だ。いちばん票を集めたやつが柱に吊るされる。もちろんそいつが人狼とは限らねぇ。むしろ村人だった、なんてことのほうが多い。村人は泣き、人狼は笑い、狂人はもっと笑う。

まぁ、こうしてたいていの村は血の海に沈むってわけだ。
……おい、聞いてるか?あぁ、もう聞こえちゃいねぇか。
そんじゃあ、ごちそうさん。君の肉はうまかったよ。
そんじゃあ、ごちそうさん。君の肉はうまかったよ。
さて──
ゲームを始めようか。

(とある流れ者の話)