Masquerade ◆7WJp/yel/Y
リンはわずかな凹凸を描く草原の中、身を低くして探知機を眺めていた。
エンジン音は聞こえない、探知機もリンの後方には反応を示さない。
ただし、新しく南東から向かってきている反応が一つ。
人数はわからない、この探知機は一人にしか反応を示さないからだ。
一難去ってまた一難。
車で突っ込んできた下手人から逃げ切ったのはいいが、新たな火種が来たようだ。
気配を殺して辺りを窺う。
隠れる場所は岩によって若干の起伏がある程度。
後は崖が遠くに見えるぐらいだが、さすがにあそこに隠れるところがあるとは思えない。
リンは近くにある凹凸の陰に身を隠して近づいてくる人影を待つ。
穴の中から覗き込むように顔を出すと、そこに近づいてきていたのは幼い少女だった。
緑色の髪とつむじから生えた一本の長い髪の毛。
小柄な身体に見慣れない洋装のぶかぶかの服を着ているがそれは間違いなく――。
エンジン音は聞こえない、探知機もリンの後方には反応を示さない。
ただし、新しく南東から向かってきている反応が一つ。
人数はわからない、この探知機は一人にしか反応を示さないからだ。
一難去ってまた一難。
車で突っ込んできた下手人から逃げ切ったのはいいが、新たな火種が来たようだ。
気配を殺して辺りを窺う。
隠れる場所は岩によって若干の起伏がある程度。
後は崖が遠くに見えるぐらいだが、さすがにあそこに隠れるところがあるとは思えない。
リンは近くにある凹凸の陰に身を隠して近づいてくる人影を待つ。
穴の中から覗き込むように顔を出すと、そこに近づいてきていたのは幼い少女だった。
緑色の髪とつむじから生えた一本の長い髪の毛。
小柄な身体に見慣れない洋装のぶかぶかの服を着ているがそれは間違いなく――。
「茜!?」
ビクリ、とその小さな体が震える。
茜は恐る恐るといった感じで振り返る。
その表情には戸惑いと焦りが見える。
茜は恐る恐るといった感じで振り返る。
その表情には戸惑いと焦りが見える。
「……」
間違いなく茜だ。
リンの最悪の予想通り、高坂茜はこの殺し合いに参加させられていたのだ。
見る限り怪我もない、襲われる前に見つけることが出来たのは不幸中の幸いだ。
しかし、ここからが問題だ。
この殺し合いからの脱出は非常に厳しい。
首輪はもちろん現在地も把握されている。
この探知機は亀田側にも持っているはずだ、しかもこれよりも何倍も優れた探知機が。
百歩譲って首輪を外せても脱出手段はおろか隠れる手段すらない以上先にあるのは死だ。
ならばいっその事、殺し合いに乗ってしまうか?
もしも八神が上手くやって、『姉』と『恋人』が居なくても生活できるほど強くなっているとするならば。
その時は八神に死んでもらってでも茜を生還させる。
もちろん、それはあまりにも甘い考えだ。
八神が下手を打っていて以前よりも依存している状態なら、それは最悪の結果となる。
だが、今は茜の保護を最優先するべきだ。
リンは少しだけ頬を緩ませて、茜へと近寄る。
リンの最悪の予想通り、高坂茜はこの殺し合いに参加させられていたのだ。
見る限り怪我もない、襲われる前に見つけることが出来たのは不幸中の幸いだ。
しかし、ここからが問題だ。
この殺し合いからの脱出は非常に厳しい。
首輪はもちろん現在地も把握されている。
この探知機は亀田側にも持っているはずだ、しかもこれよりも何倍も優れた探知機が。
百歩譲って首輪を外せても脱出手段はおろか隠れる手段すらない以上先にあるのは死だ。
ならばいっその事、殺し合いに乗ってしまうか?
もしも八神が上手くやって、『姉』と『恋人』が居なくても生活できるほど強くなっているとするならば。
その時は八神に死んでもらってでも茜を生還させる。
もちろん、それはあまりにも甘い考えだ。
八神が下手を打っていて以前よりも依存している状態なら、それは最悪の結果となる。
だが、今は茜の保護を最優先するべきだ。
リンは少しだけ頬を緩ませて、茜へと近寄る。
「……」
「茜……、っ!?」
「茜……、っ!?」
近寄ろうとした瞬間、左の草むらから一つの影が飛び出る。
リンは強引な動きで横へと飛んで、その奇襲を回避して懐にある銃で牽制代わりに一発だけ撃つ。
そしてリンは次の瞬間に気付いた、それはとんでもない失敗だと。
リンは強引な動きで横へと飛んで、その奇襲を回避して懐にある銃で牽制代わりに一発だけ撃つ。
そしてリンは次の瞬間に気付いた、それはとんでもない失敗だと。
「茜!」
「……!」
「動かないでください」
「……!」
「動かないでください」
奇襲を仕掛けてきた影の正体は黒いマントを羽織った女だった。
薄い化粧のせいで具体的な年齢は判断しづらい。
若いようにも見えるし、それなりに歳を重ねているようにも見える。
その女は素早い動作で茜の後方を取って、白い首筋に無骨な刀を当てる。
銃弾は肩にわずかに掠ったようだが動くことには何の異常もない。
薄い化粧のせいで具体的な年齢は判断しづらい。
若いようにも見えるし、それなりに歳を重ねているようにも見える。
その女は素早い動作で茜の後方を取って、白い首筋に無骨な刀を当てる。
銃弾は肩にわずかに掠ったようだが動くことには何の異常もない。
「お……」
「お静かに」
「お静かに」
茜が口を開こうとすると刃を立てて首筋をわずかに斬りつける。
その動作には何の迷いもない。
恐らく茜は交渉のためのものに過ぎない、邪魔になればすぐさま切り捨てるだろう。
最悪の構図、この女は殺すことに何の躊躇いもない。
人質を見捨ててしまえば、目の前の女を殺せるかもしれない。
だがそれは駄目だ、リンの目的は八神と茜の生還なのだから。
その動作には何の迷いもない。
恐らく茜は交渉のためのものに過ぎない、邪魔になればすぐさま切り捨てるだろう。
最悪の構図、この女は殺すことに何の躊躇いもない。
人質を見捨ててしまえば、目の前の女を殺せるかもしれない。
だがそれは駄目だ、リンの目的は八神と茜の生還なのだから。
「……」
「リン、本名も生年月日も生い立ちも全てが不明の裏の世界に生きる情報屋。
腕前は確かで依頼に見合う報酬さえ支払えばどんな情報でも掴んでくる。
……間違いはありませんね?」
「……ええ、そうよ。どこかでお会いしたかしら?」
「リン、本名も生年月日も生い立ちも全てが不明の裏の世界に生きる情報屋。
腕前は確かで依頼に見合う報酬さえ支払えばどんな情報でも掴んでくる。
……間違いはありませんね?」
「……ええ、そうよ。どこかでお会いしたかしら?」
リンは目の前の女を見た事もない、こんな威圧感のある女を忘れようもない。
この女の目的が全く読めない。
いずれにせよ、向こうは交渉をするつもりなのだ。
リンがよっぽどのへまをしない限り茜が死ぬことはない。
この女の目的が全く読めない。
いずれにせよ、向こうは交渉をするつもりなのだ。
リンがよっぽどのへまをしない限り茜が死ぬことはない。
殺し合いにおける現場の管理人かと納得する。
この女は我威亜党の中でも荒事の専門なのだろう、先ほどの動きを見ても納得できる。
この女は我威亜党の中でも荒事の専門なのだろう、先ほどの動きを見ても納得できる。
「私の仕事は殺し合いを円滑にすること、殺し合いに乗ったものには飴を与えて逆らうものには鞭を振るう。
つまりはそういうことです」
「それで、そのジョーカーが何の用かしら」
つまりはそういうことです」
「それで、そのジョーカーが何の用かしら」
ジョーカーと言う事は正確には参加者ではない。
亀田皇帝の見たいものが殺し合いだとするのなら、正式な参加者ではないこの女が直接手を下す可能性は低い。
……絶対に殺さない、というわけではないのが問題なのだが。
亀田皇帝の見たいものが殺し合いだとするのなら、正式な参加者ではないこの女が直接手を下す可能性は低い。
……絶対に殺さない、というわけではないのが問題なのだが。
「貴女には二つの選択肢があります。
一つは一日が経つまでに私の前に三つの首を持ってくること。
一つは先の条件に逆らって妹さんと早々にゲームから脱落すること。
どちらを選んで頂いても結構ですよ」
「……」
一つは一日が経つまでに私の前に三つの首を持ってくること。
一つは先の条件に逆らって妹さんと早々にゲームから脱落すること。
どちらを選んで頂いても結構ですよ」
「……」
断れるわけがない。
あやかと言う女にとってはどちらでも良いのだ、殺し合いに逆らう人物はいらない。
頷く以外に、生き残る方法はない。
あやかと言う女にとってはどちらでも良いのだ、殺し合いに逆らう人物はいらない。
頷く以外に、生き残る方法はない。
「……いいわ、乗ってあげるわよ」
「それはそれは。こちらとしても大変ありがたいことです。
それでは五回目の放送が始まる頃に……そうですね、役場にでも来てください。
別にそれまでに全員殺して妹さんを含めて最後の二人になっていても構いませんよ?」
「それはそれは。こちらとしても大変ありがたいことです。
それでは五回目の放送が始まる頃に……そうですね、役場にでも来てください。
別にそれまでに全員殺して妹さんを含めて最後の二人になっていても構いませんよ?」
リンは話をしながらも茜の様子を窺っていた。
恐怖をみせながらも錯乱せずに強がることが出来るのなら、『家族』への依存は脱したように見える。
……リンも八神も居なくても、生きていけるようだろう。
ならば、かろうじて手に入れることが出来た情報の整理だ。
恐怖をみせながらも錯乱せずに強がることが出来るのなら、『家族』への依存は脱したように見える。
……リンも八神も居なくても、生きていけるようだろう。
ならば、かろうじて手に入れることが出来た情報の整理だ。
1、『黒羽根あやか』というジョーカーが存在する。
2、我威亜党の幹部には『皇帝』や『伯爵』といった呼び名がある。
3、優勝するためにジョーカーを殺す必要はない。
2、我威亜党の幹部には『皇帝』や『伯爵』といった呼び名がある。
3、優勝するためにジョーカーを殺す必要はない。
……得た情報は僅かだが、最後の情報だけは有益。
あの女と共に居れば茜は安全と言うわけではない、だがそれでも一人よりは何倍もマシだろう。
あの女と共に居れば茜は安全と言うわけではない、だがそれでも一人よりは何倍もマシだろう。
「ああ、言い忘れていました。
約束の時間に遅れてきた、もしくは三人の首がなかった場合ですが……」
約束の時間に遅れてきた、もしくは三人の首がなかった場合ですが……」
リンがもう少し情報を聞き出すことは出来ないかと口を開こうとすると、あやかの言葉に遮られる。
そして、その言葉が言い終わると同時に大きく、しかし下品ではない程度に口を開いて――。
そして、その言葉が言い終わると同時に大きく、しかし下品ではない程度に口を開いて――。
「なっ……!?」
茜の首に『歯』を立てた。
あやかの白い犬歯が茜の同じく白い首筋に食い込む。
喉を動かせば茜の体が若干波打つ。
茜の動作の一つ一つが確かに物語っている、この女は確かに茜の血を吸っていた。
あやかの白い犬歯が茜の同じく白い首筋に食い込む。
喉を動かせば茜の体が若干波打つ。
茜の動作の一つ一つが確かに物語っている、この女は確かに茜の血を吸っていた。
「…ぅ……」
茜が小さく声を漏らす。
あやかが血を吸うと同時にマントの切れ端か見えていた傷が徐々に塞がっていく。
そのあまりにも現実離れしている姿にリンは思わず声をこぼしてしまう。
あやかが血を吸うと同時にマントの切れ端か見えていた傷が徐々に塞がっていく。
そのあまりにも現実離れしている姿にリンは思わず声をこぼしてしまう。
「化け物……」
「ふふ、そういうことです。いわゆる『吸血鬼』というものですよ。
安心してください、別に血を吸ったからこの子も吸血鬼やグールになるというわけではないので」
「ふふ、そういうことです。いわゆる『吸血鬼』というものですよ。
安心してください、別に血を吸ったからこの子も吸血鬼やグールになるというわけではないので」
吸血鬼。
ニンニクを嫌い、十字架を嫌い、聖水を嫌い、太陽を嫌い、聖書を嫌い、夜にしか活動が出来ない。
弱点だらけだが、確かな『化け物』だ。
この女は文字通り人間ではなかった。
そして、その女を飼いならす亀田皇帝とは一体何者なのか。
ニンニクを嫌い、十字架を嫌い、聖水を嫌い、太陽を嫌い、聖書を嫌い、夜にしか活動が出来ない。
弱点だらけだが、確かな『化け物』だ。
この女は文字通り人間ではなかった。
そして、その女を飼いならす亀田皇帝とは一体何者なのか。
「ノルマをクリアしていない、もしくは遅れてくればこの子の血を一滴残らず平らげさしてもらいますので。
私の経験から言うと辛そうでしたよ、血を吸い取られていった人たちは。
ああ、肉は食べません。私も畜生道には堕ちたくないので」
「……約束は守るわ、その代わり茜を」
「守りますよ、下手な嘘は苦手ですので」
私の経験から言うと辛そうでしたよ、血を吸い取られていった人たちは。
ああ、肉は食べません。私も畜生道には堕ちたくないので」
「……約束は守るわ、その代わり茜を」
「守りますよ、下手な嘘は苦手ですので」
それだけを言うと、今度こそリンはそこを立ち去った。
【G-3/草原/1日目/黎明】
【リン@パワプロクンポケット8】
[参戦時期]:茜の前から姿を消した数年後、EDよりも前
[状態]:健康
[装備]:グロッグ19(12/15)
[道具]:劣化版探知機、支給品一式
[思考・状況]
基本:一先ずノルマの三人殺しはクリアしておく。
1:とりあえずこの場から逃げる
2:情報を集めたい
3:八神と茜は何としてでも生き残らせる
4:探知機が存在するのなら入手しておきたい
5:第五回放送の前に役場へと向かう
【リン@パワプロクンポケット8】
[参戦時期]:茜の前から姿を消した数年後、EDよりも前
[状態]:健康
[装備]:グロッグ19(12/15)
[道具]:劣化版探知機、支給品一式
[思考・状況]
基本:一先ずノルマの三人殺しはクリアしておく。
1:とりあえずこの場から逃げる
2:情報を集めたい
3:八神と茜は何としてでも生き残らせる
4:探知機が存在するのなら入手しておきたい
5:第五回放送の前に役場へと向かう
◆ ◆ ◆ ◆
「……行ったか?」
「ええ、間違いなく行きましたよ」
「ええ、間違いなく行きましたよ」
緑色の髪とアホ毛が特徴的な小柄な少女はふいーっと大きなため息をついて座り込む。
そして見る見るうちにどぎついチンピラ紛いのピエロへと姿を変えていった。
そして見る見るうちにどぎついチンピラ紛いのピエロへと姿を変えていった。
制限がかかっているのはあやかだけではない。
プレイグの魔法にも大きく制限がかかっている。
そんな中のぶっつけ本番だと言う事もありプレイグは一杯一杯だった。
あやかはふと視線を落として懐にある『高性能型探知機』を眺める。
彼女のそれほど大きくない手からは少しはみ出すぐらいの大きさだ。
画面には会場全域の地図とその上に置かれてある赤い点。
赤い点は参加者だ、この状態ではどの点がどの参加者かはわからない。
慣れない手つきで機械を弄るとあやかの現在地、G-3をズームにする。
そこには、プレイグ、リン、と二つの名前が書き込まれている。
黒羽根あやか、とは書かれていない。
ジョーカーの特権、万が一これを奪われた際にも有利な展開になるようにしてくれたのだろう。
恐らくこの探知機は首輪に反応しているのだ、つまりあやかの首輪は普通とは違うと言う事だ。
……爆破の機能もない、とは言い切れないのが恐ろしいところだが。
プレイグの魔法にも大きく制限がかかっている。
そんな中のぶっつけ本番だと言う事もありプレイグは一杯一杯だった。
あやかはふと視線を落として懐にある『高性能型探知機』を眺める。
彼女のそれほど大きくない手からは少しはみ出すぐらいの大きさだ。
画面には会場全域の地図とその上に置かれてある赤い点。
赤い点は参加者だ、この状態ではどの点がどの参加者かはわからない。
慣れない手つきで機械を弄るとあやかの現在地、G-3をズームにする。
そこには、プレイグ、リン、と二つの名前が書き込まれている。
黒羽根あやか、とは書かれていない。
ジョーカーの特権、万が一これを奪われた際にも有利な展開になるようにしてくれたのだろう。
恐らくこの探知機は首輪に反応しているのだ、つまりあやかの首輪は普通とは違うと言う事だ。
……爆破の機能もない、とは言い切れないのが恐ろしいところだが。
「プレイグさん、少し休みましょうか」
「せやな……休まなやってられへんわ」
「せやな……休まなやってられへんわ」
結局、あやかが選んだ選択はプレイグと同行すると言う事。
やはり戦闘で有利になるというメリットは大きい。
それでいて、プレイグには『天本玲泉』の情報は伝えない。
理由は一つ、『そっちの方が面白そうだから』だ。
この男が天本威流とそっくりの天本玲泉の死体を見ればどのような反応を示すだろうか?
何の感情も見せずに冷徹を気取るのか、怒りに身を任せてあやかを含めた近くの人間を皆殺しにするのか。
はたまた他の行動を取るのか。
彼女はそれが見たくてたまらなかった。
先ほどのリンも同様だ。
彼女の頭には参加者の詳細が入っている。
それはプレイグの情報もリンの情報も高坂茜の情報も例外ではない。
リンは高坂茜の前から去り、高坂茜はそれが原因で精神が壊れたと聞いている。
だが、そのことをリンは知らない。
出来ることならその時をしっかりとこの目で拝んでおきたいものだ。
やはり戦闘で有利になるというメリットは大きい。
それでいて、プレイグには『天本玲泉』の情報は伝えない。
理由は一つ、『そっちの方が面白そうだから』だ。
この男が天本威流とそっくりの天本玲泉の死体を見ればどのような反応を示すだろうか?
何の感情も見せずに冷徹を気取るのか、怒りに身を任せてあやかを含めた近くの人間を皆殺しにするのか。
はたまた他の行動を取るのか。
彼女はそれが見たくてたまらなかった。
先ほどのリンも同様だ。
彼女の頭には参加者の詳細が入っている。
それはプレイグの情報もリンの情報も高坂茜の情報も例外ではない。
リンは高坂茜の前から去り、高坂茜はそれが原因で精神が壊れたと聞いている。
だが、そのことをリンは知らない。
出来ることならその時をしっかりとこの目で拝んでおきたいものだ。
「んで、次はどないするんや」
プレイグは座り込んだ状態で目つきの悪い顔を向けてくる。
この男もかなりの腕前だが連戦連勝出来るかというと不安な要素の方が大きい。
ヒーロー、裏組織のエージェント、超能力者、忍者、冒険探偵、アンドロイド、サイボーグ、古代のモンスター。
規格外のオンパレードだ。
二対一の状況に持ち込んでも負けてしまう可能性もある。
ならば、如何にして戦わずに勝つがポイントとなるだろう。
この男もかなりの腕前だが連戦連勝出来るかというと不安な要素の方が大きい。
ヒーロー、裏組織のエージェント、超能力者、忍者、冒険探偵、アンドロイド、サイボーグ、古代のモンスター。
規格外のオンパレードだ。
二対一の状況に持ち込んでも負けてしまう可能性もある。
ならば、如何にして戦わずに勝つがポイントとなるだろう。
「兵法の極意は戦わずして勝つことでしたか?」
「そや、自分だけやのうて人を動かして初めて金儲けが出来るんや」
「そや、自分だけやのうて人を動かして初めて金儲けが出来るんや」
最初にマーダーを増やす事を提案したのはプレイグだった。
自分たちはなるべく動かずに他人に参加者の数を減らせようという提案。
あやかとしては楽しければどちらでも良かったのでとりあえず賛成したのだが、これが予想以上に面白い。
人よりも上に立って自身の描いた絵図通りに動くのは思ったよりも快感だ。
しっぺ返しが来るかもしれないが、それはそれ。
危険を冒さなければ楽しみは得られない。
自分たちはなるべく動かずに他人に参加者の数を減らせようという提案。
あやかとしては楽しければどちらでも良かったのでとりあえず賛成したのだが、これが予想以上に面白い。
人よりも上に立って自身の描いた絵図通りに動くのは思ったよりも快感だ。
しっぺ返しが来るかもしれないが、それはそれ。
危険を冒さなければ楽しみは得られない。
「それよりもやなあ……」
「どうしました?」
「どうしました?」
プレイグは首をすりすりと擦りながらあやかを睨みつける。
それで、ああ、とあやかは合点がいきにこりと微笑む。
それで、ああ、とあやかは合点がいきにこりと微笑む。
「ええ、少々傷を負ったので。彼女への脅しにもなりますし」
「妙な感じがして変装が解けそうやったわ、このアホ」
「妙な感じがして変装が解けそうやったわ、このアホ」
よほど疲れているのか、それとも言ったところで効果がないと悟ったのか。
いつもは張り上げている声に張りがない。
結果的にはそれは正解、プレイグの予想通りにあやかは全く反省していない。
変装が解けてもそれはそれで面白かったかもしれないなんて考えていた。
そして、自身にかかった制限も実感していた。
銃ではあやかには傷を与える事は出来ない、それなのに肩にかすり傷を負った。
傷が塞がった後も痛みを感じる、ただ傷口が塞がっただけで痛みまでなくなったわけではない。
もっと大きな傷ならば大量の血でも回復するかどうかわからない。
どうやら彼女にかかっている『制限』は彼女を死なせるに十分値するようだ。
あやかは艶っぽい唇をその白い指で妖しげになぞり、ポツリとつぶやいた。
いつもは張り上げている声に張りがない。
結果的にはそれは正解、プレイグの予想通りにあやかは全く反省していない。
変装が解けてもそれはそれで面白かったかもしれないなんて考えていた。
そして、自身にかかった制限も実感していた。
銃ではあやかには傷を与える事は出来ない、それなのに肩にかすり傷を負った。
傷が塞がった後も痛みを感じる、ただ傷口が塞がっただけで痛みまでなくなったわけではない。
もっと大きな傷ならば大量の血でも回復するかどうかわからない。
どうやら彼女にかかっている『制限』は彼女を死なせるに十分値するようだ。
あやかは艶っぽい唇をその白い指で妖しげになぞり、ポツリとつぶやいた。
「……それにしても、やはりと言うべきか不味かったですね」
「じゃっかあしいわこんダボが!」
「じゃっかあしいわこんダボが!」
【G-3/一日目/黎明】
【黒羽根あやか@パワプロクンポケット7裏】
[参戦時期]:本編終了後
[状態]:健康
[装備]:妖刀ムラマサ@パワプロクンポケット7裏
[道具]:支給品一式、高性能型探知機
[思考・状況]
基本:『殺し合い』を円滑に進めるために動く。方法は問わない。
1:同じような手でマーダーを増やす
2:ゲームに乗っていない人間は殺す、マーダーに出来そうだったらする
3:『名探偵』は、今度こそこの手で………
[備考]
1:参加者全員の顔と詳細情報についての知識を持っています。
2:探知機はあやかに反応しません
【黒羽根あやか@パワプロクンポケット7裏】
[参戦時期]:本編終了後
[状態]:健康
[装備]:妖刀ムラマサ@パワプロクンポケット7裏
[道具]:支給品一式、高性能型探知機
[思考・状況]
基本:『殺し合い』を円滑に進めるために動く。方法は問わない。
1:同じような手でマーダーを増やす
2:ゲームに乗っていない人間は殺す、マーダーに出来そうだったらする
3:『名探偵』は、今度こそこの手で………
[備考]
1:参加者全員の顔と詳細情報についての知識を持っています。
2:探知機はあやかに反応しません
【プレイグ@パワプロクンポケット4裏】
[参戦時期]:本編終了後、イルが忍者編の世界へ飛ばされた後
[状態]:疲労、魔力消費
[装備]:ハヅキの杖@パワプロクンポケット4裏
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3(杖は無い)
[思考・状況]
基本:『殺し合い』に乗り、ゲームを優勝を目指す。
1:あやかについては保留。とりあえず今は殺さない。
2:もっとまともな杖が欲しいでホンマ……
[備考]
1:杖がなくとも呪文を唱える事に支障はありません。精神的にほんの少し落ち着かないだけです。
[参戦時期]:本編終了後、イルが忍者編の世界へ飛ばされた後
[状態]:疲労、魔力消費
[装備]:ハヅキの杖@パワプロクンポケット4裏
[道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3(杖は無い)
[思考・状況]
基本:『殺し合い』に乗り、ゲームを優勝を目指す。
1:あやかについては保留。とりあえず今は殺さない。
2:もっとまともな杖が欲しいでホンマ……
[備考]
1:杖がなくとも呪文を唱える事に支障はありません。精神的にほんの少し落ち着かないだけです。
【高性能型探知機@現実】
高性能な探知機、参加者全員の位置がわかる。
ズームにするとそのエリアにいる参加者の名前がわかる。
ただし、『黒羽根あやか』にのみ反応を示さない。
戦国時代・大正時代の人間のあやかが説明を聞いて使える程度には操作は簡単。
高性能な探知機、参加者全員の位置がわかる。
ズームにするとそのエリアにいる参加者の名前がわかる。
ただし、『黒羽根あやか』にのみ反応を示さない。
戦国時代・大正時代の人間のあやかが説明を聞いて使える程度には操作は簡単。
| 前へ | キャラ追跡表 | 次へ |
| 018:わるいやつら | 黒羽根あやか | 054:朝の来ない夜に抱かれて |
| 018:わるいやつら | プレイグ | 054:朝の来ない夜に抱かれて |
| 021:良きも悪きも思い出だ | リン | 052:華麗なるかな二流 |