正義の味方と縁のある男たち ◆7WJp/yel/Y
「おーい、お嬢ちゃーん」
椿は少考の後、女子高生と思しき女の子に話しかけることにした。
念のために少し遠めから、だ。
理由としては二つ。
一つは武器の確保。
女の子の手元にあるのは銃だろう、武器が欲しい椿には何をしてでも欲しいものだ。
もう一つは呑気に座っている事から殺意はないだろう、という判断を持ってだ。
少なくとも二人で動いているようなので人を見つけたら即殺というスタイルではないだろう。
その判断の元に呼びかけたのだが、案の定身体をビクリと震わせて銃を構えてくる。
椿はデイバックと鉈を地面に下ろして手を頭に組む。
この距離とあの子の震える手を考えると当たりはしないだろう。
そして、天本も椿に倣ってデイバックを地面に下ろす。
念のために少し遠めから、だ。
理由としては二つ。
一つは武器の確保。
女の子の手元にあるのは銃だろう、武器が欲しい椿には何をしてでも欲しいものだ。
もう一つは呑気に座っている事から殺意はないだろう、という判断を持ってだ。
少なくとも二人で動いているようなので人を見つけたら即殺というスタイルではないだろう。
その判断の元に呼びかけたのだが、案の定身体をビクリと震わせて銃を構えてくる。
椿はデイバックと鉈を地面に下ろして手を頭に組む。
この距離とあの子の震える手を考えると当たりはしないだろう。
そして、天本も椿に倣ってデイバックを地面に下ろす。
「あー、銃下ろしてくれ。こっちに殺すつもりは毛頭もねえよ」
「……少し待ってください、先輩がもうすぐ戻ってくるので」
「……少し待ってください、先輩がもうすぐ戻ってくるので」
先輩とは彼女と一緒に歩いていた体格の良い男のことだろう。
野球のユニフォームを着ているのが印象的だった。
野球のユニフォームを着ているのが印象的だった。
(どっかで見たような顔をしていたが……まあ、あの手の顔はどこにでも居るな)
不細工ではないが取り立てて整っているというわけではない特徴の薄い顔。
覚えにくいというわけではないが、まあ、とにかくよくある顔だ。
覚えにくいというわけではないが、まあ、とにかくよくある顔だ。
「帰ったよ、春香ちゃ……誰だい、その人たちは」
噂をすれば影、先輩なる男が戻ってきたようだ。
手には物騒な剣、いわゆるサーベルというものを持っている。
手には物騒な剣、いわゆるサーベルというものを持っている。
「ああ、兄ちゃんがお嬢ちゃんの先輩ってのかい? 俺は椿、トラブル解決屋をやってる」
「天本玲泉です」
「はあ……俺は七味東雅って言います。この子は……」
「倉見春香です」
(この男と話をつければいいってわけか)
「天本玲泉です」
「はあ……俺は七味東雅って言います。この子は……」
「倉見春香です」
(この男と話をつければいいってわけか)
倉見春香が七味東雅に依存しているのは誰が見ても明らかだ。
元からの知り合いか、それとも椿のように上手くやって信用を得たのか。
そのどちらかはわからないが、倉見春香がこの男を信頼してるのは間違いない。
元からの知り合いか、それとも椿のように上手くやって信用を得たのか。
そのどちらかはわからないが、倉見春香がこの男を信頼してるのは間違いない。
「兄ちゃんよ、俺は話をしたいんだが構わねえか?」
「……ええ、いいですよ。こっちに来てください」
「……ええ、いいですよ。こっちに来てください」
少しの間を置き、サーベルをデイバックに納めて神社の中へと入っていく。
警戒はされているが、話をする余地はあるようだ。
デイバックを拾い、その後を追う。
警戒はされているが、話をする余地はあるようだ。
デイバックを拾い、その後を追う。
(……椿さん)
(ん? どうした、お嬢ちゃん)
(危なくはないですか?)
(ん? どうした、お嬢ちゃん)
(危なくはないですか?)
天本は不安そうな顔をして小声で話しかけてくる。
確かに人と接触するのは危険だ。
誘い込んでグサリ、ということもないとは言えない。
確かに人と接触するのは危険だ。
誘い込んでグサリ、ということもないとは言えない。
(まあここは俺に任せときな。いざとなりゃ、盾にでもなってやるさ)
(はぁ……)
(はぁ……)
椿には確信があった。
この二人は殺し合いに乗っていない、と。
理由としては単純で、落ち着きすぎている、ということに尽きる。
殺し合いに乗っているのならもっと挙動が不審で、神経質なまでに周囲に気を配るものだ。
この二人は殺し合いに乗っていない、と。
理由としては単純で、落ち着きすぎている、ということに尽きる。
殺し合いに乗っているのならもっと挙動が不審で、神経質なまでに周囲に気を配るものだ。
(まずは俺から入る、少し経ってから入ってきな)
(わかりました)
(わかりました)
何だかんだで天本は椿の提案に素直に従う。
主導権は握っている、良い傾向だ。
主導権は握っている、良い傾向だ。
「……そこに座ってください。デイバックを置いて」
「ん、お嬢ちゃんはどうした?」
「俺一人でいいです。……見張りを頼んでますから」
「ああ、なるほどな」
「ん、お嬢ちゃんはどうした?」
「俺一人でいいです。……見張りを頼んでますから」
「ああ、なるほどな」
目の前の七味という男は思ったよりも落ち着いている。
普通、こんなわけのわからない、しかも命の握られている状況なら慌てるのが当然だ。
まあ、その自信がどこから来るものかわからないのだが。
普通、こんなわけのわからない、しかも命の握られている状況なら慌てるのが当然だ。
まあ、その自信がどこから来るものかわからないのだが。
「落ち着いているねー、兄ちゃん」
「はあ……」
「で、今更だけど俺たちは殺し合いをするつもりなんかないんだよ」
「……」
「信じられないか?」
「……いえ、殺し合いをするつもりなら春香ちゃんは死んでるでしょうし」
「まあ、そうだわな。少なくとも兄ちゃんの脳天にこの鉈は突き刺さってる」
「はあ……」
「で、今更だけど俺たちは殺し合いをするつもりなんかないんだよ」
「……」
「信じられないか?」
「……いえ、殺し合いをするつもりなら春香ちゃんは死んでるでしょうし」
「まあ、そうだわな。少なくとも兄ちゃんの脳天にこの鉈は突き刺さってる」
チラリと鉈を見せる。
その光景を想像したのだろう、七味はゴクリと唾を飲み込んだ。
まずは主導権を取り返すことが大事だ。
その光景を想像したのだろう、七味はゴクリと唾を飲み込んだ。
まずは主導権を取り返すことが大事だ。
「そこでだ、まずはこの首輪だな。こいつを外さないといけない。
その後は……まあ、その後考えりゃ良い」
「それで、大丈夫ですかね?」
「首輪がなけりゃ当面の死からは逃げれるさ。
少なくともあの爆発に怯えながら動き回るより何倍もマシだろ?」
「それは……そうですけど」
「ま、俺も伊達にトラブル解決屋として放浪してない。
こう見えても機械に強いんだぜ」
その後は……まあ、その後考えりゃ良い」
「それで、大丈夫ですかね?」
「首輪がなけりゃ当面の死からは逃げれるさ。
少なくともあの爆発に怯えながら動き回るより何倍もマシだろ?」
「それは……そうですけど」
「ま、俺も伊達にトラブル解決屋として放浪してない。
こう見えても機械に強いんだぜ」
嘘だ、少なくともこんなわけのわからない首輪を外せる自信なんてない。
しかし、相手を落ち着かせるためにも嘘を言っておいたほうがいいと思ったからだ。
しかし、相手を落ち着かせるためにも嘘を言っておいたほうがいいと思ったからだ。
「何にせよ、俺は人を殺してまで生き残ろうとは思わねえよ」
これも嘘だ。
確かに椿にとって殺しはご法度だが、さすがに自分が死にそうな時まで守るものでもない。
確実に、楽に、安全に。
そのためには嘘だってつく。
確かに椿にとって殺しはご法度だが、さすがに自分が死にそうな時まで守るものでもない。
確実に、楽に、安全に。
そのためには嘘だってつく。
「……わかりました、信じます」
「はは、助かるよ兄ちゃん」
「はは、助かるよ兄ちゃん」
椿としてもまだ殺し合いに乗るつもりはない。
今は安全に生き残る道を手探りで探すだけだ。
今は安全に生き残る道を手探りで探すだけだ。
【C-2/神社/1日目/早朝】
【倉見春香@パワプロクンポケット7表】
[状態]:健康
[装備]:麻酔銃@現実(一発消費)
[参戦時期]:アルバム「午後のひととき」後
[道具]:支給品一式×3、ランダム支給品2~6個
[思考]
1:休んで七味の足手まといにならないようにする
2:七味の記憶を取り戻す
【倉見春香@パワプロクンポケット7表】
[状態]:健康
[装備]:麻酔銃@現実(一発消費)
[参戦時期]:アルバム「午後のひととき」後
[道具]:支給品一式×3、ランダム支給品2~6個
[思考]
1:休んで七味の足手まといにならないようにする
2:七味の記憶を取り戻す
【七味東雅@パワプロクンポケット7表】
[状態]:健康
[装備]:セイラーマンサーベル
[参戦時期]:ドラフト指名後プロ入団2年目の時期
[道具]:なし
[思考]
1:春香ちゃんを守る
2:椿たちと行動する
3:ゲームに乗らない人物を守る、そして一緒に協力する
4:ヒーローがいるなら合流する
[備考]
※七味東雅の高校時代は彼女とも付き合わずまじめに野球一筋でした。
※七味東雅は記憶喪失ではありません。
2年前のことなので春香の事を覚えていないだけです。(生徒会くらいのときしか面識がないため)
※デイバックは春香に預けています。
※ヒーローは参加しているだろうと思っています。
[状態]:健康
[装備]:セイラーマンサーベル
[参戦時期]:ドラフト指名後プロ入団2年目の時期
[道具]:なし
[思考]
1:春香ちゃんを守る
2:椿たちと行動する
3:ゲームに乗らない人物を守る、そして一緒に協力する
4:ヒーローがいるなら合流する
[備考]
※七味東雅の高校時代は彼女とも付き合わずまじめに野球一筋でした。
※七味東雅は記憶喪失ではありません。
2年前のことなので春香の事を覚えていないだけです。(生徒会くらいのときしか面識がないため)
※デイバックは春香に預けています。
※ヒーローは参加しているだろうと思っています。
【椿@パワプロクンポケット9表】
[状態]健康
[装備]鉈
[道具]支給品一式×2(不明支給品1~5)
[思考]
基本:生き残るのに手段は選ばない。
1:とりあえず七味・春香と行動する。
2:天本を利用してゲームを有利に進める。
[状態]健康
[装備]鉈
[道具]支給品一式×2(不明支給品1~5)
[思考]
基本:生き残るのに手段は選ばない。
1:とりあえず七味・春香と行動する。
2:天本を利用してゲームを有利に進める。
【天本玲泉@パワプロクンポケット4表】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]支給品一式(不明支給品1~3)
[思考]
基本:日の出島に帰る。
1:人を殺したくない。
2:椿についていく。
[状態]健康
[装備]なし
[道具]支給品一式(不明支給品1~3)
[思考]
基本:日の出島に帰る。
1:人を殺したくない。
2:椿についていく。
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| 038:どうして『彼ら』がそこにいた? | 天本玲泉 | 068:名探偵の呪縛 |
| 038:どうして『彼ら』がそこにいた? | 倉見春香 | 068:名探偵の呪縛 |
| 038:どうして『彼ら』がそこにいた? | 椿 | 068:名探偵の呪縛 |
| 038:どうして『彼ら』がそこにいた? | 七味東雅 | 068:名探偵の呪縛 |