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  • 紅に染まった、この俺を

パワプロクンポケットバトルロワイアル

紅に染まった、この俺を

最終更新:2010年01月07日 16:44

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紅に染まった、この俺を ◆7WJp/yel/Y


「三橋、くん?」

鋼と向かい合っていると左方から少女の声が聞こえた。
その声を聞き、血に染まったことでさらに禍々しくなった『鬼の手』を身につけた男、三橋 一郎は
ピタリと動きを止める。

「明日、香?」

三橋は動揺した声を漏らし、呆然とした様子で突如現れた少女、進藤 明日香を凝視する。

「進藤……下がっていろ」

鋼は襲い掛かる様子のない三橋をしっかりと観察する。
動揺しているのは簡単に見て取れる。
視線は明日香から外し、下を向いたまま鋼達と目を合わせようとはしない。

(……説得は、出来そうか?)

殺し合いに乗ったという割には迷いが残っているようだ。
ひょっとすると説得が可能なのかもしれない。

「三橋、一先ずその物騒な物を外せ。
 何があったかは知らんがまずは話し合いだ」

口下手な鋼には上手く説得できる自信はない。
ただ、隣に居る明日香が落ち着いて話を出来るようには見えない。
当たり前だ、この殺し合いという異常な状況で初めて信頼する知り合いと出会えたのだ。
興奮するな、という方が無理な話だろう。

「俺達は殺し合いに乗るつもりはない、先ほども言ったがな。
 馬鹿な真似はやめて――」

しかし、鋼が矢継ぎ早に言葉を発しているとき、三橋は伏せていた顔をゆっくりと上げる。
その目は暗い目をしている、何かを決意した暗い目を。

「三橋、まさか本気なのか……!?」

鋼はその目の変化の意味を悟り、それでも信じきれないのか三橋へと声を投げかける。
三橋はその鋼の問いには答えずに目をそらさずに、二人を見据えたまま口を開く。

「明日香、鋼……もう一度だけ聞く、殺し合いに乗る気はないんだな?」

その目は真剣そのもの。
首を振ればたとえかつてのチームメイトだろうが病弱な幼馴染だろうが殺す、そう目が告げている。
今の三橋は何の躊躇いもなく鬼の手を鋼達に突き刺すだろう。
あの手につけている何かが危険な代物だということは何となくではあるが二人にも理解できる。
――――赤い、赤い手。
元々そういう色であったということもあるだろうがそれにさらに上塗りされた色になっている。
この状況で赤い色と言えば連想できるものは一つだけ、ケチャップや赤色の絵の具なわけがない。
そう、血、以外に他ならない。

「……進藤、直ぐに曽根村のところに戻っていろ」
「え? え?」
「三橋は混乱しているようだからな。少し殴って元に戻してやるだけだ。
 曽根村には直ぐに追いかけると言っておけ」

鋼は肩を軽く回しながら明日香へ諭すように話す。
視線は三橋からそらすことをしない。
鋼も腹をくくったようだ。
もっともそれは三橋とは全くの逆、殺さないと言う意味でだろうが。

「行け!」
「……!」

明日香はその鋼の言葉を聞いて、怯えるように去っていく。
鋼はポキポキと首を動かして、三橋をまっすぐに見据える。

「殺しはしない。少し、痛い目には遭ってもらうがな」


   ◆   ◆   ◆   ◆


三橋と鋼はお互いに目をそらさない。
三橋は知っている、目の前の男の手ごわさを。
トップアスリートと呼ばれるにふさわしい高い瞬発力と視力、しなやかな筋肉を持っている。
その上、少し真面目すぎてどこか天然の気もあるが、頭も良く冷静だ。
隙を見せれば簡単に倒されてしまうだろう。

「三橋、もう一度だけ聞く。本気で殺し合いをするつもりか?」
「……それが俺の、やらなきゃいけないことだからな」

それだけを言うと三橋は低い体勢で突進する。
三橋は格闘技などやっていない、せいぜい学生時代に柔道の授業をやったことがある程度だ。
だから、突進。
下手にフェイントを混ぜて釣られるような相手ではないことは三橋も理解している。
ならば、パーツ『豪力』によって強化されてるタックルが一番有効だ。
パワーも走力もある三橋のタックルは簡単に避けれるものでも、軽いものでもない。
当たれば確実に体勢を崩すだろう。
そうすれば鋼へと馬乗りになり、鬼の手で心臓を突き刺す。
それが三橋の作戦、決まれば一瞬で終わるものだ。
だが、当然そう上手くはいかない。
鋼は少ない動作で体をわずかに逸らしタックルの軌道から外れ、すれ違い様にカウンターの左ジャブを
入れようとしてくる。

「くっ……」

三橋はそれを転がるようにして避けて素早く立ち上がる。
タックルは失敗、一発失敗したものが二度目に成功するとは考えにくい。
これからは普通の殴り合いになってしまうだろう。

(……大丈夫だ、こっちには鬼の手と豪力がある)

パワーパーツと鬼の手をつけたサイボーグ。
肉体戦ならばこれ以上とないアドバンテージのはずだ。
ここで重要なことは一つ、この鬼の手が異常なまでの殺傷性があるということを知らせないことだ。
鬼の手が大木をも切り裂くことも出来る『兵器』だと知られた場合と知られていない場合ではどうなるか。
まず知られた場合。
メリットは鋼の注意が右手に向き、左からの攻撃が当たりやすくなる。
デメリットは鬼の手に注意が向くため一撃で決めづらくなる。
次に知られていない場合。
メリットは鬼の手への注意が知られた場合よりも薄いので一撃で決めれる可能性が高いということ。
デメリットはその分、鋼が全力で来れると言うこと。
ただ野球をやっていただけの人生だった三橋にはどちらの場合も一長一短のように思える。
よって、一先ずは鬼の手は最後の一撃のためにとっておくことにした。
左パンチと蹴り、鬼の手はフェイントだけに使う。
そちらを選んだ深い理由はない、ただなんとなくそうしたかっただけだ。

――それが、なるべく苦しまずに殺したいという感情だということは三橋は気づいていない。

鋼も三橋も様子をお互いに窺っている。
先ほどの応戦でどちらも迂闊に出れば簡単に負けると気づいている。
三橋は鋼を一撃で沈められるパワーを持っている、鋼は三橋にはない殴り合いの経験がある。
二人のデイバックは遠く離れている。
もっとも野球ボールぐらいしか攻撃手段のない鋼のデイバックと予備バッテリーが入っているだけの
三橋のデイバックでは大して役には立たないだろうが。

男と男の、拳と拳の勝負。

張り詰めた空気の中、三橋はふと昔のことを思い出す。

(……三回目か、知り合いとこんな状況になるのは)

懐かしい高校時代と、つい最近に思える出来事。
一度目は空手部の同級生を野球部に誘い込むため。
もっともそれは殴り合いと言うよりは一分間避けきるというサンドバック扱いのものだった。
二度目は親友との、そう親友との喧嘩。
三度目は喧嘩ではなく殺し合い、向こうにこちらを殺すと言う意思はないようだが。

「……」
「……」

お互いに動かない。
動いたほうが負け、というわけではない。
所詮は特殊能力のないサイボーグと喧嘩慣れしたチンピラに過ぎない二人の殴り合い。
隙を窺うとか、気を抜いたら殺されるとか、そんな次元の話ではない。
ただ、二人ともまだ甘さが残っているだけ。
出来ることなら痛めつけたくないと思っているだけ。
そんな状態のまま何分経っただろう。
お互いがにらみ合ったまま、無駄に時間が流れていく。

そんな時だった。

「伏せてください、鋼さん!」

にらみ合った二人の左方から男の声が響く。
それは三橋には全く聞き覚えのない声。
何事かと三橋と鋼は両者共に声の方向へと向き―――。

――――パン! パン!

向いたと同時に乾いた音を二つ聞いた。
先に反応したのは鋼だった。
銃声に驚いたのは一瞬で、男の顔を見たと同時に納得したのか素早く姿勢を低くする。

(じゅ、う?)

一方、三橋は反応が遅れる。
幸いにも銃弾自体は素人の撃ったものということで見当違いの方向に行き、無傷。
しかし、突然の出来事に体を強張らせる。

その隙を、鋼は見逃さなかった。

鋼は三橋がしたように低い姿勢を取ってそのまま突進する。
三橋の足を拾い、そのまま自分ごと倒れこむようにして押し倒した。

「取ったぞ……!」

鋼は馬乗りになり三橋を見下ろす。
三橋はその状態でも苦し紛れにパンチを繰り出すが、鋼は首を捻るだけでそれを避ける。
マウントポジションとはそういうものだ。
腰も捻れない、腕を伸ばしきってようやく届く程度のパンチの威力など高が知れている。

――――しかし、これは鋼だけのチャンスではない。

「がぁっ!!」

雄たけびを上げ、思わず立ち上がってしまう鋼。
急に痛みの走ったわき腹へと目をやる。
鋼のわき腹は抉れるように傷がついており、肉が見えていた。
そして、三橋の鬼の手にはわずかではあるが、確かに肉が見えた。
鬼の手でわき腹の肉を切り取ったのだ。
当然、そんな明らかな隙を見逃すほど三橋に大きな甘さはさすがに残ってはいなかった。
素早く立ち上がり鬼の手で振り上げる。

(……っ!)

その瞬間に頭に浮かんだのは火星オクトパスでの練習時。
アルベルトが居て、鋼も居て、ネロも居て、立花も居て、たかゆきも居て、倉刈さんも居て、
ドミオも居て、アンヌも居て、服部も居て、冬野も居て。
ほんの少しの間、動きが止まったのかもしれない。
だけど、それは本当に少しの間。
まるで自分のすることから逃げるように目をつぶり、鋼を鬼の手で切り付けた。

「か……はぁ……」

そう思うと簡単に鋼を切り裂くことが出来た。
右肩から腰へと斜めに切りつける。
そして、とどめとばかりに腎臓に鬼の手を突き刺す。
内臓が傷つけば、満足な治療が出来ないこの状況なら確実に死ぬ。
三橋の目からは涙も出ない。
深い悲しみもなければ、亀田の役に立てたという充実感もない。
ただ、辛かった。

(……なんで、こんなに辛いんだ?)

人殺しはともかく、今まで悪いことなら何度もやってきた。
そのたびに嫌な気分に襲われてはいたが、今回は格別に辛かった。
何故かはわからない、ただ今は何も考えたくない。
そのためにも体を動かしていたい。
それがたとえ人を殺すことになっても。

「待……て……」
「……生きて、たのか?」

二人に向かって歩き出そうとしたとき、鋼が声を上げる。
うつ伏せのまま這うようにして近づき足を掴む。
三橋はその手を払おうという気持ちにはなれなかった。

「進藤さん、逃げましょう」
「でも……」
「行…け……!」
「鋼さん……」
「こっちです!」

明日香とスーツの男は逃げていく。
鋼を振り払うことは簡単、明日香の体力を考えれば追いつくことも簡単だろう。
それでも三橋はその場を動かなかった。

「鋼……」
「…殺した人間が…なんて顔をしている……」

これではまるで立場が逆ではないか、と鋼は薄く笑う。
ふうふうと息を吐くのも三橋、青白い顔で感情を悟られないためか作ったように真顔な三橋。

「……殺し合いに乗るな……!
 お前は……そんな人間じゃ、ないだろうが……!」

所々をつっかえながら喋りかける。
その真剣な目に覚悟が揺らぐ。

「……俺一人なら、まだ大丈夫だ。何が、原因、か…は……知らないが……」
「それは、駄目だ。これは亀田君の……」
「俺は、お前の気持ちを……聞きたい」
「俺の、気持ち?」

本音を言うなら殺人なんてしたくはない。
出来ることなら笑って野球をしていたい。
亀田と、出来ることなら今までの仲間とみんなで。

「……鋼、殺し合いに乗るって言えよ。
 ひょっとしたら、生き残れるかもしれないぞ」

嘘ではない。
人は脳、いや、記憶のバックアップと金さえあればいくらでも生き続けられる。
クローンを用意して、サイボーグ手術を行えば可能である。
現に三橋も脳しか残っていない中でサイボーグとして生き返ったのだから。
もちろん、可能性は低い。
だが、ひょっとすると亀田が気まぐれを起こすかもしれない。


「断る……!」

だが、鋼は一瞬の隙もなく断った。
迷いも見せず、三橋から目もそらさずに。

「俺は死ぬ、それは、自然なことだ。
 ……生き返ったりしたら、不自然だろうが」
「鋼……」
「不自然な状態が、続いても……碌なことにならない……
 これは、お前の言葉だろう?」

スポーツ界はプロペラ団を中心に回っている。
そのプロペラ団を潰せばどうあれスポーツ界のバランスはグラグラになる。
それでも、潰さなければいけないと、かつての三橋は言ったのだ。

「やめろ……悪行の先にあるものは……破滅だけ…だぞ……!
 破滅に、行くまでも……辛い道だ……
 お前は……プロペラ団のように……」
「……ごめん、それでも、俺は」

グシャリ、ともう一度鬼の手で鋼を貫く。
今度は心臓、即死だ。
動いていない鋼を殺すのは容易かった。

「……亀田くんの『お願い』は、断りたくないんだ」

自分がどれだけ卑劣なことをしているか、そんなことは分かっている。
だけど、三橋には抗えなかった。
亀田の言うことを聞いたときの幸せな気持ちと、亀田の言うことを聞かなかったときの苦痛。
それは見事に『飴と鞭』の効果を発揮していた。

「……疲れたな」

三橋は鋼のデイバックを拾ってから、少し休むことにした。
止まることは出来ない。
明日香も殺さないといけない、明日香と一緒に居た男も殺さないといけない。
もっと、もっと、もっと、もっともっと多くの人間を殺さないといけない。
それが亀田の出した今まで一番辛い『お願い』。
『お願い』は叶えてあげたい。

(……大丈夫さ、辛いのは何時だってその時だけ。
 終わったあとに、亀田くんが「ご苦労様」と言ってくれるだけで俺は楽になれるんだ)

そう思えたからこそ、先ほども明日香や鋼を殺す決意が出来たのだ。

――もっとも、人はそれを逃避や責任転嫁と言うのだが。

そんな風に考えながら壁にも垂れ込み座り込む。
目を閉じて、まるで眠るように。

(出来ることなら、長い夢だと良いんだけどな)

これは全部夢で、目を覚ませばみんな元通り。
それがあり得ないことだということは分かっている。
それでも、三橋はそう願ってしまう。

(野球……したいな)

【鋼 毅@パワプロクンポケット3 死亡】
【残り43名】

【H-6/水族館/一日目/早朝】
【三橋一郎@パワポケ3】
[状態]:健康 エネルギー75%
[装備]:鬼の手、パワーと走力の+パーツ一式、豪力
[道具]:支給品一式×2、予備バッテリー、野球ボール数個、ランダム支給品
[参戦時期]亀田の乗るガンダーロボと対決して敗北。亀田に従わされしばらく経ってから
[思考]
基本:亀田の命令に従いバトルロワイヤルを円滑に進めるために行動する
1:少し休もう
2:参加者を積極的に探して殺す
3:もしも相手がマーダーならば協力してもいい
4:亀田に対する恐怖心
[備考]:萩原は死んだと思っています


   ◆   ◆   ◆   ◆


曽根村は苛立ちながら明日香の手を引いた状態で走っていた。
思わず舌打ちを漏らしてしまうほど苛立っている。
先ほどまでは上手く行っていたはずだった。
あの男が来ても何とか撒けるはずだ、こちらには拳銃があるのだから。

それがどうだ。
結果は大事な剣でもあり盾でもある鋼を失い、残ったのは足手まといとしか言えない明日香だけだ。
まだ明日香を殺すつもりはない、明日香にはかろうじて利用価値が残っている。
殺し合いに消極的な人間達とコンタクトを取りやすくなるという利用価値が。
殺し合いに消極的ならばこちらが向こうへ害をなさない限り協力的な対応を取るはずだ。
だが、それだけでもこちらを信用するかどうかはわからない。
しかし、明日香が居ることで曽根村は『怪しいオジサン』から『か弱い女子高生を守る優しい中年』
という評価に変わる。

逆に言えば、明日香にはそれだけの価値しか残っていないと言うことになるが。

「進藤さん、少し物陰で休みましょうか」
「いやぁ……なんでぇ……? こんなの……いやぁ……」

思わず舌打ちをしそうになるが何とかこらえる。
明日香を無理やり引っ張り物陰に隠れ、地べたに腰を落とす。
曽根村も若くない、体力の切れが早くなっている。

(元々、私はデスクワークが専門なんですから……)

所詮はただの副社長である曽根村ではどこぞのタイムパトロールや特命ハンターのように
動き回りながら頭をフル回転させるなんて器用な真似が出来るわけがない。
だが、その専門の頭脳ならば殺し合いに呼ばれた中でもトップクラスに入るのは間違いない。

(目下の目的としては鋼に変わる人間が欲しいですねぇ)

それが手に入れば明日香は要らない、茫然自失な状態では足を引っ張るだけだ。
他に同行者が出来ればさっさと『処分』してしまった方が良いだろう。

(黒いヒーロー、高科奈桜、真っ赤な手を持つ進藤の知り合い……
 こんな危険な場所でうろつきたくないんですがねえ)

襲われた場合に頼れるのは自分だけだ。
と言っても、明日香を盾にする方法も残されている。

(先は長いですねぇ……何人死んだかはわかりませんが、さっさと終わらせたいものです)

昇ってくる太陽をぼんやりと眺めながら、曽根村は生き残るために頭を必死に働かせていた。

【H-6/水族館付近の物陰/一日目/早朝】
【進藤明日香@パワプロクンポケット1】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]支給品一式、安眠マクラ@パワポケ4、トルマリンの置物@パワポケ4、特効薬×3
[思考]
基本:殺し合いから脱出する
0:いやぁ……
1:放送の後、研究所へと向かう

【曽根村@パワプロクンポケット2】
[状態]右手首打撲
[装備]ナイフ、ブロウニング拳銃(4/6、予備弾数30発)
[道具]支給品一式
[思考]
基本:漁夫の利で優勝を目指す
1:使えそうな人間を見つける
2:高科奈桜に対して疑心
3:研究所へと向かう
4:どさくさに紛れて明日香を『処分』する

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052:華麗なるかな二流← 戻る →054:朝の来ない夜に抱かれて
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046:君のためなら、殺せる 進藤明日香 062:爆ぜる陰謀
046:君のためなら、殺せる 曽根村 062:爆ぜる陰謀
046:君のためなら、殺せる 鋼毅 GAME OVER
046:君のためなら、殺せる 三橋一郎 064:命の価値

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