The Killing Fields 3 Minutes ◆7WJp/yel/Y
殺すと決めてからの行動は速かった、白瀬は放送でチバヤシの言葉が聞こえた瞬間に駆け出す。
音が多少出るのは承知のうえで白瀬は走りつつ、五感の全てをフルに集中させる。
先ほど飛び立った二人を除けば、この場に居るのは三人。
忍び込んでいるはずの愛とともにならば全員を問題なく殺せる。
音が多少出るのは承知のうえで白瀬は走りつつ、五感の全てをフルに集中させる。
先ほど飛び立った二人を除けば、この場に居るのは三人。
忍び込んでいるはずの愛とともにならば全員を問題なく殺せる。
(とにかく、いかに死なずに殺せるか……そこがポイントよね)
電撃的に襲いかかり一人でも多く殺し、残りはウージーを持った愛が背後から殺す。
猟銃を持った男が気がかりだが、同時にその男を殺せば銃器がまた一つ増えるということだ。
それに、狭い室内ならば銃器もそれほど大きなアドバンテージを持たない。
猟銃を持った男が気がかりだが、同時にその男を殺せば銃器がまた一つ増えるということだ。
それに、狭い室内ならば銃器もそれほど大きなアドバンテージを持たない。
『B-4
F-4
G-1』
(B-4、F-4、G-1……B-4、F-4、G-1……)
F-4
G-1』
(B-4、F-4、G-1……B-4、F-4、G-1……)
疾走する白瀬を無視するように響き渡る放送。
白瀬は脳内で禁止エリアを呟きながら、消防署の中を駆け巡った。
白瀬は脳内で禁止エリアを呟きながら、消防署の中を駆け巡った。
(二階……それともひょっとしてこの場にいな……いやッ?!)
一階ではなく二階に居るのではないかその中から一つ、物音を含めた人の気配を感じた。
迷わずに扉を蹴破り、ソードを起動させる。
光の剣が筒から生まれ、白瀬はソードの刀身から決して低くはない熱を感じ取った。
白瀬が乗り込んだ瞬間もまだ放送は続いている。
迷わずに扉を蹴破り、ソードを起動させる。
光の剣が筒から生まれ、白瀬はソードの刀身から決して低くはない熱を感じ取った。
白瀬が乗り込んだ瞬間もまだ放送は続いている。
「なんだッ……なっ、そんな、お前は……!?」
瞬時に室内の様子を観察すると、男が二人ほど居て、片方は眠っている。
白瀬はソードを翻して最も近くに居た、眠っていた男、カネオへと襲いかかる。
白瀬はソードを翻して最も近くに居た、眠っていた男、カネオへと襲いかかる。
「むー……? むーん!?」
騒がしさから睡眠から目を覚ましたカネオは、無表情で迫る白瀬に驚いてテレポーテーションが発動する。
突然の出来事のあまりに遠くへのテレポートではなく、白瀬の背後へと短くテレポートを行なっていた。
突然の出来事のあまりに遠くへのテレポートではなく、白瀬の背後へと短くテレポートを行なっていた。
「よし、そのまま拘束しろ!」
上川はカネオが背後に回ったことを確認すると声を張り上げる。
上川は白瀬の正体を気づいていた。
忘れるわけがない、目の前の女、白瀬は上川を殺そうとした張本人なのだから。
対してカネオは、寝起きの頭脳はまともに働かないために上川の言葉を素直に従おうとする。
上川は白瀬の正体を気づいていた。
忘れるわけがない、目の前の女、白瀬は上川を殺そうとした張本人なのだから。
対してカネオは、寝起きの頭脳はまともに働かないために上川の言葉を素直に従おうとする。
「ありがと、逃げないでくれて」
だが、そのカネオの行動は悪手だった。
テレポーテーションは白瀬にとっても未知の技術であるが、白瀬に焦りはなかった。
上川の言葉と背後から感じた吐息でカネオの位置を把握し、ソードを背後へと突き刺す。
テレポーテーションは白瀬にとっても未知の技術であるが、白瀬に焦りはなかった。
上川の言葉と背後から感じた吐息でカネオの位置を把握し、ソードを背後へと突き刺す。
「ム~ン!?」
カネオは腹部に激しい痛みを覚え、わめき声を上げる。
そして、上空へと向かって思い切り振り上げると、カネオの身体は真っ二つに両断された。
そもそもとして、襲われたその瞬間にまともな武器を持たないカネオは逃げるべきだったのだ。
逃げるという選択肢を取らなかっただけで、カネオは死んだ。
そして、上空へと向かって思い切り振り上げると、カネオの身体は真っ二つに両断された。
そもそもとして、襲われたその瞬間にまともな武器を持たないカネオは逃げるべきだったのだ。
逃げるという選択肢を取らなかっただけで、カネオは死んだ。
ちょうど白瀬が突入してから一分半が経った時点での出来事であった。
【カネオ@パワプロクンポケット9裏 死亡】
ソードを翻し、次の行動に移ろうと素早く振り返る。
目の前の男を観察しながら、マルチタスクのように白瀬の頭にある考えがよぎる。
目の前の男を観察しながら、マルチタスクのように白瀬の頭にある考えがよぎる。
(……まさか、あの女)
未だに襲いかからない愛に僅かに動揺し、同時に愛がこの場から離れたことにすぐさま感づく。
(裏切ったのね、ったく想定はしていたけどムカつく……!)
心中で悪態をつき、舌打ちを鳴らすがそれ以上のアクションは取らない。
どうせいつかは殺し合う相手だ、別れるのが早くなっただけだ。
ウージーを手に入れた時点で裏切るタイミングとしては上々だ、次に会えば殺し合いだろう。
どうせいつかは殺し合う相手だ、別れるのが早くなっただけだ。
ウージーを手に入れた時点で裏切るタイミングとしては上々だ、次に会えば殺し合いだろう。
(殺すときは脳みそを焼ききってやる!)
白瀬は脳内で愛を惨殺するイメージを描き、つま先にかかったカネオの死体を蹴り飛ばす。
「うおっ!?」
上川は驚愕の声を上げる。
女性のそれとは思えない強烈な蹴りによって、六十キロは超える巨大な肉の塊が宙に舞う。
普通の人間ならば出来ないことだが、特殊な訓練と特殊な肉体を持った白瀬ならば出来るのだ。
そして、瞬時に上川との距離を詰めてソードを一閃させる。
女性のそれとは思えない強烈な蹴りによって、六十キロは超える巨大な肉の塊が宙に舞う。
普通の人間ならば出来ないことだが、特殊な訓練と特殊な肉体を持った白瀬ならば出来るのだ。
そして、瞬時に上川との距離を詰めてソードを一閃させる。
「!」
「へぇ、これを避けるの……面倒ね、アンタッ!」
「へぇ、これを避けるの……面倒ね、アンタッ!」
上川は横一閃に薙ぎ払われたソードを素早く屈み込んで回避する。
白瀬は褒め称えたが、上川にとっては精一杯の回避行動だった、二度同じことが出来るかと問われればノーだ。
そんな上川の事情も知らず、白瀬は続けざまに攻撃を行おうとする。
だが、白瀬は視界の隅に銃を構えている椿の姿を捉えた。
白瀬は褒め称えたが、上川にとっては精一杯の回避行動だった、二度同じことが出来るかと問われればノーだ。
そんな上川の事情も知らず、白瀬は続けざまに攻撃を行おうとする。
だが、白瀬は視界の隅に銃を構えている椿の姿を捉えた。
「ホールドアップだ、姐ちゃんよぉ!」
椿は白瀬へと銃口を向けたまま、睨みつける。
消防署に響く物音に感づき、すぐさま踵を返してきたのだ。
白瀬が椿へと注意を向けたその瞬間、上川は懐から拳銃を取り出す。
消防署に響く物音に感づき、すぐさま踵を返してきたのだ。
白瀬が椿へと注意を向けたその瞬間、上川は懐から拳銃を取り出す。
「ああ、もう! 私も銃が欲しいっていうのに!」
白瀬の言葉を無視して上川は銃を発砲するが、その銃は麻酔弾であり殺傷性は低い。
しかし、その事実を知らない白瀬は致命傷を防ぐために机を横倒しにして盾とする。
しかし、その事実を知らない白瀬は致命傷を防ぐために机を横倒しにして盾とする。
(これはもう撤退ね……!)
白瀬はすぐさまに背中を向けて消防署から逃れようとする。
銃を二つ持った二人組となると、明らかに分が悪い。
どちらかが相手を気遣わずに乱射してくれば、死の可能性はぐっと高まるからだ。
銃を二つ持った二人組となると、明らかに分が悪い。
どちらかが相手を気遣わずに乱射してくれば、死の可能性はぐっと高まるからだ。
(かかった!)
だが、その逃げようとする白瀬を見て上川はほくそ笑む。
こちらを殺しにかかるつもりがないのならば、上川は催眠に集中できる。
体内に備えた催眠装置を白瀬へと向かってフル稼働させた。
こちらを殺しにかかるつもりがないのならば、上川は催眠に集中できる。
体内に備えた催眠装置を白瀬へと向かってフル稼働させた。
ミュンミュンミュン――――!
「ナッ………アアアアアア!?」
催眠装置は即効性自体は薄い。
わんこのようにこちらを信じたいと思っているのならば催眠は容易だ。
元々の『信じたい』という気持ちに付け込み、後は口で気持ちを誘導していけば良い。
わんこのようにこちらを信じたいと思っているのならば催眠は容易だ。
元々の『信じたい』という気持ちに付け込み、後は口で気持ちを誘導していけば良い。
(だが、今回は別だ……!)
だが、白瀬はこちらを問答無用で殺そうと襲い掛かってくるため、そうした言葉での誘導が出来ない。
また、催眠術では動きを急停止させられるほどの強力な催眠を一発でかけることは出来ない。
なにかしら、急ブレーキを連想させる取っ掛かり、いわゆる『フック』が必要となるのだ。
そこで上川は銃声を『フック』にして、白瀬に銃弾が頭に命中したと勘違いさせたのだ。
白瀬がCCRのエージェントであることを上川はよく知っている、なにせ上川を一度は追い詰めた相手なのだから。
当然、エージェントである白瀬は死線をくぐり抜けてきた実績がある。
つまり、痛みについて熟知しているということであり、それは催眠装置を仕込んだ上川にとってはこれ以上無い幸運であった。
痛みを連想させる『フック』として、銃の発砲音を使ったのだ。
また、催眠術では動きを急停止させられるほどの強力な催眠を一発でかけることは出来ない。
なにかしら、急ブレーキを連想させる取っ掛かり、いわゆる『フック』が必要となるのだ。
そこで上川は銃声を『フック』にして、白瀬に銃弾が頭に命中したと勘違いさせたのだ。
白瀬がCCRのエージェントであることを上川はよく知っている、なにせ上川を一度は追い詰めた相手なのだから。
当然、エージェントである白瀬は死線をくぐり抜けてきた実績がある。
つまり、痛みについて熟知しているということであり、それは催眠装置を仕込んだ上川にとってはこれ以上無い幸運であった。
痛みを連想させる『フック』として、銃の発砲音を使ったのだ。
「なんだ……おい、何が起こってんだ?」
上川は白瀬が今までに体験した痛みを一瞬だけでもフラッシュバックさせ、動きを止めさせたのだ。
だが、その事実を知らない椿は不可解に顔を歪め、猟銃の引き金に指をかけようとしない。
だが、その事実を知らない椿は不可解に顔を歪め、猟銃の引き金に指をかけようとしない。
「何でもいい、さっさと撃て! アイツはヤバイんだよ!」
「あん?」
「あん?」
白瀬の動きが止まるのも一瞬だけ、すぐに脳が誤解に気づいて白瀬は動き始める。
CCRのエージェントとは戦闘用サイボーグですら刈り取る最高の猟犬である。
その猟犬を逃がすことはあまりにも悪手、次は顔を見ることすらなく暗殺される可能性もある。
そのために上川の心には焦りしかなく、猟銃を持っている椿をはやし立てる。
CCRのエージェントとは戦闘用サイボーグですら刈り取る最高の猟犬である。
その猟犬を逃がすことはあまりにも悪手、次は顔を見ることすらなく暗殺される可能性もある。
そのために上川の心には焦りしかなく、猟銃を持っている椿をはやし立てる。
「……まあ、いいさ」
椿は僅かに考えこんだが、すぐに猟銃を構え直した。
銃口は頭へと向いており、そこから銃弾が飛び出せば死は免れない。
たとえ吸血鬼であるあやかであろうとも、戦闘用サイボーグである灰原であろうとも。
頭蓋を打ち砕けるほどの威力ならば猟銃は持っていた。
銃口は頭へと向いており、そこから銃弾が飛び出せば死は免れない。
たとえ吸血鬼であるあやかであろうとも、戦闘用サイボーグである灰原であろうとも。
頭蓋を打ち砕けるほどの威力ならば猟銃は持っていた。
「しかしよ、幾らなんでも油断し過ぎじゃねえか?」
「なに?」
「なに?」
椿の言葉に応えたのは上川だった。
白瀬へと銃口を向けたまま、椿は上川の側へと歩み寄る。
白瀬へと銃口を向けたまま、椿は上川の側へと歩み寄る。
「俺にばかり喋らせてよ、そっちはニヤニヤ笑って……おまけに女が消えちまった。
ああ、糞、最後はてめえが原因じゃないが、イラつきはするんだよ。
それになんだ、そいつはよ……お前、こいつに何したんだ?」
ああ、糞、最後はてめえが原因じゃないが、イラつきはするんだよ。
それになんだ、そいつはよ……お前、こいつに何したんだ?」
椿の顔は、苛立ちに染まっていた。
銃口が、その向きを変える。
銃口が、その向きを変える。
「なんというか、手札はホイホイと切るもんじゃねえぜ」
「……………おい?」
「……………おい?」
椿はライターをつけるような気軽さでトリガーを絞った。
猟銃からは銃弾が発砲され、至近距離からの銃撃は『アンドロイドである上川』の頭を撃ちぬいた。
猟銃からは銃弾が発砲され、至近距離からの銃撃は『アンドロイドである上川』の頭を撃ちぬいた。
「ドゥヨアビジネス、損得勘定だけは得意でな」
白瀬が突入して、三分が経とうとしていた。
椿は、上川を裏切った。
椿は、上川を裏切った。
【上川辰也@パワプロクンポケット8 死亡】
ふぅ、と銃口から上がる煙に息を吹きかける。
なぜ椿が上川を裏切ったのか?
それは一言で言ってしまえば、上川の手に持っていたカードがあまりにも『不気味』だったからだ。
突然、白瀬を苦しめたのは上川以外にあり得ない。
あまりにも不可思議な、椿の常識からすれば魔法とも言ってしまえるほどの御業。
その正体が掴めない。
ならば、椿は切り捨てることが出来るうちに上川を切り捨てておいた方が得策だと考えたのだ。
なぜ椿が上川を裏切ったのか?
それは一言で言ってしまえば、上川の手に持っていたカードがあまりにも『不気味』だったからだ。
突然、白瀬を苦しめたのは上川以外にあり得ない。
あまりにも不可思議な、椿の常識からすれば魔法とも言ってしまえるほどの御業。
その正体が掴めない。
ならば、椿は切り捨てることが出来るうちに上川を切り捨てておいた方が得策だと考えたのだ。
同時に上川を殺すことによって、様々な要因を配慮した上で、椿は完全に『殺し合いに乗る』ことを決めた。
その決意は天本玲泉の突然の疾走と、あからさまに殺し合いに乗っている白瀬の存在も大きい。
その決意は天本玲泉の突然の疾走と、あからさまに殺し合いに乗っている白瀬の存在も大きい。
「おい、そこの姐ちゃん!」
催眠術によって引き起こされた頭を撃たれたという偽りの痛みが抜けきった白瀬へと言葉を投げつける。
椿の表情を苛立ちに支配されており、だがそれでも会話を行うという理性的な行動を取る余裕は残っていた。
椿の表情を苛立ちに支配されており、だがそれでも会話を行うという理性的な行動を取る余裕は残っていた。
「……あんた」
「そっちも言いたいことは色々あるんだろうがな、こっちも聞きたいことが山ほどあんだよ。
まずはその物騒な筒を手放してくれるか?」
「そっちも言いたいことは色々あるんだろうがな、こっちも聞きたいことが山ほどあんだよ。
まずはその物騒な筒を手放してくれるか?」
椿はポリポリと不潔な頭をかきながら、白瀬へと銃口を向ける。
白瀬は無表情のまま、しかし椿の言葉に従ってソード、椿の言う物騒な筒を地面へと投げ飛ばした。
白瀬は無表情のまま、しかし椿の言葉に従ってソード、椿の言う物騒な筒を地面へと投げ飛ばした。
「まずはクエスチョンワンだ。お前、いったい何者だ?」
「……政府のエージェントよ、戦闘用サイボーグって知ってる?」
「まあな、外国じゃそいつら使ってドンパチやるのが流行ってるそうじゃねえか」
「そいつらは日本じゃ違法だから、そういう奴を捕まえる仕事よ」
「ははぁん、なるほどね」
「……政府のエージェントよ、戦闘用サイボーグって知ってる?」
「まあな、外国じゃそいつら使ってドンパチやるのが流行ってるそうじゃねえか」
「そいつらは日本じゃ違法だから、そういう奴を捕まえる仕事よ」
「ははぁん、なるほどね」
椿は戦闘用サイボーグについて深い知識はない。
だが、目の前の女が訓練された面倒な相手であることはしっかり理解していた。
そして、椿の表情から苛立ちが僅かに消えた。
知識とはすなわち安心であるため、目の前の白瀬の情報を仕入れることで椿は安心したのだ。
だが、目の前の女が訓練された面倒な相手であることはしっかり理解していた。
そして、椿の表情から苛立ちが僅かに消えた。
知識とはすなわち安心であるため、目の前の白瀬の情報を仕入れることで椿は安心したのだ。
「んじゃあ、クエスチョンツーだ。
こいつと知り合いなのか? あ、いや、知り合いかどうかなんて別にどうでもいいか。
俺が聞きたいのは、こいつはお前になにをしたいのか、ってことだからな」
「……恐らく、催眠装置ね。
人の意識を誘導する装置を内部に仕込んだサイボーグが居るって情報は手に入れていたもの」
「催眠! ケッ、こいつはまた面倒な切り札持ってやがったのかよ」
こいつと知り合いなのか? あ、いや、知り合いかどうかなんて別にどうでもいいか。
俺が聞きたいのは、こいつはお前になにをしたいのか、ってことだからな」
「……恐らく、催眠装置ね。
人の意識を誘導する装置を内部に仕込んだサイボーグが居るって情報は手に入れていたもの」
「催眠! ケッ、こいつはまた面倒な切り札持ってやがったのかよ」
椿は自身が頭を射抜いて殺した上川の死体を思い切り蹴りつける。
もちろん、椿の力では白瀬がカネオの死体でしたように宙に浮くほどの衝撃はない。
椿は、ふぅ、と息を吐いて肩を撫で下ろし、その鋭い瞳で白瀬を射抜いた。
もちろん、椿の力では白瀬がカネオの死体でしたように宙に浮くほどの衝撃はない。
椿は、ふぅ、と息を吐いて肩を撫で下ろし、その鋭い瞳で白瀬を射抜いた。
「なーんか、面倒なことになっちまってな……一度、リセットしようと思ってよ。
幸い、こいつは今まで誰も会ってなかったみたいだからな」
幸い、こいつは今まで誰も会ってなかったみたいだからな」
コツン、と椿はそのつま先で上川の死体を蹴りつける。
苛立ちなどの感情は収まっており、椿は冷えきったその脳で生存への道を描いていた。
そして、導き出した答えは一つ。
苛立ちなどの感情は収まっており、椿は冷えきったその脳で生存への道を描いていた。
そして、導き出した答えは一つ。
「俺と組もうじゃねえか、姐ちゃんよ」
「…………へぇ」
「…………へぇ」
白瀬は取ってつけたような、それほど感情のこもらない声を漏らす。
元々、椿が上川を殺したその時から予想はしていた持ちかけだったからだ。
元々、椿が上川を殺したその時から予想はしていた持ちかけだったからだ。
「なら、その銃を下ろしてくれない?」
「まあ、待てよ。順序ってもんがあんだろ?」
「まあ、待てよ。順序ってもんがあんだろ?」
椿は慎重な男だ。
白瀬という人間を掴めていない以上、警戒を解くわけがない。
椿は銃口を白瀬に向けたまま、椿も軽口を叩き続ける。
白瀬という人間を掴めていない以上、警戒を解くわけがない。
椿は銃口を白瀬に向けたまま、椿も軽口を叩き続ける。
「なんつうか、な。そろそろ半分が死んでいてもおかしくねえ状態だろ?
もういっそ乗っちまおうか……そう思ってよ」
「そう……そういうこと」
「まあ、少なくともアンタと一緒にやったほうが次のアクションは楽みたいだしな」
「次のアクション?」
もういっそ乗っちまおうか……そう思ってよ」
「そう……そういうこと」
「まあ、少なくともアンタと一緒にやったほうが次のアクションは楽みたいだしな」
「次のアクション?」
白瀬はその言葉で椿の言いたいことを理解し始める。
椿はその『次のアクション』を取る相棒を必要としている。
その『次のアクション』までの間だけの期間限定のコンビを組まないか、そう持ちかけているのだ。
椿はその『次のアクション』を取る相棒を必要としている。
その『次のアクション』までの間だけの期間限定のコンビを組まないか、そう持ちかけているのだ。
「ここで知り合った奴らが居るんだよ、第三回放送辺りでホテルに待ち合わせしている」
「それで?」
「……あんまりそういうのは言わせんなよ」
「それで?」
「……あんまりそういうのは言わせんなよ」
椿はボロボロの帽子を持ち上げる。
「一緒にぶっ殺そうぜって話だ、わかんだろ?」
その中にある鋭い瞳は、悪意に染まっていた。
「……やらなきゃ殺せちゃうわね」
「よく言うぜ」
「よく言うぜ」
肩をすくめながらおどけるように言う白瀬に対して、椿は苦笑する。
椿はそこでようやく銃口を下げ、更に言葉を続けた。
椿はそこでようやく銃口を下げ、更に言葉を続けた。
「実はよ、利用するつもりだった女には逃げられたみたいで意外と手詰まりなんだよ。
……ったく、予想外だぜ。あの女、なにか企んでとはな。
逃げ出したそいつの処理も頼みたいんだよ」
「あの屋上から逃げていた二人かしら?」
「あん?」
……ったく、予想外だぜ。あの女、なにか企んでとはな。
逃げ出したそいつの処理も頼みたいんだよ」
「あの屋上から逃げていた二人かしら?」
「あん?」
白瀬の言葉に反応し、椿は疑念の視線を向ける。
白瀬は特に隠す必要もないと考え、放送直前に見た屋上から飛び立つ二人について語る。
白瀬は特に隠す必要もないと考え、放送直前に見た屋上から飛び立つ二人について語る。
「逃げた……そうか、逃げたか」
「あの子も殺し合いに乗ってるんじゃない?」
「……うん、そう来るか」
「あの子も殺し合いに乗ってるんじゃない?」
「……うん、そう来るか」
椿は猟銃を肩にかけ、静かに考えこむ。
そして、一分ほど考え込んだ後に白瀬へと言い放った。
そして、一分ほど考え込んだ後に白瀬へと言い放った。
「放っておくか」
「へぇ?」
「減らしてくれるんなら万々歳だろ、弾だって無限にあるわけじゃねえんだ。
こっちが殺したところも見られてないのなら好都合。追いかける必要もなくなったしな」
「へぇ?」
「減らしてくれるんなら万々歳だろ、弾だって無限にあるわけじゃねえんだ。
こっちが殺したところも見られてないのなら好都合。追いかける必要もなくなったしな」
椿はそれだけを言うと上川とカネオの死体に近づく。
そして、支給品を拾い直すと机の上に広げた。
そして、支給品を拾い直すと机の上に広げた。
「まっ、今はお話をしようじゃねえか。ビジネスの時間だ」
【D-2/消防署/一日目/昼】
【椿@パワプロクンポケット9】
[状態]:健康
[装備]:鉈、ムラタ銃
[道具] 支給品一式×3、不明支給品1~4、レッドローズの衣装@パワポケ8、ヒーローのスカーフ三個@パワポケ7、本@パワポケ8裏、『人間の潜在能力の開発』に関する資料@パワプロクンポケット4、黒い板@パワポケロワオリジナル
[思考・状況]
基本:生き残るのに手段は選ばず、殺し合いに乗る。
1:白瀬とともに殺し合いに乗る。
2:天本はひとまず放っておく。
3:第3放送前後にホテルに行き、白瀬とともに全員を殺す。
4:一応は協力者or黒野鉄斎を探してみる。
【椿@パワプロクンポケット9】
[状態]:健康
[装備]:鉈、ムラタ銃
[道具] 支給品一式×3、不明支給品1~4、レッドローズの衣装@パワポケ8、ヒーローのスカーフ三個@パワポケ7、本@パワポケ8裏、『人間の潜在能力の開発』に関する資料@パワプロクンポケット4、黒い板@パワポケロワオリジナル
[思考・状況]
基本:生き残るのに手段は選ばず、殺し合いに乗る。
1:白瀬とともに殺し合いに乗る。
2:天本はひとまず放っておく。
3:第3放送前後にホテルに行き、白瀬とともに全員を殺す。
4:一応は協力者or黒野鉄斎を探してみる。
【白瀬芙喜子@パワプロクンポケット8】
[状態]左肩に刺し傷
[装備]ソード@パワプロクンポケット9裏、拳銃(麻酔弾)予備カートリッジ×3@パワプロクンポケット8
[道具]支給品一式、さおりちゃん人形@パワプロクンポケット6裏、ケチャップ(残り1/4程度)、ヒーローのスカーフ@パワプロクンポケット7
[思考]基本:優勝する
1:戦力増強のため弱者から倒す、強者は後回し。
2:八神を最優先で殺す。
3:椿と協力するが、灰原と合流できそうならば椿から灰原に乗り換える。
4:あとで愛を殺す。
5:過去の人間が居るってことは……未来の人間も居るってことかしらね?
[備考]
※未来や過去から集められてるのではないかと思っています。
※灰原に関しては作り直したのか、過去から浚ったかのどちらかだと思っています。
[状態]左肩に刺し傷
[装備]ソード@パワプロクンポケット9裏、拳銃(麻酔弾)予備カートリッジ×3@パワプロクンポケット8
[道具]支給品一式、さおりちゃん人形@パワプロクンポケット6裏、ケチャップ(残り1/4程度)、ヒーローのスカーフ@パワプロクンポケット7
[思考]基本:優勝する
1:戦力増強のため弱者から倒す、強者は後回し。
2:八神を最優先で殺す。
3:椿と協力するが、灰原と合流できそうならば椿から灰原に乗り換える。
4:あとで愛を殺す。
5:過去の人間が居るってことは……未来の人間も居るってことかしらね?
[備考]
※未来や過去から集められてるのではないかと思っています。
※灰原に関しては作り直したのか、過去から浚ったかのどちらかだと思っています。
※走力5@パワポケ3は上川の死体に装備されたままです。
【残り32名】
| 前へ | キャラ追跡表 | 次へ |
| 098:見下された女の行動~調和~ | カネオ | GAME OVER |
| 098:見下された女の行動~調和~ | 上川辰也 | GAME OVER |
| 098:見下された女の行動~調和~ | 白瀬芙喜子 | ― |
| 098:見下された女の行動~調和~ | 椿 | ― |