一歩手前“she loses” ◆YCsZPcr8k2
町役場。役場と地図には書かれていたがそこは会館と言った方がいいような施設だった。
リンは手の平にある探知機で少なくとも役場の中に人がいないことを確認してから、建物の裏側に素早く回り込むと慎重にドアを開いた。リンが必要としているものは右腕の怪我の応急手当の出来るもの。具体的に言えば包帯や消毒液だ。
事務所に忍び込んだリンはその2つを探したが手に入ったのはタオルだけだった。そしてリンは機械的に傷口を水で洗い流しタオルで縛り、応急手当を終えると放送に備え用意してあった時計とメモ帳、地図帳を手に取った。
もう正午になる。
リンは手の平にある探知機で少なくとも役場の中に人がいないことを確認してから、建物の裏側に素早く回り込むと慎重にドアを開いた。リンが必要としているものは右腕の怪我の応急手当の出来るもの。具体的に言えば包帯や消毒液だ。
事務所に忍び込んだリンはその2つを探したが手に入ったのはタオルだけだった。そしてリンは機械的に傷口を水で洗い流しタオルで縛り、応急手当を終えると放送に備え用意してあった時計とメモ帳、地図帳を手に取った。
もう正午になる。
◆ ◆ ◆
私が放送を聞いて最初に思ったのはやはり2人が生きていてよかった、ということだった。このゲームが始まってはや12時間で半分近くが死んでいる。つまり、2人に1人が死んだということで計算上どちらか1人が死んでいるのだからこれは幸運と言っても良いだろう。
ただ、今回死んだのは7人。私が殺した2人を除けば、6時間の間に誰かを殺した人間は多くても5人だということだ。最初の6時間の間に殺されたのが18人だということを考慮しなくてもまずいことになったな、と思う。というのも死人が少ないということは徒党を組んだ連中が多い、ということでありかつ殺人者の減少は一人当たりのマークが厳しくなったということである。私の名前は学校で遭遇した2人によって広まっているかもしれない。いくら私が素人なら殺せるとはいえ相手が複数なら話は別だ。行動的なグループにはちあたったらいきなり発砲されかねない。
だから右腕は痛むが少し急がないといけないかもしれない。
職業柄、これは厳しい=リスクが高いな、と思う。
ただわたしにはより重い問題がのしかかっている。
ただ、今回死んだのは7人。私が殺した2人を除けば、6時間の間に誰かを殺した人間は多くても5人だということだ。最初の6時間の間に殺されたのが18人だということを考慮しなくてもまずいことになったな、と思う。というのも死人が少ないということは徒党を組んだ連中が多い、ということでありかつ殺人者の減少は一人当たりのマークが厳しくなったということである。私の名前は学校で遭遇した2人によって広まっているかもしれない。いくら私が素人なら殺せるとはいえ相手が複数なら話は別だ。行動的なグループにはちあたったらいきなり発砲されかねない。
だから右腕は痛むが少し急がないといけないかもしれない。
職業柄、これは厳しい=リスクが高いな、と思う。
ただわたしにはより重い問題がのしかかっている。
「茜……」
確かに12時間後に生きた茜と再会するために私は吸血鬼と取引をした。そのために私は人を3人殺さなければならない。だが情報屋として長年生きてきた私にとって、殺すのは素人、生還第一、この2つさえ意識していればさして問題になるものでもない。事実もう私は2人殺したのだから。
このままいけばノルマの3人殺しはいけるだろう。問題は吸血鬼――黒羽根あやかだ。
彼女は我威亜党の人間を名乗った。彼女の口ぶりを見れば恐らくはったりではなく事実だろう。
だがそんなことはどうでもいい、彼女は茜を守るのかそうでないのか、それが問題だ。
彼女はゲームの円滑な進行が目的だといっていた。円滑な「進行」が目的なら私が人を殺す動機になっている茜を殺すことはないだろうし、そもそも主催側が大きな理由もなく参加者を殺すとは
思えない。
……正直なところ、茜が生きているということしか考えられない私に驚いた。
これ以上考えてもあまり有益なことは思いつかない。
だからとりあえず休もう。
一応10分ごとに探知機を見、人が近づいてきたら隠れて様子を確認し行動を決める。これが最善だろう。
私の目的はあくまで八神君と茜の生還。
私の生死など関係ない。
今私が休むのも、茜のため。
ただ、もし二人が死んでいたら、私はどうするのだろうか?
今この瞬間にも二人は死んでいるかもしれないのに。
このままいけばノルマの3人殺しはいけるだろう。問題は吸血鬼――黒羽根あやかだ。
彼女は我威亜党の人間を名乗った。彼女の口ぶりを見れば恐らくはったりではなく事実だろう。
だがそんなことはどうでもいい、彼女は茜を守るのかそうでないのか、それが問題だ。
彼女はゲームの円滑な進行が目的だといっていた。円滑な「進行」が目的なら私が人を殺す動機になっている茜を殺すことはないだろうし、そもそも主催側が大きな理由もなく参加者を殺すとは
思えない。
……正直なところ、茜が生きているということしか考えられない私に驚いた。
これ以上考えてもあまり有益なことは思いつかない。
だからとりあえず休もう。
一応10分ごとに探知機を見、人が近づいてきたら隠れて様子を確認し行動を決める。これが最善だろう。
私の目的はあくまで八神君と茜の生還。
私の生死など関係ない。
今私が休むのも、茜のため。
ただ、もし二人が死んでいたら、私はどうするのだろうか?
今この瞬間にも二人は死んでいるかもしれないのに。
――奇しくもリンがそう考えたその瞬間、二人は死んだ。
【F-3/一日目/日中】
【リン@パワプロクンポケット8】
[状態]右腕裂傷(応急処置済)
[装備]グロッグ19(5/15)、ナイフ
[道具]支給品一式×3、劣化版探知機、充電器、ヒヨリンセット(化粧品中消費)、支給品一覧表、島岡・二朱の両眼
[思考]
基本:一先ずノルマの三人殺しはクリアしておく。
1:とりあえず怪我の回復を待つ。1~2時間は探知機の充電もかねて休憩。
1:八神と茜は何としてでも生き残らせる。
2:劣化版でない探知機が存在するのなら入手しておきたい。
3:第五回放送の前に役場へと向かう。
【リン@パワプロクンポケット8】
[状態]右腕裂傷(応急処置済)
[装備]グロッグ19(5/15)、ナイフ
[道具]支給品一式×3、劣化版探知機、充電器、ヒヨリンセット(化粧品中消費)、支給品一覧表、島岡・二朱の両眼
[思考]
基本:一先ずノルマの三人殺しはクリアしておく。
1:とりあえず怪我の回復を待つ。1~2時間は探知機の充電もかねて休憩。
1:八神と茜は何としてでも生き残らせる。
2:劣化版でない探知機が存在するのなら入手しておきたい。
3:第五回放送の前に役場へと向かう。
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