焦土の鷲 イエロー・イーグル
(2018年12月 徳間文庫)
主要人物
リオン・ナラハシ
対日心理作戦のスペシャリスト。31歳
PWB(心理作戦部)の少尉の命令で来日、イエロー・イーグル機関を設立
宮本が参加した極秘作戦についても調べている
祖父母が日本人でハワイの日系社会で育つ
紀上香也(キノウエコウヤ)
紀上春五郎劇団の女形、小柄で愛らしい17歳。辰三郎とその芝居が大好き
父親は一座の座長の弟子だったが、香也が5つのときに亡くなる
未亡人の母の頼みで、辰三郎の父親に引き取られる
移動劇団について疎開中に広島に原爆が落とされ、黒い雨にうたれる
紀上辰三郎(キノウエタツザブロウ)
香也の兄弟子。香也と9つ違い(本名 藤村大和)
父親は春五郎の実弟。春五郎の実子が亡くなったため養子に入った
17歳で嫁いでいった妹より、習い事や稽古で片時も離れることなく過ごしていた香也の方が濃い血のつながりを感じている
終戦間際に宮本に選ばれ極秘作戦のため香港へ向ってからの帰国となり、リオンにそのことを何度も聞かれる
ジョナサン・ボウマン
マニラ最古の地区イントラムロスのスラムでリオンに声をかける。少将の階級
5年以上前に日本で暮らしたことがあり日本贔屓。子供のときから芸術家に憧れていた
絵画や音楽などの知識が豊富
連合国軍総司令部でマッカーサー付きの通訳として日本へ行く
歌舞伎が大好きでリオンに「歌舞伎を救ってやれ」と言われ、出会った香也に必要以上に肩入れする
イエロー・イーグル機関
宮本寅次郎(ミヤモトトラジロウ)
元日本陸軍大尉。戦時中に極秘任務を受け、大陸で辰三郎と部隊を抜け香港に向かう途中で敗戦となる
BC級戦犯の容疑で勾留されていたところ、リオンが面会しGHQの諜報機関へスカウトされイエロー・イーグル機関のリーダーとなる
川俣太美夫(カワマタタミオ)
東亜映画に作業員として潜り込む
新藤喜一(シンドウキイチ)
特攻警察上り
長田(ナガタ)
特務機関出身
服部と一緒に北海道へ行く
服部大吉(ハットリダイキチ)
特務機関出身、メンバーの中で一番若い
増岡水産の社長に会うため北海道へ渡る
山下圭子を気の毒な未亡人と思い本気で惚れ始めていた
その他の登場人物
伊勢原(イセハラ)
日本有数の財閥の管財人。財閥とは血縁はなく部外からの引き立て
ボウマンが声をかけ、マーク・ヘルマンを紹介してもらう
市村 寅之助 イチムラトラノスケ
自由主義歌舞伎の主演。春五郎と肩を並べる大物歌舞伎役者
歌舞伎界全体のことを考え先陣を切って歌舞伎を再開する
ウィロビー
GHQ G-2(参謀第二部)少将。リオンが動かすイエロー・イーグル機関の上司
日本が終戦間際に行った極秘任務を探っている
小野木(オノギ)
映画監督、天皇批判の映画制作に荷担しようとしている
川島青水(カワシマ)
脚本家、天皇批判の映画制作に荷担しようとしている
イエロー・イーグル機関に捕まり瀕死の大怪我をする
紀上春五郎(キノウエハルゴロウ)
一座の座長、辰三郎の伯父。実子が亡くなったため辰三郎を養子にした
小平弥生(コダイラヤヨイ)
RAAクラブの娼婦。元ダンサー。混血
ヘルダイクの一日貸し切りになる
すぎ乃(スギノ)
辰三郎の馴染みの向島の置屋の女将。辰三郎より20近く年上
鈴下要鉱(スズシタヨウコウ)
『日本社会主義者の会』の中心人物。ヘルダイクと知り合い天皇批判映画を撮影しようとしていた
仙台刑務所で手崎とガセネタを流し仲間を売る。
急に呼び出した手崎に怒って殺し(実は病死)逃げだしたところをイエロー・イーグル機関に捕まり、事情聴取された次の日、首を吊って自殺
高木幸子(タカギサチコ)
『ケリー』から客を紹介してもらっている娼婦。服部が近づく
芸妓くずれ。年老いた両親と傷痍軍人となった弟の面倒を見ている
田村真一(タムラシンイチ)
日の出日報の新聞記者。辰三郎と軍隊で一緒だった
CIE(民間情報教育局)やCCD(民間検閲局)について詳しく教えてくれる
ディヴィッド・コール
元共産党員だったことを隠して入隊した小太りで赤毛の白人
労働運動に肩入れし、行く先々で労働組合の設立を強く要求していることから、イエロー・イーグルに要注意人物としてマークされる
CIE(民間情報教育局)の報道・映画・演劇班の責任者。権力を笠に着て自分より下の者には傲慢
手崎与志夫(テザキヨシオ)
政治犯として投獄されていた。リオンが取材という名目で接触
刑務所で一緒にガセネタを流した下を呼び出したところ、怒った鈴下に殺される(実は病死)
デニス・リビングストン
CCDの責任者。ピート・タイラーの後任
友田(トモダ)
町田撮影所の大道具。香也を「やーちゃん(子役時代の愛称)」で呼ぶ
息子二人は戦争中に病気と事故で亡くなる。昨年、娘に子供が生まれた
野村(ノムラ)
東亜映画の課長。潜り込んだ川俣に声をかける
ピート・タイラー
離任するCCDの責任者
歌舞伎興行関係者で送別会を開き、GHQの方針を聞く
平田太吉(ヒラタタキチ)
以前は新橋の料亭で板前修業、現在は人形町の『ケリー』で給仕をしている
フェラーズ
マッカーサーの右腕、日本でイエロー・イーグル機関を動かす
日本が終戦間際に行った極秘任務を探っている
フォーセット
海軍大尉、CIE演劇班班長。コールの同僚
根っからの軍人であるフォーセットと文官のコールは相性が悪い
ヘルダイク
イエロー・イーグル機関が捜索していた人物
=ルドルフ・デューク
ペルレ
コールに「自分も隠れ共産党員」だと近づいてきた人物
=ルドルフ・デューク
ヘンリー・ルイス
GHQの外交局に勤務するイギリス人。帰国
マッカーサーとアイゼンハワーの確執、左利きの件などをリオンに話す
ホセ
リオンのマニラでの運転手。リオンをボスと呼ぶ
マーク・ヘルマン
ドイツ系イギリス人でウィリアム鉄鋼会社の日本支社長。辰三郎と香也が会う
日本での妻子が歌舞伎好き。辰三郎と香也の写真を撮る
槙(マキ)
春五郎の弟子の一番の古株。家族を東北の親類に預け、役者だけではなく裏方や雑用までこなす
増岡蓑助(マスオカミノスケ)
根室の増岡水産の社長。金儲けと女と新しい物が大好きな成り上がり
会社の船がロシアに捕まり、ヘルダイクへの連絡係に使われていた
イエロー・イーグル機関に自宅を襲撃され、モール(もぐら)となる
松江(マツエ)
辰三郎の馴染み、新橋見番の芸者。『ケリー』の女将
山下圭子(ヤマシタケイコ)
『ケリー』から客を紹介してもらっている服部が近づいた娼婦。戦死した夫の家族の面倒を見ている
メイドとしてGHQ職員宿舎に出入りし、デューク(ヘルダイク)の連絡係をしていたことから、イエロー・イーグル機関の服部に暴行され流産した
ルドルフ・デューク
イエロー・イーグル機関が捜索していた人物。ドイツ系英国人、神田にある『テムズ貿易』の社長
実はイギリスの共産党員、日本の共産主義化を目的にソ連から資金援助を受けていた工作員
最終更新:2023年10月19日 19:56