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作品





想いは道



道は大蛇のように君に絡まっていた。 
――そして僕は
君の道の 形、 色、 質感 を 
静寂の空間に置いて眺めていた。

――あっ、

その時、僕は確かに見た。
道の上で 雨に濡れながら懸命に泳ぐ 
魚のようなシルエットを。

それは君に映る僕か、
それともただの風の記号か。


風呂上がりの君は
そんな僕の考えを知ってか知らずか
道を両手でねじってまわし、
魚や雨を消しながら 
メビウスの輪のような「何か」を作り始めた。

――君は言う、 
これで互いに行き来するための道が出来上がるはずだと。

生き返った空間
君の笑顔 
笑顔の君

僕は無性に嬉しくなり、君の道へと手を伸ばしていた。


569 名前:想いは道 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 16:32:32 ID:Q83YXSJo


【コメント】

609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18:50:57 ID:BuIcr8Tt
>>569 この詩での道は、じつは道ではないよね。それだけに、「何か」をきっ
ちりと表現する必要があったんじゃないのかな。





街灯



例えば自分が生まれたその日に帰ったような
やさしい やさしい夜だよ
リュックをしょって 息を吸って
町の外に出るんだ

夜にすっかりくるまれた いとおしい町の屋根のもと
知る人たちがみんな もう眠っている

門の外は荒野だ
吹く風は星を揺らしはできず
踏みしめる砂利の軋む音は
ただどこかに吸い込まれていく
呼ぶ 誰もこたえない

眠る人たちの枕のそばの
灯りにぼくは守られている
この道のどこまでも先で星を見よう
あの家々の窓のために

灯りをかかげて行こうか
光をともしながら行こうか


570 名前:街灯 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 18:05:27 ID:pYh5LJ3j


【コメント】

609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18:50:57 ID:BuIcr8Tt
>>570 端整な出来ですが、この街は西欧か中国の街でしょ。門が街を隔ててい
るもんね。その味付けは必要だと思う。





EVERYDAY EVERYDAY



人が苦しんでいるのが
人が死んでいくのが
小さな箱に映しだされる
EVERYDAY EVERYDAY
情報過多なこの世の中

かわいそうなんて同情
ちっとも役に立ちゃしない
優越感振りかざして満足かい
人の命は地球より重いなんて
悪いがそんな事信じちゃいない
不幸と思ってるアンタより
幸福そうに見える命は
EVERYDAY EVERYDAY
どの位消えていくの

特別な存在じゃなくても
生まれたなら生きりゃいい
ただそれだけ
アンタの世界ははアンタがなくなりゃ
スベテ真っ白
EVERYDAY EVERYDAY
笑っていりゃれりゃそれでいい


特別な存在じゃなくても
なんていうけど特別なんて誰が決めた
御託並べて言い訳好きな
この世に染められちまったかい

アンタの道はアンタのもんだ
茨だって裸足で走れよ
叩かれたって伸びやがれ

アンタの世界じゃアンタはGOD
人を羨ましがる前に
自分ひとり位幸せにしてみろよ
そんなに難しいことじゃないだろう

笑って生きれるように
EVERYDAY EVERYDAY
動くコトできりゃ
EVERYDAY EVERYDAY
幸せの道はそんなに遠くない


571 名前:EVRYDAY EVRYDAY (ONE) [] 投稿日:04/11/03(水) 19:45:15 ID:twzYrju/
572 名前:EVRYDAY EVRYDAY (TWO) [] 投稿日:04/11/03(水) 19:46:36 ID:twzYrju/
573 名前:571 [] 投稿日:04/11/03(水) 20:04:16 ID:twzYrju/





夢の住人



文化の日 サーカスを見に行った
サーカスというモノを見た事が無かった

新聞屋に貰った無料のチケットを持ち
スーパーに行くようないつもの服装でぼさぼさと出かけた
賑やかなステージに家族連れのうるさい観客
今年三十になった私は一人指定席に座る
「ようこそ 夢の国へ あなたも夢の住人へ」
ありきたりな謳い文句 期待は出来なかった

想像で描くままのピエロが総合司会を務める舞台
次々と繰り広げられるものは正に夢物語だった
私はぐいぐいと惹き込まれていった

空中ブランコの少女のか細い指先
伸ばしきった指先は切なさと名前を変えて
青年がしかと繋ぎとめる―――と見せかけて
動揺誘うためわざと一度落ちていく青年
待ち受けるネットが大きく揺らいだ

演出と解ってはいるもののドキリとしてしまう
浮き上がる肩を自分でぎゅううと押さえつけた

悪夢を見てる最中(これは夢ですよ)と肩叩く自分
そんな無意識の自制心に似ている感覚だった

猛獣使いの青年がびゅううと鞭をふるいながら現われた

金色タキシードに真っ赤なマント緑の蝶ネクタイ
金色シルクハットに目だけ隠せる黒アゲハのマスクを付けて
サーカスらしい目がチカチカする姿 美しい 蒼く光る目をしている

じゃれつく猫の様に虎は腹を見せた
本物の猫は細くしなる綱をせっせと渡った
象は蹴り上げるボールを見事にゴールへ
毛虫のような犬達はジェンカを繰り返す

猛獣使いが鞭をふるうと叶わない事が無かった
誰もかれも従順な一匹の獣になってしまう
触手の如く自由にしなる鞭 強い静かな蒼い目

憧れのような恐れのような恋にも似た感情を抱き

私は何度と無く肩をぎゅううと押さえつけていた




夢の帰り道 
興奮冷めやらぬ私の足は
両親二人きりとなっている実家のマンションに向かう
今日の出来事をとりとめも無く話したくなったのだ

でね
あのね
それから
凄いでしょ

子供の頃と同じようにうんうんとうなづく母親と父親

昔と何一つ変わらない空気の中
熱いチーズの絡んだバーグ
もちもちと噛みむぐむぐと喉につまらせて

長い食事の後 大きな湯船に浸かった

重力にあらがえなくなってきた丸くない風船
四つ持っている私はドコを向いてもふわふわと浮いた
サーカスの猛獣使いがぴしゃりと鞭を振るうとぱちんと割れて
たちまち沈んでしまうんだろうな いや あの蒼い目が見つめるだけでも

一気に潜ると耳からしゅぱーっと抜けていく空気
代わりに注ぎ込まれたお湯がずんと音を消した
詰まりきった私は呼吸をしなくても生きていけた

ネルのパジャマを着て両親の間に眠る
ちゃんとパジャマを着るのは久しぶりだった
一人暮らしの長い恋人不在期間の長い私は
夏は裸族で冬はそのままコタツで寝てしまうから

目が覚めた 何だか寒いな
玄関のクリアポケットパシパシと揺れ ドアーが開いている

両親は眠りこけている 寒くは無いのだろうか
何も変わらないと思ったのに
久しぶりに帰った実家は勝手が変わってしまっているのだろうか

冷え切った空気 床溜まり 静かな寝息の輪唱 二匹の化け物みたい

ハーフ毛布くるまって玄関へ 転がる化け物跨ぎ 
柔らかな寝床から 暗がりの中フローリングへ 冷たい

玄関に誰か居るのだろうか

思えば 思えば誰か居るのだろうか 
風で開く重さのドアーでは無いのだから

私はハーフ毛布を剥ぎ取って玄関へ急いだ

電気をつけると私の靴がなくなっている事に気付く
玄関のドアーは十センチ程の隙間を作っていた
隙間に私の靴が片方だけ縦になって挟まっている
靴をひっぱり抜いた 左の靴だ ドアーはごおんと鈍い音を立てて閉まった

すぐさま鍵をかけて右の靴を探す どこにも無い
魚眼レンズを覗くと外灯に照らされた右の靴がぽつん
左手に持ったままの左の靴と呼び合うように黒光っている

不思議だ どうして片方だけ外にあるのか 取りに行くべきか
しかし不思議さよりもまだ怖さが勝っている 諦めて朝を待とうか

恨めしく見つめていると突然視界が金色になった
驚いて目を離し再び目をつける すると猛獣使いが私の靴を持って立っている
左に私の靴を持ち 右手で鞭を地面に二、三度打ちつけながら

急いで鍵を開けドアノブを右に回した
外灯の薄暗い光の中 右の靴があった しかし猛獣使いは居ない

夢を見ているのだろうか しかし肩叩く自分は現われない

ごおんとドアーが閉まり 私は一人夜の中歩き出す
とっくに恐怖は消え去り 首をかしげながら右の靴を拾った
右手に持った右の靴と左手に持った左の靴
再会を祝うつもりで両の靴底をぱんぱんと合わせ鳴らした

裸の足裏がひんやりとコンクリートにはりついている 
玄関のドアーを背にしばらく立ち尽くす 夢では無い

きょろきょろと周りを見渡した所で静かな真夜中だった
もう一度両靴を打ち鳴らして裸足のまま玄関に振り向いた

突如
目の前の小さな魚眼レンズがズームアップしていく

直径1センチ程の丸い穴が中心から大きく広がり
ドアーの大きさぎりぎりまで膨張していく 
レンズは光り 夜の闇が作る真ん丸い鏡となって私を映した

そこには見開いた目の下に隈を作ったパジャマ姿の三十女が居た
両手に持った靴をパタリと落とし目の前の真実を凝視している私だった

呆然とする私の背後に金色シルクハットのてっぺんが見え始める
地底から浮き上がってくるように彼の全身は現われた 猛獣使いだ 

振り返る事も出来ずに鏡越しに私は彼の目を見ている 蒼い目を見ている
彼は私の頭の中に低い声で話しかける 

(ようこそ 夢の世界へ 君も夢の住人にならないかい) 

彼の目を見たまま 私は身体の自由を失っていた
持ち上がるように 両肩が震え始めた 押さえつける両腕は意のままにならず
震えはじきに頭部にも伝染し 私は頭を上下に震わせていた

彼はぴしゃりと鞭を振るった 

はらはらとパジャマが脱げ落ちた 目の前に下着姿の私
直視出来ずに目を閉じかけた所 もう一度 鞭の音がした

私の首に衝撃が走る
瞬間視界は紫色一色となった

紫の液体を噴出す私の首根っこ 
ヒヤシンスの球根が逆さまになったよう 目の前の鏡に大きく映された 

私はスローモーションで落ちていった 
鏡越しにヒヤシンスになった自分を見ながら

何もかもが紫 
なのに鏡越し 視野の端っこで見る彼の目だけが蒼いままだった

自分の艶の無い肩を
自分のくびれの無い腰を
自分の垂れかけたお尻を

じっくりと眺めながら落ちた私は今 自分のかかとを見ている 

がさがさじゃないか

こつこつと足音が近づく

足音に合わせて私の靴
ひとりでに歩き出し私の横に並んだ

足音の主に拾われた私は温かい腕の中に居る
彼の手が私の頭を優しく撫でていた
ゴロゴロと喉でも鳴らしたい気分だ

彼はゆっくりと歩き出す 
その前に私の靴が軽やかに歩いていく

(どこに行くの?) 
(人が住むべき素晴らしい世界さ)

私の靴は迷う事なく紫の夜道を歩いていく

頭だけになっても迷いだらけの私は
これが夢であればと妄想を止めない しかし 終わりなのだ 


終わりたくない
終わりたくないな 

親孝行も
部屋の掃除も出来ていない


574 名前:夢の住人(1/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 20:39:56 ID:pvW8OQJf
575 名前:夢の住人(2/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 20:44:01 ID:pvW8OQJf
576 名前:夢の住人(3/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 20:47:01 ID:pvW8OQJf
577 名前:夢の住人(4/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 20:51:57 ID:pvW8OQJf
578 名前:夢の住人(5/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 20:55:27 ID:pvW8OQJf
579 名前:夢の住人(6/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 21:03:10 ID:pvW8OQJf
580 名前:夢の住人(7/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 21:06:34 ID:pvW8OQJf
581 名前:夢の住人(8/8) [sage] 投稿日:04/11/03(水) 21:12:14 ID:pvW8OQJf
583 名前:581 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 21:37:27 ID:pvW8OQJf


【コメント】

582 名前:ぺぷちど [] 投稿日:04/11/03(水) 21:30:31 ID:Tc+SFrr1
>>574~581
おもしろかったです。8/8のオチをもっと派手で引田テンコウな
イリュージョンでキメて欲しかったです。

599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/05(金) 04:30:31 ID:DtJw8NJV
1点 574-581 :夢の住人(1/8) :
  ふっと、風のように言葉が届く。意味は繋がりにくいが……

609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18:50:57 ID:BuIcr8Tt
>>574-581 内容は面白いと思う。自分のカカト見たり、靴だけがついていった
り。でも小説の手法に近いんじゃないかな、これは。もっと短くできるよ。

926 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:04/11/08(月) 00:13:23 ID:9qz31Ji1
失礼します。
審査の方々、ありがとう&お疲れ様です。参考になります。

ごめんなさい。三つ投稿してました。題出した手前、
投稿の少なさにびびって思わず奮起の気持ちで(言い訳)
もうしません。ほんまごめんなさい。

ななほしさんへ >>557「地の果て」書く方もするっと一気書きでした。 
Canopus さんへ >>574->>581「夢の住人」どうにもまとまらず無念です。
Cさんへ    >>551「道化」にわかアングラ好きの甘さが詩にも出たようです。
MUJINAさんへ  難しい題出して後悔。一本道」って曲聴いてて皆の道を読みたくなり。

GONさん、Canopusさん、固有値の作者さん、おめでとうございます。
誰がどれを書いたかって結構楽しみ。全員後書きしたらなあ。。。


【得点】 2点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
  • C ◆7sqafLs07s:1点





十一月の追憶



眠っている夢の影のとなりで君がやっぱり眠ってる
もっと泣き出した誰かの声に似た風景で
水たまりのように坂を流れていくのだろうね

消えた映像の代償として点々とつけられた靴跡
両手にそっと乗せた綿のような軽さで
いつか陽射しに溶けてしまうようなこの部屋の上で

夢は舞うだけの蝶のように止まる場所をきっと与えてくれなくて
君は一歩先にあるアスファルトの冷たさを知っていたのだろう
そこに何もないことだけが見えていることも


  雨の降ったこの空間で後ろを振り向いてみれば
  月と水銀灯の光と一つの影

   円ガラスを切り取ったような空は勝手気ままに
   無数の星だけを厚い雲で隠した

    道が前と後ろにあるだけの十一月のあの日は
    晴れた一日が欲しかった


僕の影を月が細い紐で引っ張り始めて
どうにも動けなくなった夢はそこから夢のままで
立ち尽くした太陽は月をもう追いかけられない

いつか見えなくなったら消えるだけの道の上で
眠ってしまった君の夢と 小さな十一月


584 名前:十一月の追憶 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 22:53:40 ID:zqRvP/Qz


【コメント】

609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18:50:57 ID:BuIcr8Tt
>>584 すごくきれいだよね。でも不思議にことばが入ってこないんだよなあ。
夢の風景だからなのか、それともそれは十一月の為せるわざなのか。

935 名前:ame ◆yUHAxrOw2c  [sage] 投稿日:04/11/09(火) 23:36:54 ID:yv3FWHtW
おつかれさまです。
第八十回、補完HPにUPしました。
チャンプのGONさん、準チャンプのCanopusさんと固有値の作者さん、おめでとうございます。
そして、採点審査された方々お疲れ様です。
ちなみに、今回密かに投稿してました。「十一月の追憶」でした。
昔の詩のリライトで、地味にポエムしようかなと。ええ、地味すぎて沈没してました・・・。
採点批評いただいてありがとうございます、本当に。


【得点】 1点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点





夕陽の中で



歩くことは罪か
進むことは罪か

生きている動物は穢れに非ず
想いが純粋だから
死んでいる大地は悪に非ず
徒に踏み潰されただけだから

けれども彼は確かに罪だ
何処かの宗教の神に拒まれたわけではなく 誰に裁かれたわけでもなく
けれどもそれは確かに罪だ
途方もない長さの影をした 何方かの下劣な笑顔がそう仰った

道は いつも光に向かうとは限らない
光が動くからではなく 大地が動くからではなく
誰もの向かう先が仮初だから
その仮初を人は希望と呼んだ

希望に向かって頑張る人がいたら
それを彼は素晴らしいと言うだろう
けれど彼は罪なのだ やはり彼は罪なのだ
何故なら彼は毎日 彼の足で歩いているから 進んでいるから

人は罪を憎み 罪人を笑う
人は罪を憎み 罪人を傷つける
それでも彼は黙々と あてもなく家路を急ぐのだ
それでも彼は黙々と オレンジ色の中を駆けるのだ

不合理は踏み荒らされた大地で道理になった


585 名前:夕陽の中で [sage] 投稿日:04/11/03(水) 22:58:54 ID:o4DW9BmX





固有値



カマーン、チャンプ、受けて立ちます、(こちらは副音声でお届けしています。
お題を出しな、(画面は最大、文字はなるべく小さめでお楽しみください。
道? ですか、そーですか。(ではまず、これは習性、硬直につづく三作目、
てんてんてん、(トリロジーのとりですね?
よしゃー、来ちゃった見ちゃった勝っちゃった、(ええ、エポックメイキングかつ豪華な仕上がりです。    
合計点数3000点、(申し遅れました、実況は作者、解説は作者です。                  
破格でぶっちぎる、(ところで、コテはつけないんですか?                 
錯覚レミゼラブル、(んー、なんか気の利いたやつとか思っちゃうとね、                
MUJINAが、これは希望抜きのパンドラの箱、(あと、かなりのびびりですから、       
イタチが、神々の黄昏にはこんなRock-'n'-roll、(きびしいこと言われたら、   
Alniteが、作者はエデンの蛇である、(もう来ねえよ         
て言うよなやつを、書きますよ、覚悟なさい。(ってすぐ逃げられるようにですね。     
あっと、敬称略ですから(あ、いままさに。こういう部分が失礼なびびりですね?
お気を悪くなさらずに、(そうですね。失礼ですね。
なにとぞひとつ穏便に。(Canopusさんにはイカのキンタマって言われましたよね?
じゃあ、いきますよ、(そう、そこで柳の下のどぶさらいですよ。                
キリストが博愛を(あと私もキンタマって言ってみたかった、
シャカが解放を(キンタマって。
レノンが平和をうたったように、(キンタマって文字にすることなかなかないですからね。           
最後の問題、(そうでしょう。
シノザワ教授に全部(そういう特殊な職業じゃないとね、
と言った人々の勇気をここに称え、(キンタマとは書かないですよね。          
爆発ゴローが直球勝負で直帰をホープする、(キンタマって。      
今週のびっくりどっきりメカ発進。(それではしばらく主音声、本編をお楽しみください。          


ボクノマエニ道ハナイ ボクノウシロニ道ハデキル(10月30日(土) 
て言うけどね、いまや21世紀、(ハロウィーンパーティーというものに行った。
そんな公共事業型信念は受けません。(また明日、と言って別れたバイト先の10才年下の
道がない(同僚たちが待ち合わせしていた場所に偶然出くわし、
という理由だけでは道をつくっちゃいけません、(考えなしに声をかけてしまったためだ。
エコだから。(なにしてんの?   
荒野は荒野に、都市は都市に、(いや、パーティーがあるんですけど…。                     
ネットとコンビニ往復で、(気まずいながらも好奇心が勝ち、ついていくことにした。
地球にやさしいライフスタイル。(会場の店には印象的な眼のあの娘がいた。         
                 (あれー、珍しいんじゃないんですか?                   
生まれたときからブロードバンド、(こんな場所に来るのって。                   
親の敷いた道かまわず突っ走り、(プラチナブロンドのかつら。
誰が敷いたなんて気にしない、(青いカラーコンタクト。       
まずは頂点にのし上がる、(襟巻きをひらひらさせて、売春婦みたいですよね                       
理想はこうだ、(と彼女は言った。                            
成人式には自分目当てのファンの群れ、(それから、普段どおりの格好のぼくに、                 
はたちになったからタバコはやめた、(わざわざかつらを脱いで貸してくれた。                  
そう言ってにやけたにきびづらとは縁もない、(うしろにぺたんとなでつけられた濡れた黒髪が現れ、              
余生50年、悠々自適の自分探し、(とてもエロチックな気がした。
全面舗装の赤道直下で体育座り。(図に乗ったぼくはかつらをかぶってその辺を歩き回り、     
                 (しかし、                   

ひがんだ横目でニュースを見やり、(話し込む相手もいないので、かつらを返しに戻った。                   
歳だけいって踏み出せない。(彼女は背の高い男とキスをしていた。                       
勉強不足、運動不足、(かつらを持ったまま、                         
知性体力時の運、いつかを夢見る怠け者。(ぼくは目を逸らすことができずに立っていた。                
汗かかん、損をしたくナイっすから。(彼女は頬を上気させて目を閉じていた。                  
否定せん、面倒みたくナイっすから。(うっとりしていた。                 
主張せん、恥かきたくナイっすから。(幸せそうだった。                  
いうなればフリースタイル、(いま思うと一分もしなかったと思う。                     
あえてさらす無教養。(正気に返ったぼくは                           
                    (わーちょちょちょちょちょーっ                        
おれのまえには誰かが通った道しかねえ、(と叫んだ。
荒野を返せ、このやろう、(マトリックスの100人スミスのように増殖したぼくも    
こうなりゃ人工冬眠、50年後に火星で解凍、(ワーチョチョチョチョチョーッ                
火星初の火星詩人、興行収入火星一位、(といっせいに叫んだ。                 
地球の皆さん、こんばんわ、                     
一気呵成に火星で稼いでみませんか、(あの、脳内のマイク、スイッチが切れてなかったようです。                  
火星の駄洒落王、火星で犬のくそ踏んだ。(日記がだだ漏れですな。まあ、わざとですけどね。                 
                    (わざとですか? 

わざわざ道の端っこ歩くから(ええ。メタな感じ?
犬のうんこ踏むんです。(いや、メタではないですよね?           
真ん中をさっそうと歩けば、(ないですか。
よっぱらいのげろにも当たりません。(意味分かってないのに覚えたての単語使いたがりますよね。     
そうはいっても世界の端に生まれついた、(でもね、今回、園川さんが来られそうにないらしいので、                
ものごころついたときには良心の呵責、(ここで言いますけどね、                 
みなさん、申し訳ありません、(道って方向と距離がありますね。これはベクトルです。                     
おれがもっとスマートだったり(この詩も主音声と副音声のずれが方向と距離を生んでいる。
クールだったりすれば、(つまりベクトルである。          
みなさんももっとスマートで(この詩は道についてうたいながら、
クールなメンバーになれたんですよね。(道を構成している。    
おれがカリスマだったら、(自己を内包しながら自己を構成するフラクタルである。                       
みなさんもカリスマの知り合いだって(これは老子の説く道にも合致するのである。
自慢できてたんですよね。(って言ったはずですよ、園川さんが。       
みなさん申し訳ありません、(いや、まったく言わないですよね。
おれさえメシアだったら。(ええ。言いませんね。          
                   (そもそも、ベクトルを持ち出してきたのは後付けですよね。

愚痴りながらも一歩踏み出すその勇気、(いや、これはね、最初から考えてた。                 
踏み出す先には犬の糞、(えー、ほんとですかあ?                        
だから勇気が欲しいんだ、(本当だとも。それとも私がうそをつくと?                       
犬の糞をあえて踏む、(あんた、最初の作品の最初でうそついてるやん。                         
むしろ落ちてる糞はすべて踏む、(なはっ!                    
踏んで踏んで踏みまくる、(前回チャンプのameさんのと父に影響されて                       
オレオリジナルじゃないけれど、(遠浅なぱくりをしてしまいました。
でもその道の端っこ、(ということを告白したところで放送時間があとわずかです。          、
フンまみれの全力疾走、(それではみなさん、ごきげんよう。                        
フンでフンでフンでフンでふんふんふんふん(ごきげんよう。               
ふうん、で?            


586 名前:固有値 1 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:31:08 ID:ZlCcPevT
587 名前:固有値 2 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:32:21 ID:ZlCcPevT
588 名前:固有値 3 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:33:10 ID:ZlCcPevT
591 名前:固有値 4 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:36:27 ID:ZlCcPevT
592 名前:固有値 おわり [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:37:30 ID:ZlCcPevT


【コメント】

599 名前:ななほし ◆lYiSp4aok.  [] 投稿日:04/11/05(金) 04:30:31 ID:DtJw8NJV
1点 >>586-592 :固有値 1 :
  所々、光ってる言葉がある。

605 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY  [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/11/06(土) 02:30:09 ID:3UNtEVKK
>>586-588/591-592 固有値
  パンドラの箱を開けてモンスターを召還してしまった!(書いたよ。これでいいかい。)
しっかし、軽口無駄口減らず口は収まるぢころか、ますます磨きがかかってきてますなあ。
まさに饒舌大魔王の称号を差し上げます。呼ばれてないのに、呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん。
と、誰も聞いてないのに、一人漫才かます、おしゃべり泥棒。名無しの作者氏に対するキャッチフレーズ
がたくさんありすぎて、こっちも饒舌が移ってしまう。
さて、今回の作品は軽い興奮のうちに一回めを読みました。いま、自分は最先端の詩を
読んでいる、という興奮です。読み終わってから、いや単なる気の迷い。こちらの勘違い、思い違い
と意気消沈。でも、やはり、この詩は凄いんじゃあないか、の行ったり来たり。
でも、作者の天性のものを感じます。やっぱり、こんな詩、いままでなかった。いや、こんなの
詩じゃないから、誰も書かなかった、と誰かに悪口言われそう。ただ、副音声というアイディアを
持ち出して、前回よりパワーアップしてきているのは事実。で、採点は今回までは
甘くつけます。次回こそ、この作者の本領発揮。いつまでもこの饒舌スタイルを続けると
読むほうもいい加減飽きます。こう言って作者にめ一杯プレッシャーをかけときます。

609 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e.  [ ] 投稿日:04/11/06(土) 18:50:57 ID:BuIcr8Tt
>>586-588>>591-592 うん、三部作のなかではいちばん好きだよ。上質なイン
プロヴィゼーション。パーティの描写が特にお気に入り。最後の種明かしは、
やっぱ興ざめだったな。

905 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/11/07(日) 03:11:33 ID:ZzfVZAZB
固有値です。
審査員のみなさま、毎回ありがとうございます。
あの、愚考するに、いっこ書くより10個読むほうがたいへんだと思うんです。
投手ばかり大切にされて、捕手だって休みが欲しいんだよ!
って思ってるんじゃないかと思うんです。
審査期間短い中でほんとにいつもお疲れ様です。
かといって審査期間ながくすると回転が落ちてスレの勢いとかあるだろうし、
でも、ここは審査員の質と量で成り立ってる場所だし、
やっぱ審査員の人たちには一日8時間の睡眠と2時間の運動、
1日3食の栄養管理を義務づけたく候。
何が言いたかったかというと、Cさんの寸評ほしかったなということです。
そこで力尽きるんじゃあない、おれまで連れて行かれちまうじゃねえか、
ていうパトラッシュの気持ちです。天国に行く途中でも荷車ひかされてたし、たしか
(フランダースの犬より)。

MUJINAさんへ。次回こそ本領発揮しますよ。万年秘密兵器の正体がついに明らかに。
で、腐ってやがる、早すぎたんだって言われます。
ななほしさん、Canopusさんにもお礼。
今回、見づらいものでも読んでもらえてありがたいことだと。切に。





お宝



どんなに険しい道だとしても
その先にある お宝目指して

道がなくなったとしても
道を作って歩いた

手に入れたお宝は
無造作にリュックに入れて
再び取り出して見るような事なんてしなかった


お宝へ続く真っ直ぐな光の道が
見えていたよ
ああ
確かに見えていたんだ


なぁそれがどうしたんだ?
地べたに座って
キラキラしてるお宝見せ合っては
笑ってさ


何かが枯れていく音
とても小さい音だけど
それが響き渡るくらい
あたりは静かになった

次のお宝を目指さなくなった
目玉にうつるのは手に入れたお宝だけ

やがて風景は消え
光は消え
道も消え




これからお宝探しに出ると言う若い者達へ
お宝を手に入れたら
どんな所に入れておいてもいい
ただ 人にも自分にも見せないでほしいんだ

いいかい
手に入れた物を見てしまっては駄目なんだ


589 名前:お宝 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:34:28 ID:7Pf7dCG7
590 名前:お宝 [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:34:49 ID:7Pf7dCG7





つじうら



それとも君は
吐息の渦に飲み込まれながら
鞄の中の写真に映った
あの笑顔を見せるだろうか

きっとあの人の思い出の中に
そう言ったよね

それとも君は
この星の何処かに生まれた
理想の人を求めるだろうか
可能性の中にある無限の限界を見つめて

馬鹿だなあおまえ
え?そうなの?
だからさあ言ったじゃん
昨日、見た?

無数の声が君を包んで
そこに聞こえないものだけを
聞き取ろうとしながら

道の真ん中立ち尽くす君を
遠くにいながら思っています


593 名前:つじうら [sage] 投稿日:04/11/03(水) 23:55:09 ID:gK8j6UcS



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最終更新:2006年12月26日 00:02