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作品





水のむこう



まるで今日はばか騒ぎの夜だ
融けだした熱気が空気にしみて
星が見えないくらいに焚いた火のまわり
ぼくらは浮かされて へんに叫ぶみたいにしゃべる

そうさ今日はばか騒ぎの夜だ
アルコールでもそうでなくても 同じコップで酌み交わすんだ
さっきはじめて見たあの人とだっていいさ
普段ばかにしてるあいつだってもちろんいいんだ
いつもはしゃべれもしない あの子だったらもっといい

こころはとけだして 何がなんだかわからなくなって
そうしてぼくらはひとつのおおきなかたまりになる

ああ、そうだ今日はばか騒ぎの夜さ
ことばはただしい重みをもたず
ふるまいは拡大に拡大をかさね
ぼくらは無限大にたのしくなる

いつかは終わってしまうんだろうこの夜も
今はちょっとしんじられないけど
ときどきふっと思い出すのさ
きのうまでのこと あしたからのこと
水のむこうみたいに遠くだけれど

ねえ、だから今日はばか騒ぎをしよう
融けだした熱気がとんでしまうまえに
月が染まるくらいに大きな火のまわり
ぼくらは急かされて へんに叫ぶみたいにわらう


276-277 名前:水のむこう[sage] 投稿日:2006/02/23(木) 18:10:49 ID:JlBVYOXJ


【コメント】

305 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/02/28(火) 23:54:17 ID:hkVQG55Y
>>276 祭の最中に、向こう岸の「祭のあと」を思う。作者は今、年がら年中
バカ騒ぎをやってる時期なのかもしれない。でも読者がそのバカ騒ぎの輪に入
り込むきっかけみたいなのもほしいね。

310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:06:24 ID:tcFsSSmX
>276 「水のむこう」  静かな『ばか騒ぎ』。穏やかな波が打ち寄せる入り江の砂浜。  

316 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [] 投稿日:2006/03/02(木) 22:12:32 ID:3wfOyMRp
>>276水のむこう

人が集い熱を生み、それがこころの外殻をとかし、熱が熱を生んでいる。
沸点を越えたこころの昂りが、《水》の一語によって如実に示される。

四連目の《ことばは~》で始まる三行、冒頭の《ぼくらは浮かされて~》、締めの《ぼくらは急かされて~》。それぞれ、うまいことゆーなーと感心させられました。そーそー、まさにそんな感じ。
冷えて水になってしまった熱気から見る昨日と明日は、たぶんキチンと像を結んでないでしょう。揺らめいてるかもしれない。そこがまたばか騒ぎの夜のはかなさを際立たせ、せつないっす。
火、熱、空気、水、融けあい解け合い溶け合うイメージがステキでした。

869 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:20:18 ID:wEjHcQmU
>276 水のむこう
イメージの周辺を一生懸命書いているような気がして とてもフラストレーションがあった。

878 名前:はと[sage] 投稿日:2006/03/03(金) 05:02:17 ID:kjh32hgr
「水のむこう」を書きました、はとです。
作品について語るのはあんまり得意ではないのですが、
ちょっとだけ便乗させてください。

あぶくさんの評を拝読してびっくりしました。
 >四連目の《ことばは~》で始まる三行
まさにこの三行を最初に書いて、そこからあれこれ肉付けした詩なので。
ばれるもんだなぁ…!(笑)
一点いただけて本当に嬉しかったです、ありがとうございました。

二連目は蛇足かなぁと迷いつつも、
読者の方が、各々思い出の中の「祭り」を想起してくれるスイッチになればな、
というケチな目論見のもと書いてみました。
Canopusさんが書いてくださった評を拝読する限り、失敗に終わったようですが…。
うーん難しい。精進します。

玉こんにゃくさんが書いてくださった一行も、全作分非常に興味深く拝読しました。
「しずけさ」は特に意識して織り込もう織り込もうとしていた要素なので、とても嬉しかったです。

リーフレインさんのご指摘くださった点もそうだよなぁ…と深く頷いてしまいました。
どうも役者より、小道具大道具を必死で書き込んでしまう節があります(笑)

審査員の皆様、丁寧な寸評・感想と配点、本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。

長々失礼いたしました。


【得点】 1点
  • あぶく ◆OPBYKkBBNQ:1点





祭りの宴



辺りは闇の帳
今宵は祭りなのに寝過ごし
余韻だけでも…
ふららん外へ



眠さを抱え,うっそり
月は傾き銀砂を振る
からころと下駄を鳴らし
時折,星を掠め見る
心地良い風が浴衣を絡ませて



かすかにお囃子
音に誘われ道をそぞろ歩き
どんっ!
なんだ?と思う暇もなく童は私の後ろ
すがめて前を見れば
離れた場所から影,3つ
黙ってたら影は消え童もいない
…寝惚けたか…
深く考えず先へ

音の手前に灯
居酒屋らしき前には賑やかな声…
よろよろ酔漢ばかり
まま通り過ぎる筈が声をかけられる
寄って呑めと両腕を掴まれ無理やり店へ
主らしき男も表れ席に
誘った本人達は高鼾
主はグラスに酒を入れ勧めた
私は下戸だと告げる
主は妙に嬉しそうな顔
奥に引っ込んだ



袂を引かれ見ればぶつかった泣き顔の童
おちょこを出し,呑め
馘を横に振ってもかたかた震える童の手

しぶしぶ取りなめる
案外うまい…一息に呑む
するするする…胃に落ちた
童を見れば強張った顔で次を差し出すので一気に呑む
またもとろとろと腹に落ち着く
顔も手足も赤みが差し頭がぼやける…



気がつけば枯れ葉の中
なんとか起き上がり
霞んだまま家へ
後に友からそれは妖しだと言われる
酒好きな妖しだからダメな奴は餌だ
そうか!食わせまいと童は呑ませたのか
でもあの酒,旨かったな…
遠くでけーんと鳴き声が聞こえた


278-280 名前:祭りの宴[sage] 投稿日:2006/02/24(金) 22:46:01 ID:iBFh1Jwx


【コメント】

306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01:16:24 ID:mdbwsmeN
>>278-280 いわゆる妖異譚ですね。簡潔な文章が目を引きますが、単にス
トーリーを追っていくだけ、の印象もあるので、文にひと工夫ほしい。文その
ものの味わいは、好みではあるんだけど。

310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:06:24 ID:tcFsSSmX
>278 「祭りの宴」  雲に隠れた月。湿り気を帯びた生暖かい風にかすかな笛の音。

869 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:20:18 ID:wEjHcQmU
>278 祭の宴
カノープスさんが書いていたように、読んでいてほんわかするような怪異譚。
あっさり すんなり さっぱりと読ませる筆でとても気持ちがよかった。
ただ、お話としては少々色が足らないというか、面白みの部分が少ないので若干物足りない。

884 名前:ミミン ◆4fCTWDhugY [sage] 投稿日:2006/03/03(金) 23:13:46 ID:WHAdGB5E
>>278-280 『祭りの宴』を書きましたミミンです(笑)
審査員の皆様,お疲れ様でしたm(_ _)m
厚みが足らないとのご指摘…削り過ぎたようで反省しています(苦笑)
リーフレインさん,優勝おめでとうございます!





祭の夜



ただの疲労ほど安っぽくは無く 絶望というには濃度が薄く
だけどとにかくやけっぱちな気分

海底に沈んでいくような眠気をこじ開けながら
車を西洋の棺おけみたいに鈍い振動で引きずって
向かう先には終わりの無い重低音みたいな闇

眠気覚ましにしりとりみたく いくつもの自分を並べてみる
お金が無いわけでも無く 仕事もそんなに悪くは無い
住んでいる空間も 着ている服も 株の調子も 悪くは無い
良くも無いが悪くも無い 時間を浪費するには最悪の環境
なんだ、明らかに悪いもの一つ発見、と笑って見て 急ブレーキ

無意味な加速よりも もっと無意味な急停止
引っ叩かれたような衝撃を全身で受止めて
僕はハンドルを枕にうずくまる
突然 ひどく泣きたくなったんだ

秒針すら聞こえないほどの静けさの中で
不意に 縁日の夜を 思い出す 
もっと生産的なものにすがりたかったけど
浮かんだのは なぜか縁日
象みたいに広い父親の背中に揺られ 
王様のような気分だった 夜
見知らぬ星に着陸したような あの輝き
エデンの花畑のような 充満する甘い匂い
熱帯の動物の群れみたいな人いきれも 
万国旗みたいに色とりどりに並ぶ出店も
全てが自分のために用意されたみたいだった
夜を照らす提灯の燃える赤が 地の果てまで続いていて
世界が素晴らしく 掛け替えの無いものに思えたんだ

もう一度あの場所へ行きたいと思ったけど
多分 祭に行っても あの世界はどこにもないだろう

成長し 進化し 大人になって 世界は突然つまらなくなった
いろんな事を知ってしまったし
いろんなものが見えるようになった
誰の背中も必要なく 自分でどこにでも行け 
縁日に並べられたものなど どれでも手に入れれる


ハンドルから手を離し 掌をじっと見つめる
大きくなった掌は 一体何を掴んだのか
とにかく進もう、と呟き アクセルペダルに足を戻すけれど
今までもそうしてきたじゃないかと思い返し
また悲しみに浸される

遠くで古い祭囃子が聞こえ 
挟まれた膨大な時間がゆるやかに逆流していく
軽い躊躇を覚えたけれど
たまにはこういうのも悪くないな、思い直し 
エンジンを完全に切り シートを倒し横たわり
象の背中のような温かさに包まれる

いつかは終わる、祭
予感的な微熱を肌の表皮に覚えながら
今はただ 懐かしい記憶に酔いつぶれよう

目覚めたら 祭の後、だな
小さく呟き もう余計な事は 何も考えない 


281-283 名前:「祭の夜」[sage] 投稿日:2006/02/25(土) 02:17:27 ID:2tZAmWrQ


【コメント】

306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01:16:24 ID:mdbwsmeN
>>281-283 ぼくの地元では、町内ごとに小さな縁日が開かれて、今週は3丁
目、来週は4丁目…てな具合に、縁日のハシゴが出来たんだよ。ガキの頃の縁
日って、どうしてあんなに楽しいんだろう…懐かしく思った。

310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:06:24 ID:tcFsSSmX
>281 「祭りの夜」  懐かしい祭りの風景。石畳の境内に響く下駄の音。人の群れ。肌のぬくもり。

870 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:21:04 ID:wEjHcQmU
>281 祭の夜
最初の心理描写の部分が物凄くいい。(とりあえず祭りとは関係なくて、この後展開されるのはなんでも
よかったとは思うけど)落ち着いたトーンで、描写されていく何気なやりきれなさが物凄く共感できた。
(エデンの花畑という比喩はしっくりこなくて困った。)
全体のテーマは非常にありがちなのでそこんとこで減点。(幸せの象徴としてあげられるのは祭でなくてもいい
という点で、祭は単なるおかずでしかないんじゃないかと思う)

874 名前:ギムレット[sage] 投稿日:2006/03/03(金) 00:49:33 ID:m3VATqbt
>>281-283「祭の夜」を書きましたギムレットです。
相も変わらず長文カキコすみません。

審査員の皆さん、お疲れ様でした。
これだけたくさんの作品を短期間で審査されるみなさんには本当に心から敬意を表します。

三度目の参加になりますが、今回は二人の方に点を入れていただくことが出来、素直に嬉しく思います。
過去二回は1点ずつでしたので、たまたま気に入ってくれた方がいただけ、と自分の作品に自信が持てなかったので。
詩板に来て(ていうか詩を書き始めて)二ヶ月になりますが、その間にこのスレも含めて多くの方に作品を批評していただきました。
時には酷評も受け、自分が進んでいるのか戻っているのか分からなくなる事もありましたが、
梁山泊に投稿した三作品を並べてみると、自分なりに成長の軌跡みたいなものを感じる事が出来、
みなさんの暖かくも厳しい批評を少しは血肉とする事ができたかなぁと思います。
どうもありがとうございました。

優勝した訳でも無いのに何アホな事を書いてるんだといわれそうですが、
いつも審査に参加していただいている方々に感謝の意を伝えたくて書かせていただきました。
これからもよろしくお願いします。

最後になりましたが、優勝されました「春祭り」を書かれた方、おめでとうございます。

875 名前:ギムレット[sage] 投稿日:2006/03/03(金) 00:50:32 ID:m3VATqbt
 >リーフレインさん

テーマ「幸せ」の時は大変失礼いたしました。
丁寧な批評どうもありがとうございます。
確かにこの作品は読み返すと「祭」で無くても成立する構成で、別のものでも置きかえれそうですね。
祭は単なる「幸せとしての象徴」では無く
「今の自分をみじめに思えさせてしまうもう戻る事の出来ない輝かしい時間」、というのが私の作為なんですが
作品における祭の存在が平坦すぎて、ただの「綺麗な映像」でしかなく弱かったですね。
「大きくなった掌は一体何を掴んだのか」
このフレーズが詩の核となるのですが、
そこに至る流れの中にこのフレーズと対比する部分が無かったため唐突過ぎて、
私の伝えたかったものが読み手に伝わらないですね。
目で見た世界だけではなく、
小さな掌でお金を渡したり物を受け取ったりといった具体的な行為を
もう少し作品の中に盛り込むべきでしたね。
今回も独りよがりから脱皮できず、詰まる所はただの力量不足です・・。

リーフレインさんの批評は一人で机の上に座っているだけでは気付けない事を
的確に指摘してくれるので本当に勉強になります。


【得点】 2点(準チャンプ作品)
  • 玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点





春夏秋冬 一生祭り



春は春とて花見祭り
散る花気にせず 狂え 狂えよ
雨が降っても桜に傘は似合わない
思う存分 散れ 散れよ

夏よ真っ盛り夏祭り
暑さ忘れろ ほれ 踊れよ
花火など盆踊りなど 誰が見ているものか
ただただ 狂え 狂えよ

秋も深まる秋祭り
気取っていても 祭りは 祭りだ
騒いでなんぼ 狂うてなんぼ
我を我と思わず 忘れよ 忘れよ

冬でもやるさで達磨市
金ぴかの達磨は さぞ 目に悪い
片目の達磨など焼き捨てて
何を願って 達磨 買う

我も我とて一人祭り
この世は祭りじゃ そうであろう
騒がにゃ 狂わにゃ
損 損 損

祭りじゃ祭り
踊れ踊れ
騒げ騒げ
狂え狂え

祭りに終わりなどいらぬ 終わりなどいらぬ


284 名前:春夏秋冬 一生祭り[sage] 投稿日:2006/02/25(土) 17:56:50 ID:vrziWVeh


【コメント】

306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01:16:24 ID:mdbwsmeN
>>284 同じ阿呆なら…的な狂乱は、人生が終りのない祭りであればいいのに
という願望の裏返しとも考えられる。その両面を巧く書ききれれば、かなり奥
の深い作品になっただろう。

310 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:06:24 ID:tcFsSSmX
>284 「春夏秋冬 一生祭り」  酒好きな仙人。廻り行く季節。過ぎ去りし人々。孤独。刹那主義。

870 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:21:04 ID:wEjHcQmU
>284 春夏秋冬 一生祭
勢いで読ませる詩だと思う。達磨市ってのにひっかかった。





化身



しめやかなる そして鬱々とひゃっこい気流
身を重ねた粒子が
姿 欲しいままに空ろ移ろう 番いの羽音を標的に
笑いましたとさ
えへらえへらと

身の程知らずな 
色も持たぬこと嘆き入るとすれば 塵の煌き重さに従い落つる 
身も無き程知らず 
石っころに成れたとしても 一時の雹で たかが塊で
姿を持たぬと 溶け入る 凝り響き無く 
引き得る力に 逆らえもせず
雹であったことさえ えへらえへら 痒がる様
気流の花弁が散る傍で 笑う事を覚えましたとさ

何かしら巡り脈打つ 赤紫の蔦先は
藍色の天空に這わせ蝕む根の如く伸ばすものの
月を握り締め
砕こうとしたところで 根 張巡らせた筈の 
天空は 白々しく 振り払う  
旋風の一片にて 雷にも及ばず 腐り地に横たえる其の身
一時地這い歩き 土塗れて 産声を宿す
落つる 俄かに彷徨える孤の時 雷様の鳴り響き様
根の如く 地上に花を咲かせましたとさ

しめやかなる そして鬱々とひゃっこい気流
身を重ねた粒子 劈く地の上肉の上
えへらへら燃やし尽くし
地上に花を咲かせましたとさ
咲かせましたとさ


285 名前:化身[] 投稿日:2006/02/26(日) 06:17:59 ID:ml1cXnKJ


【コメント】

306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01:16:24 ID:mdbwsmeN
>>285 多分H2Oの移ろいを描いたんだと思う。まるでクイズだけど、きちん
と詩になってるとこはすごいよね。詩の思考ができてるんだと思う。これが祭
かどうかは疑問だけど、最終のステージは、確かにメデタい光景だ。

311 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:07:21 ID:tcFsSSmX
>285 「化身」  神々のマツリゴト。誕生。成長。

870 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:21:04 ID:wEjHcQmU
>285 化身
このリズム感はすごく好き。内容より何より えへらえへら とか ひゃっこいとか ましたとさ とか
そんな言葉を口の中で転がして堪能してしまった。 
何を意識して書いたのか不明で、例えばたんぽぽの綿毛にも読めるし、
空高く手を伸ばし、落ちる何物でも当てはまるんじゃあないかと思う。
人間そのものとも言えるかもしんない。”生めよ増やせよ地に満ちよ”という豊穣の聖句が浮かぶ。
生命の祭なのだとも感じた。
月を握り締め 砕こうとしたところで・・・の行が心に残った。
軽い冗長感が残る。

877 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/03(金) 02:53:37 ID:84nm7WQo

  化身 を書きました竹輪です

Canopusさん リーフレインさん あぶくさん
玉こんにゃくさん(要約の仕方がうまい) 
お疲れさまです
寸評ありがとうございましたm(_”_)m

文章の組み立てと表現についていつものスタイルを捨てて、
実験をしたので半端な長さになってしまった。
もう一度、きりっと書きなおししたい、
このままじゃ迫力を殺してしまってる
うあああああーと投稿後(朝っぱらから)叫んでいたのですがヽ(´皿`)ノ
点を頂けて非常にうれしくもあった。

読んでくださってありがとうございましたm(_”_)m

昨年の末あたりから、思えば梁山泊への投稿を始めて丸3ヵ月になるんですね。
先月より今回まで丸一ヵ月(三回分)の審査に参加させて頂き、
学びとる事が多く、投稿者さん、また審査員の方々へ でけー声で ありがとうm(_”_)m

――――――――――――――――
出張にて 落ち着かず
今回の審査期間は移動とぶつかる予定なので
評特攻は一回お休みさせて頂きます(笑)
――――――――――――――――

※私へレス、多数頂いてるのに書けず仕舞いでごめんなさい
  でもね しっかり読んでいます!ありがとう


【得点】 2点(準チャンプ作品)
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点
  • 玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU:1点





まつりのあと



昨日の夜のにぎわいは
夜店と一緒に片された
浴衣の君にはたかれて
頬に残ったざわめきも
一緒に片してほしかった


288 名前:まつりのあと[sage] 投稿日:2006/02/26(日) 22:24:35 ID:cUrRLLWF


【コメント】

306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01:16:24 ID:mdbwsmeN
>>288 「カタす」はきっと方言だと思います。ぼくは関東に来て初めて聞い
たから。「頬のざわめき」というのは巧かったね。「にぎわい」と、きちんと
対になってる。

311 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:07:21 ID:tcFsSSmX
>288 「まつりのあと」  戻らぬ時間。人ごみに消えた浴衣姿の君の背中。

312 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/03/02(木) 06:51:01 ID:UG/4B77S
※まつりのあと
祭り 纏り 跡 後 な~ど、平仮名に何気ない捻り有り。
シンプルすぎて見逃しそうになった。

854 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/02/28(火) 20:20:48 ID:YSOlX39U
288 まつりのあと
行毎の文末が平仮名。
七・五 のリズムが祭り後の余韻にぴったり。
定型は短い方が面白い。
「ビンタされて」ではなく「はたかれて」
と言うところが微熱が頬だけではなく、
思いにも残留してしまっている情感がある。

870 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:21:04 ID:wEjHcQmU
>288 まつりのあと
短いが読後感の物凄くいい詩だった。
邪魔なものがない詩というのはいい。

881 名前:図書館飛蝗[sage] 投稿日:2006/03/03(金) 21:04:30 ID:arzSs4FF
「まつりのあと」を書きました。
図書館バッタと名乗らせてください。
お忙しい中唸るような寸評の数々ありがとうございました。お礼の言葉もありませんがお礼の言葉を返します。
竹輪さん・カノープスさん・玉こんにゃくさん・言葉遊びに気付いて頂き光栄です。
「ニヤリ」として頂けたら僕も「ニヤリ」と出来ます。
※出張中に二度も書いてくださった竹輪さん
言葉で足らない分は感謝の念を飛ばしておきます。
カノープスさん・「カタす」を使ったのはワガママでした。
(僕は広島出身)上京し響きに魅了されてしまいました。
リーフレインさん・正に言われてうれしい寸評でした。
考えてみると今まで読んだ後なにか残してくれた詩は
やっぱり今も心に残っています。発見です。
点数まで下さった葉土さん・竹輪さん
喜びを僕の中で消化しきれず友達に報告しそうでした。
頑張って我慢しました。
皆様本当に本当にありがとうございました。

892 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/03/04(土) 02:19:47 ID:f5X/CJMJ
>>288もついでだからやろう。>>288には酷評を!これが俺の愛だ受け取れ。
遅れてきたバレンタインデーだと思え。

こういう情景は正直、そのまま文字通り受け取るなら、つまらない。
正確には、見飽きた。よくあるパターンだ。発想力というところで語るなら、
間違いなく>>275の方が優れている。がしかし、まとまり具合で言うと、>>288の方が優れている。
対になっているのは分かるが、だがそれがどうした、という感じだな。たぶん、俺が50歳ぐらいに
なっていたら、まぁよろしいんではないかと、言ったかも知れないが、あまりにもこれじゃぁ、少しばかり
王道パターンで面白くなさ過ぎる。若い俺にとっては刺激も糞もない。少年少女漫画で死ぬほどこういう
シーンは見てきたと、だから、いくら技巧的に言葉遊びをされても、だからそれがどうした、としか言えない。
言葉遊び自体も王道パターンの遊びだし、読み手がハっとするようなセンスでもない。
遊ぶなら、もっと遊べよ。言葉遊びになっていない。

ということで、俺が勝手に俺の趣味でアレンジ。
昨日の夜のにぎわいは、私の頬を、差し出して、
貴方の右手が私の頬を強く打つまでに、
幾度かの太鼓が鳴らされて、
誰かの声や、誰かの足音が、川べりの蛍のを打つとき、
私は頬を赤らめるのです、
祭囃子が夜店を遠くへ盗んで行った後、
朝もやの浴槽の中で、私は一人手をだらりとたれ下げたまま
貴方のことを思いながら、赤らめた頬を摩るのです


あぁ、俺ってチョーきもいな。

898 名前:図書館飛蝗[sage] 投稿日:2006/03/05(日) 22:54:50 ID:6GIWIpZS
返事遅れました。
 >竹輪さん・275さん・ありがとうございます。
実は詩を書いたのも、インターネットに自力で自分の言葉を書き込んだのも今回のが初めてでした。
顔は見えないけど画面の中に確かに居る人達との文通に
もどかしさや自分の無力さにへこんだりもしました。でも
皆様の詩や寸評などを読めてたくさんの身になる発見をさせて頂き
自分としてはもう少しの間、遊びの輪の中に入れて頂きたいと思っています。
いろいろ初心者ですが宜しくお願いします。
 >ikaikaさん・ビターなチョコレートありがとうございます。
ツギハギになった自分の詩を見るのはちょっと切なかったけど
噛めば噛むほど深い味わいがしました。
現実のコンペ等で僕が言われてることと通じてるところもあったりして
たった数行の詩にも自分の色って出るんだなぁと驚きました。
作風に関しては自分でも曲げれない物書きとしての意地みたいなものがあったりするので
(まぁ曲げるくらいなら元からこんな賭みたいな職業選んでませんが)
でも「もっと一生懸命遊んでみよう」と気合いが入ったりしています。
宜しければまた寸評お願いしたいなとか思ってたり…
 >付き合わせてしまった皆様・すいませんでした。
なんだか長くなってしまいましたのでこの辺で失礼します。
ありがとうございました。


【得点】 2点(準チャンプ作品)
  • メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点





秋空



突きぬけたような秋空に
太鼓の音が響いたら
喧嘩祭りの幕開けだ
ドンデンドン ドンデンドン

長足袋はいて鉢巻きしめて
地区の名いりの法被はおって
三十余りの太鼓台
道から道へと練り歩く
街路はすでに人だかり
警棒さげた奴も鈴なり
ドンデンドン ドンデンドン

高さはゆうに五メートル
重さは二千五百キロ
百の男じゃかつげない
金ピカ黄金(こがね)の太鼓台
馬鹿だろおまえら
ドンデンドンデン ドンデンドン

城から離れた漁師まち
伝統風雅は端よりもたぬ
ただひたすらにでっかく綺羅に
鈍と純を織りまぜて
二百の男の腕でかく

指揮者の笛がピピッと鳴れば
えんやさのさぁさぁ
精魂こめて
括(くくり)の八つ房人の字に割り
力いっぱい差し上げる

天幕ふわりと膨らんで
空に飛び立つ風船のごと

見物客のざわめきは
太鼓台の鉢合わせ
いくかいかぬか一寸先は闇か明りか
熱情にきけ男たち
野次と怒号と笛と警告
「退いてください退いてください」
馬鹿だろおまえら
聞く耳もたぬ奴ばかり
ドドドドドドド ドンデンドン

日々営々と肩にのせ
高欄幕に龍のぼる
でっかい金ピカ揺れに揺れ
そおりゃあそおりゃあ
二百の男が
大地踏みしめぶちかます

ドドドドドドド ドドドドドドド ドドドドドドド ドドドドドン

浮世の重さに笑っているな
憤りながら笑っているな

馬鹿だなおまえら
せめても不敵に天高く
思いのかぎり
かついでかついで死んでゆけ


289-290 名前:秋空[] 投稿日:2006/02/27(月) 00:44:36 ID:Q65aw469


【コメント】

306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/03/02(木) 01:16:24 ID:mdbwsmeN
>>289-290 勇壮で勢いのある作品だと思います。ただ肝腎の、喧嘩祭りのク
ライマックスの部分、そこがオブラートで包んだような比喩が纏わりついて、
実は分りづらいです。

311 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [] 投稿日:2006/03/02(木) 02:07:21 ID:tcFsSSmX
>289 「秋空」  鰯雲。土の匂い。身体から立ち上る湯気。

871 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/03/02(木) 20:21:42 ID:wEjHcQmU
>289 秋空
ドンデンドン というリズムが地の文の音調とあわせてないので読みづらい。

883 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2006/03/03(金) 22:45:48 ID:inGYNQ9/
ま~つりだまつりだまつりだ♪
『秋空』書きました。
祭りと言えば、もー秋祭りしかありません。お題をいただいてからとゆーもの、頭の中に太鼓が鳴り響いてました。馬鹿だろおまえ。
【勇壮華麗】がキャッチフレーズの祭りをモチーフにしていたので、Canopusさんの評はなんか嬉しかったです。玉こんにゃくさんの、鰯雲とゆーのも。空があってこその祭りです。
オブラートの中身は、否応なしに担いでる人生、悔いないよーにかき倒せ、ってとこなのですが、突如ストレートに言うのもなんだかなぁ、と思いましてああなっちゃいました。最初から、太鼓台を人生に見立てる描写をしてないからこーなるんでしょーか。
感じてもらうようなものは書けなかったけれど、冬に祭り気分を味わい、なんか得した気分でした。
リーフレインさん、チャンプおめでとうございます。雅やかでした。
各審査員さん、お疲れ&ありがとうございました。
竹輪さん、次々回を楽しみに待ってます。




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最終更新:2006年09月03日 21:27