作品
水の夢の天辺で
晴れたマスト
血色良いマスト
君が居なくなった舟
カモメも慣れたであろう逆光
スクリューにへばりついた髪の毛はふやふや
あやふやなあたま
ふやふやなあたま
天国には見えない
なんて滑稽なんだろう
「そっちの世界はどうだい?」
そう聞いてみたけれど
君は澄ました顔で空ばかり見ているから
重力に沿って
遠ざかる 君と二人で見るマスト
なんだ、こんなものだったのか
546 名前:水の夢の天辺で[sage] 投稿日:04/07/21 11:54 ID:hLlKF3Cg
【コメント】
566 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/07/25 07:27 ID:BI5+1o+D
1点
>>546 いい味だしてる。船とぼくと君しかいないのね。海も空も既にない。
449 名前:皮膚へタレ ◆.uQr7ysYjs [sage] 投稿日:04/07/28(水) 16:07 ID:iaMmLpsr
「水の夢の天辺で」書きました。
ちなみに前回の庭のときに「小さな庭の情事と朝焼け」書いたのも自分です。
どっちとも1年位前に書いたのをちょこっと手入れしたものです。
【得点】 1点
7月18日(雨)
降り始めた雨は僕をこの世界から
消そうとするかのように激しくなる
僕の声は雨音にかきけされてしまう
誰も聞いてくれないし答えもしない
『ぼくの存在っておいくらですか?』
スクランブル交差点の真ん中で立ち止まる
まわりは邪魔そうに しかし体に触れることなく
やがて僕は川の流れに耐える大きな石のようになる
信号が変わる
誰も僕には気付かない?
いや気付かないふりをしてるのか?
みんなこう思っているんだろう
他人に関わって損なんてしたくないのさ
クラクションもない
エンジン音と雨がアスファルトを叩く音だけの世界
僕はなぜか悲しくはなかった
期待するから絶望するとわかったから
本当に信じればいいものがあるのだから
『僕はここにいるよ』
降り始めた雨の最後の一粒を感じる
やまない雨はない
ずぶ濡れの体 人の目に自分を晒して何を感じた?
東京駅 故郷へ向かう最終の新幹線に乗り込む
目を閉じて暖かい耳慣れた言葉に包まれながら呟く
薄れゆく意識が妙に心地よかった
無いわけじゃない不安も今までとは違ったから
疲れたよ 少し寝ることにする
『さよなら』
547 名前:『7月18日(雨)』 1/2[sage] 投稿日:04/07/21 12:40 ID:7eS5zeY6
548 名前:『7月18日(雨)』 2/2[sage] 投稿日:04/07/21 12:40 ID:7eS5zeY6
uhm...difficult
蛙の子は蛙。
井戸の中で空を見上げる。
そして、思い続けることにも疲れてしまって・・・
人生って楽しいことばかりじゃないね。
549 名前:uhm...difficult [] 投稿日:04/07/21 20:33 ID:/06Xi3sx
まるで明日もあるかのように
とりたてて 涙もなく、
わざわざ残す 言葉もなく、
ありきたりの 一日を過ごし、
ありきたりの 挨拶を交わす。
電車がいつものようにやってくる、
この人が降りてきて、あの人が乗っていく。
たったそれだけのことなんだ。
550 名前:まるで明日もあるかのように[sage] 投稿日:04/07/21 21:59 ID:kNiWy8aR
未処理
蠅が たかっている
まだ
死に切れていない 身体に
蠅が たかっている
551 名前:未処理[sage] 投稿日:04/07/21 22:01 ID:qzppq9An
水戸黄門(最終回)
控えおろう
控えおろう
ここのお方をどなたと心得る
先の将軍
水戸密国侯にあらせられるぞ
ここで西洋の弦楽器の重奏が厳かに鳴ったような気がする
気にするないつものことだ
そしていつものように悪代官は命令するのだ
ええい斬れ斬ってしまえ
御老侯様を騙る不届き者じゃ
新しいカクさんは弱そうだった
あっという間に後ろから首を斬りつけられ
庭の玉石に転がる雑魚のひとつと化した
新しいスケさんは強そうだったが
悪代官の雇った用心棒の尾神一等に一刀両断にされ
上には上がいることを初めて知った
その頃には校門さまは
とっくに名もないエキストラに殺されていて
悪代官はとまどっていた
エピローグを儂(わし)がやれというのか
しかたがないので友美かおるを呼んだ
本日二回目の入浴シーンで締めた
552 名前:水戸黄門(最終回)[] 投稿日:04/07/21 23:01 ID:kaI2pksK
【コメント】
560 名前:グリーンブック ◆yCYysoyX.A [sage] 投稿日:04/07/23 17:57 ID:HW8+9avF
>552 水戸黄門(最終回)
残酷な中、最終連、なぜか素直に微笑です。名前の誤字(意図的な変換ミス)の意味を考えていたら、多少ブラックな気持ちになりました。
561 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/07/24 00:16 ID:myPDsUu2
>>552 水戸黄門(最終回)
……ったく、しょーもない。……んでも思わず笑っちまった。座布団一枚。
566 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/07/25 07:27 ID:BI5+1o+D
1点
>>552 ぼくはこういう詩がこれからの詩には必要だと信じて疑わない。
ただ名称のパロディが誤植にしか見えない。もっとコワせるはず。
441 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/07/26(月) 02:54 ID:pTi/d7Ln
>本552
そうであることが簡単そうでいてそうではないだろう正確である言い回しが
パロディの質感を高めた初連が読者をまず掴む。虚構が高次化的に2元化した。
意図的な誤漢字表記がポイントでテンションを生み詩をリズミカルにしている。
【得点】 3点
- グリーンブック ◆yCYysoyX.A:1点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点
ここに座り込んで 背中を丸めて
そうやって過ぎていった時間
昔は時の背中を必死に追った
今は影すら見えない
僕を後ろから抜き去っていく足音
自分だけが進めないでいる
今はその足音だけを頭の中に
集めている
どうだ これが僕の望んだ世界か
最後に見えた標識に一体何が書いてあったんだ
もう思い出せない
553 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/07/22 00:00 ID:vG/eWNZm
最終更新:2007年04月15日 23:27