作品
背中
私は父の背中が大好きだった
毎日木屑にまみれて帰ってくる父が大好きだった
たまに父の働いている現場をみにいくと
高いところを怯えもせずにひょいひょいとあっちへこっちへ飛び回り
その腕は迷うことなく次の手順を踏み
次々に作られてゆく工程
魔法のようにできあがる家の骨格
父の立てた家にすむ人が羨ましかった
あれだけ汗まみれであれだけ一生懸命造られた家は他にない
私は父のつくった家にすむのが夢だった
仕事が終わりビールをあけて陽気になる父も好きだった
普段は無口でいかにも職人風な父だが
お酒が入るとおしゃべりになり得意な唄を披露する
中学を出てすぐに弟子入りし苦労した話
それでもいかに今自分の仕事に誇りをもっているかと
顔を真っ赤にしておしゃべりする父が大好きだった
父が53歳の早すぎる死を迎えるまで
私は父の背中を見て育った
唯一無二の憧れの人の背中
私は母の背中が大嫌いだった
出来のよかった兄や姉を溺愛し
出来の悪い私にはいつも背中を向けている母が嫌いだった
兄や姉のおやつの時間は一緒に食べるのに
私がおやつを食べ始めると途端に洗い物や晩ご飯の仕度を始める
私はシンクに向かう母の背中を見ながら独りでおやつを食べた
そして背中越しに父の祖母の祖父の愚痴を言い続けた
楽しいはずのおやつの時間は哀しいものとなり果てた
兄が姉が許されることも私には許されなかった
私の嫌いなピーマンは私が母の気に入らないことをする度に食卓にあがった
食べられないものを前にして泣きそうな顔をしている私の背中を優しくさすりながら母はこう囁いた
「好き嫌いしちゃダメでしょ。残したら『お仕置き』よと
けれども兄の嫌いなアスパラガスや姉の嫌いなセロリ
そして母の嫌いな鶏肉が食卓にのぼることは一度もなかった
父が逝き
母の持病が悪化し歩くことさえ困難になった時
母の面倒をみたのは
良くできたお嬢さんだと褒められた姉でも
母から溺愛を受けた兄でもなく
末っ子で味噌っかすの私だった
姉も兄も毎月微々たる生活費を振り込んでくれるにすぎなかった
一日何度も母の粗相の始末をしおむつを取り替えるのも
夜中に起きてトイレにつれてゆくのも
すべてが私の仕事だった
そして私はそれに悦びを覚えていた
これまで決して私を認めようとしなかった母が
私に頼り甘え時に許しを乞う
私一人の母だった母は私一人のものだった
この状況を幸せと呼ばずに何と呼べば良いのだろう
そして今日も私は母のために食事をつくる
鶏肉がたっぷり入ったスープを
許してと目で訴える母の背中をやさしくさすりながら私はこう囁いた
「好き嫌いしちゃダメでしょ。残したら『お仕置き』よ」と
251 名前:背中(1/3)[] 投稿日:04/06/02 19:01 ID:zEeaun/V
252 名前:背中(2/3)[] 投稿日:04/06/02 19:06 ID:zEeaun/V
253 名前:背中(3/3)[] 投稿日:04/06/02 19:10 ID:zEeaun/V
【コメント】
287 名前:山田 ◆jipx.wAXvs [sage] 投稿日:04/06/08 12:49 ID:wlnOyC97
【2点】
>251-253 背中
介護虐待を思い出しました。
優しくするべき状況なのに恨みをはらそうとする
キレイじゃないところがいいです。
289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 00:15 ID:AczZ8+Uv
>>251-253 背中
うーん、ホント継子物語の世界ですな。親に対する子供の復讐劇。最後の三連がキョ―レツ。
他の詩には見られない親子の心の葛藤が描かれているところを評価します。
296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13:17 ID:8Q+CIgNf
1点 >251 :背中(1/3) :04/06/02 19:01 ID:zEeaun/V
う~ん。ある意味野心作なのかな?
299 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/06/10 21:20 ID:XqC49TzP
【1点】
>>251-253 背中
言葉が悪くてすみませんが、吐き気がします。
【得点】 5点
- 山田 ◆jipx.wAXvs:2点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- シオン ◆poetsyov/2:1点
シチューのしょうらい
「ボクはしょうらいどうすればいい?」
ええっと父は言いました
「強くなれ。男は女に従う者だ」
そうして母は言いました
「強くおなり。男は女を守る者よ」
先の事は置いといて
とりあえず強くなった方がいいらしいんだけど
強くなるってどうなればいいのか分からないから
「強くなるにはどうすればいい?」
確か母は言いました
「体よりも心を強くお持ち。男の戦いに挫けない心を。」
そうして父は言いました
「体よりも心を強く持て。女の脅威に挫けない心を。」
その晩 母のリクエストのシチューが父の手によって食卓に並びました
その夜 ボクは世界の絡み具合をスプーンですくって食べました
とてもいい具合でした
それ位 世界は美味しく出来てるって事だといいのに
254 名前:シチューのしょうらい[] 投稿日:04/06/02 23:14 ID:rUiTyICA
【コメント】
289 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 00:15 ID:AczZ8+Uv
>>254 シチューのしょうらい
異色の夫婦の関係が軽妙な会話で描かれています。「世界の絡み具合をスプーンで
すくって食べる」なんざ、そんじょそこらの詩人には書けない芸当です。
難しい描写やレトリック、超絶技巧を披露するのもいいけれど、やっぱり
こうした軽さの中に重い内容をさりげなく提示するのが本当のテクニックだと思います。
292 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/06/09 03:37 ID:bB0WavsX
1点
・シチューのしょうらい>>254
父がいい感じですw
私もこの詩で世界の絡み具合を味わった気がします
改行の具合も詩の雰囲気に合っていますし
296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13:17 ID:8Q+CIgNf
1点 >254 :シチューのしょうらい :04/06/02 23:14 ID:rUiTyICA
なんとなくありそうもない。現実感??
299 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/06/10 21:20 ID:XqC49TzP
【3点】
>>254 シチューのしょうらい
大人も子どももほどよく絡まって、とてもいい具合ですね。
301 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/06/10 22:20 ID:O51i5EPp
1点
>254 シチューのしょうらい
素直に上手な詩だと思った。最後の見通し方が上手いまとめ方。
物語として構成がきちんとできてるのだろうと思う。
穏やかさゆえ、インパクトには欠けるということで、1点ということで。
305 名前:柳橋 ◆nldbVy4wII [] 投稿日:04/06/11 17:39 ID:XYnEbwUR
>>254 シチューのしょうらい 書きました 柳橋でりゅうきょうです。
>>257の書き込みを見てへぇ、一体どんな詩だいと思って見たら
なんとてめぇの詩でありました。
審査員の方々、評価ありがとうございました。
これからも切磋琢磨致したく云々。
次のお題は「金」読み方はご自由に。
〆切りは6/16いっぱいでお願いします。
重複しますが、評価ありがとうございました。
354 名前:柳橋 ◆nldbVy4wII [sage] 投稿日:04/06/11(金) 17:50 ID:XYnEbwUR
てぇ事で目出度くチャンプになりました。シチューのしょうらいを書いた柳橋です。
今回で梁山泊は4回目の投稿になります。
以前「髪」のお題で「かなしみかみのけ」を書いてチャンプになって以来二回目のチャンプです。
審査員の方々には矢鱈滅多にイイ評価をいただき正直困惑しきってます。
上の方でお題と連続チャンプのお話が出てますが
やっぱり自分で出したお題だけにプレッシャーがかかりますね。
その中でも連続チャンプの偉業を果たした方達には本当に頭が上がりません。
いや、誰にも上がりませんが。
ともあれ、今回はありがとうございました。と。
【得点】 8点(チャンプ作品)
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点
- わに ◆Wani6uvhK.:1点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- シオン ◆poetsyov/2:3点
- ame ◆yUHAxrOw2c:1点
母
自室を出て
階段を下りると
いつものように母が声をかけてくる
優しげに話しかけるその姿は昔と少しも変わらないのに
忍びよる老いがわずかに滲み出る
まじまじと見つめれば
白髪も増え
艶やかだったろう肌の色も
今は見る影もない
老いの滲む瞳が
あまりにも悲しくて
もう 何も言うことができない
ごめんなさい
苦労をかけました
私はとてもわがままで
お母さんに迷惑ばっかりかけてました
感謝の言葉も謝罪の言葉も
母の姿を見れば陳腐に思えて
不思議そうに見ている母に
ただ 何でもないよと呟いた
255 名前:母[sage] 投稿日:04/06/02 23:31 ID:xIhkEeqN
【コメント】
296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13:17 ID:8Q+CIgNf
1点 >255 :母 :04/06/02 23:31 ID:xIhkEeqN
ありがたいとかんじる。お返しできないのもかんじる。……かなぁ?
299 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/06/10 21:20 ID:XqC49TzP
【1点】
>>255 母
親が老いていくのに気づいた時って、なんか寂しいものですよね。
【得点】 2点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- シオン ◆poetsyov/2:1点
父とは誰か 母とは誰か
私の父は父権の法衣を翻すのが嫌いな、およそ父親らしくない父であった。
私が生まれてすぐ、父は仮病を使って結核療養所にさっさと逃げ込んだ。
サナトリウムの仲間と一緒に撮ったクリスマスパーティーの楽しげな写真を私たち母子三人のさびしい家庭に送りつけるような父であった。
父とは誰か 母とは誰か
私の母は、よいこと悪いことその他こもごも、私のすべてを受け入れてくれる聖母であった。
母親を癌で亡くした身寄りの無い、小学校の同級生のJ子ちゃんを一時預かったことがある。
そのとき、母親がふと漏らした言葉が今でも私の耳の奥にぶらさがっている。
―あのJ子ときたら、餃子が大好きときたもんで、子供たちより余計に食べてしまうものだから、まったく困ったものだね―
父とは誰か 母とは誰か
父は私にとって父以外の何者でもないはずのものだ。
しかし、私の父は父であることに居心地が悪そうな笑みを絶えず浮かべている父でもある。
だから私は本当の私の父を知らない。
母は私の母であるという、ただそのことだけに己を燃やして灯る蝋燭だ。
しかし、それは私の人格であるとか、人間性を認めた上での光明ではない。
たとえ私でない誰かが母の子であったとしても、母は私にしてくれたと同じように、その誰かのために己の芯をすり減らしただろう。
だから私は本当の私の母を知らない。
私にとってただひとりしかいない、私の父と母は本当は誰なのか、
私は知らない。
258 名前:父とは誰か 母とは誰か(1/2)[] 投稿日:04/06/04 00:32 ID:vnIYGef1
259 名前:父とは誰か 母とは誰か(2/2)[] 投稿日:04/06/04 00:46 ID:vnIYGef1
【コメント】
296 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13:17 ID:8Q+CIgNf
1点 >258 :父とは誰か 母とは誰か(1/2) :04/06/04 00:32 ID:vnIYGef1
写真っていいですね。絵画ではいかにうまい絵でも、すっと、表現できない。
【得点】 1点
手紙
いつも欝陶しそうに電話を切っちゃってごめんなさい
こんなにも空が高い町に配属させられて
僕の描いていた社会というものは違ったけれど
上司の皆さんが毎晩飲みに連れていってくれるから
あんな対応になってしまうのかも知れません
自炊は、だから全然出来ていません
でもね、こないだの健康診断の結果は良好でした
来週の土日に帰ろうと思って
ついでに父の日やから僕がこっちで覚えた
焼酎を土産に帰ろうと思ったけれど
やっぱりやめておきます
いや別に帰りの交通費が無いからとかと違うんで
いつも欝陶しそうに電話を切っちゃってごめんなさい
でも本当は切ったあと微笑んでいます
ありがとうね
ありがとうね
会社を辞めたなんて言えないから
事後報告できるように
ハローワークに通う男は
ポストの前に立ち尽くしていた
260 名前:手紙[] 投稿日:04/06/04 01:13 ID:0aVK6w4P
【コメント】
290 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 01:11 ID:Xcy4ay/3
>>260 手紙
社会でいろいろとつらいことがあっても、親子のつながり、ひととのきずながあるから
明日も生きていこうと思える。作者の詩人氏、がんばれ。
295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13:15 ID:8Q+CIgNf
2点 >260 :手紙 :04/06/04 01:13 ID:0aVK6w4P
失業って、親兄弟に申し訳ないって、感じあるよね。しあわせなときは幸せって、
わからないのかもね。
【得点】 3点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:2点
- シオン ◆poetsyov/2:1点
- ame ◆yUHAxrOw2c:1点
ここを見ることのないあんたら夫婦へ
ケンカのたえない夫婦
もう20年近く連れ添っているのに
まったく進歩のないケンカばかり
父は体は小さくてやせっぽっちですがすごい頑固者
母はぽっちゃりしたおなかをした大人気ないおばちゃん
私の誰よりも好きな人はこのふたりで
誰よりも嫌いな人もこのふたり
ボケた二人の面倒は
きっと兄貴に押し付けるだろうなぁ
ガンバレ兄貴~
PS・親不孝な私に育ててくれてありがとう。
262 名前:ここを見ることのないあんたら夫婦へ[sage] 投稿日:04/06/04 03:07 ID:WBGt4e3f
【コメント】
287 名前:山田 ◆jipx.wAXvs [sage] 投稿日:04/06/08 12:49 ID:wlnOyC97
【2点】
>262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ
読んでみてこういう家族なんだろうなぁというのが
一番具体的に浮かびました。
295 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/06/09 13:15 ID:8Q+CIgNf
2点 >262 :ここを見ることのないあんたら夫婦へ :04/06/04 03:07 ID:WBGt4e3f
ひねりが面白い。いいかんじ、P.S. が言いたかったこととよくわかる。
299 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/06/10 21:20 ID:XqC49TzP
【1点】
>>262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ
作者は素で書いているようにみえるけど、
なんだかんだ言っても普通に「誰よりも好きな人」と言えるのはいいですね。
【得点】 5点
- 山田 ◆jipx.wAXvs:2点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:2点
- シオン ◆poetsyov/2:1点
いつの日にか
一本の線
その周りに粘着質のカスが所々にこびり付いている
だが醜悪な臭いを撒き散らしている様子はない
それは微かに、本当に微妙だが小刻みに震えているように見える
まだ大丈夫だ まだ大丈夫だ いけるよ 問題無い
ピアノの琴線が低い唸りを漏らすほうに
その一本の線は弧を描いて始動した
低い唸り声と共にその振動する線の周囲のカスは赤みを帯びてきて
まるで生命の鼓動をその内にやどすように徐々に合体を始めた。
線自体も太くなっていき、その周囲には今やハッキリと肉質のフックラした塊が出現した
以前にも見たことがあるようなその懐かしいもの……
そのとき空腹だった自分の腹が低い唸り声をひねり出した
オレは思わずその今や明確な存在感をもつその塊にかぶり付いた
その瞬間
「はぁ…」
という溜息にもにた声が耳に響いき、ふとその線と塊の端を
延長線上にそって右に目で追っていくと
半開きのうつろな目がそこに見えた
「あぁ…またしても……またしても……」
その時、オレの口の中でその塊の破片が奥に挟まり
親知らずが痛かった
266 名前:いつの日にか[] 投稿日:04/06/04 22:40 ID:GTgNwI/N
気づいてくださいのテーマ
君の行列に
よろよろと並ぶ
君の行進を
そろそろと追おう
こっそりとこっそりと
僕は近づいて
今日は変装してきたから
ばれやしないだろう
君の胸に
踏まれた麦よ
刺され刺さられ
マジックの手伝いで
僕が見つけた
君の大事なペンダントは
まだ地下に
野菜といっしょに眠っています
君の行列で
よろよろしながら
君の行進を
そろそろと追いながら
気づかれた
267 名前:気づいてくださいのテーマ[] 投稿日:04/06/05 20:13 ID:MVcCLbiN
北の思い出
今では遠き思い出と
口に出してはみたものの
廃鉱見ては思い出し
うなぎを食べても思い出す
テレビを見るたび思い出す
新し物好きだったこと
近所の人がテレビ観に
日本酒片手に来たことを
土の中にて逝かれども
西海浄土へ行くものか
時折つぶやくその言葉
掛ける言葉も見つからず
ただただともに泣いた日々
病の床に伏す母は
我が顔わからず戸惑いし
兄の言葉でわが子かと
思い笑顔で挨拶す
悲しき日々も今昔
西海浄土で父母ともに
笑ってすごしているだろか
268 名前:北の思い出[sage 知り合いの話がもとだからちょっと反則?] 投稿日:04/06/06 00:13 ID:9CnxcbUA
【コメント】
290 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/06/09 01:11 ID:Xcy4ay/3
>>268 北の思い出
北、とは北海道の炭鉱街でしょうか。何か遠い日の人々のにぎやかな生活やいぶきが
想像されます。ご両親を囲む人々とのふれあい、思い出の日々を懐かしむ気持ちに
心がぬくみます。
【得点】 1点
最終更新:2007年05月16日 02:12