作品
酒は何を映すか
ふいに 風が湧いたのを
彼はのぞき見る水面で知った
香り立つ河の瀬に月は淫らに泣いていた
船の揺れに恐れることはない
彼は手を伸ばし つかもうとしたのか
万葉の調べの向うに 袖ふる女がいる
舞い散る梅の香のたゆたう
伽藍の甍が広がり行く先に
防人となった者どもの望郷に酔う
山なびくほどの憂いを映し
夜ごと墓標にしなだれる金髪の男がいる
花束を携えた妄想の科学
黒い猫を殺して大鴉を追う
広い額には閃きの血管が浮き
金色の液体には自らの毒を盛っている
――陽射しは今直下だ。香り立つ河の瀬もなく、防人の憂いもなく、金髪の男は墓に埋もれた。人は屹立するビルの狭間で、解消の酒を飲むのだ、ただ消費するために。
ビルの狭間の小さな部屋に明かりが灯る
30男のうねるような狂気は二重生活の内に映る
2次元のスクリーンに空疎な文字列が踊り
すでに満たされぬ欲望となってしまったものに
到達不可能な夢は題名と供に唾棄される
まんこ
・・・この作品はパロディです(パロディも詩であると信じて)
84 名前:酒は何を映すか 投稿日:2005/03/27(日) 13:42:40 ID:h67k1sZP
【コメント】
144 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 11:54:28 ID:IJ+KhiUF
>>84 酒は何を映すか
パロディです、という断り書きはいらないんじゃないの。そこらへんは読者を信頼しなくちゃ。
第3連は黒猫、大鴉あたりで、ポオとわかる。第2連は万葉集? ただなぁ、それっぽい単語を
詰め込んだだけって感じ。第1連は正直わからない。西行か誰か?
この詩の可能性としては、古今東西の文学作品の断片をできるだけ多く埋め込んで、
読者はいくつわかる? というクイズゲームのような挑戦的なスタイルにしたら楽しめると思う。
この場合、詩の本文中にゲームとわかる文言を入れるなど、工夫が必要だろう。もし、
その線を本当に狙っていたのなら、2つしかわからなかった私は失格、ということに
なるのかい。
145 名前:名前はいらない 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 15:26:27 ID:UUoHPxyR
>>144
酒は何を映すか,第1連は、李白じゃないのかな?
146 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 15:41:35 ID:AXEUScqX
>>145
ありがとう。私もあとから気がつきました。水に映った月をとろうとして、
誤って水に落ちて溺死したとされる李白ですね。んなわけなくて、もちろんこれは伝説
の作り話なんだけど。イソップ童話の犬じゃああるまいし。
158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16:00:31 ID:VUWzcKGp
1点 >84 「酒は何を映すか」
後半の転調はうまい。
739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:24:41 ID:SgZa/P9g
>84 酒は何を映すか
李白って、実は失意の人であったりします。
最初の3連は本歌取りて感じですかね。本音はビルのハザマの小さな部屋にいる
PCのスクリーンを見つめて詩に欲望を昇華しつつある自虐的な青年。。
いやあ、身につまされますねえ。
デパートの売り場のような詩になってしまってて、ちょっとあれかな。。
描写技術は高いものを感じます。もっと追い込んで書いて欲しい。
【得点】 1点
酒と死刑と友と毛布
酒飲みて 友と語りし宵の頃 死刑における是非は何かと
たとえば彼は8つの小さき命を消し去り
8つの小さき命の家族を悲しみのどん底へと放り投げ
電波から憎しみと怒りとやりきれなさを撒き散らした
グラスには焼酎 テーブルの下で転がる空き缶
皿の上のピーナッツは湿り気を増す
友は言う 「死には死にて償うべきと 家族の心情計り知れずや」
だが彼は死を望んでいた
それは反省でも償いの念でもなく
ただ死を望んでいた 生きるのを拒んでいた
まるでそれは煩わしさからの解放 脱出 逃避
あるいは快楽 幸福であるかのように
エアコンは沈黙の間だけ唸り声をあげ
雑然とした部屋の中 スピーカーは音楽を遠い過去のものとした
軽々と「おまえの家族が同じ目に会ったらどうする」友は言いけり
馬鹿みたいな悲しみに付きまとわれ
一生の痛みを背負い 憎しみの眼(まなこ)を自分のものとするだろう
だがその悪魔を死神を法の裁きで消し去るのは
残された者への慰めにもらなん
改心こそ謝罪こそ ちっぽけな望み
氷のないグラスに注がれる焼酎
新聞配達のバイクの音がカーテンの外から聞こえた
「犯人と同じ空気を吸っている それでもお前は平気なのか」
生きる事を止める権限は人間にはない
たとえそれがどんなに残忍な犯罪者であっても
どんなに感情に押し流されそうでも
理性を失ってはならない 人間の本質を見失ってはならない
カーペットに寝そべりピーナッツを口に運ぶ男
それを見ながらまた焼酎を注ぐ男
「おめでたい」友は酔いどれ天井に言う 「犯罪肯定者に万歳!」
肯定ではなく勿論否定だ
有るまじき行為だ 非難すべき所業だ
ただ人間に生殺与奪の権限はないと言っているだけだ
犯人と同じく裁判官にも被害者にも
「奇麗事で全て済むなら警察などはいらん」友は寝息のままで言い
なにも奇麗事など言ってはいない
真実だ これが真実だ
人間には誰をも殺す資格など認められていない
たとえ誰かを殺した者であっても 生きる事しか出来ないないのだ
「誰に」とは言わずままに友は寝て 我は毛布を一枚掛けたり
86-88 名前:酒と死刑と友と毛布 投稿日:2005/03/28(月) 00:58:17 ID:8q49E4r0
【コメント】
140 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 02:11:15 ID:lB6T476J
>>86-88 酒と死刑と友と毛布
こういう言い方をすると、嫌われそうだな。でも、ハッキリ言うわよ。
どーしても稚拙さが目につくな。下手っちゅったら、怒られるやろか。っていうのが
第一印象。でも、二回めに読んでみると、待てよ、案外、この詩はなまなか
ではないぞ、こちらも居ずまいを正さないと、イカンではないかと、思えてきた。
まず、構想が凝っている。啄木風の短歌に擬して友の意見。それに対する私の反論。
一人称、二人称の視点のほかに、ト書き風の三人称の視点も持ち込んでいる。死刑賛成の
友の論拠も反対論の私の論理構成もハッキリ言って平凡だが、むしろ、この詩の新しさ
というか、魅力は別のところにある。短歌と論文という、詩と隣接する領域にある
言語表現の分野に詩と架橋しよう、という大胆な企てがなされている、という点は
素直に評価していいのではないだろうか。結果から言えば、その実験は残念ながら
成功しているとは言い難い。作者は詩―短歌―論文の山脈に横たわる深い谷底に
転落してしまっている。
だが、これだけは言える。たどたどしいながらも、その筆遣いから、池田小学校事件の
死刑囚、宅間に対する作者の熱い思いは伝わってくる、と。
739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:24:41 ID:SgZa/P9g
>86 酒と死刑と友と毛布
友の言葉をね、文語なら文語で統一して欲しい。途中で文体が口語に変わってしまうんで
誰が喋ったんか一瞬とまどう。
761 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:2005/04/07(木) 19:53:27 ID:SG/tWFss
「酒と死刑と友と毛布」を書いた者です。
>>713さん。ありがとう。MUJINNAさんありがとう。
今回僕は『論破出来ない議論(と分かっている議論)の最中に、相手が(酒に酔って)寝てしまい、
議論そのものが反故になった事への居心地の悪い安堵感』を描きたかったのですが、題材がちょっと厄介でしたね。
題材に関してはかなり勉強不足でした。
(そのうえ、勢いで書きあげ、勢いに任せて投稿してしまいました。明らかに推敲不足です。お恥ずかしい限りです。)
僕ももちろん、この作品の「我」と同じく死刑制度に反対しています。
が、やはりこの作品の「我」と同じく「死刑制度反対」を論理立てられず、他者を説き伏せる事が出来ないままでいます。
「人間には誰をも殺す資格など認められていない」の反論として「誰が(認めていないのか)?」
の一言で、僕の論理は途方に暮れてしまいます。
(僕は無宗教者だし、精神世界にのめり込んでいる訳でもないが、
人間としての「生命」の良識、というよりも、単なる「感情」がそれ(死刑)を良しとしないだけだから。)
上に書いたのは全て言い訳ですね。
これらを含めたちゃんとした詩が書けなかった僕の力不足でした。
評価・感想ありがとうございました。腕に磨きをかけますので、これからも宜しくお願いします。
762 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/04/07(木) 20:10:15 ID:JRXLEdmS
>>761
死刑制度というのは、基本的に被害者の復讐心をなだめるためにあるらしいです。
律法というもの原型を、ハムラビ法典にあるとするならば、
「目には目を歯には歯を」ということですね。(罰則による恐怖心で犯罪を防止する
という意図であれば、死刑である必要はないわけですから)
復讐心をなだめるために人を殺す死刑を、近代を過ぎた人間が厭うのは
本当は不思議ではない事だろうと思います。「理知的な人間であれ」という命題が
一部のインテリ階級だけでなく、一般に伝播してきているわけですから。
ただ、法律ですら、人間の本能的な欲求を無視しえないように、私個人が
本当に私の心に問いかけてみれば、そこまで理知に生きることはできるだろうか?と
疑問を感じずにはいられないです。死刑を否定するということは、ある意味で
「赦し」の概念を被害者が悟る必要があるのだろうと思います。
だけれども死が罰則ではないような犯罪者の場合、この刑は復讐心の充足という意味を成さないです。
被害者の心は、手に届かないところへいってしまった加害者への未練に苛まれるような気がします。
詩とは関係のない話に脱線しましたが、彼の場合、死は彼自身の救済にしか見えないという矛盾がありましたね。
【得点】 1点
by
夜になれば全てが明らかになる
薄暗いバーの戸棚の奥に置かれた静謐さ
歴史の重たい壜が君との交流を求めている
スツールの上から路地裏の天蓋まで
全てはストーリーに導かれている
君の赤い心臓を満たすワインが僕の中に流れ込むとき
僕はその筋書きを理解する道化となる
海のような夜が屋根まで浸る頃
舞曲は鳴り止み必要な言葉が紡がれる
そして僕らは気泡のような囁きを交わす
君は寝息を立てている
回廊の奥から足音が響いてくる
窓から砂漠の月光が滑り込んでくる
ここでは朝が来ることなど誰も知らないのだ
89 名前:by 投稿日:2005/03/28(月) 16:56:05 ID:adT+3koH
【コメント】
157 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/02(土) 12:45:41 ID:17eDEc7u
>>89 by
この詩を見逃していた。うまい。間違いなくうまい。誰が読んだってうまい、と言うにちがいない。
褒めすぎかもしれないけれど、完璧と言ってもいい。どこをどう直せ、というケチがつけられない
くらい。でも、不思議なことに、この詩を読んで、あまりグッと惹きこまれないのは、なぜなんだろう。
たぶん、作者さんは相当の詩歴で、半ば自動機械のように、詩のことばがポンポン出てきて
書けるんだろう。でも、いい詩というのは、うまい詩とは微妙に違う。この辺の事情を説明するのは
ホンと難しいんだけれど。たとえば、脇さんの言葉を借りるなら、作者さんがこの詩を書かなければ
ならなかった必死のあがきのようなもの(本スレの死刑の詩みたいな)が、この詩からはあまり
感じられない。また、詩の表面の意味やイメージの裏に隠されたメタメッセージのようなものが
感じ取れない。そう、この詩には奥ゆきがない、という言い方が一番ピッタリくるかな。
確かに必要なことばが必要なところにキチッとはめ込まれていて、整理整頓がついているん
だけれど、なんか見慣れた景色なんだ。あー、これぐらいでやめておきます。きちんと
した料理出されたのに、あれこれ難癖つけて、金をゆすりとるヤクザ屋さんのように
自分が思えてきた。
いろいろ文句言ったが、作者さんの技量の確かさ、という点では、このスレでも
トップクラスにいる。そこに敬意を表して、1点をつけさせてください。
158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16:00:31 ID:VUWzcKGp
2点 >89 「by」
言葉がよく練れていますね。神秘的。
>105-106 「sou-sei」
海が染み込んでくるような叙情。ほのかな明るさがいい。
>119 「古梅酒」
寓話なのかな?幻想的。
163 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02:40:08 ID:FZspXvIx
[3点]
89 :by
言葉の選び方(紡ぎ方?)がとても素敵。そして題名もこれまた
シャレている。正に非の打ちどころがないって感じ…デス。
164 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02:55:49 ID:FZspXvIx
↑
ゴメン by は3点じゃなく、[2点]に訂正してください…。
168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18:23:34 ID:SgZa/P9g
1点
>>89 by
美しい。
739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:24:41 ID:SgZa/P9g
>89 by
スツール、路地裏という現実の舞台から
回廊、砂漠の月光という架空世界にいつのまにか移動している。快感。
ただ、その移動の手順が微妙かな?スツール、路地裏の前に既に架空世界の片鱗が
入ってしまってるんでしばし混乱。イメージの変換にもう一歩気を使って欲しい。
759 名前:大木人 [] 投稿日:2005/04/07(木) 01:33:07 ID:oP+Fsj0u
皆さんお疲れ様です。
ゼッケンさん、ヒゲルドさんおめでとうございます。
今回は「by」でした。
審査員の皆様ありがとうございました。
最近の梁山泊への投稿は書きためた詩の中からテーマに合致したものを選んだり、テーマに摺り合わせたりすることが多くなってきました。
今回の作品もまさにそういった作品で、ムジナさんの「何かが足りない」という指摘は、そんな書き手の態度を見透かされたような気がしました。
最近は社会人生活が始まって心に落ち着きがなく、詩を創作する力や意欲が減退している気がします。
寝不足も良くありませんね・・・、最近は五時起きなのです。
お休みなさい。
760 名前:名前はいらない [] 投稿日:2005/04/07(木) 04:29:09 ID:4fVYRWOC
社会人一年生ですか。大木人さん、ガンガレ!
【得点】 6点
- おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:2点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
- P ◆WN8IybcvEA:2点
- 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点
浮遊代理店で八時に待っているよ
やあ、こんばんは
よく来てくれたね
ここはくらげが浮いているんだよ
・・・どうして笑っているの?
くらげが浮いている事が面白いの?
・・・そう?何を飲む?ビール?
マスター生ビール三つ
私が二つで彼が一つね あとてきとーに
ところでくらげの足は何本か知っている?
知らない?私も知らない
私が知らない事を君が知っていたら
私はきっと君を好きになってしまう
だから 知らない方が良いかもしれないね
あ、君の今食べている蛸足カルパッチョ
・・・どうして笑っているの?
吸い付く吸盤が面白いの?・・・可愛いね
そうそう蛸やイカやくらげは足が多いよね
イカやくらげの事はよく知らないけれど蛸の事なら私に任せて
何でも聞いてごらん
例えば 蛸の足は切ってもまた生えてくるんだよ
いつか行った美味しい寿司屋の水槽の中にはね
七本足や六本足の蛸がうようよと泳いで中には三本足の蛸もいて
三本足の蛸ともなれば泳ぎもしないで水槽の壁にもたれていたよ
可哀想に 今まであったものがなくなって悲しいんだろうね
・・・なんですって?
蛸は足を切られても死なないんなら良いじゃないかって?
ところがどっこいしょ
八本中、一本だけ切ってはいけない足があるのよ
その一本の足を切った途端に蛸は死んでしまうのよ
おかしいでしょう?
その一本さえ切らなければ蛸は一本足でも生きていけるのよ
それもおかしいでしょう?
マスター生ビール三つ
私が二つで彼が一つね もーこれがラストね
ん?
何なのその目は?教えてほしいの?
蛸でも無い板前でも無い君がそれを知ってどうなるの?
君が生きていくうえで蛸の切ってはいけない足を知ってどうなるの?
蛸の足を切るか切らないかで悩む一瞬が来るとでも言うの?
・・・どうして笑っているの?
私は真剣な話をしているのよ
・・・悲しいよ
いや謝らなくても良いの
ねえ 足の事を教えてあげるから
二人きりになれる所に行かない?
・・・どうして笑っているの?
私は真剣な話をしているのよ
90-91 名前:浮遊代理店で八時に待っているよ 投稿日:2005/03/28(月) 18:12:53 ID:TiwAsum7
【コメント】
141 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 02:29:30 ID:lB6T476J
>>90-92 浮遊代理店で八時に待っているよ
先ほど「軽さ」ということを言ったが、軽妙というのは、実は文体のワナなんだ。
重大なことを深刻で厳めしい表現で書いても、何かコケ脅しめいて、読者に十分には
伝わらないってことがあるように思う。ところが、軽妙というのは、軽い語り口で
読者を巧妙に誘い込んでいって、その中に重要なメッセージをさりげなく混ぜ込んで、
知らなうちに毒殺してしまう。「タコの足のうち切ってはいけない一本の足」が、
この詩ではフグ毒になっている。話としても面白いが、これが何かのメタファーととる
ことも可能。それが何のメタファーなのか、最後ませ明らかにされない。読者の数だけ
正解がある、というわけだ。
惜しいかな、話のまとめ方が、中途半端だった。だから、テトロドトキシンは、舌の
先で痺れているだけで、体の中まで回っていかない。今回は毒殺未遂というところで
終わってしまった。
153 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:10:27 ID:e7rjcHOz
3点 >90 :浮遊代理店で八時に待っているよ 1:2005/03/28(月) 18:12:53 ID:TiwAsum7
おもしろい! いつの間に笑っているのが男か女輪か分からなくなり、
いつのまに料理になってしまった様を思い浮かべた。
食われているのにオッ、うまい、と、噛み締める。よってるな。どこかにし泡せが泡だって、…ふぅ、よってるな。
739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:24:41 ID:SgZa/P9g
>90 浮遊代理店で八時に待っているよ
饒舌な一人芝居を読んでいるようで、楽しませていただきました。
764 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:2005/04/08(金) 01:04:03 ID:lccgd71w
失礼します。
「浮遊代理店で八時に待ってるよ」を書きました。
私は駱駝と夜が好きです。絵を描きたくなりました。
審査の方々、毎度お疲れ様&どうもです。
ななほしさん、言葉が酔っ払ってて楽しかった。
し泡せが泡立つって良いですね。
MUJINAさん、未遂でしたか。でも嬉し。
リーフレインさん、どうもです。
チャンプのゼッケンさん、準チャンプのヒゲルドさんおめでとーです。
【得点】 4点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:3点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
居酒屋こすぷれ亭
地球人α はカウンター席に座って飲み終わった水割りのグラスをぼうっ
と眺めていた氷が溶けてグラスの底に水ばかりが溜まってて腕をほどき
火星人β(マスター)は真っ赤な顔をして訳の分からない話を三半規管が
重力を感じることについてのじかんの流れをしきりに言い散らしまくるは
地球人α は自分の手足の場所を感知するのを忘れる淡い性衝動の蜜の
蜂にも似た見知らぬ未来からの無意識が過去を知覚できずに傘無くした
ヵ星人βノ顔ハ左右に伸び広がっタリ縮まったりの幻覚なのか尻軽キゃ、
地球人α「あ゛~~ 地球に帰りてぇなぁ糞ッ」
火星人β「……」
地球人α「地球に帰ってよぉ、俺の… 俺の… かわいい娘の
顔を生で拝みてヒッく 拝みてぇ~さあ糞ッ… ヒッ」
火星人β「……」
火星人β「……」
火星人β「……(微笑)」
93 名前:居酒屋こすぷれ亭 投稿日:2005/03/30(水) 02:50:56 ID:TDtBlxTC
【コメント】
739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:24:41 ID:SgZa/P9g
>93 居酒屋こすぷれ亭
SFみたいなんだけども、こすぷれ亭っていう名称からして、こすぷれなんだろうなあ。
ごくありがちな風景を火星人やαβ、文体による工夫で面白く描写してあります。
ただ、前半の爽快な地の文に比べて、会話がどうも力不足。。
飲んで消す……
フタマタ平気で つきあえる人
わたし 信じられない
なんて……
好き勝手な言われかただよ
そんなこと聞きたくもないって そぶりだね
別に……
はじめに一人だけ決める なんて
必要なことじゃない です
ソレ! ソレ!
フタマタできないとなると
一目惚れしか ゆるされないわけよ
自分……
一目惚れできそう もない
そんな天国みたいな 境地で恋に溺れる
いいなぁ……
さて寝るか あれ? もう寝てるのか?
ワケわかんなくなったコト 無い訳じゃない
でも結局 そっちの自分
失ってい……
94 名前:飲んで消す…… 投稿日:2005/03/30(水) 03:42:20 ID:k017Lqor
【コメント】
740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:25:28 ID:SgZa/P9g
>94 飲んで消す
フタマタかけて振られた男なんだろうか?
わけわかんないとこが酔っ払ってるって事なんだろうなあ。。。
755 名前:名前はいらない [] 投稿日:2005/04/05(火) 02:51:34 ID:OyEl9Gpi
飲んで消すを書きました。
葉土さん 感想ありがとう! でした。
解かんなかったですかぁ。
酔って消える記憶は、消したいほうの記憶じゃないって、ことを
書いた詩なんです。
赤鬼
ママがため息をつく
扉を閉めても叩かれ続けて
僕らを呼ぶ声がする
鬼ごっこももうおしまい
かくまってくれたおばちゃんの目が
ここに居続けられないことを示している
パパは狂ってしまった
夜になると
怒り狂う赤鬼
酒気を撒き散らして
僕らは搾取される村人
ママの顔に大きなあざ
サングラスをかけたのは
もちろんそれを隠すため
僕はママを守れなかった
パパは呪われた水を飲んでしまったから
鬼になっちゃったんだ
隠れても隠れても赤鬼はやってくる
次はどこに逃げようか
ママが小さくつぶやいた
僕にはサルもキジも犬も居ない
きび団子もない
どうやって鬼退治したらいいのかわからない
早く大人になりたかった
そうしたらひとりでも鬼退治が出来るのに
96 名前:赤鬼 投稿日:2005/03/30(水) 04:50:49 ID:bucmEjua
【コメント】
740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:25:28 ID:SgZa/P9g
>96 赤鬼
またまた、他人様の言葉を借りてきてしまうわけですが。
坂口安吾の「風と光と二十歳の私」(これは20歳ぐらいの自叙伝に近い作品)中で
”親はあっても子は育つ”って言葉があって、親ってなあしばしば子供にとって
邪魔なんだけど、(できが良くても、悪くても)それでも子は育っていくもんだって話で、
これは私の座右の銘だったりします。。
756 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:2005/04/05(火) 03:54:26 ID:0fR4RRQz
ゼッケンさん、ちゃんぷおめです。
審査員の皆様お疲れ様でした。
最近評ができなくて・・・読むのがやっとです~
日々酔っ払いの私ですが、酔っ払ってない詩を考えて
書いたのは「赤鬼」でした。
間に合わせるのが精一杯で推敲甘かったっす。
最近投稿してないのは間に合わないからです。
あ~時間が欲しぃ。。。
げろまみれる星に願いを
酒は飲まん。飲めないから。でも、あのこが「来てくださいよー」なんて言うし(2回も)、
もしかしたら? なんてさ、ひょっとして?! なんてね、
思ってついてったらやっぱこんなざまinSummerまざまざ知れる間柄の違い
昼間の好意は勘違いさせる行為 更衣室で脱いだ礼儀正しい親切心 ブラひもといっしょに見える夜の本心
さらす肢体上目づかいくねる媚態おれじゃないイタイ期待隣のあいつに熱心にうつあいづち
聞こえなくなった会話 余地もないホットラインで通話中 おれが映らない夢中な眼中 もうしょっちゅう
I hate you おれは甲虫 外骨格 外側ばかりで中身はふにゃふにゃ骨のねえやつ オエオエエアウ
声はりあげる夏アルコール成分とどこおる性分ひどくおこるプンプン酒くさいねおれ帰るわ
ヨッパライ追っ払いおっぱいおっぱい恋しい帰り道ひとり歩く今夜も損だよこんなの
デハイドロジネイス で、吐いたら自滅す 冷めていく体温 錯覚した悔恨 一掃したい いっそそうしたい
大統領になって押す核のボタンかくのかんたんじいこうい ひとり そのときふたりはGクリからみあう魂胆
オヤジの妄想きたないね吐きそう もう、そうしよう ゲロッパゲロゲロ アウ
こんちくしょうと肩にかけた背広を歩道にたたきつけ ゲ
携帯いれたままだったポケット あいやいやー
ぽけっと見上げた白鳥座
明日の朝は何て言おうか あのあといつまで飲んでたの?
しらじらしいし意気地もない
なに、おふたりさん、やった? やっちゃった?
うげぇぇ、かんべんしてくれベートーベン げろすぎ
もういいよ もういい 全国の少年少女の諸君 おやじにこそ翼を 白鳥座に昇る羽を
薄い胸板とたるんだ下腹に似合うくたびれた小さな羽根を ぺちぺち羽ばたいて往く星座
エックス線星で撮ったレントゲン写真はきみらに送ろう
あるかなしかの鎖骨に苦い髄液 たぶんこのあたり
と 心臓をナイフで刺してみる 乾いた砂がさららと流れる
ともだちひゃくにんできるかな
そういうことか。明日は会社を休みます。あとはよろしく。
97 名前:げろまみれる星に願いを 投稿日:2005/03/30(水) 13:11:42 ID:BAdhJHKg
【コメント】
142 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 10:51:12 ID:IJ+KhiUF
>>97 げろにまみれる星に願いを
詩を2つに分類するなら、①口唱詩、②黙読詩に分けられるだろう。和歌・連歌・
俳諧、明治・大正の近体詩までが韻律を旨とする①の流れとすれば、戦後詩から現代詩
は韻律が後退して、②の局面へと移行していると言えるんじゃないか(①と②の中間系
が古来からあるのも、もちろん否定し得ない)。私は谷川俊太郎や那珂太郎の言葉遊びの
詩を面白くも何ともない、と思っていたが、それは、①の詩と同列に扱ったことからくる誤解。
声に出して朗読するときの畳語のような滑舌の快感は否定すべくもない。
前置きが長くなったが、この詩の前半は、まさに韻律をめぐる言葉遊びが展開されていて、
①の口唱詩の要素が強い。それも、音のコードがめまぐるしく変化するから飽きない。
後半はイメージをめぐる言葉遊びで、②の性格が強くなる。その上、ああ勘違いの恋愛失敗談
がモチーフとして全体を貫いているという高度な構成になっている。下品なげろを
主題としているのは、ブルース的な音の効果を狙ったもの、というのは邪推だろうか。
5行目「オエオエアウ」、10行目「ゲロッパゲロッパアウ」あたりにそれが感じられる
んだけれども。「あいやー」は民謡の掛け声だね。
もっと歌や掛け声が聞こえてくるようにすれば、心地よさは増すと思うんだけれども、
どうだろう。
143 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 10:57:01 ID:IJ+KhiUF
上記、寸評 5行目
「①の詩と同列に扱った」→「②の詩と同列に扱った」に訂正
ミスが多くてゴメン。
158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16:00:31 ID:VUWzcKGp
1点 >97 「げろまみえる星に願いを」
軽快で言葉が冴えています。
163 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02:40:08 ID:FZspXvIx
[2点]
97 :げろまみれる星に願いを
げろまみれな(?)言葉の洪水 に見事に酔わされました。素敵。
167 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 06:40:13 ID:FZspXvIx
ほんとゴメンw これで最後の訂正
97 :げろまみれる星に願いを
これを[3点]に。心地よすぎてシビレました。たぶんこの手のタイプ
の詩(?)では最高峰に位置するほどの出来だと思うので。
168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18:23:34 ID:SgZa/P9g
3点
>>げろまみれる星に願いを
疾走感あふれる表現。
178 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I 投稿日:2005/04/04(月) 02:34:49 ID:jK5xWgRF
ども、チャンプです。
次のお題は「神経」でよろしくお願いします。
締め切りは4/11の23:59:59まで。
740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:25:28 ID:SgZa/P9g
>97げろまみれる星に願いを
いや、最後の”あとはよろしく”に笑いました。。実感こもってますね。
スピード感とユーモアのある駄洒落と連想の連なりが気持ちいいです。
ありがとうございました。。
749 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:2005/04/04(月) 20:17:08 ID:vRbQkJ7J
あらためまして、げろまみれる星に願いを を書きました。
事実として
この詩が出来上がったときに自分は救われたし、そのうえ
読んでくれた人たちも楽しんでくれたことが分かったから、
そういう内容の詰まったファクトにとっては
チャンプというのは数字のマジックであって問題じゃないっす、
なわきゃなく、
実際には
点数の紙一重の巡り合わせに、チャンプの確定放送があるまで、
目を血走らせつつ、激戦区のひとり選挙速報してました。
詩というより選対本部。
Pさんの順位入れ替えそして葉土さんからの大量得点獲得への流れは
ブッシュ対ゴア、ブッシュ対ケリーなみにやばい経緯で、
うひょー、あぶねえーってもうよく分かんないことも口走ってて。
まだドキドキしてますよ、ええ。
願わくば、いつか、すべての審査員の方々からこれイイと言ってもらえますように。
いい日でした。
【得点】 8点(チャンプ作品)
- おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点
- P ◆WN8IybcvEA:3点
- 葉土 ◆Rain/1Ex.w:3点
マカディア舐め
吸いとるつもりで舐めて 1/3ほど減りました
盗んだあなたのまくらの染み込んだゆめのしずく
吸いとるつもりで舐めて
子宮がさがります
とろりと
穏やかな夜の アルコール
心臓を蹴る音
たまに蛍光灯がぱちといいます
ゆるんだ壜の輪郭 天使柄のカレンダーは薄青く
なおも吸いとるつもりで舐めて 舐めて
99 名前:マカディア舐め 投稿日:2005/03/30(水) 19:34:34 ID:CuhX3TI7
【コメント】
154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01:12:49 ID:e7rjcHOz
1点 >99 :マカディア舐め :2005/03/30(水) 19:34:34 ID:CuhX3TI7
ゆったり、おんなの酒のみ? あなたと呼びかけるところが、女の強さ??
740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13:25:28 ID:SgZa/P9g
>99 マカディア舐め
何を舐めているんだろか。。。うーーむ。。エロを想像してしまう読者って。。
765 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:2005/04/08(金) 02:41:59 ID:WxFsXgeS
マカディア舐めを書きました。審査員の皆さん、ご苦労様でした。
チャンプ、準チャンプの方、おめでとうです。
全くお酒飲めないので、難しかったけど、
興味深い詩がたくさんあって、読んでて楽しかったです。
【得点】 1点
最終更新:2006年11月14日 23:15