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作品





ささやかなその両手につつまれて



娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく
ぼくはパウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口もと。
おおきな二つの翼。いつしかぼくはことばに出して絵をかいていた。
落書きにはもってこいの「優しい」絵だ。娘に言いきかせるようにしてぼくは
天使の絵をかく。どこに出してもおかしくないパウル・クレーの天使。
そして胸のまえで さりげなくかかげられた両方の手のひら。

ぼくはそこでクレヨンが止まった。天使がなにを大切そうに持っているのかが
わからなかったのだ。手のひらの間の微妙な距離にはじめて気付く。まっしろ
の透明な空間になにかが確かにあったのだ。妻は娘をだっこする。ぼくは妻を
だっこする。そしてぼくは誰かにだっこされる。だっこの陶酔感。

娘がぼくの天使の絵の上に 赤いクレヨンでおおきな円を何個もかいた。
天使の手のひらの間をはみだして 画用紙からもはみだして。

いつだったか ある評論家が「日本人はクレーが好きで困ったもんだ」
というようなことを言っていた。
おおきなお世話だ。


678 名前:ささやかなその両手につつまれて[sage] 投稿日:02/06/11 02:16 ID:???


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私はよく手を汚してしまう
赤いペンを持てば赤色に
青いペンを持てば青色に
絵の具と筆をもたせたら
いつのまにか
アートだ

彼は笑う
「どうしてそんなに汚れるんだい?」
そしていつも念入りに手を洗うのだ
ごしごしごしごし

彼の指は
マネキンだ
きっと私も
流されてしまうだろう

私の手は汚れている


682 名前:手[sage] 投稿日:02/06/11 06:56 ID:???


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手手が甲(ゼゼガコウ)



ゼゼガコウ
ゼゼガコウ

あれには
いつもはいくつかみえるもの
すくない
うごいて みえるものから
きこえてくる

ゼゼガコウ
ゼゼガコウ

おかしい
あれではないのか
へんだ へんだ

バァ

いくつかでてきた
いくつかあった
つかむものでなくなってた
あれだ あれだ



687 名前:手手が甲(ゼゼガコウ)[sage] 投稿日:02/06/11 13:27 ID:???


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その手を恋うる詩(うた)



その小さな手が自分の手を握る時の幸せ
そして襲ってくる切なさ
この小さな手は大きな安心感を持ち
それでいて儚く頼り無い

嗚呼 貴女の手はこんなにも優しく
こんなにも暖かく
そしてこんなにも恋しい
どうか願わくば
この小さな愛しい手をいつまでも離す事の無い様に


688 名前:その手を恋うる詩(うた)[age] 投稿日:02/06/11 20:26 ID:???


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触覚



手をつなぐと
伝わる
あなたの温もり
ああ、こんなにあったかいんだ

手をつないで
分かる
あなたの柔らかさ
ああ、こんなにやわらかいんだ

百の花束より
千の言葉より

一度の握手が
伝える豊饒なる
身体感覚

触覚が物質を超えて、言葉を超えて
ねえ
このまま握りしめていてはいけませんか


689 名前:触覚[sage] 投稿日:02/06/11 21:58 ID:???


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心の手



その手は何もかも掴むことが出来る
例えば貴方自身の夢も希望もそして心も
ふと見れば貴方は何もかも掴んでしまっていた
それなのにその憂いある顔

その手は何もかも戒めることが出来る
例えば他人の体も想いもそして命も
だけど決して貴方は手を出さなかった
求めることではないことを知っていたからだね

でも貴方はすでに掴み、戒めてしまった
掴むと言わず優しく包み
戒めると言わず淡く抱く

貴方は柔らかく私の手を抱く
体ではなく心を
心を含み想いも


690 名前:心の手[] 投稿日:02/06/11 21:59 ID:Yb5IR+u7


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Wind to blow from Martin



静かに静かに
最初の1本を弾く
道なき道を切開くベース音

その轍をたどるように
続くアルペジオ

堅くなった左手の指先は
もう、痛むことはない
ミディアムのストゥリングスは
今では恋人だ

ときおり混ぜる
ハンマリングやプリング・オフ
僕の手は
押える弦と弾く弦との狭間をさすらう

見えなくなるほど叩いた弦を
聞えなくなるほど引絞る
サビではテクはいらない
力一杯、叩くだけだ

この部屋全ての空気を音に変換するのだ

呼吸は、忘れていい
角のとれてゆくピックをいたわるのも後だ
豊かな音量をほこるドレッドノートの
コードストロークに集中する

風が吹いてくる
それは音を超えたところにある音だ
その幸せを
音楽と、呼ぶのだろう

最後に
6本の弦を下から軽くこすり上げて
僕は幸せをかみしめる
静かに消えてゆく
余韻の振動数を数えながら


691 名前:Wind to blow from Martin[] 投稿日:02/06/11 22:56 ID:KFqIHdZP


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手を振った

なんども
なんども


きみの手を
なんども
握った

ぼくの
手を振った


なんども
なんども

手を振った


697 名前:微熱くん ◆/504x/.Q [] 投稿日:02/06/13 00:46 ID:RktZGl5P


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最終更新:2006年09月09日 18:10