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作品





記念の詩(うた)



509 名前:記念の詩(うた) [] 投稿日:04/02/23(月) 22:03 ID:ECD2TbG8

僕が生まれた
世界が誕生した瞬間だ

奇跡
すごい奇跡

僕と世界は生き続いてゆく
僕が死ねば世界も死ぬ

奇跡
すごく奇跡

父や母は喜び
世界中の人間は僕を好きである

奇跡
なんという奇跡

晴れた日も曇った日も雨の日も
竜巻きも台風も雷も
恐慌も飢餓も戦争も
幸福も不幸も運命も
全部僕のおかげなのだ

奇跡
とてもじゃないが言葉では言表わせないほどに奇跡

さあ、世界よ 僕が存在している事を
この世界の創造主である僕を
認めたまえ




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街で



510 名前:街で 1/2 [] 投稿日:04/02/24(火) 05:15 ID:tskSUH8Y

ホームレスを支援する若者向け雑誌を買いに行く
歩道橋の向こうがいつもの販売地点
そこに雑誌を掲げ売る人がいるはず

階段を上がってすぐの所に
歩道橋と同化したような灰色の人が座っている
力なく

なぜこんな人通りの多いところで座っているのだろう
物乞いするでもなく
と一瞬思う

誰かに見つけてもらいたがっているようだ
と一瞬思う

これが街だ
これが仕組みなのだ
と強く思う

何もできずに通り過ぎる自分を意識する


511 名前:街で 2/2 [] 投稿日:04/02/24(火) 05:15 ID:tskSUH8Y

歩を進め
完璧ではない仕組みを支えるため
歩道橋を渡りきる
何よりひとりを支えるために

そして仕組みの手が
繊細に広がることを願って

力強い声の販売者は私の顔を覚えてくれていた
私にはない特技をこの人は持っている

力なく座る人の姿が強くなる



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光の糸



512 名前:光の糸 [sage] 投稿日:04/02/24(火) 14:07 ID:R3BxkEHS



光の糸を織り形作る
神は人へと
その仕事を引き継いだ

女神は糸を測り
女神は糸を紡ぎ
女神は糸を切る

人はそれを言葉へと変え
幾つもの物語を作り上げる
自らの命を織り続ける






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作詩



513 名前:作詩 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 12:44 ID:ujMUr8MF

ちょっと文字を書いて
ちょっと、考える。

ふぁ、あくびー




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陽炎稲妻水の月



515 名前:陽炎稲妻水の月 [] 投稿日:04/02/25(水) 15:10 ID:O6jadT7l
陽炎の向こうあなたが来て
発せられた言葉に知ってはいても稲妻が走り
落ち込んだ僕は夜までそこにボーっとして
池の水に浮かぶ月に石ころを投げ込んだ何度も

公園のベンチで待っていたら約束の五分後にあなたが来て
「私他に好きな人がいるからあなたとは付き合えない」と言い
八割がたオッケーだろうと思っていた僕はすっごいショックで
その場で友達に電話をし完敗宣言から次第に愚痴へと続き
気付けば夜になっていて知らぬ間に話はあなたへの負け惜しみとなり
手持ち無沙汰になっている携帯を持たない右手で
池にポチャリポチャリ小石を投げ込んだ
この時僕は道路を走る車を見ており
その池に月が映っていたか否かは定かではない
と言うか月がどうのは関係ない

嘘が出る
どうしたって嘘が出る
その嘘を見てあれやのこれやの
自己満足やら自己批判やら



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詩人



516 名前:詩人 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 17:39 ID:tJs5oaTT
世界の中心にて

私の周りには十字路
上空には四つの色の渦
言葉は私を支える地面
ただそれはひどくもろい
言葉を支えにしているのに
ただそれはひどくもろい
私の周りの十字路は
なんだかとても丈夫に見える
上空の色の渦は
なんだかとても美しく見える
言葉は私を支える地面
けどそれはひどくもろい



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風景



517 名前:風景 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 21:17 ID:zRkvkEmA
きとんきとんと踊り狂う桃色の舌を
まっすぐな棒の先に
しっかりとくくりつけて
横向きに風の吹く地平線に
旗のように突っ立てた

舌は ああ と言った

舌切り雀のわたしは
顔をしわくちゃにしかめ
黙って見上げていた

あれからというもの
玩具を取り上げられたのか
新しい玩具の使い方が不明なのか
わからないまま
干からびた舌のもとに立っている
(立ち去れないのなら
この風景を存在意義にするしかあるまい)

未だ悟らぬ
詩人たる凡夫として



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しじん の かたち



518 名前:しじん の かたち [sage] 投稿日:04/02/25(水) 21:31 ID:VixUjyRS

たりないことばが めくれあがり
ためていたことばが 開放される
気持ちいい 初夏の水門

新緑を映す 水路をあるこう
そこには 桜の花びらもふる
子どもは 漢字ドリルを開き
くすくす笑って“もんだい”を
詩にするだろう した

そよ風が 吹きぬけた

なんだろう この感じ

ずっと わすれられなかった
私が気持ちいい とおもうことを
ほかのだれかも おもってほしい
みずみずしい下草 うたいだす柳に
目をうばわれる 私のかたちを
しじん と名づけられたい とねがう前に





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ぼくって?



519 名前:ぼくって? [sage] 投稿日:04/02/25(水) 23:31 ID:YkGH+3YL
詩人であるという彼女は、言葉少ない
なにしろ肝心なことを言わない
ぼくの話を笑いながらよく聞いているわりに
返ってくる言葉は大して意味なかったりするからがっかりだ

その詩人であるという彼女は
話の内容に返事をしているのではなく
話された言葉に返事をしているらしい
話を聞けよ、と言うと
あまり必要ないよ 言葉があなたよ、と言う
意味わかんねえよ
あなたも言葉を聞いてる それと同じよ
おれは話を理解してるだろ
話も理解しているよ それよりも言葉があなたなのよ

ぜんぜんわかんねえよ、と思う
寒空の下、海の見えるデッキのベンチにふたり座っている
ここにはよく来る 見慣れた景色だ
ぼくはそんな見慣れた海を見ている
その詩人もおんなじ海を見ていた
短く声を掛け 気に入って最近よく聴いている曲を聴かせた
ヤバいね、これ! と叫び、詩人は楽しそうにぼくをハグする




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最終更新:2006年09月10日 23:47