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作品





ひかり222号



303 名前:ひかり222号 [] 投稿日:04/01/21(水) 03:43 ID:Z27s6Jbx
これは別に永遠の別れとか
そういう重たいものじゃないから
まさかね 自分が泣くとは思ってもみなかったけれど

ブレーキが解かれて重たい車輪が
ゴトリと動き出すと
最後の最後まで君が笑かすから
おどけてトカゲダンスなんかするから
だから僕は笑いながら
笑いながら逆を向いた

風花が咲いている
だからきっとこの風景はぼやけていて
それでいて無駄に明るく
僕のいる車内がやけに暗い
トンネルが絶妙の間で入ってきて
白黒の窓に僕を映したら
いつもよりより不細工な男がこっちを見ていた
居たたまれなくなってカーテンを閉めたら
はらりひらり
風花が窓を越えてまた咲いた

「もういいかい」って聞いてな
そしたらでっかい声で「まだだよ」って言うから
でも何度でも「もういいかい」って聞いてな
そのうちきっとあのトカゲダンスで
今度はおまえを笑かすから

カーテンを開けたらトンネルも終わって
対抗列車の轟音に
僕はちゃんとびっくりした




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寒い踊り



304 名前:寒い踊り1 [sage] 投稿日:04/01/21(水) 14:27 ID:giwTsDAg
ヤッホー 仕事が終わって
上司のバカにタバコを押し付け
鼻の穴にピーナツをつめて
窒息死させる夢を早く見ようと
家のドアをあけたとたんに

奇妙な踊りを僕は見る
紫基調のとても醜い服を着ながら
そのまんまでも醜いきみが
クネクネカクカク踊っているんだ

妙ちくりんなピコピコ曲を
聞きながら踊る君は
さいあくのリズムを刻みながら
腕をカクカク足をガクガク
震わせながらでとても醜い

ついにとうとう頭を抱えて
ウヒャウヒャウヒャと
髪の毛をむしる

305 名前:寒い踊り2 [sage] 投稿日:04/01/21(水) 14:28 ID:giwTsDAg
さてこうしようと僕は提案する
君がドイツのテクノを聞いているなら
ぼくはメキシコのプロレスラーになろう
そして足をひっかけて
フライングアタックで
僕の五十四キロの体重の
加速度を含めて計算すると
実に147キロの衝撃で
君をおしつぶす
勿論セックスなんかの
暗喩じゃあないよ

不平不満はいけないよ
きみはお洒落とかの努力もしないので
とてもがつくほど醜いんだから

ヤッホー 恋愛も冷めた
バカな君に足払いをかけて
ガムテープでしばりあげ
マイナス気温の青森県に
放置しておく夢を見よう

早く帰ろう
おうちに帰ろう
電車に乗って
あは うふ えへ



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人生の季語



306 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/01/22(木) 03:52 ID:+xVIzjML
  まだまだ寒い立春にティーンエィジマウスがソフトクリームをなめている
  ああ、春だなァ

314 名前:人生の季語 [] 投稿日:04/01/23(金) 03:00 ID:A/snbwAn
  >>306 詩の題名を書き忘れました。「人生の季語」が題名です



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都会の雪だるま



307 名前:都会の雪だるま [] 投稿日:04/01/22(木) 07:53 ID:1kHt2NHP
都会の雪だるまが
正午に
陽当たりのよい空き地で溶けはじめた

高層ビルの間でうす笑いを浮かべる雪だるまも
そのうち溶けて
しまうだろう

満員電車の雪だるまも
スクランブル交差点の雪だるまも
エレベーターの雪だるまも
オフィスの中の雪だるまも
みんな 消えていなくなる

ドロドロに溶けて
ひんやりした街はとても静かに
ネオンを灯して
水溜まりをたのし気に色どる





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清しこの夜



308 名前:清しこの夜 [] 投稿日:04/01/22(木) 08:55 ID:HrjBgPPm
クリスマスイルミネーションで着飾った街は
ちっともクリスマスじゃなかった
街はいつだってそうだ
俺に季節をくれたためしがない
睨みつける俺に街はダンマリ決め込む
路地裏にひっそり佇む古教会
そこには存在の消えかかる少女が一人
何かを祈る少女が一人
この街で一番暗くて
一番明るい場所
俺はここで聖夜を見つけた



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一休み。



309 名前:一休み。 [] 投稿日:04/01/22(木) 17:21 ID:sawXySpe
免許取りたての僕・・・。
免許あるなら運転できるなんて大間違いさ。
ほらみろ。帰りはひとりで運転して帰れなんて・・・。
あんまりだよ。
そりゃ。ね。
僕、ホラーと絶叫マシーン好きだって言わなかったけどさ。
それにしても・・・。
蛇行運転はやりすぎたかね。




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煤



310 名前:煤 [] 投稿日:04/01/22(木) 18:08 ID:Ad1hjDPw
炎が消えそうだ 
赤い揺らめきが時々激しく揺れる
煤を吐き出し
一瞬不安定に消えそうになる
僕はそれを見ている
空気の移動が起きて
火が消し飛ばされた
白い煙が立ち始める
白い煤が降り始める
煤が積もり 
僕はそれに一直線の足跡をつける
足跡にまた煤が積もり
火があった場所にも煤が積もり
煤が積もり
重みで固まり
それが月の光を反射し
銀色の地面は僕を銀色に染め上げる
僕は煤をすくって空に放り投げた
銀色がまた降りだした
ただ足跡しかない煤の原で
銀色にへこんだ足跡そこにまた煤が積もり





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ゆきのひ。



312 名前:ゆきのひ。1 [sage] 投稿日:04/01/23(金) 00:44 ID:fRvVW9Q0
そらを飛ぶ夢をみたら次の日ゆきが降った。

白い塊が ふわふわ ふわふわ と

視界を滑り降りてコンクリートに吸い込まれていった。

ふと、足元をみると

ゆきの結晶がひとつだけころりと

コンクリートの上に転がっていた。

それはもうずっとそこにいたかのようだった。

いや、ほんとにいたのかもしれない。

季節が変わり気温があがっても溶けず

雨が降っても流されず

ひとに踏まれても割れずに

もう何年もの間を。

313 名前:ゆきのひ。2 [sage] 投稿日:04/01/23(金) 00:44 ID:fRvVW9Q0
わたしは手袋を外し人差し指で触れてみた。

するとそれはとある旅人が

ぽろりと落としていったつぶやきであった。

わたしはその結晶のあまりの透明さにうっとりとなり

随分と色んなものを透かしては

その透明度を確かめて子供の様な表情を浮かべていただろう。

そしてわたしはその結晶を飲み込んだ。

周りのちくちくと尖ったところやその冷たさを感じながら

それは一気に喉を滑り降りて行った。

その結晶は体のどこかにひっかかってどうやら今もそのままみたい。



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最終更新:2006年09月10日 23:53