作成中です・・・
作品
永遠のNoah(ノア)
171 名前:永遠のNoah(ノア) [ ] 投稿日:03/12/23(火) 08:36 ID:mhqYN1Ac
例えば ふざけすぎた後で
ひとりになってしまった夜のように
第7日めと第8日めの境を縫って
ぼくの夜汽車が走り去っていく
天気予報は
今日も外れてしまった
ぼくは夢にみる 田舎の無人駅に腰をおろし
いちめんに冬枯れの田んぼがひろがって
あてもないままのっぽの方尖塔(オベリスク)がひとりそびえ立ち
彼方には小さな山々まで望まれて
空に解き放った大鴉の
帰還を待ちながら
それはそれでなかなかに贅沢な光景だと
空想する
舵取りの利かない船の栓が突然はずれて
濁流に飲まれまいと洗面台の縁にしがみつく一匹の蟻であった
せまり来る立方体の影のすべてが氷山ならば
それを避けうる手だては永久に見つからないのだった
オリーブの葉の薫りをありえない風の中に探し
明後日に流れてくるニュースばかりを気にして
まだ 走っていた
まだ 漂流していた
まだ まどろんでいた
【コメント】
【得点】 0点
二重の窓枠
173 名前:「二重の窓枠」1/2 [] 投稿日:03/12/25(木) 16:31 ID:EIDN82LI
とんとんと切れていく雲の間に雲があって
明日の日差しを勝手に先取りしている
窓のない病室なんて存在しないように思っていても
窓のない想像は存在して
ばらばらに構想された建築の真横からの風景
音が不規則な不協和音でカラスの声を消している
夜になると強い風がうなるので
その前にだれもが帰ろうとする
柵が・・・・・・いつも窓の外側になって
その役目を果たそうとしないどころか
彼を誘います・・・・・・その中途半端な低さを好奇心に変えて、も
彼らは今でも空間を知らず
地図を今でも別々に書きつづけるので
毎日1.6人の比率で10階より下から
胴のついた生首が落ちていく
この閉鎖された部屋は直射日光を浴びて暑くなり
いくらかの電気と水から成り立っているようだ
それゆえにあなた方がバターンの行進を繰り返さずにいるので
隠し事の重みなんて関係なく
時間が過ぎていく
174 名前:「二重の窓枠」1/2 [] 投稿日:03/12/25(木) 16:32 ID:EIDN82LI
申請された休日は特にすることもない
どちらかの腕に1個ずつ傷が増えていけば
そのとおりに月が沈んで交代する様子と同じ
風景画は日々動くことはしない
それゆえに枠に囲まれた日々はただ暇なだけの
、
……また、生首が落ちていきます
【コメント】
【得点】 0点
名無しさん@毎日が日曜日
175 名前:名無しさん@毎日が日曜日 [] 投稿日:03/12/27(土) 03:52 ID:4jBV2rv/
朝まで起きていよう 昼まで寝ていよう
夜までパジャマでいよう 休みだからね
布団に入ったまま テレビを観ていよう
下らない番組を観よう 休みくらいはね
何も考えずに ぼーっとしていよう
口は半開きでいよう 休みなんだからさあ
昨日も今日も明日も ずっとずっと休み
このままずっと 休みだったらいいなぁ
ラーメンでいいよ パスタでもいいよ
うどんでもいいよ 休みだからね
出前は取らないよ 外食なんてしないよ
インスタントでいいよ 休みくらいはね
誰とも会わないよ 約束もしないよ
約束する相手もいないよ 休みなんだからさあ
去年も今年も来年も ずっとずっと休み
このまま死ぬまで 休みだったらいいなぁ
いいだろう? 何もしないで
休みなんだから
いいだろう? 俺の人生
もう休みなんだから
【コメント】
【得点】 0点
だるい午後
176 名前:だるい午後Ⅰ [sage] 投稿日:03/12/27(土) 20:59 ID:VJJ5jsAe
午後って名の
かったるさを帯びながら
欠伸しながら
振りかぶれ
柵越しに畑でのんびりする猫に
煉瓦を投げつけて追い払う
無論、命中(あ)てられるようなら
砲丸投げで生きていけるが
そんなことで生きるくらいなら
こうして午後を過ごすことは
永遠にしやしないさ
実際、無能な26歳は
上司をメッタ刺しにして
くびをほうりなげて
フランス革命を起す夢を、
アンダー・スローで
ゆっくりと煙草を吸いながら
見ているんだ
火がハッパがついた瞬間に
やさしく すこやかに
死体に毒々しい花が
パンと咲くような感じに
精神医学的にも実に
平和的な解釈が
可能なもんですよ
177 名前:だるい午後Ⅱ [sage] 投稿日:03/12/27(土) 21:01 ID:VJJ5jsAe
それでも疑うというなら
そのうち、死体が起き上がって
やあ、お楽しみ頂けましたかと
どこかの芸人がマスクとメイクを
引き剥がすような感じの
どうでもいいオチも用意しているさ
こういう死体処理は
実際、石灰石をまぜこんで
コンクリートを作っちゃうことと
何ら変わりはないんだよ
じゃあ、そいつを使って
くそったれた
十年後に
どこかに何が建ってるかっていう
比喩はどうだろう?
どでかい秘密基地なんて
ムリだってわかった時点で
20年前に持ってた楽しみの
70パーセントは消えうせたんだ
から
コツコツと毎日
酒びたりを続けて
ビール瓶とワイン瓶を集めて
逆さにして埋めて
小さい綺麗な花壇を作ろう
土地がなければ
河原を不法耕作して
作ればいいさ
178 名前:だるい午後Ⅲ [sage] 投稿日:03/12/27(土) 21:03 ID:VJJ5jsAe
とても
楽しい、と確信するよ
猫がやってきた瞬間
用意していたレンガを
狙いをつけて
サイドスローで
投げつける
当たったら多分寝込むさ
多分
中毒になって
弱い弱い腹は
ゲロゲロの
ゲリピー
で、お楽しみいただけましたかと
猫にはいってる小さいひとが
血糊つきのマスクとメイクを
引き剥がす
【コメント】
【得点】 0点
休日
179 名前:休日 [sage] 投稿日:03/12/30(火) 01:13 ID:p4KiFbRO
旅の支度を
すっかり整え終えた
フライトの前日
あれもこれも
観てまわろうとする
好奇心も貪欲も
すぐに区別がつくように
出し入れが簡単なように
あれもこれもと
観てはまわらない
ゆとりも愉しみも
たくさんのものをもらってかえれるように
なにを失ってもかまわないように
整然と詰められた
なにもないスペース
【コメント】
【得点】 0点
冬の帰還
180 名前:冬の帰還 [sage] 投稿日:03/12/30(火) 10:39 ID:1LASHqnS
昨晩はずいぶんと雪が降ったらしく玄関の前にこんもりと雪が積もっていた
僕の軽自動車はまるで雪ウサギのように見えた
車の暖気をしながら朝食代わりにクラッカーをかじり
予め用意していたコーヒーを魔法瓶に入れると
僕は妻を迎え行くために空港へと出発した
早朝の出発にもかかわらず途中の幹線道路は渋滞していた
どの車も屋根やボンネットに雪を載せていて大寒波に襲われた人々が越冬避難をしているかのようだった
妻はこの冬の東京をどう思うのだろう
「寒いだろう」と僕が訊くと
「想像していたよりもね」と妻は答えるかもしれない
妻は助手席でコーヒーを飲みながら僕に親戚や猫の様子について尋ね
それから海外での長期滞在の話をするだろう
僕はそれに対する質問と相槌を交互に繰り返すのだ
「向うはどうだった?」
「そんなこと言うだけ野暮よ」
「ふぅん、ところでそのセーターはどこで買ったの?」
「直行便は無いからカナダを経由するの、そこで大抵の客は季節ってものを思い出すのね」
「向うが恋しい?」
「どうかしら、そんなことまだわかんないわよ」
もちろん今すぐに答えなくてもいいさ
僕らに急ぐ必要なんてどこにもありはしないんだ
久しぶりに日曜日らしい気分を思い出した僕が
ラジオの道路情報を聞きながらバナナ・ボートを口ずさんでいた時
11時05分着の国際便の機影はフロントガラスの中央に見えていた
【コメント】
【得点】 0点
恋人
181 名前:恋人 [] 投稿日:03/12/30(火) 16:45 ID:hpRqgPZT
せっかくの休みだし君に会いたいよ
連絡しないでと言われた訳じゃない
でも答えはもう知ってる
「忙しい」だろ?
どうやら君は冷めちゃったんだね
今日は
愛って何だろうとか考えながら
過ごすとするよ。
【コメント】
【得点】 0点
今日は休日
182 名前:今日は休日 [sage] 投稿日:03/12/30(火) 17:22 ID:aUyDQs+M
時計の針はとっくの昔に止まった
カレンダーはまだ20世紀だ
時を教えてくれるのは 太陽とうるさい小鳥達
しかめっ面の顔を撫でてくれる人は
食事の用意をしてくれる人は
今日が休日かどうかを教えてくれる人は
冷えた体を抱きしめてくれる人は
時計の針が止まるよりも 古いカレンダーが示す日よりも
先に 消えてった
今日は久しぶりに外に出ようか
そう思いながら 天井を見上げ
煙草に火をつけた
ついでに新しい時計も
ついでに新しいカレンダーも
ついでにあの人も
探しにいこうか
煙草が顔に落ちる
ガバっと起き上がり テレビをつける
やっぱり 今日は休日らしい
外は斜めの点線が休むまもなく続いている
【コメント】
【得点】 0点
最終更新:2006年09月11日 00:04