アットウィキロゴ
作成中です・・・

ページ:1 2 3

作品





マックス・ボルナレーフ



25 名前:マックス・ポルナレーフ [sage] 投稿日:03/09/03(水) 07:53 ID:wpUDv3R5    New!!
そうですね。
貴方のお肉を、はむりはむりと はむりたいのですわ。
貴方と一つになりたいの。
あたしだけの貴方。

赤い夕焼け、落ちました。
赤い果実を、いただきます。

ゆっくりと流れる鈍器は、後頭部を見事に直撃。
ああ、この香りがたまらない。
貴方の匂い、匂い、匂い。そして、はむり。
とても不味く、喰えたものじゃないわ。むしゃむしゃ。

一緒よ、いつも、いつでも、一緒に、どこに、どこへでも、一緒ね、これからも、いまも、一緒、かな。だよね。

涙がでました。
悲しい訳なんか、無いのに。

死後硬直が始まった貴方の指先に、
ゆっくりと陰部をあてがって、腰を下ろす。

ねえこっちを向いて、あたしを見てよ。
ねえ好きだと言って、あたしを撫でて。

そのまま絶頂、カタルシス、クライマックス。
それでも涙は止まらない。けして涙は止まらない。




【コメント】



【得点】 0点





愛



26 名前:愛 [] 投稿日:03/09/03(水) 18:44 ID:abUBu/1u    New!!
個人的な感情なのに社会的に多用され
そのわりには理屈がすっぽ抜けている
定義がないから古びず褪せず
使う人間の都合によって変形し
本質を隠す言い訳にうってつけの免罪符となる
虐待も公金横領も殺人も
愛
といわれれば
納得が理解を追い越してくるじゃないか

なにかを守る衝動
なにかを所持しようとする欲望と執着
特定あるいは不特定の対象に向かうこのような反射と感情を
愛とよぶなら
この言葉はきっとやけくそな発明品なのだ
あらゆることがらと矛盾なく並び立つ
千差万別の概念を総称するための

捕鯨禁止を訴えながら戦争に賛成するのも
ひとつの愛の形かもしれない そいつにしてみたら

せっかくだから おれも愛を使ってみよう
よくわからないしろものだが
わからないものほど美しいからな





【コメント】



【得点】 0点





虚夜逢夜



28 名前:虚夜逢夜 [] 投稿日:03/09/03(水) 20:36 ID:cufXsUUn    New!!
生きようとは思わない
でも 死にたくないから
煙草 吹かしたまま
ふわり ふわり 浮かんでる
青みがかった雲の上で
虚ろ 満たされないまま
悲しい歌 口ずさむと
もっと もっと 悲しくて
何時の間にか 
誰か 抱き締められたくて
一夜 一夜だけでも良いから
愛を 愛を 求めてる
煙の向こう側で
本当の心 転がったまま
消えない傷 ハッカが沁みる
愛なんて知らない
知っていても忘れてる
今日も誰かの胸に抱かれ
過ごす一夜 赤い月
「わたし」の瞳が
「私」を見つめる



【コメント】



【得点】 0点





完璧な日



29 名前:完璧な日 1/2 [sage] 投稿日:03/09/04(木) 16:19 ID:m+IVHSMU    New!!
  根岸の病院へいたるだらだら坂を
  両手に大きな熊の縫いぐるみを抱えて降りてくる人
  あの人を僕は以前にも見た
  同じ熊を抱えていたのだ

  骨のないからだはべったりと
  肌にもたれかかっている
  黒い球の瞳はぶらぶらと地面を眺めている

  前は京急デパートのエレベータだったか
  十一階から垂直に降下してゆく
  ガラス張りの壁から遠くを眺めていたのも
  その瞳だったはずだ
  そのときは夕日に映ってオレンジ色をしていたかもしれない

  彼は今日も同じ瞳
  けばだった背中をしっかりと抱えられ
  その人と視線を合わせることなく
  もくもくと坂を降りてゆく


30 名前:完璧な日 2/2 [sage] 投稿日:03/09/04(木) 16:20 ID:m+IVHSMU    New!!

  ――こんにちは
    今日、ここで声をかけなかったら
    二度と逢えないかもしれないから
    どうしても話がしたかった

  ――じゃあ君の話を聞かせてよ
    あなたの物語を聞かせてよ

  ポケットの中に折り畳まれて
  柔らかいこころが入っている
  強いこころのようにかさ張らず
  チョコレートのように熱で溶け出して
  服を汚して 服を透かして
  私に寄り添う
  だから私は強くないものが少し愛しい

  ――ところで今日は何の用
    膀胱炎の父のお見舞いに




【コメント】



【得点】 0点





宵闇



31 名前:宵闇 [sage] 投稿日:03/09/05(金) 04:39 ID:pv7ayuNc    New!!

彼女が降り立ったその山の
麓に吸い込まれるように導かれ
指差した先に見えたものは
漸次的に周りの風景へと取り込まれてゆく
その喘ぎがある種の光を機とし
向こう側で見えたものと重なって
晴れた細やかな情動を伴うと 
やがていとおしく思うようになる
その感情に不意を感じて
その不意すらもいとおしく思って
やがては見えているものすべてが
いとおしくなってゆく
それをただ見ているだけのあなたも
きっとそのままを
いとおしく思っていることでしょう
どうかそっとしてあげてください
誰かがそれに
気づいてしまうまで




【コメント】



【得点】 0点





詩人に関する二つの定理



32 名前:詩人に関する二つの定理 [] 投稿日:03/09/05(金) 12:25 ID:bRlgPXvQ    New!!
一、詩人は最低である

詩人の意とすることは遠大なる自己満足である。
いかなる体験に寄ろうとも、いざ創作となれば途端に他人の意向を寄せ付けず、
自らの思うところについて話題を問わず時間を問わず貧り漁る様は、
まさに浮浪者のそれである。

おおよそ、世に名文、名詩と呼ばれるものも、いかほどに自己を想念の奴隷としたかの証明でしかない。
つまり感動は、最も作者の意図から離れた物である。

純なる詩人を他から見るに、自己完結という殻に安住する彼等に、どれだけの価値があろう。

よって、詩人は最低である。


二、詩人は最高である

詩人はすべてに愛を感じる。
だから詩人としての僕が好きだ。



【コメント】



【得点】 0点





君が大好き



33 名前:君が大好き。 [sage] 投稿日:03/09/05(金) 14:12 ID:5G9mbzNj    New!!
君が大好き。

もの凄く好きなんだよ愛してるんだよ
君をずっとそばに置いておきたいほどに
君のその唇とか指とか足とかを始終愛していたいほどに
ずっと抱いておきたいずっと口付けしていたい
君が他の人と話しているとき僕がどんな気持ちか分かるかな
その人を思いきり突き飛ばしてそいつの舌にナイフを当てて思いきり引きたいほどに
嫌なんだよ君と誰かが接点を持っているのが
辛くて辛くていっそのこと高いところから身を投げたいくらいに
好きなんだよ分かってるの?
君の手足を引きちぎって目を潰して暗い箱に閉じ込めたら君は僕のことだけを見てくれるのかな
でも手足が無いと色々不自由だよね
大丈夫食事は僕が口移しであげるし他の事だって僕が全部するよ好きだから好き大好き
大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してr


息切れしている僕を見て君一言

「ば ぁ か

す き だよ」

わらうからからぼくはきみのことがすき



【コメント】



【得点】 0点





心のまんなか



34 名前:心のまんなか [sage] 投稿日:03/09/05(金) 18:17 ID:VRyszJe/    New!!
3歩先に歩く君の後姿 いつも見ていたはずなのに
いつからか目をそらして空を見ていたよ
こんなに空が青く見えるのは君のせいなのかな
君が止まる 僕がぶつかる ただそれだけなのに
僕の胸をきつく絞めていく 愛が占められていく
大切なものが 何なのか 僕が捜し求めてて
君が手のひらの光るものくれた それが答えだったのかな
君も僕もいつか大人になる この道を歩いてく
その前に約束しようきっとまた出会えるよね
ふたりで歩いたこの道が ずっとずっと消えぬように
焼き付けよう 守り続けよう この心のまんなかに
きっと明日は素敵だから 歩き出そう 手をギュッとつなごう
いつか僕は言えるから「君が好きだ」と



【コメント】



【得点】 0点





科学者



35 名前:科学者 [] 投稿日:03/09/05(金) 21:54 ID:ETMZL2bV    New!!
沈黙の羊たちは、ボーダー・コリーの手によって単純な悲鳴をあげたのである。
その瞬間、世界中の科学者たちは、試験管に硫酸を流し込み、世界を壊す爆弾の研究は放棄されたも同然となった。
仕事の無くなった科学者たちは、仕方なく、部屋を飛び出した。
緑の犬のペニスを触る娼婦らを殺害し、教祖となった者もいれば、
アイドル歌手と結婚し、幸せな家庭を築く者もいる。
しかしただ、一人だけ。一人だけ。彼だけは。猫背で、腕が異樣に長く、
赤子を抱えるているように腹だけ重いあの男には。
アイツは愛を嫌って、プロレスラーになった。

アイツは、部屋を出た後、ヘルスへ通い、
調子に乗っていたところ、
43回目の帰り道、中坊による親父狩りに逢った。
「ボーダー・コリーめ!!!愛なんてやっぱり芝生に蒔いた種の模型なんだ!!!」
そう叫んでも、身包み剥がされた彼はしばらくすると赤面し、
交番に駆け込んだ。
しかし、交番には人が居なかった。
「やっぱりな!皆で俺を否定しやがって!」
そう叫び、白目を剥いた彼の眼球は、それ以来動かない。
ハートのジゲンバクダンがバクハツしました。
ハートのジゲンバクダンがバクハツしました。
ハートのジゲンバクダンがバクハツしました。
取り調べ室でひたすら喋る。



36 名前:科学者 [] 投稿日:03/09/05(金) 21:56 ID:ETMZL2bV    New!!
仕方なく、釈放された彼は、プロレスラーになった。
白目を剥いたまま。
きっと
今も無人島で観客のいないプロレスをしているんだろう。



もちろん有刺鉄線デスマッチ。


街では、科学者だった皆ももう年寄りで、
孤島へ渡る船を捜し始めた。
しかし全ての船は彼によって動かなってしまったのである。
得意げな彼に、一人の若者が言った。



37 名前:科学者 [] 投稿日:03/09/05(金) 21:57 ID:ETMZL2bV    New!!
「あの人、キチガイだよねー」

衝撃。
「ぬぬ!ボーダー・コリーによる愛に対する侮辱を知らない若者め!」
「プロレスを見に来い!」
「泳いで渡るのだ!」
「島についた時、お前の体に染み込んだ海水こそが最初で最後のお前自身の愛となるだろう!」

彼はそう電子メールを送り、
やがて昔の科学者たちは彼を羨ましがり始めた。

しかし彼は二年後、ティラノサウルスとのデスマッチによって敢え無くこの世を去った。
若者は見に行かなかった。




羊たちはあれ以来、ずっと黙ったままである。






【コメント】



【得点】 0点




ページ:1 2 3


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年10月05日 23:52