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作品





熱を感じる日



397 名前:熱を感じる日 [] 投稿日:03/07/18(金) 23:13 ID:2ybn1Y04
看板が赤かった
不具合
足のところのしわが
いつになく
水滴のような
いつもの違和感
その看板のななめ前のおじさんが工事のおじさんが
占ってる
なにか子供が帰ってくる時間になるといつも思い出すようだ
上と空とまゆあたりの水
また草の名前を覚えてるいわゆる芭蕉の水
沸騰してんのかなあ



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速過ぎた夏に



398 名前:速過ぎた夏に (1) [sage] 投稿日:03/07/18(金) 23:37 ID:n6H59qND

 ・誤作動その1「操作することなしにスイッチがつく」

  おかしな光景がそこにあることを 気にも留めないようにして
  彼がそこに居座る様子を想像するより先に仕掛けた
  外は流れの速い道路ばかりで夜になっても眠れないのは
  誰のせいでもないが誰かのせいにするためなので

   コンセント前に1つだけ残った……残された彼の前で
   四方八方から声のない波が飛んでくるのを期待して
   「緩やかな夏の終焉へようこそ」と呟いてみれば
   きっと意識も幕を閉じてもう一度今日が始まるのでしょう

 ・誤作動その2「残っていた燃料に再び着火する」

  メモを残した彼女の筆跡よりも密になった部屋が1つ2つ3つ
  誰かの移動の痕さえすぐに見えなくなるような道の外
  変質することだけは歩くよりも簡単にできるらしいので
  空間は常に原子によって埋め尽くされ歩く隙間もない

   無理やり引き剥がされたスイッチの哀しさを表現して
   彼女は僕にいつも言葉を投げかけないでいるように
   どんな夢を見ても ただ起きてしまえば同じことだと言えば
   もう結論は既についていると答えたのでしょう

399 名前:速過ぎた夏に (2) [sage] 投稿日:03/07/18(金) 23:39 ID:n6H59qND

 ・誤作動その3「過熱の炎は周囲に拡がる」

  灰色を基調に周りを囲んだ同質の風景の中で
  彼だけが色を変えつつ 走り去ることを望むとしても
  彼を包む全ての空気ではない物体が揃って同調し
  夏も加速して終焉へと向かうというのです

   気づいた時 それが眠りの時であるように
   それが少しずつ変質し どれも動かなくなるとしても
   幻の炎は質量もなく高速で飛んでいくだけの
   ささやかな球が少しずつ僕の身体を貫いていくのです

 ・結果 「            」

その速過ぎた夏が眠りにつくはずだった彼とトラックを罠に陥れ
彼の身体と共に周囲を焦がし続ける そのままで
ずぶずぶと色をつけられる僕の周りも今はただの夏ですから
ただ熱に襲われるような感覚が 彼との同質の眠りを呼ぶので

その速過ぎた夏に 青空だけが無数の槍をもって突き刺し
ただ熱に襲われる僕を彼と罠に陥れるのでしょう

(その速過ぎた夏に
{速過ぎた夏に
[ぎた夏に
                 〈夏に
                 《n e》
て〉
われて]
熱に襲われて}
                                   夏の終焉へようこそ)



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八月の斜陽



400 名前:八月の斜陽 [] 投稿日:03/07/19(土) 18:14 ID:t96fLxMl
八月の斜陽を数える

幾度となく海に沈み、山々を燃やすあの陽は
いつまでもその海に体温を失うことなく
永劫する日々をただ高らかに詠う

何処に陽は帰るか?

焼ける大地に平伏する空気が
上昇気流を捧げ、平淡なる日々を昇華する
そこに彼のの喜びを見出すことなく
ただ回帰する分子が、この空を燃やし、海をたぎらせるのだろう

そして彼が海に帰り、山を燃やす時
地平の先のいまだ見ぬ国が
朝焼けの、神々しい熱気にまた平淡なる日々を捧げるのか

新しい空気が生まれる夜に
僕らはいまだ見ぬ朝陽を夢見ることなく
先刻の斜陽をただ思い返すばかり

八月の斜陽が思い返す
その果てない記憶の輪廻は
木々と海水の悲鳴にも似て



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鍾乳洞



402 名前:鍾乳洞 1/2 [] 投稿日:03/07/19(土) 22:10 ID:jYWFo1YX
髪は熱に歪むビニルテグス 
遠いスピーカーの電音
見えない肩で知る
消えていく塩素粒
抱えた膝から
足型になる気温の汗
驚くほど広がったとしても
薄情な全ては私と無関係

見下ろす鍾乳洞
冷気に引き込まれて
白い重蓋を指で削れば
変質した埃の臭い
マーブルの氷に張り付き
氷点下の寸前で生き返った

403 名前:鍾乳洞 2/2 [] 投稿日:03/07/19(土) 22:11 ID:jYWFo1YX
赤々と腫れて燃える
線香花火の先
西瓜みたい
着いて来ているのを
最初から気付いてたけど
目的を聞きたくは無かった
睨み睨まれ
熱に溶けていく
崩れはじめる鍾乳洞
太陽と熱気が吹き込み
既にない薄情なものたち

私は戻る前に更に奥にある氷洞
不安気に燃ている赤い花火を入れた

笛の音で第三のコース
白いキャップに焼けた髪
塩素は憎らしい程喜んでいる
私は氷と花火を同時に蹴って
決して泣かないと決めて飛び込んだ



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まばたき



404 名前:まばたき [] 投稿日:03/07/19(土) 23:06 ID:qNMGtzkL
つめたさに軽くなって
ゆれるふとんを
ぼんやりとたたいたりしていた

その手が熱くなったとき
体のおくの方から
押し倒されそうになって
ふらっとゆらいだ

すこしだけ言葉がもれて
息でかき消されて
そのときはじめて
くちびると言葉は 重ならないって
感じたよ

だから 生きてる って動く
くちびるがふるえた
声が部屋のかどから
めらめらと体温を照らした
まぶしくて
さけんでるみたいで

はじめて動いたような 体を
汗がやさしくふちどるから


強がりはみんな
けむりになって消えたよ




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ここは天国



405 名前: ここは天国 1 [] 投稿日:03/07/19(土) 23:16 ID:Khg79shB

いらっしゃいませ いらっしゃいませ
しっぽがあっても いらっしゃいませ いらっしゃいませ

未来はありません お先真っ暗
未来はありません 未来はないけど ここは天国

宵闇せまれば 闘う光のきらきら輝く 地上の星
憂さを忘れる 白熱が深夜も深夜 夜明けまで
この世の闇を追い払う

いらっしゃいませ いらっしゃいませ
耳などぴくぴくならさらずに デンと構えてどうぞごゆるり

酒しかありません サラダもありません 
酒しかありません 贅沢するならどうぞ ドンペリ

ありがとうございます ありがとうございます
大特価一本5万円 ありがとうごさいます レジの音が
まるで天国の入城マーチ 響きます 
ありがとうごさいます ありがとうごさいます


406 名前: ここは天国 2 [] 投稿日:03/07/19(土) 23:18 ID:Khg79shB

男でごさいます 仕事に生きてる男でごさいます
ありがとうごさます
女房もこども 喜びます ありがとうごさます

お疲れなら甘いフルーツ 薬はありません
ビタミンならオレンジ盛り合わせ
レモンの黄色で 疲れも消えます

お帰りですか ずいぶんお早いお帰りで
新婚さまは お熱いことで
ありがとうごさいます ありがとうごさいます
レジがチーンと鳴って チークタイムのボクシング
見ないでお帰り ご帰還です


407 名前: ここは天国 3 [] 投稿日:03/07/19(土) 23:20 ID:Khg79shB

ありがとうごさいます ありがとうごさいます
ありがとうごさいましたぁぁぁ 


いらっしゃいませ いらっしゃいませ
ずっと奥まで いらっしゃいませ いらっしゃいませ

未来はありません お先真っ暗
未来はありません 未来はないけど ここは天国


ありがとうごさいます ありがとうごさいます
ありがとうごさいましたぁぁぁ 


いらっしゃいませ いらっしゃいませ
ずっと奥まで いらっしゃいませ いらっしゃいませ




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ふたたびボワン



408 名前:ふたたびボワン(1) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:26 ID:0MVOleIc
(1)

初めてボワンを感じたときは
きっとマリちゃん泣いたとき
ぼくがいなくなったらさみしいって
玄関ホールで電話機といっしょに
ワンワンワンワン泣いていたっけ

ボワンって
なんつーの?
胸のへんからちいさな炎
あがるみたいに
のぼせるみたいに
マリちゃんかわいい
すきだでもなにしていいかわからない

マリちゃんいうには
ぼくのことも 勝田くんのことも
どっちも同じくらいすき
ぼくは男らしく身をひいたよ
次の幼稚園へテンニュウするのが楽しみで
振り返らずに ぼくは引っ越した

(2)

そのあとボワンを感じたときは
ミヤちゃん好きだと決めたとき
バレー少女で男まさりで
誰もその可愛さに気づいてないから
うってつけな感じで想い人に決定したっけ

409 名前:ふたたびボワン(2) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:28 ID:0MVOleIc

ボワンって
なんつーの?
現実の風景に
幻想まじって
俺の部屋にも花咲き乱れて
ミヤちゃん可愛い
好きだデートして向かいあってポテトとか食べたい

だけど結局
話しかけることもできず
想い出として写真に封じ込めてしまった
俺なんかじゃダメだたんだよね
君のかけがえない青春の相手は

ミヤちゃんに打ち明けるかわりに
デブの悪友ナカムラに
ミヤちゃん好きだと打ち明けて
それだけで満足できちゃった

四年後の 同窓会に出たときに
ソエダの彼女
と呼ばれていた
ミヤちゃんは綺麗な女になってて
やっぱり俺じゃ ダメなのだった

ほっとした


410 名前:ふたたびボワン(3) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:29 ID:0MVOleIc
あのとき
修学旅行のバスのなかで
ミヤちゃんは俺の隣に座ってきた
女子連中が後ろで
意味深な優しいヒソヒソ笑いを立てていたのは
後から知ったんだけど
ミヤちゃんは俺のことが好きで
ミヤちゃんは俺の気持ちも知っていたから

俺がナカムラに打ち明けた気持ちは
ナカムラからクラス全員に伝播して
ミヤちゃんを喜ばせることになったんだってさ

それでも
あのとき何もいえなくてよかった
ミヤちゃんはソエダの彼女になるべきだった
俺なんかじゃダメだ
ソエダでよかった

(3)

ポップコーンを空に放り投げて
小さな口でキャッチしようとしても
風で軽々流れるし
不器用な俺 額で受けた

411 名前:ふたたびボワン(4) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:31 ID:0MVOleIc

(4)


ふたたびボワンを感じたときが
今このときだったりするんだな
ちょっといいとは思っていたけど
特別いいよと感じてしまった
キエちゃん君には運命感じる

ふたたびボワン ふたたびボワン
てか慣れないんだけど なんつーの?
この先何度経験しても きっと慣れないこの気持ち
愛とか 恋とか 安っぽい言葉じゃなくて
そのまま熱量 たぎる気持ち
キエちゃんがいるっていう そのことだけで
俺の世界1万ルクス アップだ ラララララ

でも俺なんかじゃダメだ
キエちゃん幸せにしてやれるのは
別の男だ 俺なんかじゃダメだ

で も 俺 は お 前 じ ゃ な い と ダ メ だ

行く宛もないデートに誘ったよ
車に乗って 火の山まで行こう
断られたって 諦めないぜ
流星のサドルに跨って あの太陽へ突っ込もう

412 名前:ふたたびボワン(5) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:31 ID:0MVOleIc

もはやボワンじゃない ドッカーンだ
俺が笑うからお前も笑え
なるほど俺は一時の熱に浮かされているのかもしれない
それでも大マジなんだからアレだ叫ぶしかないじゃないか

これが心の熱だ
これが心の熱なんだ

未来なんてどっか吹っ飛んで行っちまえ
今バンザイ
今バンザイ

明日キエちゃんに振られても

今バンザイ




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一通



413 名前:一通 [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:54 ID:ThCH1+et
あつい、
風を受けたわたしは
かすかに、かすかにきみを見た
ふくらんだ胸
長いあし
ぷうるの端で
てらてらと光る太陽をながめた
境のない空の色は
とても、とてもとおい
きみの声とわたしの声は
かさなり、まざり、とけて
ふいにわたしをきみはを見て
わたしのかおをまじ、とみつめて
わたしのあつい
ほてった頬をなぐさめたように、
すこし笑った
すこし、すこし笑った



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そしてはじまりへ



414 名前:そしてはじまりへ(1) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:59 ID:oxD9DI3A
すべては夢だった
そんな漫画じみた定番の結末なんていらない
ここで発生したこと それらに嘘はない
だから怖がったり恐れたりして 逃げなくてもいい
自信をもって この記憶が浸された写真をアルバムへと挟む

まだお話を続けていたい
本当はこんなことをしたくない
だって この行為は 終わりを意味することでしかないから
けれども これしか残された手段はない そんな気がして
無理にこれ以上前へ進めようとしても 逆効果になりそうで
あなたの反応はだいたい予想がつくから
既にそんなことまで知ってしまっているのに

今の俺じゃダメなんだ ごめん
あなたに想いを伝えられない
あなたには会えない
単に度胸がないだけ だと思う
若さゆえ だとも思う
何とも具体性に欠ける理由だね あなたは理解できないかもね
でもさ どうせ理由なんて何の役にも立たないから 立派な理由があったって奇跡はおこらないから
どうだっていいんだよ

415 名前:そしてはじまりへ(2) [sage] 投稿日:03/07/19(土) 23:59 ID:oxD9DI3A

俺はあなたへ
何よりも俺自身に告げるよ ケジメをつけたいんだ
さようなら
さよなら
って

いつかまたどこかで あなたに会えたらいいけどな
ゾッとするほど欲張りなんだよね 俺ってさ とっても未練がましいよ
けどさ 絶対にもう一度 会いたいな
会ってお話をしてみたいな まだ言葉でしか知らないんだもの
あなたのことを。

そのときは
きっと
いいことが
おきますように

どうしてだかわからないけれど 赤ちゃんに退化して泣きじゃくりたい
別にそういう気分でもないけどね
俺は酔ってないよ
吐き気なんてしない
喉なんて熱くない



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最終更新:2006年10月17日 10:12