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作品
守人
464 名前:守人 [] 投稿日:03/05/11(日) 04:00 ID:ZB+V2J4p
苔生す墓の守人なれど
墓を訪る人は無し
蝶舞い風吹き花ゆれて
佇む無機物 所在無し
永久の動力(いのち)と出されぬ命令(さだめ)
今日も今日とて花を供う
時は流れて国滅し
墓の主も誰知る人ぞ
物見遊山に訪る人に
守人は命令を実行す
朽ちた手足に錆びた砲
時の流れは残酷に
火力の違いを見せ付ける
手足もがれて声も出ず
残る動力は谷底へ
墓は荒らされ人は去り
蝶舞い風吹き花ゆれる
動くもの無きこの墓地で
残る手足は苔生しる
墓と一緒に苔生しる
名も無き墓標と苔生しる
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【得点】 0点
創られた嘘の塊
465 名前:創られた嘘の塊 [] 投稿日:03/05/11(日) 11:37 ID:bthQddJP
目覚ましが響く 規則正しく起きれるのは
油が足りない 指してくれ 音声センサーに反応する君も
安眠ビジョンは 昨日も古い空の匂い
あの日のデータは もうごみ箱に入れたのになぁ
ワックスのつけすぎで 頭部のバリアー指数も右下がり
小型ライブカメラ ズーム機能は皆無に近い
古くなったボディーの変更は この世界は承っていないってさ
これじゃあ あれと 同じじゃないか
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【得点】 0点
ロボット
466 名前:ロボット [] 投稿日:03/05/11(日) 15:04 ID:F6zY1C+j
人間 機械 制御
未来 鉄腕 感情
戦争 地球 宇宙
破壊 殺戮 炎上
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【得点】 0点
ろぼっとくんとあたし
468 名前:ろぼっとくんとあたし 1 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 16:05 ID:2f36zsnj
ろぼっとくん
ろぼっとくん
どこにいくの
ろぼっとくん
ろぼっとくん
どこにもいけないのに
ろぼっとくん
ろぼっとくん
いらないのに
ろぼっとくん
ろぼっとくん
きみはいらないのに
469 名前:ろぼっとくんとあたし 2 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 16:08 ID:2f36zsnj
ろぼっとくんはいらないんだよ
みんないってたよ
ろぼっとくんはいらないんだよ
みんなしってたよ
ろぼっとのくせになんでこのまちにいるの
ろぼっとのくせになんでいうこときかないの
できそこないってみんないってる
できそこないってみんなしってる
いらない きえて しまえ
470 名前:ろぼっとくんとあたし 3 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 16:13 ID:2f36zsnj
あたしまずねじをはずしたわ
それからうでのかんせつみたいなところこわしたの
あしもこわしたよ
いらないいらないってさけびながら
ないてたよ
でもしらないよ
こなごなにしてすてちゃった
ろぼっとくんこわしちゃった
だっていらなかったんだもん
要らないから壊したの
でもなんでかな?
今になって思い出すの
あの壊した時の手応え
あたしろぼっとくんみたい
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【得点】 0点
少女ロボット
471 名前:少女ロボット [] 投稿日:03/05/11(日) 19:07 ID:9DNuaP3w
少女ロボットをレンタルした。
3時間で3万円。安くて早い、ファーストフードガール。
コスチュームは扇情的、話し振りは退廃的。
デカダンスな魅力に溢れる少女ロボット。
乳房とは対照的に薄っぺらな価値観が、無知の涙に似合っているよ。
希少価値のないステレオタイプの少女達は ブランド以外の飾りを知らない
少女の装いで娼婦を気取った、現金至上主義の現金な動物
グロテスクな天国は私の物 喪失感ならカネとアレが埋めてくれるからね
ロボットのようにルーティンワークをこなして家に帰れば
パックと一緒に汚れを剥がして 明日はどう演じるか、メールで検索
カトレアの花言葉、あたしにピッタリ そんな気持ちの少女ロボット
少女ロボットは購入できるからいい。
寂しがり屋で見栄っ張りな少女ロボットは、男の数で存在価値を算段する。
僕も貢献してあげるから、せいぜい満足すればいいよ。
小賢しいその瞳に、僕を吸い込んでみればいいさ。
所詮はロボットなんだからさ・・・
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僕と小さなロボット
473 名前:「僕と小さなロボット」その1 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:09 ID:1vFyK37y
グリーンサラダを頬張るそれは
確かにロボットなのだった
数年前に事故にあってからというもの
僕の頭の回線はうまく繋がらない
妻はあれからこころなしか細くなり
なぜだろうか
僕の隣にはいつも小さなロボット
とある映画を観に行った
少し前に話題に上がったホームドラマで
妻がどうしても、と観に行きたいらしい
スクリーンの中で子役は器用にピアノを弾いていた
妻に「これをプログラムしてみないか」と聞くと
「えぇ、そうね」と涙声で返された
映画に夢中になっていたのだろうか
ちょうどクライマックスのシーンだった
474 名前:「僕と小さなロボット」その2 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:19 ID:vRD2ugBH
日曜大工が得意だった
金槌をとってリズムを刻む
それにつられたのかロボット
こっちへ来て歌をうたいはじめた
ロボットらしからぬ音程が外れている
面白くなった僕は調子を合わせてみた
この歌は得意だった
いつだったか妻と二人でよく歌った覚えがある
青い空の下、そうだ、大きく伸びるようにと
大きく
伸びるように
何が?
ロボットは笑っていた
476 名前:「僕と小さなロボット」その3 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:44 ID:pczTHfQ5
僕は言い知れぬ感覚に恐怖しロボットを跳ねとばし
視界がぐらぐらと歪んで
そのまま自身が空になるほど吐き出し
そのあまりの苦しさに涙が止まらなくて
いや、苦しさだけじゃなくて
なんか形容出来ない色々があって
僕は気を失った
さようなら、僕のロボット。
小さな鼓動と
いつもと変わらない暖かさに気付くと
そして―――
優しく背中を包んでくれたのは
僕の愛した人と、僕の
はじめまして、愛しいお姫さま。
娘は今日もグリーンサラダを頬張る
477 名前:「僕と小さなロボット」補足 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:49 ID:yD6b8HtC
あ、さようなら辺りは前にスペースいれたんだけどなあ。
これだとわかりにくいですね。
変わらない気もするけど一応修正します。
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氏名不定の末路から
479 名前:氏名不定の末路から [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:58 ID:mY8nc1Mw
縦 1メートル 横 1メートル 高さ 1メートル
という立方体の形状をしていて
鉄原子だけで構築されている人がいました
この人の氏名はころころと変わります
それは自分の意思ではなく 外部からの力に起因しているのですが
勤務先であるグラム会社で働いているとき
氏名は 786
お得意先であるキログラム商事で取り引きしているとき
氏名は 0.786
自宅であるミリグラム家で骨休めしているとき
氏名は 786000
とまあ その場における疲労の具合に比例して氏名である数値が変化するのです
この氏名である数値が大きければ大きいほど リラックスしていることを示します
疲労が身体や精神に出るではなく 氏名に出でしまう
一切の疲労を氏名に対して ぶつけて がんばる 睡眠なんて必要ない
しかしこの人は大変です
しょっちゅう氏名が変わるものですから
とにかく 友だちができにくいし 上司からも嫌われています 有能なのに
終いには完全に一人ぼっちとなり ミリグラム家に引き篭もってしまいました
そして最後は 静かに息を引き取ったそうです
480 名前: [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:58 ID:mY8nc1Mw
でもその死の間際 こんなものを残していたのです
錆び
僕たち人間には肉体というものがあります
だからこそ その場その場で氏名を変えずに 生きていられるのです
それは今はなき 氏名不定のあの人がいたからでは ないのでしょうか
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
【注釈】 鉄 1立方メートルあたり 786グラム
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奇跡
481 名前:奇跡 [sage] 投稿日:03/05/11(日) 23:59 ID:gFnP8d4p
がらすは美しく斜陽を浴び 鋼鉄の床には黒く
這いまわる祭司
消えない油染みが 眼球の根に絡んだ
長い毛髪の影であることも知らず
歯軋り 青い花畑に人知れず 臓器の灰汁を吐く祈り
たとえば幼い見学の列を 薙ぎ倒す腕の強さ
しなやかな打撃の熱さ 放物線の美しさ
嵌合のあまい 頭蓋のゆるさ 赤く 冷たい肌を
てらてらと濡らし 迷わない小羊のライン
残照と鉄粉のコロイド 単調な響き
礼拝堂の片隅に貼付いて青い 霊だけが知る祈り
お前たちが一斉に狂う奇跡
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【得点】 0点
ダイメイワクロボのテーマ
483 名前:ダイメイワクロボのテーマ [] 投稿日:03/05/12(月) 00:05 ID:XIkiwwyK
赤い夕陽がギンギラギン
プラズマ眼光シャキーンシャキン
正義も悪も関係ない
ミサイルパンチを飛ばすため
フルスロットルで走るため
あーあ ただそのためだけに
あばれろ! ダイメイワクロボ
こわせ! ダイメイワクロボ
今日の倒壊家屋
今日の被害届け
なんぼだー
なんぼだー
ガガンガンガンガーン!
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無題
484 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/05/12(月) 00:08 ID:EbHWG33D
紫色に錆付いた この夕暮れに溶け込んだ
ボクとキミは鋼鉄(ハガネ)のココロ
ぎしぎしと悲鳴をあげて 坂の終わりに花びら舞うよ
傷つくことから遠ざかろうと 表情を止めた
まばゆい後悔が目覚めぬように 言葉を止めた
まるでボクらはロボット 透明な笑顔で空を切り裂く
真っ二つに切り裂いて その片方に涙したい
まるでボクらはロボット 透明な歌を海に流す
ただ延々と流しては ただ延々と涙したい
紫色の夕暮れに サイドスローで投げ捨てた
ボクの顔は油まみれで
ロボットなのに悲鳴をあげて 恋の終わりに花びら舞うよ
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最終更新:2006年10月25日 18:37