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作品
今ここにある ぼくら
175 名前:今ここにある ぼくら [sage] 投稿日:03/04/17(木) 06:41 ID:RX+yDuY/
鳴りつづけていた音楽は 止み
ぼくを包む波の音が 戻ってきた
赤や緑を点滅させるスイッチを 切り
岩陰から昇っていく 光の虫たちを見ていた
分けられない色をした虫たちは 月の衣を纏って昇る
満月の膨らみ
ぼくには見える その光が
その輪郭に とどまらないこと
闇を越えて 心を越えて ぼくに届いていること
乾いた町を歩けば 店先を通りすぎるたび
音楽は近づき 背中に遠くなる
人の群れを外れれば 詞(ことば)も遠くなり
ぼくを包む風が 戻ってくる
防波堤にたたずんで 夜空を仰ぐ恋人が歌う
満月の膨らみ
わたしには見える あの光が
あの輪郭で 押しとどめられていること
満たされた月は 明日からは 終わっていくだけ
176 名前:_ [sage] 投稿日:03/04/17(木) 06:42 ID:RX+yDuY/
恋人よ
ぼくは今日 人ごみの中で
一瞬 鳴り響いた鈴の音を聞いた
永遠に鳴りつづける音には
ぼくらは気が狂ってしまうだろうね
あの鈴の音が 浜辺までの音量で鳴り響いたら
ぼくらは耳を塞ぐしかないだろうね
鈴の音は 形も残さず消えてしまった
ほんとうに鳴ったのかどうかも定かでない
それだから
心に 残った
満月の膨らみ
鈴の音のように 儚く
優しく ぼくらの今を包むから
ぼくらは こんなにも 音楽のように
音楽のように 鳴り響き
いつか洗い流される 波の音に
波の音もやがて静まり返り
無音が世界を包む頃
月の衣の 光の虫たちが
またあそこへ昇っていくだろう
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【得点】 0点
夏の日の夕暮れ
179 名前:夏の日の夕暮れ a [] 投稿日:03/04/17(木) 23:41 ID:EJ6mybtV
砂地の中に赤黒い線路が伸びていた海に続く引込み線
どん詰まり行き止まり
ここから海の幸を積みこんでいたんだ
風の強い土地柄枝は高くは伸びず緑の葉は
小さくしがみつくように横風に引き伸ばされた枝に
緻密に育つ
ここはおじいさんの土地お父さんの生まれたところ
海辺の町迎えてくれる潮風色の笑顔
ここから帰りたくなかった
行ったらいつまでも続いてほしかった夏の日
青い空わきあがる入道雲の下遠く海と空が溶け合う
祝福された未来が広がって
ぼくは満たされていた幸せだった
いまは不幸なのか? 風は強く海は荒荒しく
波は打ち続けている
広い海の遠くやがて水平線が空間に主張するごとく
空を切り取っている
高い高い空の上から
空よりもっと彼方の人工衛星でみた映像でも海の強い輪郭と
空気のやはらかな輪郭が見て取れた
宇宙に浮かぶ人の目の高さからは
あの水平線は
光輝る事も出来ない青い丸みだろうか?
それとも美しく見えるのだろうか?
せめてけなげに見えるのだろうか?
ある時まで見る事は出来なかった
青い地球
180 名前:夏の日の夕暮れ b [] 投稿日:03/04/17(木) 23:43 ID:EJ6mybtV
いまオレが不幸だとしたら
幸せなときを思い出すからかもしれない
変な話だ
幸せな時はもっと世界を知りたかった
ある夏の日夕暮れに
思い出す夏の日
誰にでもある夏の日
いつまでもきえない
あの夏の日
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【得点】 0点
あたしカプセル
181 名前:あたしカプセル(1) [sage] 投稿日:03/04/18(金) 00:21 ID:+/mh2Shc
「ただいま帰りましたぁ」なんて
いわなかったよ、あたしはねぇ
「オカエリ」だなんて
いつからいうようになったの、あたしはねぇ
田舎カプセルから生まれた 田舎怪獣のこどもは
田舎にんげん牧場に放され 田舎メモリーを備える
都会の自転車は キィコキィコと走るの知ってる
田舎の自転車は スターラターと走るの知ってる?
足はすっかり田舎大根になって 増えたよ
知らない人から白菜もらうの
知らない人と道端でうんこの話するの
知らない子供が「ただいま帰りまスターラター」っていうから
あたしは「オカエリ」
空のUFOから見ると
あたしが歩いている草の道
どこにもカエラナイヨ
どこにもタドリツカナイヨ
あたしはいつまでもここにはイナイヨ
182 名前:あたしカプセル(2) [sage] 投稿日:03/04/18(金) 00:23 ID:+/mh2Shc
あたしは
あたしは
あたしは
あたしは
あぁ
さようなら あたし
あたしは あたしじゃ なくなって
あしたから 地球上の すべてのにんげんに なります
なれるものか
田舎メガネをかけました
お元気ですか? そっちのことは知りません
「ただいま帰りましたぁ」なんて、あの子供は
「ただいま帰りました」なんて、中学生になるだろう
知らない人とは口を聞かない高校生になってから、都会に出て
それでも子供の頃はぼく、田舎カプセルの
笑顔のオマケつきで、知らない人と玄関を共有しながら
空を見ていたんです
UFO、飛んでた?
183 名前:あたしカプセル(3) [sage] 投稿日:03/04/18(金) 00:23 ID:+/mh2Shc
顔の外へ出たい
体の外へ出たい
えぇい、まどろっこしいぞ!
カプセルの外へ出たい
出れるものか
都会では
「ら抜き言葉」は体罰をうけます
そうだよな UFOに乗ってる人だって
「あたし」っていうのかもしれないんだよな
あたしの子供の頃はねぇ
知らないおばさんは恐かったよ
お姉ちゃんっていわないと
傘で本気で突かれるからさぁ
へへへ
懐かしくなってきちゃった
もし帰れてもUFOに乗りたいって思うだけの
うんこ児童
うんこカプセル
開け、あした
あ
田舎メモリー、きれかけ
ここしかない
ここしかない
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【得点】 0点
限りない欲望の中で
184 名前:限りない欲望の中で [] 投稿日:03/04/18(金) 00:50 ID:xr5dGtTD
無限に広がる旅路の果て 不安定に揺れる砂時計を置き去りに
繰り返される夢の中で、幼い頃の設計図が はらり と欠けていく
恋ならば、平和と混沌の間を泳ぐ熱帯魚の姿で律動を刻んでいる
薄い花びらに浮かび上がった顔に、刹那の美貌を装わせると
情欲とエゴに塗れた、絡み合う螺旋体が飛び出してきた
希望の鐘が鳴る朝に、ふたりの歴史は静かに幕を下ろした
心の扉を開けてみたけれど 出口は限りなく遠く、想いは遥か彼方
懐中時計の針が気になって、「約束の丘」へと夢中で走り続けた
肩ですら呼吸が出来ず、膝から崩れ落ちた ・・・もう限界だった
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【得点】 0点
恋 文
186 名前:「恋 文」 1/3 [sage] 投稿日:03/04/18(金) 14:10 ID:xPI4E4S8
ふっ、と 気がつけば 隣に 横たわる 貴方が いた
綺麗な手で 私の腕に触れ
静かに 強く 引き寄せられる
驚きと 躊躇いで
沸き上がる 弱腰の拒絶
幾度も 幾度も 繰り返せば
最後まで 抗えるはずもなくて
「あり得ないことが、起きている」
抱き竦められた、こと
仄かな 煙草の、匂い
甘く、切ない 口吻
伴う リアリティ
(あり得ないことが 起きている……)
187 名前:「恋文」 2/3 [sage] 投稿日:03/04/18(金) 14:12 ID:xPI4E4S8
顔は見えない
なのに これはあなただ、と
私には分かっていた
こんな間近で
触れた ことなどない、のに
「あなたなのだ」と 何故か確信できた
だから しっかりと 刻み込む
ぬくもり 陶酔 浮遊
酔いしれ 始めた 時
私の瞳は いともあっさり 開く
すべては 夢
当たり前の こと
分かりすぎる程 に
-ほら、あり得ないことは いつか終わる-
188 名前:「恋文」 3/3 [sage] 投稿日:03/04/18(金) 14:14 ID:xPI4E4S8
夢は限りがあるもの
夢は限りがある、もの
夢は、限りが、ある、もの
何度も 何度も 繰り返す 言葉が 滲んで いく
せめて 名を伏せ
せめて これ限りに
「あなたが好きだ」 と
したためる…
これは 『恋文』
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無題
189 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/04/18(金) 22:49 ID:n/QMcbDF
局限された極限の北限に
我も彼も誰も皆、捕われてゆく
数限りない制限と
数限りない幻想に
我も彼も誰も皆、現実を見ない
無限に思えた可能性は脆く潰え
幻想にすがる人々は有限の可能性に気付く
誰も彼も幻想から醒め
限られた世界に気付く
それは
局限された極限の北限が崩れ
新たな世界が始まることを意味する
無限の、可能性と共に
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【得点】 0点
リミットちゃん
190 名前:リミットちゃん [] 投稿日:03/04/18(金) 23:02 ID:o36BZj/c
リミットちゃんは
とても可愛い女の子
こぶたちゃんボン
たぬちゃんポン
きりんさんハーイ
ぬるりらアッ
リミットちゃんは
さっきまで
とても可愛い女の子
で し た
【コメント】
【得点】 0点
限界
192 名前:限界 [sage] 投稿日:03/04/18(金) 23:16 ID:vGvXvfBF
心はおもっても
翼のようにはひろがらない
春の朝にだって
大雨はふる
器はたくさんで
満ちてゆくものばかりじゃない
雨のさなかでもむしろ
枯れていく幾つか
酒 飲み過ぎて
体からは水がなくなる
ひりひりと
傷んでゆく
ほねの音
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166点
193 名前:166点 [sage.] 投稿日:03/04/18(金) 23:37 ID:l5+znw2A
あこがれちゃう 癖もってる
ぼくの担任の先生
数字の100を
いっつも
166
って記述してしまうんだ
よってテストで100点取ると
お国の王様みたく必ず
166点
となって これ 解答用紙の上に鎮座してる
さいしょは先生のペン先が 眠気の策略でウナギとなり
狂った
んだろうって 推測してた
たくさん生徒の採点するわけだし
疲れるもん
でも100点満点のテストを
いっつも 頭のイイぼくや友だちが
満点として取るたびに
166点だった
そんなことが頻発するうち この事実が クラス中で曰くありげな
"六六"不思議
となって跳ねまわり
真相を知りたくなったぼく 思い切って先生にたずねてみた
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【得点】 0点
最終更新:2006年10月25日 18:43