アットウィキロゴ
作成中です・・・

ページ:1 2 3

作品





草になれ



219 名前:草になれ[sage] 投稿日:02/08/24 16:32 ID:I0Ct2ZtG
庭のやたら目に付く処 ある雑草
汚れて見えるから抜いた 
そしてあたしは家に彼を招く 幸せな春の日

気が付くと又 性懲りもなく
夏の雑草はうちの庭を占領してる
土を掘り返して根ごと取り除き 今日は街へ

秋驚いた事に更に生えた雑草 
上手くいかない恋をして居る
その気持ちを 委ねて草を刈る
滅茶苦茶だった

もうあたしの心も風も 
冷たくなってきた冬 貴方は残酷だ
相変わらず抜いても抜いても
あの草は
強く生きて居る
其の姿に
青い泪を注いであげたい




【コメント】



【得点】 0点





草!



222 名前:草![sage] 投稿日:02/08/24 22:24 ID:YfnDQj9j
誰にも明かしたことなどないが
俺は本当は草なのだ

初めて今お前だけに明かすが
俺は本当は草なのだ

まきびしだって持ってるぜ
(行くぜ!)

陽の当たる町 遠く離れて
山陰に忍ぶ 俺の故郷さ
町から車で35分
オーイエ!たったの35分さ

俺は小さい頃から木の上飛んだ
俺より成長早いぜ木の上飛んだ
今じゃ樹齢が300年の
巨大桜も飛び越す俺さ

だけど仕事は見張るだけ
草に隠れて見張るだけ
人工衛生浮いてる時代に
俺の仕事の意義って何?何?何?

とにかく生まれた時から草だ
忍者装束なくても草だ
バーガー食って ゲームして
すごく自由だけれども草だ


224 名前:草!(上からの続き)[age] 投稿日:02/08/24 22:25 ID:YfnDQj9j
信じないなら見せるぜ 忍法
俺のチャックがいきなり 解放
大したもんだろ?ズルムケ ち○ぽう
俺のニンポでお前を 貫こう

お前「何わけわからんこというてんのん?
    草ってアンタそこら辺に生えてる草かいな
    意味不明なボケもいい加減にしとき!!」ビシィッ!!

意味が全然通じないYO!
現代人って通じないNE!
そういう俺だって現代人だYO!
時代遅れの現代人だNE!

草とは忍者の意味なのだ
お前「知るか!!」ビシィッ!!
江戸時代なら通じたのだ
お前「しつこいわ!!」ビシィッ!!
そして俺はその草なのだ
お前「キショいわ!!」ビシィッ!!
俺のアイデンティティーはどうなるのだ
お前「死ねやボケ!!」バキャァッ!!!




【コメント】



【得点】 0点





草の絨毯



223 名前:草の絨毯[sage] 投稿日:02/08/24 22:25 ID:NspPC4/b
植物園に行きますた
乳豚のリンゴ
麺出のブドウ
お気に入りの菩提樹
すらりと咲いた女郎花
針葉樹林を深緑の風
紫百日紅に揚羽蝶の乱舞
姿やさしい赤松を映す
池の水面にはヤンマが飛んで
見所の多い広い園内を
散策しながらふと周りを見ると
草の絨毯
名札も何もない
雑草が生き生きとしてる
花の終ったシロツメグサが
微妙な緑の濃淡を作って
よく見ると蟻が飛蝗が
秋の到来に急かされている
何げに植物園で過ごした後半は
四つ葉のクローバー探しとなりますた




【コメント】



【得点】 0点





馬小屋と葡萄畑のはなし



230 名前:馬小屋と葡萄畑のはなし[sage] 投稿日:02/08/24 22:48 ID:lHWMMaZ4
熟成したほしくさに身を任せ、いつか僕は革張りの服を着て
北欧のようなあの、牛の匂いと
草の香りが混じった小屋を拠り所にして

いつか一個のベルを買い求め
君と一緒に鳴らしながら
とくりとくりと流れる汗粒のひとつひとつに
クローバーの葉をくっつけよう
とか

それとも
ブドウ畑の蝸牛の話をしようか。
どうしようもなく白い身体を
雨粒をぬらして葉にぺったりと
隠れているそれを
君と一緒につかまえてようとか

そういう想像をしながらぼくは
今の生活の吟味もせずにせっせと咳こんで
ごみ箱にティッシュを投げ込んで
穴の深さを測る それが僕の業の深さだったり
空気のせいさ 喘息薬の匂いは

それでもいつか髪の毛から 海のにおいをかぎわけ
ほんのひとつの波がカタツムリという貝類を
ここに置いてきぼりにしたつよい潮風を感じてみたいね

君につたえると
毒のない青酸が白いシチューのなかに
いまほんのすこしだけ混じった
そういう、いい天気だ。




【コメント】



【得点】 0点





17回目の草むしり



233 名前:「17回目の草むしり」[sage] 投稿日:02/08/25 01:43 ID:tKhtR5jv
―夢を見たのよ。お母さんとお前たちで草原にピクニックに行くの。―

8月13日 大理石は太陽を反射する

―水色のワーゲンに乗ってね。―

どくだみはいい草だから抜かない 煎じて飲むと身体にいいから

“お母さん、家の車はもうマーチだよ。ワーゲン売っちゃったじゃん。”

猫じゃらしとクローバーは可哀想だけど抜こう 汗だくの額

―夢だからいいのよ。楽しかったなぁ。―

石段の影で 線香に火をつける 
“ラベンダーの香りなんだって
菊とか桔梗はあんまり好きじゃなかったから
オレンジ色のガーベラ買ってきたよ
はい 綺麗でしょ 
また来年来るからね”

8月13日 風はとても強くて
目をつぶるとラベンダーの香りに
草原を走る水色のワーゲン
バンパーの銀色がきらきら夏を反射して
反射して


234 名前:「17回目の草むしり」(続き)[sage] 投稿日:02/08/25 01:44 ID:tKhtR5jv

“そうだ、ずっと言おうと思ってた事があるんだ
小学校の時
病室で
お母さんの財布から小銭くすねちゃってごめんなさい”

もう一度目を閉じる 
薄青い夏の空に大きな入道雲と
広い広い緑の草原
水色のワーゲンは埃を立てて赤茶色の道を走る
オレンジ色のガーベラは
お母さんの見た夢の景色に良く似合うね

―くすねた小銭でなに買ったの?怒らないから言ってごらん?―

“・・・・・漫画。”

オレンジのガーベラに免じて許してよぉ!


陽射しにぬるまった水を黒い大理石にそそぐと
銀色にきらり と 反射した
足元でどくだみが風に揺れて
くすり と 笑った




【コメント】



【得点】 0点





ねこじゃらし



235 名前:ねこじゃらし[] 投稿日:02/08/25 03:24 ID:n3JbTIzf

さわさわと そよかぜの中
シュッとのびた細い葉を ほっぺたに感じ
さぁいこう おきにいりのあの陽だまりへ

途中で出会う ちょうちょやトンボ
今日はごきげんで ごあいさつ
  「今はおなかいっぱいだし」

空がすこし高くなったかな?
   (ぱしぱし)
うすいくもが ゆっくりと流れていく
   (ぱしぱし)

だれだよ? さっきから俺の頭をこづくのは
目をやると みどり色のあの物体
またおまえかよ?
なんだよおまえ なんだよおまえ なんだよおまえ
いつもいつも 俺にケンカ売ってんのか?

前足をそろえ 顔は肩より下に おしりをフルフル
今だ!!          くっそぉぉ からぶりか・・・
ぬあぁぁぁぁぁぁぁ     これならどうだ!!!
必殺ねこパーンチ☆   よし、やったぞ!
ぬぁにぃ??        また戻ってきやがった

ムキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

もう どうにもとまらない 日常化した無限ループ
俺にとっちゃ 真剣そのもの
みどり色のあの物体は また俺をバカにしてる
くっそぉ 今日こそ・・・ 今日こそ・・・・・・




【コメント】



【得点】 0点





森



242 名前:森[] 投稿日:02/08/26 14:22 ID:1XD4FUwB
静かな風に誘われて
踏み入れたときは知らなんだ
それは夜に続く密林で
私は無邪気に葬列に並ぶ
風を見た

同調する
蛸足のような草波に絡め獲られ
もとより身から出た錆だとも
彼らは気付かないようだ

私だけを照らす月光とて
道標になりはしない
耳を衝く深い森のため息にうずくまり
一人けさざやかに呟く

躍れ躍れ風躍れ
そなた踊れば
私ともに死にたもう

地面より湧いて出た蟲たちや
遠く風に運ばれた種たちが
私の亡骸を彩ってゆく

しかし私を連れてきた風だけは
その草波に今だ迷い
私を運んではくれない




【コメント】



【得点】 0点





想<sou>



243 名前:想<sou>1/2[] 投稿日:02/08/26 19:10 ID:IT5OivcC
すぐそばを
空気の膜をえぐりながら
自動車の列が過ぎ去っていく
その排ガス混じりの風に吹かれ
ゆれている
ただなすがままに

乾ききったアスファルトの街路
忘れ去られ
薄汚れたプランターの中
ときおりぱらぱらと注がれる雨が
この生命を生かしている
ただなすがままに

ここの主が枯死したのは
いつのことだったか
皮肉にもよそ者だけが
こうして
今も生命をながらえさせている
ただなすがままに


245 名前:想<sou>2/2[] 投稿日:02/08/26 19:13 ID:IT5OivcC

どこにも土は見えない
世界はいつから
土のにおいを忘れてしまったのか
プランターのわずかなそれからは
腐臭がただよっている
ただなすがままに

側を通る誰の眼にも
うつることはない
透明な存在
でもこの緑を見てほしい
とは思わない
ただなすがままに

風にふかれ雨に打たれ
ただなすがままに
生きて想う

ただ想うのだ




【コメント】



【得点】 0点



■▲▼


マルセリーノ



244 名前:マルセリーノ[] 投稿日:02/08/26 19:12 ID:DIB4Tz0n
発情した庭師の最後の仕事
肝臓を患った老人を横目に
虹が見えなくなるまで水を撒く
刈り取った小枝を集めて
秘密の武器を作る
見栄えよりはむしろ庭師のの心象風景に忠実な出鱈目な構図
         出鱈目な構図
その構図の中に気の利いた労いを知らない娼婦が割り込む
         娼婦が割り込む
時間切れで
訝し気に庭を見渡す一匹の猫だけが庭師を昇天させた




【コメント】



【得点】 0点




ページ:1 2 3


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年11月05日 10:55