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作品
風林火山って
315 名前:風林火山って(前半)[sage] 投稿日:02/09/04 09:44 ID:3338W3IG
ねぇ(ふうりん)ってなあに
って聞くから
風鈴って、ほら…あれ
風でチリンチリンって鳴るじゃない…
って言うと
ううん、ちがうの、(ふうりんかざん)…
え? 風林火山?
そう、それなあに…
う~ん…
…という会話があったので
こんな詩をつくってみました
でも、まあくんには
むつかしいよね…
風は身を焦がしている
悶々と思いもがいてる
林は炎を吹いている
囂々と叫びつづけてる
火は思いのほか冷静で
眈々と獲物をねらってる
山は容姿を気にしている
翼々と心を傷めてる
316 名前:風林火山って(後半)[sage] 投稿日:02/09/04 09:45 ID:3338W3IG
これが「わたし」よって
言えるはずないから
風林火山というのはね…
って言った…
風、林、火、山のことなの
わかる?
うん…
風はね、淋しかったの
それで林に行ったら
火がついちゃって
山におこられたの…
ふ~ん…
あれれ?
風林火山って…
ほんとは、どういう意味でしたっけ?
だれかまあくんに
教えてあげてください
【コメント】
【得点】 0点
風&流
320 名前:風&流[] 投稿日:02/09/04 20:01 ID:tDvpkylc
僕の生活スタイルは アメリカ風?
それはビールの飲み方だけだよね
TVにプロ野球のユニフォームが映ると
結構なパーセンテージで アメリカ風率が増すけれど
僕の生活スタイルは 僕風の筈だよね?
ヒュン
コーラが空を飛んでやってくるなんてことが
あるだろうか?
真っ赤なTシャツを着ていたタックは
フライドチキンとコカコーラを売る僕の
職場を見て何と思っただろうか?
日本 流 アメリカ 風
抹茶はたてたことがないけれど
羽織袴は着たことがないけれど
風は時代によって変わるもの
流はどうなんだろう?
オランダ人のタックには
西洋人はすべてアメリカ人に見えない
流れに 風が交わる
【コメント】
【得点】 0点
きせつふう
321 名前:きせつふう[] 投稿日:02/09/04 20:18 ID:X8b7Aa04
春は
何もかもが 生き返ったようで
まどろむような 陽射しが 好き
「君に出会ったのは ほんの偶然」ーーそんな きせつふうーー
夏は
何もかもが 輝いて
突き刺すような 刺激が 好き
「夢の中で僕らは 笑っている」ーーそんな きせつふうーー
秋は
誰も彼もが 詩人になって
落ちる枯れ葉を 見るのが 好き
「君と別れたのは ……なぜ」ーーそんな きせつふうーー
一面はもう銀の国
僕の顔を刺す きせつふう
春も夏も秋も 一冊の物語に変えて
物語は雪に撫でられて 壊されて 包まれて
また新しい芽を 一頁目を 生まれさせようとしている
雨が降る 朝が来る
足音が聞こえはじめる
何もかもが たまらなく 好き
【コメント】
【得点】 0点
扇風機
322 名前:扇風機[] 投稿日:02/09/04 20:46 ID:aV4MNXHK
「あぁ、涼しい」
そう言われて、得意げになったもんさ
アホみたいに回り続けて数十年
俺の体もだいぶくたびれてきたな
俺のイカした薄水色の透明な羽
埃を巻き込むもんだから
バカな主婦がタワシでごしごし洗う
おかげで傷だらけの汚い羽根になっちまった
そのうち、嫌な奴が出てきやがった
どうやらつけるだけで部屋が物凄く涼しくなるらしい
梅雨も終盤になると、おもむろに俺が出動していたあの時はいずこ
ここ数年、俺は押入れに入りっぱなしじゃねぇか
押入れまで聞こえる声
「今年はいつまでも暑いねぇ~」
おい
おいおいおいおい
俺を出せよ、一発でいい気分にさせてやるぜ
「ピッッ」
嫌な音がする、奴だな・・・
俺の出番はないのかよ?
年末の障子の張替えの乾かし役だけかよ?
誰か、俺を思い出せよ
奴に頼ってばかりじゃ、体を壊すぜ?
「キィィィ」とコードを噛み切る、押入れの中の俺
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【得点】 0点
風邪
323 名前:風邪[sage] 投稿日:02/09/04 22:18 ID:XIB4w8O1
ふわりと違和感
風に色が無かった
Tシャツを帆にして
体中の血管をなぞる
僕は身震いに押され
恐る恐る一歩
踏み出す
周りの音も無かった
轟々と身体の中を
吹き荒ぶ雑音が
聞こえる
血の悲鳴
散った木の葉が
渦を巻いている
僕の周りで
風は爪を立てて
痛い
道行くたくさんの滲んだ影
どこに行くのか
そんなのどうでもよくて
ふらふらと
風に犯されても
気にしてはくれないから
最後の錠剤を
口に投げ込む
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【得点】 0点
風
324 名前:風[sage] 投稿日:02/09/04 22:42 ID:KhcVbFXY
雲
は
追
砂 わ
は れ
撒
草 か
花 れ
は
ふ
髪 る
は え
み
心 だ
は れ
梳
か
ふ れ
と て
振
り
返
欅 っ
が た
手 そ
を こ
振 に
る
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【得点】 0点
揺りかごを干しながら
325 名前:揺りかごを干しながら[sage] 投稿日:02/09/04 23:00 ID:xU00TGAJ
陽はあまねくそそぎ
おもい実にかがむ夏みかん
四年目のぼくらの庭で
そろえた髪が羽ひろげる
止まれないのでは、と 腰を浮かすほど
娘はしばふの波を とててて越えていく
ゆりかごのふちに手をかけて まわり 戻ってくる
ギューニューくさー ギューニューくさーと 羽根を乱して
「その匂いはきみのものでも あったんだよ」
きょと、と止まった豚足が しらないもんっと跳ねていく
そのせなかを追うように
まだ見ないわが子が 力づよく一歩
そらの透明がゆらぐ目で 妻がわらった
以前のように 彼女をきれいだとは思えなくても
縁台のきょりを縮める 娘のおしりも入れないくらい
いぶかる妻の注意を ことば少なにそらしそらし
しらじらしく指した先 ゆりかごが娘と振れ
ほころぶ庭のテクスチャー
326 名前:揺りかごを干しながら(続)[sage] 投稿日:02/09/04 23:01 ID:xU00TGAJ
いまこのときが 昼のみじかい夢のように
こんな小さい子供たちも ぼくらの腕を去るのだろう
風化する ぼくと妻を かろやかに蹴りつけてそとへ
つぎの世代へ
ぼくから妻へ
ぐん、 と娘へ
この夏さいごの風がいく
そしてはしゃいでいる ゆりかご
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【得点】 0点
日曜日の風
327 名前:日曜日の風[sage] 投稿日:02/09/04 23:53 ID:yIVnyV3R
大気の流れに沿って
ゆるやかに伸びをする
この手足はどこまでも自由自在
カーテンの揺れから窓の外へ
上昇することは厭わない
三半規管を飼い慣らす
雲を突き抜けてこの星の膜になれ
見下ろせば途端
失速する
ただ一人になりたくとも
すべて人に埋め尽くされ
削られ色を塗られ食べられて
頬をつたう温い感触に
いつしか声を失う
午後の風は気まぐれで
休日ともなれば尚更
耳をすませばどこかで
物言わぬ風が落下する
どこかの部屋でベッドの上で
寝過ごして伸びをしたまま
消えないように
気をつけて
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【得点】 0点
風死街
329 名前:風死街[sage] 投稿日:02/09/04 23:59 ID:l2fmPU6M
風を聞く
その囁きは
かすかな悲鳴
耳をそばだてても
探り当てられぬ
犠牲者
死に瀕して
放つ苦悶の声
切り刻まれ辱められた
この大地に吹く風に
歓喜の色はなし
風を嗅ぐ
その匂いには
かすかな腐敗臭
鼻をかきならしても
探り当てられぬ
傷病者
死に瀕して
放つ体内よりの警告
踏みにじられ汚された
この大海に吹く風に
安堵の色はなし
だが私には
風を聞く耳もない
風を嗅ぐ鼻もない
この街に必要ないから
そもそも
風の吹かない澱みの中にいるのだから
【コメント】
【得点】 0点
最終更新:2006年11月05日 11:00