ポンポンパックwiki

ポンポンパック2

最終更新:

ponponpack

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▲ポンポンパック2の外観

<お品書き>

概要


「ハローキティのポンポンパック」の姉妹機として「外装形状をシンプルに、内部機械構造を簡素化して誕生した“究極の小型ポップコーン自動販売機”」として2003年4月登場。
ココロニュース no.59(2002年10月号)にて「新型ハローキティのポンポンパック」として試作機らしきものが掲載され、no.60(2003年5月号)にて「ポンポンパック2」として紹介された。
特筆すべきはなんといっても従来のポップコーン自販機とは大きく異なる小型化された形状。前面にある大きな窓の中にはキティ人形、またはぐでたまなどの装飾とダミーのコーンが入った鍋が配置されている。
また、当機種からおなじみのハンドルが追加。ハンドルを回すと鍋の中にあるダミーのコーンがポンポン弾ける。
初代に引き続き本体には釣銭機能は搭載されていないが、一部釣銭機が付け足された個体が存在しており(後述)販売額を超える硬貨が投入されると差額分が返却される。
小型化のおかげか、現在展開されているポンポンパックの過半数を占めており「ハローキティのポップコーンといったらこれ」と感じる方も多いのではないか。
2024年6月現在、900台以上が製造されているとみられる。

(余談) ネット上には「ポップコーンRTA」などと題された「ハンドルを出来るだけ速く回し最速でポップコーンを調理しようとする動画」が多数投稿されているが、前述の通りこのハンドルを回しても弾けるのは中のポップコーンもどきだけであり、
本物のポップコーンの加熱時間は機種によって決まる(恐らく同じ機種でも個体差がある)ため、その実RTAという名のただの苦行である。

仕様・形態

注釈

ポンポンパック2には多くの形態があり、当wikiでは区別のため
  • 「HELLO KITTY ポップコーン」と書かれたテント風の装飾が豪華な筐体→ポンポンパック2.0(2.0)
  • 前述のテントが簡素化された筐体→ポンポンパック2.1(2.1)
  • 同じくテントが簡素化され、中のキティ人形がポンポンパック4と同じものに交換されている筐体→ポンポンパック2.4(2.4)
  • テント簡素化、人形交換に加え、効果投入口・取出口取っ手交換、待機時BGMがポンポンパック3,4と同じものに変更された筐体→ポンポンパック2X
  • ココロニュース no.59にて掲載されている「新型ハローキティのポンポンパック」として紹介された、通常のポンポンパック2とは全高やハンドル部分などが異なる筐体→ポンポンパック2試作機(試作機)
と呼称します。※あくまで区別のための非公式な呼び名です

また本文中、ポンポンパック2などをポン2などと省略する場合があります。

ポンポンパック2.0


  • 本体仕様
寸法(mm):H:1530×W:600×D:450 (H:1700※1)
重量:130kg
電源:100V 15A (50Hz/60Hz)
消費電力:待機時:100W、加熱時:1500W
加熱時間:約70秒(公称値)
収容個数:上段65袋、中段60袋、下段40袋
設置条件:屋内専用

※1 テント含む数値
  • 解説
オリジナルのポンポンパック2。リニューアル版である2.1・2.4とは違い、立体的な形状の豪華なテントが特徴
2.1、2.4、2X等へのリニューアルによりかなり数を減らしている。

▲ポンポンパック2.0のテント部分

ポンポンパック2.1


  • 本体仕様
寸法(mm):H:1530×W:600×D:450 (H:1600※1)
重量:130kg
電源:100V 15A (50Hz/60Hz)
消費電力:待機時:100W、加熱時:1500W
加熱時間:約70秒(公称値)
収容個数:上段65袋、中段60袋、下段40袋
設置条件:屋内専用

※1 テント含む数値
  • 解説

テントがアクリルのような素材になり簡素化されたポンポンパック2。おそらく全ポンポンパックの中で最大勢力を誇っている(2024年6月現在)
ココロニュースでの初出はno.64(2006年2月号)のため、2005~6年頃から展開され始めたとみられる。
現在、リニューアル(2.4、2Xへの更新)が進んでおり、数を減らしている。
  • 液晶モニター
ココロニュースno.71(2009年7月号)6ページにて、液晶モニター搭載テストとして水玉デザインの2.1をベースに、鍋の代わりに液晶モニターが搭載されたポンポンパック2の姿を確認できる。
SDカードを差し替えることで内容を変えることができ、様々な販促を行うことも可能。
同ページには「この実験の結果は『ポンポンパック3』の開発へとフィードバックしていきます。」と書かれているが、ポンポンパック3には液晶モニターは搭載されておらず、幻に終わった。

  • 水玉デザイン

2007年秋から「ハローキティのポンポンパック2」の新デザインとして表面のデザインが水玉になったバージョンが展開されているが、
2.1展開後の登場のため、おそらく2.0の水玉デザインは存在しない。
  • キティ人形(2.0、2.1共通)
「ハローキティのポンポンパック2」のシンボル的な存在であるキティ人形だが、2019年頃から鍋を掴む取っ手が順次外されている。

恐らく長年強制労働可動し続けてきたことで可動部の耐久性が低下しており、それに対する応急処置とみられる。
腕がもげる心配はなくなったものの、外された手に取っ手の形の風穴が開いているのは少しホラーすぎるためか、2021年頃から順次ポンポンパック4のキティ人形と同じものに交換が進んでいる(ポンポンパック2.4)


▲過労により補修されたキティさんの手首


ポンポンパック2.4


  • 本体仕様
(2.1の項目を参照)
  • 解説
前述の問題からか、キティ人形がポンポンパック4のものと同じものに交換されたポンポンパック2。2021年頃から展開され始めた。
2021年9月29日にココロ公式Twitterから投稿された画像では、キティ人形だけではなく向かって右下に設置されているカウンターまでもがポン4仕様になっているが、
当wiki側で確認している2.4筐体は全て従来のカウンターのままとなっており、実在するかは不明。
(カウンターがポン4と同等品に置き換えられた2.4筐体をご存じの方はご一報いただけますと幸いです。)

ポンポンパック2X


  • 本体仕様
(2.1の項目を参照)
  • 解説
2024年ごろより登場。それまでポン2.0またはポン2.1ポン2.4へリニューアルされていたが、同年ごろよりポン2X(本項)へリニューアルされるようになったと思われる。
主な形態はポン2.4と同等だが、変更点としては、「硬貨投入口、取り出し口の取っ手が白色のタイプに変更」「待機時BGMがポン3、ポン4と同様のものに変更」などが挙げられる。
当wiki独自の呼称については、この更新時に筐体の機械番号の末尾にXが付与されているため「ポンポンパック2X」としている。

ポンポンパック2試作機

  • 本体仕様
寸法(mm):H:1850×W:600×D:450
重量:不明(未記載)
電源:不明(未記載)
消費電力:不明(未記載)
加熱時間:不明(未記載)
収容個数:不明(未記載)
設置条件:不明(未記載)
  • 解説
ポンポンパック2展開開始目前のココロニュース no.59(2002年10月号)にて紹介された「新型ハローキティのポンポンパック」
現在展開されているポンポンパック2と酷似しているが、異様に高い全高、レコード盤のような黒いハンドル、
大きくデザインが異なるキティ人形など、相違点を上げれば枚挙にいとまがない。
※ココロニュース内では「試作機」という記述は見られませんが、混同を避けるため当wikiでは便宜上「試作機」と呼称します。

バリエーション展開

ポンポンパック2では、ハローキティ以外のキャラクターのデザインをまとったいわばカスタム仕様のような筐体が存在する。ココロニュース no.61(2003年11月号)では「あなたのお店のオリジナルキャラクターがポップコーン自販機になります!」という見出しの元、ポンポンパック2にて特注オーダー受付開始が案内されている。当初カスタムデザインは50台から注文可能とされていたが、ココロニュースNo.81(2017年8月号)では小ロットよりラッピング、ギミック、商品袋のカスタムが可能と案内されている。また現在、キティ以外のデザインもほとんどがサンリオのキャラクターのものであり、店舗独自のデザインはかなり少数である。
以下、本体仕様は2.1の項目を参照。

ぐでたまのポンポンパック2



2016年6月に発表された、「ポンポンパック2」のぐでたまバージョン。通常のポンポンパック2ではレンガ模様だった部分に、たくさんのぐでたまのイラストが描かれている。通常キティの人形がある部分には、ぐでたまの人形が3体取り付けられた回転する円盤が設置され、ぐでたまが観覧車のように動くギミックになっている。ポンポンパック4と同様のLEDテープによる電飾が施されており、この円盤と電飾はその他のカスタムデザインでも標準となっている。フライパンからはぐでたまが発射されて(?)おり「ハローキティのポンポンパック2」と同様、ダミーのコーンがポンポン跳ねる。また2024年まで、都内3台のみDX仕様が存在し、通常のぐでたまのポンポンパックの装飾に加え、大きなぐでたまと卵の殻を模したダイカットレリーフが筐体外部に取り付けられていた。商品パッケージは当デザイン専用の袋が使用されている。稼働開始当時は「うすしお風味」、「キャラメル風味」に加え、ぐでたま専用の「ブラックペッパー風味」が販売されていた。

(2025年2月現在) 主にシナモロールのポンポンパックによる置き換えが進んでおり徐々に数を減らしている。

ぐでたまのポンポンパック2において特筆すべきはBGMである。ぐでたまのテーマソングが流れる筐体と、ココロHP・ぐでたまのポンポンパックのページに掲載されているプロモーションムービーでの音源が流れる筐体がある(曲名等不明)
このプロモBGMが使用される筐体では待機時、
  • 赤外線センサーが動きを感知している場合、BGMは所定の位置で途切れ、最初から再生される。
  • センサーが動きを感知していない場合、BGMは同じく所定の位置で再生が終わる。
しかし、一部の筐体では、センサーが動きを感知しなくなった状態において所定の位置で途切れず、曲の終わりまでフルで流れるものが存在する。
当wikiでは1台確認していたが、店舗が閉店したため現在は確認できない。

シナモロールのポンポンパック2(1代目)

初出はココロニュースNo.69(2008年6月号)
筐体はピンクのレンガ模様がベースで、フチは水色、看板もピンク、黄色、水色と全体的にパステルカラーでまとめられている。
中央にはポップコーンの袋から飛び出すシナモロールが配置されており、パッケージは水色のオリジナルデザインが用意されていた。
2008年7月より稼働していたが現存しない。

シナモロールのポンポンパック2(2代目)


2024年11月11日、ココロ公式X(旧Twitter)にて「ファンの皆様の声にこたえてデビューしました!」との見出しと共に紹介され、同月より稼働を開始した。
1代目との相違点としては
「レンガのデザインがピンクから水色に変更」
「通常のテント風アクリル板を取り付け」
「1代目では水色であったフチがピンクに変更」
などがあげられ、これ以外の筐体デザインやパッケージなどはほとんど1代目と同様である。
ポンポンパック2Xベースの更新がなされており、硬貨投入口の変更や機械番号の改番がなされている。
設置場所は2025年2月現在ホームページに全筐体記載されている。

実におおよそ10年ぶりとみられる「シナモロールのポンポンパック」の復活である。

ジュエルペットのポンポンパック2

2010年6月より稼働開始、ココロニュースNo.74(2011年1月号)にて初めて紹介されている。筐体はピンク色をベースにキャラクターや音符がデザインされており、ぐでたまのポンポンパック同様キャラクターの人形が3体取り付けられた円盤が回転するスタイル。パッケージはキャラクターがデザインされた専用のものが用意されていた。現存はしない。

サンリオキャラクターズVer


その名の通り、「ポンポンパック2」のサンリオキャラクターズ版である。ココロニュースでの初出はno.83(2019年8月号)
通常のポンポンパック2ではレンガ模様だった部分にサンリオの各キャラクターが描かれており、通常キティの人形がある部分の円盤には「ハローキティ」「ポムポムプリン」「シナモロール」
フライパン周りには「ポチャッコ」「マイメロディ」「けろけろけろっぴ」のぬいぐるみがそれぞれ配置されている。
待機時の音声は「ハローキティのポンポンパック2」と同じものなのだが、おなじみの「できたてのポップコーンはいかが?」の音声が通常のポンポンパック2より僅かに早いタイミングで流れる
商品パッケージは汎用のものと思われる、とうもろこしのイラストが描かれている薄いオレンジ色の袋で、
中央に「ハローキティ」「ポムポムプリン」「シナモロール」のいずれかのキャラクターのシールが貼られている。(このシールはランダムで、風味によるものではない。)
キャラクターズ版では、商品の販売価格が220円であった2019年の登場当初から300円で販売されていた。

全国11か所に設置されている(2024年1月現在、ココロ公式Twitterより)
(現在撤去されているのもの含まれます。)

その他のデザイン(サンリオ以外)

  • ガンダムのポップコーンマシーン
2020年6月登場。2019年4月より開催されていた「『ガンダムvsハローキティ』対決プロジェクト」においてガンダムが勝利したため、「勝利の約束」として宣言されていたガンダムのポップコーン自販機の製作が行われた。当初は2020年3月にファン感謝祭にてデビューの予定であったが、感染症拡大防止のため同年6月に延期、期間限定で「ガンダムベース東京」に設置された。パッケージは汎用のものにガンダムシリーズに登場する小型ロボット「ハロ」のシールが貼り付けられたものである。

  • ひつじのショーンポップコーン販売機

2020年10月登場。神奈川県の「ひつじのショーン FarmCafeStand」に設置されている。パッケージは汎用のものに「ひつじのショーン」のシールが貼り付けられたものである。

  • 恐竜ポンポンパック
2022年7月登場、ココロは恐竜ロボットを多く手掛けているため、恐竜イベントなどで展開することを主な狙いとしている。赤色ベースのデザインと緑色ベースのデザイン(アメコミタイプ)があり、大阪府の「ひらかたパーク」でのイベントで初登場。その後大阪府「大阪南港 ATCホール」、福井県「福井産業会館」のイベントでいずれも期間限定で設置された。2024年4月頃より、広島県の「みろくの里 D-Store」にて常設されている。(2024年12月時点)
(参考:Jタウンネット-ハローキティのポップコーンマシーンが福井流に「魔改造」されている...? 恐竜の首くるくる回る謎機械の正体とは https://j-town.net/2023/05/23345766.html?p=all )

  • キーコのポップコーン販売機
2024年4月登場。木古内町公式キャラクター「キーコ」をテーマにしたポンポンパックで、「ぐでたまのポンポンパックDX」のように筐体からせり出したダイカットレリーフを装備する。パッケージは汎用のものではなく独自のデザインで、2X更新のため硬貨投入口が変更されている。(番号もおそらく改番されている。)北海道の「道の駅 みそぎの郷きこない」に設置されており、うすしお風味のみ扱っている。

外部釣銭機


▲釣銭機が設置された筐体

「ポンポンパック2」には釣銭機能がないため購入には300円ちょうどの硬貨が必要であるが、一部筐体では正面左側に釣銭機が設置されており、販売価格以上の金額を入れると残額が自動で返却され調理モードに移る。
10円、50円、100円、500円硬貨が使用できるが、2024年8月時点では2021年より発行されている新500円硬貨には対応していない

細かな形態差

「ポンポンパック2」は900台以上製造されているが故、筐体ごとに様々な形態差が存在する。ここからは、コアなポンポンパックファン必見!細かすぎて伝わらない形態差の数々を紹介する。

赤外線センサー


▲白色のセンサー

「ポップコーン」のプとコの真ん中の下あたりに取り付けられている丸いセンサー。半径約3m以内の物体の動きを感知し、おなじみのあの音楽を流すために設置されている。約3mと書いたが、もっと感度の高い筐体も存在する。このセンサーは基本的に白色のものが取り付けられているが、まれに黒色のものが用いられている。

スピーカー


▲前期スピーカー(左)、後期スピーカー(右)

例の音楽が流れるスピーカー。初期の筐体では筐体外板に直接粒粒と穴があけられているもの(以下:前期スピーカー)であったが、概ね200番以降の筐体(境界不明)ではメッシュ状の円盤パーツに外枠があるタイプ(以下:後期スピーカー)に変更されている。初期型(概ね200番以前)であっても後期スピーカーが取り付けられているものが存在するが、製造当時からなのか、リニューアルに伴うものなのかは不明。また後期スピーカーには稀に外枠がないタイプも存在する。

硬貨投入口


▲黒色の硬貨投入口(左)、白色の硬貨投入口(右)

初期のものは銀色で無機質なものであったが、現在ほとんどの筐体は黒いプラスチックのものを使用している。当wikiでは初期の硬貨投入口を有する筐体は調査できていないが、主に北海道において比較的近年の目撃があり、現在も残存している可能性がある。白い硬貨投入口は、2024年頃より始まったポンポンパック2Xへの更新に伴うもので、キーコのポップコーン販売機シナモロールのポンポンパック2も該当する。

裏面ステッカー

裏面ステッカーのうち、「自動販売機」と書かれたステッカーは2種類あり、「JET」と大きく書かれ、記載内容が詳細なものと、簡略化されたステッカーが存在する。なぜステッカーが2種類あるのかさっぱりわからない。

機械番号

  • ポンポンパック2.0, 2.1, 2.4
KPP-yymmnnn が付番されている。yymmは製造年月の西暦下2桁+月、nnnは001から始まる通し番号。
番号は筐体裏面左上、または右上のステッカーに記載されている。サンリオのライセンス表記が入っている方のステッカーにはKPP-nnnと製造年月が省略された番号が記載される。番号は筐体裏面左上のステッカーに記載されている。
(例) "KPP-0310317" "KPP-317"

  • ポンポンパック2X
機械番号はKPP-nnnX 、管理番号はyymm-nnnが付番されている。yymmは改造年月の西暦下2桁+月、機械番号のnnnは通し番号だが、nnnはほかのポンポンパックと共通であるため特定の番号のみ存在する。管理番号のnnnは001から始まる2X独自の通し番号。管理番号は他機種では表示されておらず、また母数が少ないため前述の付番パターンの信憑性は若干低いが、当wikiではこの前提で扱っている。既存筐体から2Xへ改造の際、機械番号の3桁は末尾にXを付与して継承される。
番号は筐体裏面左上のステッカーに記載されている。
(例)"KPP-145X" "2409-103"
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