アイテム番号:PTCO-021

収容レベル:1
伝播レベル:3
変異レベル:4
解決レベル:1
収容手順
PTCO-021は、第一保管庫の小型通常物品保管庫に保管されています。
PTCO-021の持ち出し及び実験には、原則としてレベル3クリアランス以上の職員の監督許可がいります。
PTCO-021の持ち出し及び実験には、原則としてレベル3クリアランス以上の職員の監督許可がいります。
また、PTCO-021-Cについても同様とします。
変異体回復手順
PTCO-021-Aの外見、身体能力は着用前の人間と変化はありません。PTCO-021-Aの視界に入らない方法にて、PTCO-021-AからPTCO-021を取り外してください。ほどなくPTCO-021-Aの認識障害は回復します。
PTCO-021-B、およびPTCO-021-B-2は完全なタイリクオオカミとなっています。麻酔などで眠らせた後、一般的な外科用メスなどにて腹部を切開してください。その切れ目からタイリクオオカミの表皮をはがすことで内部より、変化前の人間が元の状態で出現します。その後は一般的な回復処置を行ってください。
説明
PTCO-021は赤く染色された羊毛で織られた児童用の頭巾です。
人間がPTCO-021を頭部に着用した場合、重篤な認識障害を発症します。この状態の着用者はPTCO-021-Aと分類されます。
発症する認識障害は一定で、周囲の人間の姿がタイリクオオカミのものに変化しているものと錯覚します。PTCO-021-Aはタイリクオオカミの姿に見えている相手がもし面識のある人間である場合は、相手が誰なのかを認識することはできますが、なぜタイリクオオカミの姿に見えるのかを考えることができませんし、それがPTCO-021によって生じている認識障害であることも自覚できません。
発症する認識障害は一定で、周囲の人間の姿がタイリクオオカミのものに変化しているものと錯覚します。PTCO-021-Aはタイリクオオカミの姿に見えている相手がもし面識のある人間である場合は、相手が誰なのかを認識することはできますが、なぜタイリクオオカミの姿に見えるのかを考えることができませんし、それがPTCO-021によって生じている認識障害であることも自覚できません。
また、PTCO-021-Aがその後とる行動も一定です。PTCO-021-Aはタイリクオオカミの姿に見えている相手に対して、なぜそのような姿をしているのか問いかけます。この時、PTCO-021-Aは直接的にタイリクオオカミの姿に対しては言及せず、耳、目、口などの大きさについて指摘することがほとんどです。またこの場合、問いかけられた人間も認識障害を発症し、自らが始めからタイリクオオカミであったと誤認し、なぜタイリクオオカミの姿をしているのかをPTCO-021-Aに対して答えます。この状態の人間はPTCO-021-Bと分類されます。
PTCO-021-Bは、PTCO-021-Aに問いかけられ、発症する直前まではPTCO-021-Aからタイリクオオカミの姿に見えているだけで、当人は人間の姿から変化していません。しかし、PTCO-021-Aに問いかけられた直後から変化は開始し、PTCO-021-Aに大きさを指摘されたPTCO-021-Bの各部位は直ちに実際にタイリクオオカミのものへと変化します。PTCO-021-Aの問いに答えていくうちに変化は進行し、やがてPTCO-021-Bは完全なタイリクオオカミへと変化します。この状態のPTCO-021-Bは自身が完全にタイリクオオカミであると認識しており、その行動は本物のタイリクオオカミの生態と完全に同一となります。速やかに保護し、変異体回復手順を講じてください。
PTCO-021-Bよりはがされたタイリクオオカミの毛皮はPTCO-021-Cと分類されます。PTCO-021-Cを人間が着用した場合、その皮が体に張り付き、PTCO-021-B同様、直ちに完全なタイリクオオカミへと変化します。この状態の人間はPTCO-021-B-2と分類されます。PTCO-021-B-2の性質はPTCO-021-Bと同一であり、PTCO-021-B同様の保護、変異体回復手順を講じてください。
PTCO-021-Cの性質は、別途報告されているPTCO-███とよく似ておりますが、一致しない性質も見つかっており、PTCO-███と完全に同一であるかは現段階をもって結論が出ていません。
PTCO-021に対する鑑定結果より、PTCO-021は15世紀以前に織られたものであると推定されておりますが、経年に反して劣化があまり見られず、具体的な年数を特定することはできていません。
記録が残っている範囲において、PTCO-021によるものではないかと考えられる最古の事例は11世紀のリエージュ司教領(現在のベルギーの一部)にて発生した事例ですが、児童用の頭巾ではなくチュニックであると記録されており、現在に至るまでそれがPTCO-021によるものであるかどうかは断定されていません。
PTCO-021による事例であると明確に判明している最古の事例は、1697年にフランス████大学の████氏によって報告されている、████地方████村及びその近くの森林にて発生した事例であると考えられています。ただしこの報告においてはPTCO-021-A、およびPTCO-021-Bに対して変異体回復手順を講じたことは記録されておらず、この時のPTCO-021-A、およびPTCO-021-Bがその後どうなったのかについては判明していません。
PTCO-021による事例であると明確に判明している最古の事例は、1697年にフランス████大学の████氏によって報告されている、████地方████村及びその近くの森林にて発生した事例であると考えられています。ただしこの報告においてはPTCO-021-A、およびPTCO-021-Bに対して変異体回復手順を講じたことは記録されておらず、この時のPTCO-021-A、およびPTCO-021-Bがその後どうなったのかについては判明していません。
PTCO-021が現存することから、PTCO-021-Aは何らかの形で回復、または█████された後にPTCO-021は回収されたものとみられています。
なお、前述のとおり、PTCO-021-Bは完全なタイリクオオカミと変化するため、もし保護できず、タイリクオオカミの群れに紛れ込んだ場合、識別は困難となります。