イギリス生物研究所へ到着した勇樹たち。だが、おぞましい光景を、勇樹達は目の当たりにする。
勇樹「こ・・・これは・・・!?」
それは、研究員達が生物兵器ディガウドに喰われて、辺りは血の海に、肉や内臓、四肢や体の一部が無い状態の死体が散乱していていたのだ・・・。
連邦兵A「むご過ぎるな・・・」
連邦兵B「食われる前に殺せば何とかなる・・・」
クリフォード・エヴァンス隊長(以下クリフォード)「来るぞ!」
ディガウド「ガァァァ!人間の肉ゥゥゥ!!」
研究所の奥から、大量のディガウドが襲い掛かってきた。
クリフォード「撃てぇぇ!!!」
ババババババ!
隊長の指示と同時に、連邦兵は銃を撃ちまくった。次々と倒れていくディガウド。
ディガウド「人間の肉ゥゥゥ!!!」
連邦兵C「うわぁぁぁ!!!!」
ガブシュゥゥ!!グッチャ・・・グッチャ
だが、数匹が避け、後方に待機していた連邦兵が襲われ、数人が捕食されてしまう。
勇樹「やめろぉぉ!!!『風神斬首』!」
ズシャア!
ディガウド「グギャアアアアア!!!」
ドサッ!ゴロゴロ・・・
勇樹が放った風の刃は、連邦兵を捕食するディガウド達の首を刎ねた。
勇樹「一部の兵士は、総司令を護衛する為にここで待機してくれ。オレと隊長、10名の兵士たちは最深部に向かう!」
勇樹達は最深部の地下3階へと向かった。
イギリス生物研究所地下1階
地下1階。どうやら資料室のようだ。ディガウドの気配は無い模様。
勇樹は、一冊の本に着目する。
勇樹「これは・・・おい、来てみろ!」
連邦兵D「どうしたんです?」
クリフォード「何か見つかったのか?」
勇樹「ディガウドの研究資料だ。」
勇樹はディガウドの研究資料の一部を読み上げた。
ディガウドは、コモドオオトカゲの細胞と戦死した軍人の遺体から摂れた細胞を合成して誕生した生物兵器。知能はそれほど高くは無いが、人間の言葉を喋る事ができる。瞬発力と攻撃力が高いが、凶暴でかつ肉食性で、特に人間の肉を好む。弱点は毒と火、電撃である。そして、戦争が終結してしまい、僅か数匹のディガウドが生産されたが、地下3階の最深部に閉じ込め、存在を隠蔽した。
勇樹「・・・これを地上の部隊に送るよ。『物体転送』。」
勇樹は転送魔法で、ディガウドの研究資料を総司令に送った。
研究所入口
連邦オペレーターA「総司令!勇樹特務隊長からディガウドの研究資料が送られてきました!」
磐田総司令「そうか、私に見せろ。・・・ふむふむ、これがディガウドか・・・。」
研究所地下2階
勇樹「ここが地下2階か・・・」
バシッ!
連邦兵E「うわああああ!!!」
勇樹「どうした?!」
ディガウドの尻尾に締め付けられた連邦兵E。
ズルズル・・・
連邦兵E「助けてくれぇぇぇぇ!!うわあああああ!!」
連邦兵Eは、奥の闇に消えていった。
連邦兵F「待てぇぇ!!」
連邦兵G「今行くぞ!!」
連邦兵H「俺も行く!!」
クリフォード「お前等待て!」
連邦兵F&G&H「ぎゃああああああ!!!」
研究室の奥から悲鳴が鳴り響く。
勇樹「クリフォード、行くぞ!」
クリフォード「わかった。お前達も続け!」
連邦兵I&J&K&L&M&N&O「了解!」
勇樹達が向かったが、そこには連邦兵たちの死体が散乱していた・・・。
ディガウドA「また獲物が来たか・・・お前ら一人残らず喰ってやる!!」
ディガウドB「肉だ!肉が来たぁぁぁぁ!!!」
ディガウドの群れが立ちはだかる、そしてそのすぐ右には地下へ行く階段がある。
連邦兵I「隊長!二人は先に行ってください!」
勇樹「何だと?!」
連邦兵K「ここは俺達に任せてください!」
連邦兵J「隊長の二人を失ったら、戦力的に大ダウンですぜ!」
連邦兵O「こんなヤツ、ライオンより弱っちいぜ!」
勇樹「しかし!」
クリフォード「勇樹、今は彼らに任せるしかない。」
勇樹は戸惑う。「仲間を見捨てるわけにはいかない」と。そして・・・
勇樹「・・・後で必ず助けに行く!だから死ぬなよ?!」
勇樹はクリフォードと共に最深部へ向かった。
連邦兵P「てめぇら怪物なんざ怖かねぇ!さあ、かかって来やがれ!!」
ドドドドドド・・・・・・・。
生物研究所・地下3階(最深部)
仲間の犠牲を経て、最深部に到着した勇樹とクリフォード。
勇樹「ここが最深部か・・・」
クリフォード「・・・ユーキ、あれを見ろ。」
勇樹「え・・・?ッ!?!」
そして、勇樹は衝撃の光景を目撃する!
最終更新:2012年08月02日 18:01