シロキヤラリー’０８結果 - 「スペシャルステージ」ラリー参加者ポータルサイトｉｎ中部

　ＪＡＦ中部・近畿ラリー選手権第４戦／ＪＭＲＣ中部ラリーチャンピオンシリーズ第３戦（最終戦）
シロキヤラリー’０８は、２００８年１０月１１日～１２日愛知県三河山間部の設楽町において開催されました。

このラリーは、２００５年に豊田市が三河地方の６町村を合併した影響を受け、それまで２０年以上続けてきた地域においてラリー開催が困難となり、ラリーの中心を三河山間部の自然豊な設楽町に移し、新たな形での開催を模索してきたが、２００５年は、なんと１本の林道の往復のみという形でしか開催できず、主催者のチームシロキヤは本当に苦労してきた。
その後、チームシロキヤは設楽町における交通安全運動等の地道な活動を続けてきた結果、少しづつ町に協力者が増えてきた。そして、着実にラリーの環境も整い今年は３本の林道でＳＳを実施できるまでに改善してきた。

ＳＳは、３本の林道を使用し９ＳＳ合計約３７ｋｍで争われた。エントリーは、交通の便がやや悪いことが影響したのか、前戦の天川ラリーから中１週という準備期間が短かったのが影響したのか、今年の中部・近畿ラリー選手権では最小の２６台とやや寂しい台数であった。中でもＣクラスは６台と成立ギリギリであったが、これまで中部地区ではパーフェクトで、近畿地区でも確実ポイントを伸ばしてきた田邉選手が、中部チャンピオンシリーズで満点チャンピオンが決められるか、また初のＪＡＦ中部・近畿選手権のチャンピオンを最終戦を待たずして決められるかに注目が集まったが、今回近畿地区からの遠征組みが少なかったことが悔やまれる。
Ｂクラスは、この地区では最も盛んで最大の１５台のエントリーがあった。このクラスは、昨年の北海道地区チャンピオンで、すでに中部・近畿ラリー選手権でも頭角を表し、チャンピオン候補筆頭に名を連ねる若手の塩谷選手に対し、昨年のＣクラスチャンピオンで実力ＮＯ１の香川秀樹選手との初対決が実現し、注目が集まった。しかし、塩谷選手は、前回出場した神大ラリーで、ＬＳＤとクロスミッションを失い、今回はノーマルミッション＋ノーマルデフという仕様で、かなり苦しい戦いが予想された。その他、関東から佐藤孝選手や新城ジュニアラリーで優勝した鈴木尚選手、北陸から遠征の板本選手、地元の郡司選手、福島選手、内藤選手、さらに近畿地区で頭角を現している荒井純司選手など非常に混戦が予想される。
Ａクラスでは、中部地区若手選手特に最近では全日本選手権ＪＮ－１クラスでも活躍している岩井選手や新城ジュニアラリーで優勝した西村選手に混じり、近畿のベテラン関根選手や里選手が遠征してきており参加台数は５台と少ないがかなりの混戦が予想される。

競技の結果は、Ｃクラスでは、田邉選手が他を圧倒する速さを見せ、２ステージではペースダウンするゆとりまで見せ、中部地区で開催された全てのラリーで総合優勝をするというおまけもつけて、ＪＭＲＣ中部チャンピオンシリーズパーフェクトチャンピオンを獲得するとともに、ＪＡＦ中部・近畿ラリー選手権も最終戦を待たずして、チャンピオンを決めた。
左からDE-Cｸﾗｽ2位 宮本雅彦/伊藤覚 DE-Cｸﾗｽ1位 田邉亘/黒木崇史　総合優勝の賞品は、1年以上前から予約しなければ手に入らない幻の銘酒「純米大吟醸・空」まさにPRICELESSな勝利の美酒

Ｂクラスは、さすがの塩谷選手もノーマルミッション、ノーマルデフでは歯が立たず、８点を獲得することがやっとであった、一方香川選手は、なんと総合優勝の田邉選手に３秒差に迫る総合２位のタイムでＢクラスでは、ダントツの優勝を勝ち取った。２位は、ＡＮＤラリーでも全日本チャンピオンナビ北田選手と組む板本選手が２位を獲得し、３位はヘッドライトを割る激走を見せた塩谷選手のチームメイト郡司選手、４位は和歌山から遠征のベテランの三谷選手となった。しかし、残念なのは、関東から遠征の佐藤選手で、なんと４ＣＰの分計時のＣＰで１分早着し、特別規則書により１００点の減点を取られ、２位の座を失った。左からDE-Bｸﾗｽ2位 板本敬二/北田稔 1位 香川秀樹/浦雅史 3位 郡司義浩/畠沢良之


左からDE-Bｸﾗｽ4位 三谷信也/嵓田浩一 5位 塩谷敏史/高橋巧 6位 福島徳也/森田秀之

Ａクラスは、全日本で頭角を現しつつある岩井選手が、速さを見せつけたが、ＳＳ４で痛恨のトラブルで約８分ロスし、最下位に沈んでしまったが、それが無ければ間違いなく三つ巴の大変面白い展開になっていただろう。新城ジュニアラリーで優勝の西村選手は、速いところを見せるもクラッチを失い、１ステを走りきれずリタイヤしてしまう。結局戦いは、近畿からの遠征組２台に絞られ、終盤までリードしていた関根選手が、最後に油断したのか最終ＳＳで９秒引き離され、最終的に１秒差で敗れてしまうという波乱の展開となった。

左からDE-Aｸﾗｽ2位 関根康生/加納宏樹 ｸﾗｽ1位 里貴之/石田一輝


JAF SPORTS 取材の佐久間健カメラマンとチームシロキヤ代表金子敏邦氏

主催者のチームシロキヤメンバー

☆☆☆シロキヤラリー'０８　競技結果☆☆☆　　　　　　　　2008年10月11日～12日

成績表（PDF 85Kb）

順位	ドライバー	ナビゲーター	車両	SS1	SS2	SS3	SS4	4CP	SS5	SS6	SS7	SS8	SS9	合計
C-1	田邉亘	黒木崇史	CT 9A	257	238	109	257	0	230	242	107	224	327	1991
C-2	宮本雅彦	伊藤覚	CT 9A	273	246	114	265	0	231	239	111	232	319	2030
C-3	蒲生裕一	前田健吾	GDB	272	250	115	268	0	239	250	112	235	335	2076
C-4	樋口宏	松浦好晃	CE 9A	282	257	113	270	0	236	253	113	231	332	2087
C-5	坂口知洋	高篠孝介	CD 9A	285	256	116	271	0	240	253	113	235	339	2108
ﾘﾀｲﾔ	徳能大輔	濱野崇	GDB	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	ﾘﾀｲﾔ
B-1	香川秀樹	浦雅史	DC2	265	242	109	260	0	228	239	108	228	315	1994
B-2	板本敬二	北田稔	EG6	267	247	111	264	0	229	253	112	232	321	2036
B-3	郡司義浩	畠沢良之	EK4	272	250	110	267	0	235	248	110	230	337	2059
B-4	三谷信也	嵓田浩一	DC2	279	255	113	265	0	236	246	111	233	329	2067
B-5	塩谷敏史	高橋巧	EP 82	272	247	116	264	0	239	249	117	241	327	2072
B-6	福島徳也	森田秀之	CJ 4A	276	254	114	268	0	238	252	113	235	338	2088
B-7	佐藤孝	丸山聖	EK9	270	244	112	258	100	229	240	111	225	319	2108
B-8	鈴木尚	奥田雅弘	DC2	293	261	116	276	0	243	257	115	238	345	2144
B-9	荒井純司	奥村久継	CJ 4A	281	260	115	272	0	240	266	119	249	352	2154
B-10	前後勝也	沼口和己	DC2	292	269	120	282	0	253	265	119	249	346	2195
B-11	内藤徳之	門井賢吾	CJ 4A	284	272	121	280	0	251	270	121	246	362	2207
B-12	徳久完治	佐々木翔	CJ 4A	298	277	121	295	0	255	273	120	253	368	2260
B-13	内田園美	山村浩三	EK4	319	315	133	308	0	278	299	132	273	386	2443
ﾘﾀｲﾔ	榎田智幸	井上翔吾	CA 4A	278	258	115	270	-	-	-	-	-	-	ﾘﾀｲﾔ
ﾘﾀｲﾔ	村田正成	船木一祥	M31 2S	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	ﾘﾀｲﾔ
A-1	里貴之	石田一輝	GA2	279	261	116	269	0	244	260	114	240	337	2120
A-2	関根康生	加納宏樹	GA2	281	261	115	271	0	241	253	114	239	346	2121
A-3	楢木義和	宮地一喜	SPC 10	322	297	132	314	0	275	302	133	276	398	2449
A-4	岩井謙治	丹羽貴裕	EP 82	276	254	118	747	10	243	252	116	247	355	2618
ﾘﾀｲﾔ	西村修	伊藤亮	GA2	283	256	119	277	-	-	-	-	-	-	ﾘﾀｲﾔ