体力自慢大会編 活動レポート

体力自慢大会編での不満点をまとめました。
あらすじについては体力自慢大会編 あらすじ 52~56話を参照してください。



52話「選ぶべき光の道」 不満点

  • ポケモン未登場。この漫画では最早珍しくないことであるが、それはポケモン漫画を名乗る上で、やってはならないことである。←間違い。リョウガが真ん中の光を指し示したシーンで、羅針盤の光の向こうにヨーテリーとマラカッチが小さく描かれている。……とてもポケモン漫画と呼べるレベルではないが。
  • 「一番強いやつと戦いたい」という理由で、目的地を決めるリョウガ。ゼクロムと「仲間を守れるような強い男になりたい」という理想を交わしたのなら、少しは仲間のことを考えるべきである。
    バーストハートサバイバル編でも、ミルトとヤッピーが檻に閉じ込められたのに、同じようなことを叫んでいたような。
  • ミルトは「私やヤッピーにはキツい道だから」と安全な道を勧めているが、この旅はリョウガの旅で、ミルトは頼まれもしないのに付いてきているだけなのに、リョウガの行き先を自分の都合に合わせようとするのは身勝手すぎる。もし、険しい道の先にガリュウやアルカデスがいたとしても、ミルトはリョウガに「自分が付いていけないから行っちゃイヤ」というのだろうか?
    これは前述の『リョウガは仲間のことを考えるべき』とは別の問題である。付いていけないならラグの言う通り待っているか、手持ちポケモンを活用して頑張って付いていけばいい。
  • 今まで殆ど描写がなかったのに、いつの間にかリョウガを好きになっているミルト。
    リョウガは彼女を気にかけるどころか、放置プレイ同然の仕打ちばかりしていたと思うのだが。ミルトには変な性癖でもあるのだろうか?
  • リョウガの見つけた看板には、『体力自慢大会のお知らせ』が書かれていた。
    • 優勝賞品:大型テレビ
    • 準優勝:BURSTハート
    • 3位:スーパーボール*1
    • 参加賞:テッシュ
……BURSTハートが貴重品だという設定はどこへ行ったのだろう。ちなみに先のBHSで量産された『貴重』を払拭するために、この話では『超貴重』と言う単語を連呼していた。
↑むしろ、『BURSTハートは貴重品』だという設定がどこから来たのか分からない。 GGから賞金をかけられているリョウガのBURSTハートはともかく、それ以外のBURSTハートの価値などここまで明記されたことはない。


53話「体力自慢大会」 不満点

  • BURSTハートやBURST戦士の存在を知らないから、大型テレビ以下の価値にされていると説明するミルト。……ならば、なぜ『BURSTハート』という名称を知ってるのか。
    • そもそも、ミルト自身リョウガに会うまでBURST戦士の存在をまったく知らなかったはず。カナイ村の人たちの反応こそ、この世界の一般人のBURST戦士に対する認識ではないのか。
  • ミルトとヤッピーを崖の上に置き去りにして飛び降りるBURST戦士たち。そんなに身体能力を見せ付けたいのか。
  • 「先週も似たようなことが……」という、世界観ぶち壊しのメタ発言。*2
  • 体力自慢大会ポケモン部門は、前日に終わってしまっていたらしい。そっちを見せて欲しかった。
  • 1回戦の内容は、『イシズマイ上げ』。ダンベルの代わりに、イシズマイやイワパレスで重量挙げを行うというものである。
    なぜ、こんな扱いでしか、ポケモンを登場させないのか。
    • ところで、リョウガが第1話で抱えて運んでいた岩(+ミルト)と今回のイワパレス2匹、いったいどちらが重いのだろう。
  • 皆がリョウガに心酔していて、些細なことさえも大げさに褒め称えている。52~53話では誰もが不満を漏らしたり否定したりもせず、リョウガのどうでもいい部分さえも持ち上げるという内容だった。
    • 例:「無鉄砲なところがいい」by Rさん
      「リョウガの全てに心底惚れている」by Kさん
    • まるで神の子の如く、リョウガを褒めちぎっていた。事実リョウガは、ポケモンを軽々持ち上げる力を持ちながら道具のように扱い、危険な賭けのBETにゼクロムのBハートを平然と出し、仲間が捕まっても駒のように切り捨てて戦いを続けていたほどであり、これまでの描写を合わせても、お世辞にも人格者とは言えない。
  • BHSという先の大会で、貴重なはずのBハート大量の発生と、急激な戦闘力のインフレが発生し、その激戦の後に仲間を増やして小規模な大会に挑んでいる。ポケモンで言えば、先に7~8番目のジムバッチをゲットしてから、2~3番目のジムを次の目的地にするようなプレイをしているために、逆転現象が起きている。どう見ても、BHSより先に開催すべき大会だった。

54話「負けるが勝ち?」 不満点

  • 2回戦、3回戦の内容が、ヤッピーの1コマ回想のみという、ダイジェスト紹介。いきなり決勝戦が幕を開けるという超展開である。
  • 3回戦は、『バオップの灼熱地獄』。ヤッピーの回想を見るに、鉄骨か何かの上で、炎の熱さに耐えるというもののようだが、それはどちらかというとガマン比べではないのか?
    ポケモンのわざにも耐える強靭なオリジナルキャラ」を見せつけるための踏み台にも見える。
  • それでもここまでは多少なりともポケモンを活用した大会だったのに、決勝戦は単なる腕相撲。せっかく前日にポケモン部門をやったというのだから、優勝ポケモンと力比べでもすれば少しは『ポケモン漫画』らしくなったのではないか。
  • サビンに教えられた通りに、準優勝賞品のBURSTハートを使い、ナゲキと融合するダンケ。どう見ても反則行為である
    ダンケは「変身しちゃいけないってルールはないよな?」と言っていたが、賞品を使っちゃいけないことぐらい子供でもわかるだろう。ヒゲ部じゃあるまいし。
  • サビンによると「Bハートを手に取り『BURST!』と叫べばB戦士になれる」そうだが、第1話のリョウガは「BURST!」なんて叫んではいなかったのだが。それに、手の甲などにBハートを添える動作は必要じゃなかったのだろうか。*3
  • また、サビンによれば「ダンケは過去のBURST戦士の子孫だから素質があった」とのこと。「相当な修行と訓練が必要」という設定は何だったのか。ヤッピーがBURSTできなかったのも、リョウガやハリルがBURSTできたのも、B戦士の子孫かそうでないかというだけの話だったのでは。
  • リョウガと互角のダンケ。このシーンだけで、今までに明かされた設定が、いくつも破綻している。
    • BURST戦士は、ポケモンと心を通わせる『完全なBURST』を行わなければ、力を引き出せないと、レンドは説明していた。そしてリョウガは、描写に問題こそあるものの、ゼクロムと心を通わせ、新たな力を引き出している。
      しかしダンケは、この時初めてBURSTしたばかりであり、完全なBURSTどころか、ナゲキに会ったことすらないと思われる。どう見ても、ダンケの方が不利である。
    • フロードは「BURSTハートは、戦えば戦うほど成長して強くなる」と言っていた。これが本当なら、ナゲキのBURSTハートは恐らく戦闘では未使用であり、逆にこれまでに何度もリョウガとBURSTして戦ってきた*4ゼクロムのBURSTハートよりも、明らかに弱いはずである。
      村長によると、村の言い伝えにBURST戦士のことが語られているらしい。もし、ナゲキのBURSTハートが成長を遂げるとしたら、この時だろうが、村長は「戦った」とまでは言っていないため、根拠にはなりえない。
    • ミルトは「ナゲキはパワーがある」と解説しているが、ここもおかしい。確かにナゲキは、高い攻撃力を持つが、それでもゼクロムの方が大幅に上である
      仮に、ゲーム中で表記される攻撃力と純粋なポケモンのパワーが異なるものだとしても、リョウガ自身の力はダンケのそれの2倍近くある。
      どっちにしろ、普通に考えれば、リョウガの方が強い。
      このシーンのせいで、BURSTすると元のポケモンより弱体化するのでは、という疑惑が、一層濃くなってしまった。
  • カナイ村を守るためにBURSTハートに封印されたのであろうに、村の長老が「昔聞いたことがある」ぐらいの期間忘れ去られて倉庫の奥に放置され、やっと出してもらえたと思ったら祭りの景品(しかも2位)にされて、かつての所有者の子孫に求められてBURSTしたと思ったら、頭と尻の軽そうな女の鶴の一声でいらない子扱いされて見知らぬ少年に押しつけられたポケモンの嘆きを思うと心が痛む。
  • Bハートを手に入れても、ナゲキへの挨拶ひとつなく羅針盤のパーツとして使おうとするリョウガ。ポケモンに対する思いやりが、まるで感じられない。

55話「閉ざされた光の道」 不満点

  • サビンを見て、「下手をすればやられる」と言い出すリョウガ。「一番強い奴と戦いたい」という理由で、あえて光の強い方に進んだのは、リョウガ自身なのだが。
  • あくタイプにエスパータイプの技は通用しにくいと語るラグ。間違いではないが、普通は「通用しない」と言わないか?
  • サビンはあからさまな強敵というキャラなのに、相性を理解していなかったり、必殺技を連発したりと、こういうキャラには良くある『隠す強さ』が感じられない。
  • カルタとラグを倒すのに、サイコフリーズ→ブレイクウインドの流れをわざわざ2回披露しているためテンポが悪い。無駄に繰り返さなくても、カルタをサイコフリーズで倒し、ラグにもかけようとしたが効かず、その後でブレイクウインドを使えばよかったのではないか。
  • カルタとラグを倒され、怒りに燃えるリョウガ。しかし、その原因*5を作ったのは、誰あろうリョウガ自身である。
    本来は『戦いの痛みと厳しさ』『時に逃げるのも後の勝利に繋がる。今は力を蓄えろ』等を伝える試練*6だと思われる。

56話「ガリュウからの刺客」 不満点

  • ポケモン未登場。
  • サビンは、新たな技『完璧反射(パーフェクトリフレクター)』を繰り出し、リョウガの電撃完波を跳ね返す。
    『リフレクター』は本来、物理技の威力を軽減するものだが、電撃完波はどう見ても特殊技である。『ひかりのかべ』と間違えたのか?
  • リョウガは、自分もダメージを受ける新技『電撃爆裂(ライトニングスパーク)』を編み出し、サビンの完璧反射を打ち破る。
    • BURST戦士は、ポケモンと心を通わせることで、新たな技を使えるようになるはずだったが、リョウガは電撃完波の習得以来、ろくにゼクロムと対話していない。いつどこで編み出した?
    • BHS決勝におけるフロードの描写を見るに、BURST戦士が傷つくと、BURSTハート内のポケモンもダメージを負う*7と思われる。そんな状況で反動技を使うとは、ゼクロムのことを何だと思っているのか。
    • 電撃爆裂は、どう見ても物理技なのに、完璧反射を破っている。やっぱり光の壁と間違えたらしい。
      もっとも、ゲーム内ではどちらも、「光の壁を作りだし、該当する技の威力を軽減するわざ」だと説明されているので、厳密に区別することではないのかも知れない。
  • 新必殺技を使っても、サビンには大したダメージを与えられた様子もなく、明らかにリョウガへの反動の方が大きい。そもそも仲間が全滅した状況で、後先も考えずに捨て身技を繰り出すなどただの自滅行為でしかない。なぜこれでサビンがリョウガを認めるのか、さっぱり分からない。
  • アルカデスの力を借りた者は、永遠に戦いの場から離れられなくなるということが判明。アルカデスは果たして人間なのか?
    • アルカデスに関し、このような怪しい情報が示されたのに、リョウガは「オレはアルカデスに会いに行く」の一点張り。なぜアルカデスについてもっと詳しく尋ねようとしないのか。
  • サビンは過去話の時点で子供がいるような年齢らしい。前回リョウガたちの前に現れた際の名乗り『黒い旋風・顔なしサビン』が痛々しい。
  • リョウガを認めたサビンは、シンボラーのBURSTハートを手渡す。シンボラーの意思はまるっきり無視である。姿を書けば、より「認められた」という感じが出るのでは……。
  • 強敵との対戦開始→必殺技を破られる→新必殺技完成→強敵の正体明しと回想→別れまでを、たった一話で消化してしまったため、それぞれの内容が薄まってしまっている。チャビオ編に続き、せっかくの新必殺技習得回が台無しである。

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最終更新:2015年08月10日 23:34
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*1 現実のスーパーボールではなく、ポケモンの世界に存在する、ポケモン捕獲用アイテムの方である。

*2 単行本では「前回も~」に修正されている。

*3 調べてみると、BHS直前の夜の特訓が、最後にBハートを手の甲に添えてBURSTした場面だった。

*4 以前はガリュウのものだったので、それよりも更に戦闘経験はあると考えられる。

*5 強いヤツだとわかっていても、自己の欲だけで無謀に進み、自分より弱い仲間を巻き込むのは、明らかに人の上に立つ者の器ではない。相手の力量もわからずに戦うようでは、この先は決して生き残れない。作中でも「永遠に戦いの場から離れられなくなる」と発言される等、これからの戦いがさらに過酷になることを強調していた。

*6 RPGなどでは中盤あたりに、現時点では絶対勝てない敵と戦うか否かを迫られ、前者なら勝つためのやりこみ要素or無謀に挑んでゲームオーバーという道をたどり、後者なら安全に回避する正規ルートという、勇気と無謀は全く違うことを教わるイベントがたまにある。

*7 しかも、ポケモンの傷は治癒しない。