~昼寄りの朝~
ベルフィエル「げっ」ばったり
ニャングオウ「おはようベル、ずいぶんな朝の挨拶だね、ハーヴェスではおはようって言うんだよ」
ベルフィエル「これはこれは、英雄様直々にお教えいただき光栄です、暇なんですか?」
ニャングオウ「なーに、礼には及ばないよ、民衆を導くのも英雄の務めだからね」
ベルフィエル「…はあ、起きて早々気分が沈みました」
ニャングオウ「口ではそう言いつつ付いてくるなんて、君は本当に私のことが好きだね」
ベルフィエル「おめでたい思考回路ですね、あなたが勝手に私の前を歩いているだけでしょう、ちゃんと起きてるんですか?」
ニャングオウ「少なくとも君よりは目覚めがいいと自負しているよ」
ベルフィエル「それはなにより、起きててこれですか、失礼しました」
ニャングオウ「君のほうこそ、舌の目覚めは快調のようでなによりだよ」
ベルフィエル「二名で」
ナタリー「カシコマー!お好きな席へドウゾー」
ニャングオウ「今日はなんでカウンター席なんだい?」
ベルフィエル「何が悲しくて朝からあなたの顔をみながら食事しなきゃいけないんですか」
ニャングオウ「そうか、気が利かなくて悪いね、私の愛らしさの前に食事も喉を通らなくなってしまうか」
ベルフィエル「ジョークがお上手ですね、冗談は顔だけにしてください」
ニャングオウ「顔だけにかい?君のほうはセンスがないね」
ナタリー「お冷やドウゾー、ご注文はオキマリカ?」
ベルフィエル「BLTサンドとハニートーストとオムレツとカットフルーツ、カプチーノをお願いします」
ベルフィエル「ニャングオウさんはいつも通りオムライスでいいですか?」
ニャングオウ「うん」
ナタリー「ヨロコンデー!少々待ってネ」
ニャングオウ「この時間は空いてるね」
ベルフィエル「朝食にはちょっと遅いですからね、皆さんあなたほど自堕落ではないのでしょう」
ニャングオウ「自虐の趣味はそろそろ直してはどうかな、人の趣味に口を出すのはどうかと思うけどさ」
ベルフィエル「そう簡単に直りませんよ、私にだって色々あるんです」
ニャングオウ「ふーん、私が忘れさせてあげようか?」
ベルフィエル「…思い上がらないでください」
ナタリー「ヘイオマチー」どどん
ニャングオウ「しっかし朝からよくそんな量が入るね、太るよ」
ベルフィエル「ご心配なく、お腹には行かないタイプなので」
ニャングオウ「どのみち肉の塊に違いないよ」
ベルフィエル「邪魔であることは確かですね、肩こりがひどいひどい」
ベルフィエル「その点ニャングオウさんは肩こりと無縁そうでうらやましいですよ、色々な意味で」
ニャングオウ「重責に負けるようでは英雄は務まらないよ、ケチャップ取って」
ベルフィエル「どうぞ」
ニャングオウ「ありがとう」
ベルフィエル「あっ、またブロッコリー押しつけましたね」
ニャングオウ「たんとお食べよ、代わりにオムレツ一口ちょうだい」
ベルフィエル「不当なトレードじゃないですか、まあいいですけど」
ナタリー「…今日も仲良しダナー」
二人「「良くないっ!」です!」
ベルとニャン~なっかよっくケンカしなっ♪
最終更新:2021年07月05日 18:47