ソラとシンが会う前の出来事。
「サイとキラ」
大西洋連合が統一世界連合からの脱退を表明した翌日。
ピース・ガーディアンはこれを制圧にかかった。
サイ=アーガイルは新型MS、後のダストガンダムの本命である、
フライトパック最終調整の為、大西洋連合の秘密ドックにいた。
脱退表明後、彼とユウナ=ロマ=セイランは逃げるヒマすらなく、
わずか9時間でそこは戦場となってしまった・・・。
ピース・ガーディアンはこれを制圧にかかった。
サイ=アーガイルは新型MS、後のダストガンダムの本命である、
フライトパック最終調整の為、大西洋連合の秘密ドックにいた。
脱退表明後、彼とユウナ=ロマ=セイランは逃げるヒマすらなく、
わずか9時間でそこは戦場となってしまった・・・。
「防衛線はもう破られたんですか?」
ユウナは黙ったまま、立ち上がる。
「アレを出すぞ、最後の希望を・・・。」
彼はそう告げると、一機のMSの元へ歩みだした。
「しかし、まだ最終調整が!それにパイロットも・・・。」
サイは慌ててその後姿を追う。
途中、リュックを忘れたのに気づいたが時は一刻を争う。
途中、リュックを忘れたのに気づいたが時は一刻を争う。
「・・・、僕だってMSの訓練は受けているんだ。」
ユウナは一足先にそのMSへと乗り込んだ。
続けてサイも乗り込む。
続けてサイも乗り込む。
「でも、それって10年くらい前の話じゃ?」
その言葉を無視し、ユウナはOSを起動させた。
G・U・N・D・A・Mの文字が映る。
旧ザフトのOSだ、もちろんナチュラル用にカスタマイズされている。
「ユウナ=ロマ=セイラン。ガンダムで出る!」
轟音と共にドックの外へと飛び立つMS。
外の世界は文字通り地獄絵図であった。
そこへ一機のMSがビームを撃ってくる。
G・U・N・D・A・Mの文字が映る。
旧ザフトのOSだ、もちろんナチュラル用にカスタマイズされている。
「ユウナ=ロマ=セイラン。ガンダムで出る!」
轟音と共にドックの外へと飛び立つMS。
外の世界は文字通り地獄絵図であった。
そこへ一機のMSがビームを撃ってくる。
「フリーダム!?」
サイが叫ぶ。
「ちぃ、なんであいつがここに?」
かろうじて回避を成功させるユウナ。
フライトパックに助けられたとはいえ、
かの軍神キラの攻撃を回避した事実はすごいの一言である。
しかし、二度目の奇跡はない。
サイは急いで国際救難チャンネルで通信を試みる。
フライトパックに助けられたとはいえ、
かの軍神キラの攻撃を回避した事実はすごいの一言である。
しかし、二度目の奇跡はない。
サイは急いで国際救難チャンネルで通信を試みる。
「キラ!オレだ!サイだ!サイ=アーガイルだ!!」
途端、相手MSの動きが止まった。
「サイ?本当にサイなの?」
すでに銃口は下げられている。
「あぁ、キラ。オレだよ、覚えているか?」
落ち着いた口調で答えるサイ。
すると怒鳴り声が聞こえてきた。
すると怒鳴り声が聞こえてきた。
「なんでそんなものに乗っているんだ!ここは戦場なんだぞ!!」
ユウナは黙っている。
彼が乗っていると知れば、あのパイロットは迷い無く撃ってくるからだ。
彼が乗っていると知れば、あのパイロットは迷い無く撃ってくるからだ。
「・・・戦場にしたのは君たちだろ?キラ。オレは行かなくちゃいけないんだ。」
サイは一呼吸置いてから続けた。
「ガルナハンに行きたいだけなんだ、通してくれないか?」
沈黙が続く。しばらくして、ようやくキラが返答をした。
「サイ。一緒に来れないか?」
それ以上聞くつもりはない。
親友はそれを拒まないと信じての言葉だった。
サイは悩んだ。レジスタンスなど性に合わないのはわかっている。
わかってはいるけど、この世界は間違っている。
それを変えること。それが彼の進むべき道・・・。
親友はそれを拒まないと信じての言葉だった。
サイは悩んだ。レジスタンスなど性に合わないのはわかっている。
わかってはいるけど、この世界は間違っている。
それを変えること。それが彼の進むべき道・・・。
「・・・悪いキラ、どうしても行かなくちゃいけない。」
そして、こう付け加えた。
「全部終わったら、オレの方から会いに行くよ。」
フリーダムは動かない。
ユウナは無言のままMSを前進させた。
ユウナは無言のままMSを前進させた。
「こちらキラ=ヤマト。全軍に告げる。ポイントA-204のアンノウンMSは味方機だ。」
キラの目には涙があった。
自分が信じた平和が自分の友達を傷つけている。
自然と涙で溢れた。
サイの別れ際の言葉。
それが致命傷だった・・・。
自分が信じた平和が自分の友達を傷つけている。
自然と涙で溢れた。
サイの別れ際の言葉。
それが致命傷だった・・・。
「キラ。・・・お前、死ぬなよ・・・。」