幻想

概要

人が文明の灯りを手にする以前に在った、現代では神話やおとぎ話に登場する妖精や神霊として語り継がれている存在。
西享・カダスの両方に存在していたが、現在はごく一部を除いて消滅したか眠りについている。
カダスで言う《ふるきもの》とは、ほぼ同じ意味で扱われることが多い。
各惑星で人類が文明を築く前に存在した、言ってしまえば「先住民」たちであり、一部の個体はカシオン人(西享やカダス《既知世界》の人間)以外の人類にとっては始祖と言える存在である。
西享・カダス共に今も現存し、且つ実体を持つ幻想はごく僅かであり、それらもいつかくる消滅を待つ運命にある。

●地球(西享)における幻想
現代ではもう確認できない。人が文明の灯りを手にするようになった後、地球の幻想たちは《黒の王》の宮殿たる暗黒星シャルノスに民として移住したが、時がたつにつれ《黒の王》以外は消えることを選んで去っていった。
《諸王》と呼ばれる神の如き上位の個体も同様の理由で全て消滅しており、残ったのは《黒の王》のみとされている。

●カダスにおける幻想
現代ではもう幻想の存在は確認できないとされているが、《未知世界》の住民からは目に見えない自然霊のような存在《ふるきもの》として認識されている他、ドラゴンを始めとする超越種が幾つか実体を維持し生息している。
《既知世界》では、封鎖中の都市インガノックで発生した幻想人種幻想生物は開放後にも残っている。
古代カダス文明には、一部の神々は人が造った神体と呼ばれる鋼鉄の巨人を依代に顕現を続け、人と共存しつつ各地で信仰の対象になったが、それも永くは続かず、皮肉にも自然との同化を受け入れたドラゴン等よりも先に消滅するという結果となった。

元ネタ

元ネタは、各国の神話や伝承で伝えられる神々・生物の他に、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説から派生したシェアワールド『クトゥルフ神話』に登場する神々とその眷属。
このシリーズでは史実の設定とは違い、ちょっとした因果の違いから大いなるクトゥルフを始めとしたクトゥルフ神話の邪神のほとんどは地球ではなく惑星カダスに飛来している。

備考

  • 呼称については様々あり、「幻想」「ふるきもの」「ふるき神秘なるもの」「神話と幻想の住民」等。
  • もはや実体のない個体がほとんどだが、自然と同化したカダスの《ふるきもの》はその気になれば媒体(ウォータードラゴンであれば水)に実体を形成して物質に直接影響を与えることもできる。しかし、そう長くはもたない。
    • 直接的でなくとも、ウルメンシュに力を貸したり、アデプトに超人的な身体能力を与えたりと、人や物質に影響を与えられないわけではない。
  • シュプララプセールも“人”に分類されるが、例外として旧時代から生き続けているトート・ロムエリール=エリル・ロムは、もはや《ふるきもの》に近い長寿の存在になっている。
  • 『蒼天のセレナリア』に登場するラス・カサスは、幼い頃にアイルランドにて西享最後の《ふるきもの》であるフィンヴァラーと言葉を交わしたがために今でも《ふるきもの》の存在を感じられるという。
  • 人類の文明が繁栄するとなぜ幻想の存在は追いやられ自然と消えてしまうのかは、はっきりとした理由は分かっていない。『セレナリア・ザ・ガイド』では「文明の光を得た“人”によって神話と幻想はかき消される」、『漆黒のシャルノス』では「人の文明の灯りの中では生きられない(意訳)」とだけ語られている。
  • 人の文明の光によって消えることに関しては、運命のように受け入れている者がほとんどであり、特に人類を恨んでいる様子はない。とはいえ現代の人類はかつての神々に比べれば遥かに小さな存在には変わりなく、残っている幻想が基本的に人に不干渉なのはそれぞれ理由があるからにすぎない。
  • 地球の幻想はすべて消滅か眠りについたと言われているが、エーゲ海で捕獲されたダゴンや、テスラ・コイル実験の末に《雷の鳳》と契約をしたニコラ・テスラの例もあるので何らかの手段で接触する手段はある模様。
  • 桜井氏のTwitterで語られた幻想についてのコメントでは、ヒュプノスイリジアの三柱が属すると言われる「イリジアのもの」は地球やカダスの幻想とは区別して解説されていた。

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最終更新:2016年07月04日 16:12
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