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  • 美食倶楽部

きっさんらが

美食倶楽部

最終更新:2007年06月23日 03:36

rockshow

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  • 美食倶楽部
    • 美食倶楽部2ページ目
アルファ・システムが誇る食通部隊?の究極にして至高の味を求めての
日々の熱きドキュメンタリーをつづったコーナー!

華麗なるデビュー
記事番号:20
タイトル:美食倶楽部会報 -華麗なるデビュー-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/05/18(月) 22:31:24

 あーあーあー、たった今からこのフリートークは我々アルファ・システム・美食倶楽
部が占拠した。 繰り返す。このボートは我々が占拠した。


 これより、我々が血と汗とアレの結晶であるレポートを掲載する。


ファイル#0 -結成-

 それは、ある日のこと。同志にして我々の首領であるスダスキーが同じく同志に
して偉大なる同会幹部 シバムラスキーと以下の会話を行った。

 須田:「ねえ、俺達って、食う時にコストパフォーマンスだけしか気にしてないよね。」
 芝村:「は。」
 須田:「人を…まあ、その例えば女の子とか、友達とかに紹介できる店って、
俺達は全然しらないよね。」
 芝村:「ふむ。わかりました。私もハセガワ・アルシャンレジーム(コストパフォー
マンス至上主義同盟:イエロージャンパー党)のやり方にはやるせない不満を
持っていました。たしかにゲーム屋と言えども来る日も来る日も50円得したねと
満足げに語るのはもう辛抱たまらんでごわす。」
 須田:「それだよ。やっぱり俺達はカップラーメンだけじゃやばいんだ!」
 芝村:「うーんトレビアーン。」
 須田:「おおうっ、シバムラスキー!」
 芝村:「おおうっ、スダスキー!」
(二人抱擁。)

そして熱いアレでナニな二人は、戦闘員にして偉大なる雑用である同志シマスキー
および、例のごとく巻き込まれたサクライスキーの4人でアルファ・システム美食
倶楽部を結成、日夜働きつづける寂しいプログラマ・企画・およびデザイナーのた
めに食の冒険者となって開拓団を組織し、人並の食生活をめざすこととなった。

以下、次号に続く。


宮本食堂事件
記事番号:21
タイトル:美食倶楽部会報 -宮本食堂事件-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/05/18(月) 23:11:53

ファイル#1 -宮本食堂事件-
(このまえにファイル0、結成をお読み下さい。)

1.出撃
 最初の出撃は、給料日直後の18日になった。これだけでもうダメだと全員が
思う中、最初の冒険のための店の選択がはじまる。
 全員貧乏な上に男だけな上に服装がアレなので、選択には最新の注意が払わ
れた。

須田:「うーんシバムラスキー、ホテルの2階の店でエレガントな夕食は。」
櫻井:「ちょっとまて、なんで俺が…(以下略)」
嶋:「俺達が入れる店でござるか?」
芝村:「大丈夫だよシマスキー、店の名前をごらん。」
嶋:「み、宮本食堂? ホテルで食堂?」
須田:「というイタリアンな上に美味しいワインが飲める店なのだよ。シマスキー。」
芝村:「ボリショイボリショイ。我々のデビューにふさわしいデンジャラスな匂いがし
ないか?どうだね?」
嶋:「ラジャー!」
久富:「え、街にいくと? じゃ、俺もマンガ買うけんついていこうかね。」

 かくて同志ヒサトミスキーという力強い味方を加え、5人となった倶楽部会員は、
冒険に出たのである。


2.店まで
 タクシーで熊本市新市街に。50年前から新市街と言われていたところなので
どこらへんが新しいかはわからない。オークス通りにあるホテルオークスに向かう。
 どんなホテルか会員の誰も知らなかったのでタクシーを使った。

 途中、やけに電飾が輝く、立派そうなホテルを見る。
ひょっとしたら場所がここじゃなかろうなとあせりまくるシマスキーとサクライスキー。
 どう考えても我々を入れてくれるような場所ではない。
 と思ったら、その隣のうらびれた上にくたびれたホテルにつく。全員が最初の危
機を乗り越えたのを知った。


3.食べる

 下品に光る階段を上り、店に。半レストラン半居酒屋という店だった。
箸をもらう。ナイフとフォークを使うのが苦手な隊員達が、そこはかとない不安を
感じつつも、微笑んでみせた。

 メニューを偉そうに読むが全部日本語で書いてあるので安心する。
酒の選択はシバムラスキーに任せ、会員達は料理を選んだ。

イタリアングリーンサラダ。 1皿
スパゲッティ3種5皿(スパイスのきいたやつと日本風、およびクリーム&サーモン)
牛肉のトマト煮込み 2皿
チーズフォンデュ 2人分
まぐろのカツレツ 1皿

これらを頼む間に芝村はフランス製の白ワインを頼む。酒飲みが少ないことに留意
し、辛口の白ワインを選んでみた。

 全員で乾杯。
ワイングラスの持ち方は見よう見まねでカッコつけてみる。

 そんなことしてもOKな。気さくないい店だった。店主がやりたかったのは、こんな
雰囲気でないのかと考えてみる。

飲みやすい酒が美味かった。安売りの酒とは違う。

 サラダはチーズが千切りにしておいてあり、ちと辛すぎた感があったがまず水準
であった。

 スパゲッティ類は特に美味く。スパイスのきいたやつは芳醇で、クリーム&サー
モンはあっさりとしていて、それでいてサーモンの風味がきいてこれがまた美味
かった。 日本風の奴はこれより劣るが、まあ水準である。
 牛肉のトマト煮込みは絶品で、途中から頼んだ軽口のイタリア産赤ワインと良く
あった。みんながガブ飲みするのを見て、悪酔いしなきゃいいがと思う。
 現に同志スダスキーは完全に酔っ払い、あちらの世界にたびたたれた。

 チーズフォンデュは、パンが少し柔らかいのを気にしつつも、舌鼓をうつ。
シマスキーはこれぞ美食じゃーと叫び、ヒサトミスキーは俺、今日から正式に会員
になりますとのたまわった。

 まぐろのカツレツは厚い衣がカラッとしていてボリュームがあり、かみ砕いた時の
汁の感じがなんとも言えず美味かった。

 うまいしか言わずにひとしきり食べ終わる。肉とあう赤ワインが残っていたので、
ウインナーを2皿頼み、ワインとともに楽しんだ。
 料理を出す速度の速さと、給仕がたくさん居るせいかサービスの速度が速く、
気の短い人間でも十分に楽しめる。

最後に、デザートにアイスクリームを4人がたのみ、閉会となった。

ここで採点。5段階評価で星5つを最高に、この店を評価してみる。
 須田(偏食担当):「4」
 芝村(酒担当):「4」
 縞(大食い担当):「4」
 久富(健康担当):「4」
 櫻井(変わり種担当):「4」

全会一致で評価4.栄えあるアルファ・システム御用達の第一号に認定された。

はじめての店のため、スコアはきびしすぎるかも知れないが、後に採点し直せば
いいやということになる。

 これだけ食べて値段は16327円。 一人あたま3300円。結構酔っ払い、腹は
一杯になった。
 このうちの5500円は同志シバムラスキーの選んだ美味いワインの値段である。
同氏によれば、これは妥当な値段ということだった。

以上 我々美食倶楽部は5月の夜風を心地よく感じながら、次の計画に心を飛ばしていた。次は、玉子カレー丼を試してみようと思う。


-DATA-
 宮本食堂
 熊本市・オークス通りホテルオークス2階。駐車場なし。日曜休店日。

評価:☆☆☆☆

以上                        アルファ・システム美食倶楽部


砂場事件(前編)
記事番号:22
タイトル:美食倶楽部会報#2 -砂場事件(前編)-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/05/21(木) 21:22:01

ファイル#2 -砂場事件-

1.勝利の宴
 前回の成功に気を良くした我々は、鼻高々に己の勝利を歌い、それぞれの職場
に戻って行った。ある者は、企画へ。ある者は、グラフィックに、あるものは、メカ
デザインに。

 それから3日。一人、また一人とあの時の勝利を忘れられない男達が集まり
はじめる。要約すると以下のような感じである。

(音楽、世界遺産のテーマ THE SONG O FLIFE)
芝村:「今日も平和ですね。スダスキー。」
須田:「ああ、俺達の活動の賜物だ。みろ、この夕日を。」
芝村:「トレビアーン!」

 嶋が、腕を組みながら夕日を見た。
嶋:「だが、我々は行かねばならないでござる。」
櫻井:「ああ。」
久富:「…俺も混ぜてはいよ。」(はにかみながら。)
須田:「当然じゃないですか。ヒサトミスキー。」
久富:「スダスキー!」
 全員、夕日を見る。

かくて、我々は再び冒険の旅へ。 前回の成功が、我々を一つにした。


2.出撃日の決定
 21日昼過ぎ。それぞれが仕事をしながら、目配せをした。
電子メールがあるのに美食倶楽部はブロックサインで意志をやりとりする。
それが、伝統というものであった。

須田:(第2回の出撃の準備を。場所を選定せよ。)
嶋:(ラジャー。シバムラスキー。)
芝村:(承知。)
 どうでもいいが、ビルの端から端へ首を伸ばしてうなずく様はただの馬鹿である。
同志シバムラスキーは本をめくりながら、一足先に心を、見果てぬ大地へ飛ばす。

ターゲットは、決まっていた。前回、場所を選定する際に皆の記憶に深く残った、
あの記事を見ると無茶苦茶美味そうに見えた和風カレー味玉子丼である。
 和風なのかカレーなのかはっきりせよと言うのはこのさい捨て置く。

芝村:(こ、これは…)
 同志シバムラスキーは席を立った。拳をにぎりしめてブロックサイン。
久富:「ホームスチール?」
 見事な落ちである。かくて場所は決まった。


2.タクシーの中で
嶋:「しかし場所が砂場とは驚きでござるな。」

 砂場亭。そこは、かつて自社ビルをたてる前のアルファ・システム(ビルの2階に
あった。)が良く出前を取っていた、そばとうどんの店である。目標の和風カレー
味玉子丼を食べた会員は居なかったが、それ以外はまあまあという評判であった。

芝村:「だが同志コクブスキーの話ではまずいという話でしたぞ。」
久富:「笑止、俺達が信用するのは俺達の舌。それのみ。」
嶋:「うむ。」
 どうでもいいが前回の勝利がかなりいい気にさせているようであった。
値段もある程度知っていたので気が緩んでいたとも言える。

 タクシーに揺られながら、昔の我が社を見ながら、6ヶ月近くになるのに、まだ誰も入ってないんだなぁと誰かがつぶやいた。
 一時だけ、もう二度と立ち入らないだろうその場所を見て、なつかしい気分になる。


吉良:「…なんで砂場にいくとね。」
 今回飛び入りで参加した、吉良が気分台無しのセリフを言った。こやつはいつも
そうである。
久富:「冒険があるから。」
吉良:「なんで今日とね。」
芝村:「機を見るに敏とでも言おうか。」
吉良:「ようするにいきあたりばったりね。」
 そのとおりであったが、誰も何も言わず、暮れていく夕日を見ていた。


砂場事件(後編)
記事番号:23
タイトル:美食倶楽部会報#02 -砂場事件(後編)-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/05/21(木) 21:54:37

3.砂場という店。
 砂場という店は、そばでは美味い店である。元々、熊本には薮、更級、す奈は、
というそばの老舗があるのだが、この店は、「す奈は」の流れをくむ本格的な店として、割と有名な店であった。
 特に1月もの長い時をかけて熟成されるそばつゆには、定評がある。

 なんでそば屋で和風カレー味玉子丼やねんと思わなくも無かったが、写真が
美味そうだったんだから仕方ない。 とろけた玉子と、マッチするカレーの色。
なんとも美味そうであった。

 店構えは中々立派だったが、中はしなびた定食屋という感じであった。
一台だけ置かれたテレビが、哀愁を漂わせる。
 座敷に座り、注文。 おばちゃんが笑いながら聞いていく。

おまけのキラビッチ以外が、全員和風カレー味玉子丼を選択した。
 数少ない事前情報では、あげ玉入りが美味いとのこと。ヒサトミスキー以外は
これ入り、大盛で頼む。
 キラビッチは山掛け丼を頼んだ。

4.食事まで
 食事を待つ間、次の店を選ぼうということで話をする。中華はどうだろうかという
話だった。全員が納得する。 カレーのいい匂いが漂ってきた。
 場所の決定でそれぞれが考えている間、キラビッチがこともあろうに仕事の話を
する。

吉良:「最近のゲームってさ、ほんとに面白くないのかな。」
 おもわずみんな真面目に考えてしまう。そんな話をしにきたんじゃないのに。

小声で、ぼそり、ぼそりと話している間に、料理が来る。

5.試食
 丼を開けてみるとそこには、写真と幾分か違うが、まったく違うという訳でもない
ものがあった。有り体に言うと、写真ほどうまくなさそうである。さっそく食べてみる。

 一口目は、微妙というところであった。玉子と、あまり熱くない飯と、カレーの風味。
二口目は美味かった。追加で投入されたあげ玉が、コクとうまみを引き出していた。

 次の一口へと、進む。
飯が熱くないのが残念だったが、固まってもおらず、さりとて硬くもないあたりは
さすがと言えた。玉子とあげ玉は美味いが、具がそれだけなのが味に変化をなくし、
丼を8分目まで食べる頃には、もういいやという気になっていた。量は十分だったし、味もそれほど悪くなかったが。

 たくあんはスーパーで売ってあるのとかわらない。


全部食べ終わる。皆も相前後して食べ終わっていた。
 キラビッチは水がへんな匂いがすると嫌がっていた。コップの匂いかも知れないと
言う。多分、薄いレモン味が入っていたのでそれではないかと思うが良く分からない。

 山かけ丼は美味かったという。


さて、ここで採点。5段階評価で星5つを最高に、この店を評価してみる。
 須田(偏食担当):「2+」  他に具でもあればいいけど。
 芝村(酒担当):「2」     あげ玉がなかったら1だ。
 嶋(大食い担当):「2+」  難しいでござるな。
 久富(健康担当):「3」   並は量が少ないかな。
 櫻井(変わり種担当):「2」 あまりうまくないね。
 吉良(おまけ):「3」     コストパフォーマンスがよくない。

 前回の宮本食堂と比べると明らかに劣ったが、2と言うほどまずくもない。
とはいえ星3は多すぎる。 よってこの店は星2つとちょっと(ミ)ということで決着し
た。
 遠くまで来た割には、あまり面白くも無い結果なので、みんな静かに歩き出す。
帰りのタクシー代がもったいないので歩いて帰るあたりが我々の敗北を意味していた。
 昔の我が社を見ながら、仕事の話だけをしていた。
どうやれば、面白いゲームが出来るのか。どうも男は、つまんないとすぐ仕事に
逃げるものらしい。

以上。 我々美食倶楽部は敗北の苦いカレー風味を感じながら、次の計画に心を
飛ばしていた。次は、中華。雪辱戦ということで厳選を重ねた上海ハウスで勝負
してみようと思う。


-DATA-
 そば鋪 砂場
 熊本市・大江本町8・4味噌天神マンション1F
 営業時間 11:00-20:00
 日曜、祝日 休業
 駐車場2台
 収容人数 たぶん20人くらい。

評価:☆☆ミ (和風カレー味玉子丼の評価 他は星3つ程度)

以上                        アルファ・システム美食倶楽部


上海ハウス事件(前編)
記事番号:24
タイトル:美食倶楽部会報#03 -上海ハウス事件(前編)-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/05/28(木) 22:55:03

1.回想

 焼け野原に、一人の太った男が、立っている。

顔はすすけ、袖はやぶけている。

 足元には、彼の腹心の部下が横たわっていた。

嶋:「…少佐殿…長い旅で…疲れました…。」
芝村:「嶋ぁ!」

 天空を見上げて絶叫する男。


-美食倶楽部会報 #03-
                     -上海ハウス事件-


2.復讐の刻
 前回の敗戦は、我々の鼻を叩き折った上に砂をかけられた(幹部談)という
燦燦たるものであった。
 もとから忠誠心の低い櫻井戦闘員(ゴネ担当)は、いやあ、美食、はっ、俺は
イエロージャンパー党(略称YJ党)ですよなどと例のごとくごねだし、他のメンバー
も、視線は沈みがちであった。

 そんな時、まだあの敗戦を信じられない男が居た。美食倶楽部会頭にして希代の
偏食家、コスプレやって歌って踊れる企画屋、同志スダスキーである。

 奴は言った。 「…ニューガンダムは伊達じゃない!」
そして屋台で飲んだくれているシバムラスキーとシマスキーを小キック昇龍拳で
叩きのめし、(…ふっ、いいパンチですねぇ。(嶋))糖尿の疑いで通院するヒサト
ミスキーを拉致し、サクライスキーの首を掴んだ。

須田:「…立つんだ。…負け犬でいいのか。お前達。」
櫻井:「…悪魔め。」

 逆光に照らされる入り口の黒い影。
中西:「…僕も行きますよ。」
芝村:「…みんな…」

須田:「今日は前田さんの三十路祝いだ。…(涙を拭いて)派手にやろうぜ!」
前田:「おい、泣きたいのは俺だよ。」

 全員が押し黙った。 重い、重過ぎるゲームに青春を奪われた男の言葉だった。

かくて我々は出撃する。


2.出撃まで。
 アルファ・システムを時折走る黒い背の回覧。それが、特務回覧。
人が言うところの「美食回覧」である。
 出撃は28日と決まり、全員が準備を開始する。
場所は、前回にすでに決めていた。上海ハウスである。

社長:「上海ハウス、俺行ってきたよ。うん、<タンタン麺>がうまかったなぁ。」

 社長の言葉を聞いて全員がひそひそと話したが、悪気はなさそうなので行って
みることにした。 人の意見を聞こうかと、少しは成長したのである。

国分:「上海ハウス?ああ、俺も行くわ。だってテレビ(熊本ローカル)でやってた
じゃん。場所も知ってるし。」
 全員が国分課長の無い眉毛が輝いて見えたような気がしたと後に発言してい
る。
 士気は十分に上がった。ひょっとしたらと全員が思う。

新隊員にして美酒を追い求める美酒ハンターでもある同志中西スキーと、三十
祝いゲスト(でも自費参加)の前田、そして乱入者バーバリアン課長国分。
 いつものスチャラカ5人組みを加えて8人と言う大所帯である。

事前情報によると店の収容人数が14人だから、結構やべぇ人数である。
 タクシー3台にのって街と呼ばれる熊本市中心街へ。
にわかに降り出した雨が、我々の緊張を高めていった。


上海ハウス事件(後編)
記事番号:25
タイトル:美食倶楽部会報#03 -上海ハウス事件(後編)-
投稿者 :美食倶楽部 幹部
投稿日時:1998/05/28(木) 23:59:12

4.上海ハウスという店。
 道を知っていると言う同志コクブスキーが途中で「西銀座通りてどっちだったっ
け」と言いはじめた瞬間に我々の心に暗雲が立ち込めた。

 誰かが火あぶりだとつぶやく中、コクブスキーが右を見て左を見て案内をはじめ
る。いかに体力があっても7対1ではつらい。

 歩くこと4分。火あぶり用の薪をそろそろ誰かに買わせようかと思ったその時に、
その店は見つかった。大きなパチンコ店の裏、うらびれたビルの地階である。

 階段を降りながらシマスキーが顔をあげた。
嶋:「隊長。これで失敗したら解部ですよ。」
芝村:「愛と勇気を信じよう。」

 店に入る。狭い。カウンターと申し訳程度の座敷(2.5畳横並び)があるだけの
店である。
 14人どころか12人が精一杯といった感じであった。

 雨のせいか穴場なのか、客の姿は少なく、腕に金時計をつけたおっさんと、水商
売のおねえさんがドルと海外旅行を話している。

 まもなくその客もいなくなり、我々8人は、座敷で一堂に会して食べることになった。
 先にカウンターに座って後に座敷に移動したコクブスキー、ヒサトミスキー、シマ
スキー、ナカニシスキーはタンタン麺とそれぞれセットの丼物(950円)を頼む。
 ヒサトミスキーだけは例のマイナー病が発動したのか、定食を頼む。
店員に遅くなりますよと何度も念を押される。

 一方先に座敷にあがっていたシバムラスキー、マエダスキーにサクライスキーと
スダスキーは、壁に張ってある料理を見て、4人コースというコース料理(7900円)を選ぶ。
 スダスキーを除く3人が、上海ドリンクなる招興酒の炭酸割り+レモンを頼んだ。(グラス400円)

 便宜上先のコクブスキー以下4人をくまさんチーム。マエダスキー以下4人をねこ
さんチームと呼ぶ。我々は仲間でありながら別のメニューを選んだのだ。


5.試食
 出された冷たいウーロンを飲みながら、緊張して待つこと数分。
中華鍋を派手に回しながら料理する店主が、笑った。
 3皿ほどがねこさんチームに届く。たくさん積み上げられた取り皿が、本格的な戦いを予想させた。
 くまさんチームの面々が「あ、ヒッデー、鬼ぃ!」と叫ぶ中、中国風に箸を長くもって
食べるねこさんチームの面々。
 全員の目尻が一斉にさがった。
芝村:「うまい。これ、うまいよ。」
前田:「君たちは美食といっている割にボキャブラリが貧弱だね…美味いよこれ。」
須田:「う、うめぇ。」
櫻井:「うまい。」

 くまさんチームが一斉に騒ぎ出した。中にはたちあがってひっでぇを連呼する奴も
居る。
 だが、分けてやらん。 それほどまでに美味かった。

冷えた豚肉と薄切りキュウリにたっぷり掛けられたタレがほどよくすっぱくて美味く
若鳥の唐揚げにあんかけを掛けたものにレモンをかけたらこれまたほどよく酸っぱ
くて魔法のように美味く、柔らかくて肉汁が口の中でひろがった。

 至福。その顔を見てさわぐくまさんチーム。だんだん言っていることが危険な水
域に達していた。仕方ないのでシマスキーに絶品の若鳥のからあげを渡す。
 予想通りくまさんチームでは激しい内部抗争がはじまった。ボコられるシマスキー。

 一方ねこさんチームは
 ゴマたれがかかった冷えた鳥の湯がき肉とレタスを一緒にいただき、絶品と
言ってもよい春巻きで幸せにひたる。 上海ドリンクのアルコールとこれがまた良
くあった。
 この時点でもう星4以上確定と言った感じになる。餃子があまりうまくなかった
のが心残りである。

ここでやっとくまさんチームにも食事が来た。
 攻守逆転、中休みとなった。ねこさんチームに大反撃がはじまる。
国分:「うめぇ。うめぇよ。」
中西:「美味しいですねぇ。」
嶋:「にんともかんとも。」
 ヒサトミスキーが一人残されてしくしく泣いている。

 怒るねこさんチーム。「なんだこら、首筋から動脈ひきずりだして噴水作ったるぞ」などと、言ってることはほとんど脅しである。
 店の主人が嫌な顔で中華鍋をふるうのはこのさい無視である。

くまさんチームが食べ終わる頃に、再度ねこさんチームに料理が来た。くるわくる
わ。再度形勢逆転にして、勝負がついたという感じである。

 酢豚 →絶品
 芝エビのチリソース煮 →須田、皿までなめる。ぷりぷりして美味い。
 ホイコーロー →うまい。いや、ご飯がほしいと全員が言った。
 ナスと肉の中華味噌煮込み→うめぇ。いや、まじでうまい。 
 タンタン麺 →絶品。これがまたうまいのなんの。辛いのがいい、すごくいい。

隣でほくほく言ってるねこさんチームを待ちながら、シマスキーがくやしまぎれで
頼んだチャーハンはバターライスみたいであまり美味くなかった。
 中華の基本である餃子とチャーハンは駄目だがそれ以外が絶品と言う変な店
という印象を受ける。 酸っぱい系に秘密があるのか、いくら食べても飽きず、腹
が一杯でもまだ入った。ねこさんチームは総立ち状態でうまいを連発する。

 ここで全員が食い終わり採点となる。
5段階評価で星5つを最高に、この店を評価してみる。
ねこさんチーム
 須田(偏食担当):「5」    いや、文句ないっす。
 芝村(酒担当):「5」     4人コースだ、これを頼め!
 櫻井(変わり種担当):「5」 うまいよ、ここ。いやあ、美食倶楽部でよかった。
 前田(ゲスト):「5」      うまい。酸っぱい感じがいい。あまりからくない。

くまさんチーム
 嶋(大食い担当):「4.5」  難しいでござるな。
 久富(健康担当):「4.5」  もういっぺんここにきてタンタン麺をくってやる!
 中西(酒担当):「5」     量はすくないけど、もう一品たのめばグー
 国分(ミーハー):「4」     あ、でもコースならいいかもね。

以上 我々美食倶楽部はじまっていらいの(といっても3回だが)異例の高得点
に全員が満足して家路についた。 くまさんチームはねこどもを敵のように睨んで
帰って行く。ああ、我ら美食倶楽部、美食とともにあり。
 次回は、給料(15日)後の豪華作戦で攻めてみようと思う。

-DATA-
 上海ハウス
 熊本市 下通り1・12・3高津ビルB1(コア21裏)
 営業時間 11:30-15:00 /17:30-22:00
 休業 不定
 駐車場 なし
 収容人数 たぶん12人くらい。

評価:☆☆☆☆☆  (4人コースでなければ4.5)

本店を栄えあるアルファ・システム御用達の第二号に認定する。

以上                        アルファ・システム美食倶楽部


上海ハウス事件(補追)
記事番号:26
タイトル:美食倶楽部会報#03 -上海ハウス事件(補追)-
投稿者 :美食倶楽部(酒担当)
投稿日時:1998/05/29(金) 22:03:06

 今回の任務での様子は正式文書に記録されている通りであったが、
美食倶楽部 酒担当として補追を入れておきたい。

 上海ハウスに置いてあった、老酒(ショウコウ酒)は淡麗な味わ
いで、ショウコウ酒特有の渋味もほとんど無く非常に飲みやすい物
であった。これから暑い季節に向けて小官は、ロックで飲まれるこ
とをお勧めする。

 また、シバムラスキー、マエダスキー、サクライスキーが飲まれ
た上海ドリンクは正式文書に記録されている通り、これを炭酸+レモン
で割った物であり、「飲みやすさ爆発」であろう事は容易に想像で
きよう。

 そして、この淡麗な味と飲みやすさにより、料理と一緒に飲めば
「美味しさ大爆発」となる。

 ただし、この事により、万が一「ショウコウ酒」または「上海ドリンク」
のみが来て、料理が全然来ない間に飲み干してしまったら・・・・

「不幸核爆発!!」

という事態に陥ることであろう。この点については各自注意されたい。


以上         アルファ・システム美食倶楽部 酒担当







ファイル#6 -鶴八事件-(序章)
ファイル#6 -鶴八事件-(勃発)
ファイル#6 -鶴八事件-(苦戦)
ファイル#6 -鶴八事件-(勝利)
ファイル#外伝1 トンカツのブルー(前編)
ファイル#外伝1 トンカツのブルー(後編)
ファイル#7 ニンニク食堂事件(梅)
ファイル#7 ニンニク食堂事件(竹)
ファイル#7 ニンニク食堂事件(松)
ファイル#8 -鴻翔事件(前編)-
ファイル#8 -鴻翔事件(後編)-
はまだ見つけてない。たぶんなくなっている。鴻翔事件は読んだことあったから残ってると思ったんけど・・・
評価まとめページは残っている可能性がある→見つからず。全滅。
ダイエットとかの細かいやり取り部分は拾ってません
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