歴史

584 :初代1 ◆zhFdGsjV7M:2005/06/10(金) 02:10:53 ID:EHhjkhHU
すこし、昔話をしよう。
原始人たちが最初の道具を手に入れる前の話だ。

家族の構成が現代よりも大きなものが一般的な未来技術村でも
例外がいくつかある。
その一つの家は、母が一人、息子が一人、娘が一人、娘の子供が2人という構成だった。
娘の子供達の父親は、息子であるのだが、この村ではあまり珍しくも無い。
場合によっては、母が7人いたり、父が8人いたりする場合もあるのだから、たいしたことはない。
人数は少ないが、それなりに幸せな家族だった。

息子が両手いっぱいに果実を持って、帰宅したある日の事だ。
息子がみたのは、蓄えてあった果実の食い荒らされた姿と
足をケガした母、
それと、動かない娘と2人の子供だった。

いままで、この獣にケガをさせられた人はいても
殺されて者はいなかった。
しかし、死者がでたことで、村が一丸となって外敵の排除に乗り出し、
この数日後に最初の道具を手に入れ、外敵の排除に成功することになる。

村から離れた小さな丘に男が一人立っている
男の足元には大きめ石が1つと小さい石が2つ
大き目の石の近くに、沢山の果実と水晶を埋め
小さな石のしたにも、果実を埋める。
もう数日はやくこの道具を手に入れていたなら、こんなことにはならなかったのかもしれない。
今ごろには、沢山の子供に囲まれ、見慣れた少し困ったような笑顔を浮かべる彼女と
暮らせたかもしれない。
あと、ほんの少しだけ、ネ申の声が良く聞こえたなら・・・・・
「次くるときには、綺麗な玉ももってくるだよ」
そう、つぶやいて男は丘を去っていった・・・・

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最終更新:2005年06月17日 15:23