598 :初代1 ◆zhFdGsjV7M :2005/06/17(金) 00:02:36 ID:GSZmO5QI
コの字に組んだ小さなレンガのカマドに
大人の頭ほどの土器
その中には、緑色の石である孔雀石が入っている。
レイによって『銅』作りの実験である。
今回は前回の失敗を踏まえて、新発明のフイゴ
(吹き口が固定されてて、弁もついている)
が、導入された。
しゅー、ふー、しゅー、ふー
フイゴが音をたてて、空気をカマドの中に送り込む
既に、カマドの中の土器の底は真っ赤であり、その温度が高いことを示している。
もちろん、中身も真っ赤だ。
さて、ここで思い出して欲しいことが2つほどある。
1つは、孔雀石は天然の者で不純物を多く含んでいることだ。
ナナッシはなるべく緑色の部分を削りだしたが、それでも多くの不純物を含んでいる。
もう1つは、レンガと土器の素材である粘土のことだ。
赤茶けた村の土は、多くの人の想像どおり鉄分を多く含んでいる。
さらに、土器としては現代のものより低温で焼かれている。
こんな土器を長時間高熱にさらすと、当然脆くなる。
ゆえに結果はどうなるかというと・・・・・
土器の中に赤いどろりとしたものがたまり始めたときに
土器の底が抜けた。
カマドの中には暗褐色のなぞの物体が土器の破片と墨と石のようなものが
混ざり合った何かがあるだけだ。
3時間ほど汗だくになって作業した結果がこれである。
でも、まぁ、以前よりは進歩した・・・・・・・のか?
参照
最終更新:2005年06月17日 15:21