名前:ロイド・シャーロット
年齢:19
種族:人間
装備:『シャーロットの魔術剣』
シャーロット家特性魔道具の一種。魔術行使の補助的な役割を担う「杖」としての属性はもちろん保有しており、マナを込めて振るうことで「ウィンドアロー」を発動することができる。厳密に言えば大規模魔術が込められた兵器級の魔法具なのだが、戦争の集結と共にその力のほとんどは彼の兄、姉たちの手によって封印されてしまい、シャーロットの魔術師の中で唯一冒険者業をしている彼に授けられた。そして、現在の彼はそれを解除する術を持たない。

魔法:『アダマント』
便宜上これは魔法のカテゴリーに分類されるが、厳密に言えば、「自分または仲間に迫りくる攻撃の正体を推測し、即興的にその攻撃に対して最も有効にはたらく土属性の防御術式を大雑把に組む技能」そのもの。例えばそれが物理攻撃であれば、形状、質量、速度などを主観的に計測し、最もその攻撃を受けやすく、かつ無駄のないような大きさ、分厚さ、硬さの壁を展開し、それが炎や風であれば各属性に対し最も有効な壁に調整する(要するにコスパ最強アースウォール)。しかし、「視認すること」が条件なので視界外からの奇襲は対応が難しく、集中力も要するので連続の使用は負担が大きい。四年に渡る戦争経験により培われていった「目」と幼少期からの英才教育が生んだ高い魔法の制御能力。その二つが両立してこそなせる技術である。努力で勝ち取った技であるためか、これを使う時のロイドはどこか自慢げな顔をしている。

『デザートキャスター』
あらかじめ「土が存在する空間」を指定し、その土を砂へと変換する魔法。特定動作で半径1メートルほどの空間がまず砂場に変わり、マナを注ぎ込んだ分だけその領域は広くなる。砂場は土よりも遥かに動きにくい場所で、決まれば相手の動作のほとんどを大きく制限することが可能だが、基本的にマナの消費量が馬鹿にならないので、大型の魔物に対して使うことがほとんど。

『固有技能:星震魔法』
──彼らの「声」は、星を越える。
シャーロット家に代々継承されている門外不出の技能。夜空に浮かぶ遠い星、そこに存在する精霊へ語りかけることで、異星の精霊魔法を行使する技術。シャーロットの魔術師はみな、どこかの星の魔術に特化しており、それはロイドとて例外ではない。

『夜空は暗闇にあらず《ガイド》』
ぼんやり光る小さな球体を計三つ生み出す下位の星震魔法。神聖魔法の「レイ」よりも遥かに弱い光だが、持続性には長けているので、これがあれば洞窟や暗所でもある程度積極的な活動が可能になるだろう。

『吠える天空の焔《シリウス》』
”ロイド担当の星”、シリウスの精霊の力を行使する魔術。その意味は熱病、干ばつの予兆、そして「光り輝き、焼き焦がすもの」。詠唱を始めると青白く輝く、極めて高い熱を帯びる球体が生まれ、言葉を紡ぐ度にその球体は大きくなる。その後、細かい指示(精霊魔法的に言えば”乞い願う”)によって球体を変形、射出、放出する。彼が得意とする土属性魔法と対象的に極めて攻撃性の高い魔術で、火属性魔法とは違って「撃つ、放出する」以外の融通はきかない分、威力と貫通力に優れており、基本的に皮の防具、木の盾などを貫通できる火力を秘めている。”基本的に”なので、詠唱時間に比例して威力は大きくなる。

この星は本来凶星で、それを知ると一般人からはあまり良い顔をされないが、魔術師的には別にそこは問題ない。強くて、御せるのなら、なんだって構わない。ただし、「凶星の力」を使っているという事実が現在の彼の性格を形成することに一役買っているのも、確かなことである。

或いはそれさえ克服できれば、彼は本当の意味で「星震魔術の使い手」になるのかもしれない。

備考:少年兵として先の戦争に参加した若い魔術師で、土属性魔法のエキスパート。シャーロット家──代々宮廷魔導師を務める一族──には優れた魔術師が多いことで有名で、ロイドもまたその一人である。あるのだが、合わせて八名いる彼の兄姉たちは揃いも揃って超ド級の魔術の才の持ち主であるせいで、自分がすごい人間だとは欠片も思えずにいる。いっそ機械的と言えるほど乱雑な言葉遣い、そして何事にもドライ性格をしているのは、つまり自分への自信の無さの表れなのだ。

戦後、シャーロットの魔術師らは宮廷魔導士として王に仕えた。しかし幼少の頃から兄姉にコンプレックスを抱いていた彼が素直にそんな道を通る訳がなく、家族の誘いを蹴って冒険者になることを決意した。ロイドはもう勘当されているつもりで冒険者業を続けているが、家族側は別にそんな意識はないし、ロイドは今でもシャーロットの一員だと疑いようもなく思っている。つまり、全部全部彼の被害妄想に過ぎなくて、彼はまだ、思春期の真っ只中なのだ。

募集:
※付属ステータス(鯖主がプロフィールから独断と偏見で付けたもの。ロールプレイをする際の立ち回りに加味してください)
血統/魔法のエキスパート、シャーロット家の血筋。(魔法の描写に有利判定がある。)
才能/血だけではない。貴方本来の力。(魔法の描写に有利判定がある。)
堅固/才能、努力、その壁を乗り越えた。(好きな範囲に、即座にアースウォールを展開できる。/奇襲、待ち伏せの攻撃を防ぎやすい。)
吠焔/光り輝き、焼き焦がすもの。(高威力の球体を相手に投射できる/詠唱すればするほど威力が上がる。)
猜疑/劣等感に曇った眼は正しく物事を見定められない。(無意識に劣等感を感じている。全ての魔法の判定を一段階下げる。)
若年/青年よ、大地を抱け。(冷たい態度が相手の心象を悪くする。NPCからの好感度が低い状態から始まる。)
最終更新:2022年07月06日 01:24