白桃伝説
第一話『始まりはお遊び』
長ったらしい説明を終え、雛苺へとにじりよる雪華綺晶
ただ呆然と立ち尽くす雛苺
不意に…唇が重なった
その口付けは器を奪うための行為…故に愛など皆無
「私は私を補って至高の少女になるのです」
しかし、喰われる(性的な意味で)と直感で悟った雛苺は雪華綺晶を押し倒していた
「!?」
「ヒナが先に食ってやるのなの!」
「えっ!?ちょっ…!」
プランを完全に狂わされた雪華綺晶は混乱に陥り、
抵抗する間もなく体を苺の蔓に縛られる
「お返しなのー!!」
「んぐぅぅぅ!ん~!」
それは先ほどの軽い口付けとは真逆の、痛みすら感じるディープキス
「許さないの!まだまだこれからなの~!!」
「謝りますからやめてくだ…ぴゃーーー!!!」
雪華綺晶の言葉は完全に無視され、雛苺の攻めが始まった
「ひぃぁぁぁぁぁ!」
体の自由は既に無く、足はM字に開かされ、膣内を苺の蔓に犯されていた
「う、動き回って…!もうっ…やめっ…苦しいぃぃ!!」
「ヒナをジャンクにしようとした罰なの!黙って受けるの!」
「イヤァァァァァ!!」
何度目かわからない絶頂を迎えさせられる雪華綺晶
対する雛苺は特に力を使ったというような感じすらなかった
「許して下さい桃薔薇のお姉様ぁぁぁぁ!!」
「もう100回言ったら許してあげるの!でもその前に100回イくかもしれないの!」
「許して下さい桃薔薇のお姉様!許して下さい桃薔薇のお姉様!許して下さい桃薔薇のお姉様!…」
一時間にも満たない攻め
しかし、雪華綺晶が受けたダメージは心身とも想像を絶するモノだった
「許して…下さい…桃薔薇の…お姉様ぁ…」
「100回目なの!ヒナの下僕になれば許してあげるのよ!」
「はい…なります…」
言われなくても着いて行くつもりです
そう決意した雪華綺晶だった
「そうと決まれば真紅達も手込めにするのー!」
白薔薇と桃薔薇
二人の乙女による物語が今、幕を開けた
「真紅…紅薔薇のお姉さまから狙うのですか?」
「う~いきなり真紅はちょっとしんどいの…」
最も仕返したいドールだが、実力面で適わない
情けない話だが、長い下僕生活でそれが身に染みている
「でも…ヒナは一人じゃない」
「?」
「雪華綺晶と二人ならできると思うの!」
「!////」
例の事件ですっかり雛苺の下僕と化した雪華綺晶は、嬉しさに頬を染めた
もはやアリスゲームなど眼中にないだろう
「でも確実に遂行するためには…もっと仲間を作る必要もあると思うの!」
「と、言いますと…」
水銀燈、蒼星石、真紅以外で戦闘力の低そうなドール…
二人は分かり合ったように頷いた
「黄…」
「翠星石しかいないの!次は翠星石を狙うの!」
「は、はい!」
二人はジュンの家に向かって歩を進めた
「ところでさっき何て言おうとしたの?」
「黄薔薇のお姉さまと…」
「黄…黄……そんなのいないの」
「…そうですね」
ジュンの家では皆が心配しているとも知らず
雛苺の計画は進んでいく…
「ここがジュンの家の物置なの」
「埃っぽい…」
物置にある鏡から出てきた二人
雪華綺晶に殺されそうになった恐怖や、ジュンの家に帰って来れたという感動はもうなかった
と、言うより最早気にしていなかった
ただあるのは──
「翠星石を…襲う!」
「強行手段ですか?」
「違うの…ヒナの予想が正しければそろそろ…」
階段を降りる音が聞こえた
重い足取りじゃないことから、ドールとわかる
「蒼星石の帰宅時間なの…隠れるの!」
小柄な体は隠れやすく、いろんな物があるこの部屋では、ピンクや白の衣装も目立たない
そして、物置のドアが開いた
「ジュンとのりは買い出しで真紅はくんくんに夢中ですぅ」
「仕方ないよ。僕もご馳走になりたかったけど今日はマスター達がちょっとね」
「残念ですぅ…」
絶好のチャンスだった
いつもなら皆そろって蒼星石を見送ったが、今日は翠星石のみ…
なら蒼星石が帰った後に襲えば…
雪華綺晶をつれて様子見の予定だったが、上手くいけば今日中に翠星石を手込めにできるかも知れない
「蒼星石…」
「ん?」
「その…////」
急に赤面する翠星石
蒼星石は何かを悟ったのか、物置のドアを閉めた
「そうだね…最近ご無沙汰だったもんね」
「あっ…」
蒼星石は翠星石に詰め寄り、壁に押さえつけ、片手を封じた
「真紅が来たらマズいですぅ…」
「くんくんが終わるまでは来ないよ…それに、逃がさない…」
「あぅ!んっ…」
深いキスを交わす翠星石と蒼星石
まさかの展開に雛苺と雪華綺晶は固まっていた
こいつらアホだろ
そう思っても仕方ない光景だった
背中を向けて隙だらけ、オマケに本人達は性行為に夢中
ここで襲えば蒼星石も倒せるかもしれない
…だが、できなかった
しようとも思えなかった
(すごく…綺麗なの…)
何故なら見とれていたから
そういう他なかった
翠星石が好きとか蒼星石が好きとかではなく、単純に美しいと思えた
(チャンスです桃薔薇のお姉様…襲いますか?)
(ダメ…二人を邪魔しちゃ…ダメ)
せめて終わるまで見ていたい
そんな雛苺の気遣いを知るよしもなく、二人はさらにエスカレートしていた
「どうしたんだい?息が荒くなってるよ?」
「あっ…はぁ!…イジワルはやめるです…」
「嫌ならやめるよ?君の口に聞いてみようか」
「やっ!そっちは…あぅ!」
蒼星石の手が翠星石のスカートの中へと消える
直後、翠星石は崩れ落ちるように座り込んだ
「こんなに濡れてるのに…よく言うよ」
「言わないで…ですぅ…」
「嘘つきな子にはお仕置きだね」
「んんぅ…んくっ!」
再び唇を奪いながら性器を弄る蒼星石
スカートのせいで見えにくいが、翠星石の反応から何をされてるのか察しが付いた
「イっちゃ…です…」
「聞こえないな…もっと大きな声で言わないとやめちゃうよ?」
「イキそう…ですぅ!イっちゃ…あぁぁ!」
涙目になりながら絶頂を迎えた翠星石
手に付いた愛液を舐めとる蒼星石
その仕草も美しいと思えた
「次は翠星石のターンですぅ!」
蒼星石に飛びかかり、押し倒す
しかし、蒼星石は冷静な顔でその後の行為を制止した
「今日はここまで…もうすぐくんくんも終わるし…真紅が来ちゃうからね…」
「そんな…ずるいですぅ!」
「また今度いっぱいしよう…ね?」
「うぅ…焦らし放置プレイです」
ゴメンね、と謝り鏡へと消えた蒼星石
完全にやる気を削がれた雛苺と雪華綺晶は二人がいなくなった後も呆然としていた
「…桃薔薇のお姉様…」
「何なの?」
「私も濡れました」
「…」
「抱いてください」
「わかったの…今日は仕切り直しなの」
二人も鏡へと消えていった
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