第七話『天使堕天使』
「ハァ…ハァ…」
「ぜぇ…ぜぇ…」
あれから数時間…受け攻めを交代し、
数え切れないほどの絶頂を迎えた二人は、息を荒くして重なっていた
「や、やりすぎなのだわ…」
「あ…あなただって最後の方…すごかったじゃなぁい…」
「そりゃやられっぱなしじゃ…それより組んでくれるんでしょう…?」
「えぇまぁ…ねぇ…」
フラフラと起き上がり、服を着る二人
この疲労感では、正直行く気になれない
「明日で…いいかしらぁ…?」
「き、奇遇ね…私も今日は準備をして…明日にしようと…思ってたのだわ…」
「準備ねぇ……………あ!」
「…どうしたの?」
「良いこと思いついちゃったぁ…じゃあまた明日…ここに来なさぁい…」
「…わかったわ」
真紅が帰ると、教会は静寂に包まれた
「めぐに借りができるわねぇ…」
楽しそうな表情を浮かべ、病院へと向かった
―†―†―†―†―†―†―†―†―†―†―
「────うぅ!────あぇっ!」
(誰かの声…喘ぎ声…?)
「あぅぅ!─────うぇぇっ!」
(違う…呻き声…?でもこの声…聞いたことが…ある…それに僕…いつの間に眠って…)
「おはようございます。蒼薔薇のお姉さま」
「き、雪華…綺晶…!!」
目の前に雪華綺晶の顔
蒼星石を見下ろしている
体は茨で固定され、頭を雪華綺晶の膝に乗せられていた
「…あれをご覧ください」
「…!!」
首を持ち上げられ、前方を見る
さっき聞こえた呻き声の主がそこにいた
目隠しをされ、体の自由と口を苺の蔓で封じられている翠星石
そのまま空中に吊り下げられ、膣内も蔓で犯されていた
そして横には雛苺──
「翠星石!!翠星石ぃッ!!」
「無駄です。髪の毛で見えませんが、耳栓もしてありますから」
「あ、蒼星石起きたの?おはようなの」
無邪気そうな笑顔で言う雛苺
「翠星石を離せぇぇぇ!!」
「捕まってる分際で…よく言えたものですね」
「翠星石!翠星石!返事をして!!」
「…ですから聞こえません。…ホントにあなた達はお互いの事が大好きなんですね」
「うるさい!」
「今、なぜ翠薔薇のお姉さまがあんな目にあってるかわかります?」
「えっ…?」
「蒼薔薇のお姉さまは、あなたのせいで捕まった。今から壊します
と、脅したら
何でもするから蒼星石には手を出さないで
って泣きながら言ったんですよ。だから何でもさせて頂いているんです」
「そんな…!」
「あなたは翠薔薇のお姉さまのおかげで生きているのです。黙って見ていてください」
「翠星石…!」
愛する姉妹を目の前で陵辱される
見ている蒼星石にとってまさに地獄絵図だが、受けている翠星石にはそれ以上に過酷な状況だった
何も見れず、何も聞けず、ちゃんと約束を守っているか、蒼星石が無事なのか否かもわからない
「情報を遮断されると、恐怖感が何倍にもなるんですね…そういうのを利用したプレイもあるみたいですが」
雛苺は翠星石の膣から蔓を引き抜くと、如雨露を手に取った
「ほら、ちょうど如雨露攻めが始まりますよ。私が翠薔薇のお姉さまにされた事です」
「やめて…やめて…!」
「あなたがやめてと言っても、本人が何でもしますと言ったのですから…しっかり見てあげてくださいね」
その先端を膣にあてがうと、一気に最奥部にまで挿入する
「あぁぁうう゛ぅぅ!!」
一際大きな呻き声を上げる翠星石
乱暴にピストンさせる雛苺
今まで膣に入れていて愛液がべったりついた蔓を、容赦なく翠星石のお尻に突っ込んだ
「ううぅぅぅあぁぁ!!」
翠星石の膣から愛液が飛び出す
快楽を伴わない絶頂を迎えた
それでも、蔓は直腸で暴れるのをやめない
如雨露攻めもますます激しくなる一方だった
「もうやめろぉぉぉぉぉ!!!!!」
部屋に響く叫び声
それと同時に、全身に巻き付く茨がさらに蒼星石を強く締め上げた
「痛ッ!!ぁ…あぁ…っ!!」
激痛の最中に捉えた一瞬の映像
不気味に歪んだ雪華綺晶の顔…
「三度目ですよ…?聞き分けのないお姉様は痛い目にあってもらわないとならないようですね」
「な、何っ…んぅ!?」
髪の毛を掴み、後ろに引っ張る
頭上の雪華綺晶に顎を突き出す形となった蒼星石の唇を、乱暴に奪った
「うぅ…ぐぅっ!」
口内を味わいながら、上下を茨で圧迫されて普段以上に膨らみが増した胸も弄る
その度に茨の痛みと不快感が、蒼星石の体を駆け抜けた
(苦しいっ…!)
無理な体勢と不自由な体が、さらに負担を募らせる
だけど当然だ
自分は捕まっているのだから
(苦しい…けど…翠星石は…こんなもんじゃ…)
大好きな姉の苦しむ姿
例え何があったって忘れられないだろう
これから何があっても、どこへ行っても
だから僕も耐えるよ
意味があるかわからないけど──
「きーらーきー!」
その苦しみが、不意に途切れる
雛苺が雪華綺晶の動きを制止した
「翠星石は約束したの。約束破っちゃメっなのよ」
「…申し訳ありません桃薔薇のお姉さま…つい」
「わかったらいいの」
雪華綺晶の頬に軽くキスをする雛苺
そんな姿は天使のようで…
だけど今は悪魔のようで…
「雛苺…翠星石を…離して…」
無駄かも知れないけど、雛苺に言わないと意味がない
どっちにしたって絶望しかない
「だったら…今度は蒼星石が何でもするの…?」
問いかける雛苺
意外な言葉に驚く蒼星石
今、目の前で翠星石にしている攻めの代わりになるの?
そう聞こえた
「…する…するから…!もう翠星石には…何も…しないで…!!」
蒼星石の目から涙が流れる
いや、攻めを見せられているときから既に泣いていた
雛苺が如雨露を抜き、手に持って近づいて来た
「これをここに入れられるのよ?耐えれるの?」
蒼星石の服の上から如雨露で性器をなぞる
「それで…翠星石を…離してくれるなら…」
普段の蒼星石からは聞けない、弱々しい返答
「…その言葉を…待ってたの…」
ニヤリと笑う雛苺
しかし、脱がそうとはしなかった
「…?」
「蒼星石にはね…別の事をお願いするの」
「別の…?」
「それが成功したら、翠星石は解放するの」
「わかった…何を…何をすればいい…?」
「真紅を倒して連れてきて?」
ボロボロにして、立てないくらいに
と付け足して雛苺は満面の笑みを見せた
本当の苦しみは、まだ始まってすらいなかった
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