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白桃伝説 第八話『白桃』

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rozen-yuri

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第八話『白桃』


「一晩あげるの…その間に考えて…?」

従わなければ、翠星石は間違いなく壊される
蒼星石が決断を下すのに、一晩も必要ない
それでも時間を与えるのは、肉体的な回復と精神的な追い込みだった
蒼星石と聴覚、視覚、体の自由を奪われたままの翠星石をそれぞれ隔離する
お互いの事が不安でたまらないだろう
だからこそ蒼星石は、真紅を倒す事に必死になる

「蒼薔薇のお姉さまの方は寝やすいように前で縛り、人工精霊も取り上げました…」
「ご苦労さまなの~…じゃあ寝ようなの」

とても疲れた様子の雛苺
雪華綺晶のミスで翠星石と戦闘、そして攻め、その後の蒼星石との戦闘、再び翠星石への攻め
一日でそれだけすれば疲れていて当然だった
ふらふらとベッドに向かい…座る

「きらきーも早く来るの…」

それが可愛く、愛おしく思え…無意識に雪華綺晶は雛苺を押し倒していた

「きらきー…?」
「桃薔薇のお姉さま…」
「…今日はダメなの…疲れたの…」

わかっている
だから

「今日は私が…してもいいですか…?」
「うゅ?きらきーが…?んっ!」

唇を奪う
驚いて咄嗟に手で押しあげようとする雛苺
その両手を両手で押さえつけた
さすがに雛苺相手に茨は使えない

「だっ…ダメなのっ!きらきぃ~~!」

何とか上半身を起こそうとする雛苺に優しく体重をかけ、体ごと押さえつける

「いつもよくしてもらってますので…今宵は逃がしません…」
「やっ…きらきー…あっ!」

耳、首筋と愛撫をしながら右手でリボンを解き、服を脱がせ始める
雛苺の左手は抵抗するが、無視できるほど微々たるものだった

「きらきー!きらきー…!ひゃう!」
「可愛いです…桃薔薇のお姉さま…」

下着に手を入れ乳首をいじくる
摘んだり抓ったりするたびに、可愛らしい声をあげた
する方は慣れた雛苺でもされることは初めてで、少し本気の抵抗をする
しかし、ジワジワと登って来るくすぐったさに似た快感が、雪華綺晶へ身を預ける事を促した 

「いただきます」
「あぅ!」

左手で雛苺の右手を封じたまま、もう片方の手を背中に回し抱き寄せる
臍の周りから乳首まで、丁寧に舌で舐めまわした

「やっ…あっ!…き、きらきー…!」
「んっ…んむっ」
「やぁーなの…きらきー!きらきー!」

もはや抵抗は口だけになっていた
完全に雪華綺晶を受け入れた証

「きらきー…はぁっ…うゃ…」

その名をもっと…その声でもっと…

呼んで下さい──これからも──!

雪華綺晶は支えている手を足へ回し、雛苺の左足を担ぐように持ち上げる
素早くその間に体を入れ少し強引に下着を脱がせた
露出する雛苺の割れ目
そこは既に多量の愛液で濡れていた

「桃薔薇のお姉さまの…お、おま…んこ…すごく濡れて…います」
「…そ、そんな事言わないでなの~!」

言葉攻めは逆に言う方も恥ずかしくなる
しかし、言われた方が恥ずかしかったらしく、雛苺の顔が紅潮する 

「失礼します…」
「あっ!舐めちゃやぁーなの!やぁーなの!ひぅぅ…!あっあっ!」

何度もキスはした
何度も唾液が混じり合った
何度も抱かれたイかされた
でも抱いた事はなかった
だが今は愛する人を抱いている
愛する人が自分の稚拙な舌技で悦んでくれている

「うっ…くぅ!やぁ…あぅ!」

クチュ…ヌチュ…
溢れる愛液を啜りながら、もっと欲しいと言わんばかりに舌を膣内にねじ込む雪華綺晶
その行為は容易に雛苺を絶頂へと導いた

「あぁっ…ひゃぅっ!!」

膣から飛び出す愛液も全て口内で受け止める
絶頂の余韻が収まるまで貪り続けた
やがて口を離し…雛苺の目の前で口内に溜まった物を飲み干す

「美味しいです…桃薔薇のお姉さま…」
「きらきー…」

寝ながらスッと手を伸ばす雛苺
何を意味するかを理解した雪華綺晶は、再び上から抱きしめた
そして今度は雛苺からのディープキス

「…きらきーの…えっち…」

ぷっくりと膨れる顔
怒っている様子はなく、逆に可愛かった

「でも…大好きなの…きらきー…」

そう呟いて眠りにつく雛苺

その大好きは愛してるという意味で取っても構いませんか?

誰かを愛するという行為を知らなそうな精神年齢の雛苺
その無邪気な寝顔を見ながら雪華綺晶は微笑んだ
何か拭いきれない不安を共に抱えて…

―†―†―†―†―†―†―†―†―†―†―

翌朝、蒼星石への決断を迫る
とてもやつれた目をしていて…寝てないだけでは出せない疲労感を醸し出していた

「それで…どうするの?」

聞くまでもない答えのために言うまでもない質問をする

「約束は…約束は守ってくれるんだよね…?」
「もちろんなの。ヒナは真紅が目的なのよ。だから真紅が…ボロボロの真紅が手に入れば翠星石はもういらないの」
「…わかった」

鋏を渡し距離を取る

「信用は…されてないんだね…」

背中を向け歩き出す

「…じゃあ…行ってくるよ…」

蒼星石は外へと消えていった

―†―†―†―†―†―†―†―†―†―†―

雛苺達は翠星石を閉じこめてる部屋へと向かう

「翠星石…」

返事はない
声も音も聞こえていないから当然の事
雪華綺晶が乱暴に頭を掴むと、ビクッと体を震わせた
耳栓を取り、会話のできる状態にする
だが目隠しは外さない

「翠星石」
「ひ…雛苺!?蒼星石は!?蒼星石は無事ですか!?」
「安心して…蒼星石は無事なの」
「蒼星石と喋らせて欲しいです!お願いです!」
「残念だけど…今は無理なの。翠星石を助けるために次は蒼星石が何でもしてくれてるの…」
「!!」

翠星石の頭に、自分がされた事が鮮明に蘇る

「蒼星石ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「うるさいです…翠薔薇のお姉さま」
「うぅっ!」

体を縛っている茨が強まり、喚くのをやめさせる

「蒼星石にはね、真紅を捕まえに行ってもらってるの」
「真…紅…?」
「翠星石のためなら真紅を倒せるんだって…」
「し、真紅を…倒す…?」

翠星石はスィドリームで真紅へ伝言したことを思い出す
その時に蒼星石の事も伝えた
だとすれば真紅からすれば蒼星石と会う事はおかしい
敵と見なされ…戦闘は確実

「もし…もし蒼星石が…負けたら…」
「その時はその時です。ですが強者同士がぶつかり合えばお互いただではすまないでしょう。結果的に紅薔薇のお姉さまが戦闘不能になってくださればそれでいい…」

蒼星石は捨て駒
そうとも取れる言い方

「うぅぅぅぅ…うぅぅ…」

蒼星石がやられ真紅も捕まる
そんな最悪の未来が容易に想像でき、涙が流れた
目隠しを外せば、それは雫となって流れ落ちるだろう

「行きましょう…桃薔薇のお姉さま…」

翠星石のいる部屋から出る
これまで作戦らしい作戦など立てていないが、それなりに上手く成り立っていることに雪華綺晶は感心した

「上手くいけばいいですね…」
「大丈夫なの…きっと上手くいくの!」

それが終われば、雛苺と雪華綺晶はずっと一緒にここで暮らそうと誓う
他のドールやアリスなど、知ったことじゃない

「もうすぐ…全てがここに集うのです」
「そして終わりが始まるの…」

抱き合い、キスをする
身長の差により見下ろす雛苺は、より愛らしいと雪華綺晶は感じた
やがて唇が離れ、二人の間に唾液の橋がかかる

「きらきー…」

名残惜しそうに見上げる雛苺
襲ってしまいたい衝動を抑え、雪華綺晶は抱きしめてる腕を離す

「続きは後のお楽しみです…私は蒼薔薇のお姉さまがどうなったのか見届けてきます」

本当に相打ちだったら、真紅を連れて来るのは雪華綺晶の役目

「う~…わかったの…」

不満そうな声を出す雛苺

「では…いってきます」
「いってらっしゃいなの!」

それでも最後は笑顔で送り出す
それに答えるように、雪華綺晶も微笑んだ 
 
 
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