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短編 蒼×薔薇2

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rozen-yuri

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だれでも歓迎! 編集

 
「……おはよう……ございます……」
「薔薇水晶、おはよう。珍しいね。君が寝坊なん……?」
「………………」ギュッ
「ど、どうしたの…?」
「……何処にも、いかないで…くださ、い…っ…」
「……恐い夢、見たの?」
「………」コク
「…大丈夫。僕は何処にも行かないから」ギュッ
「……約束、です…よ…」


「すー……すー……」
「ふふ、疲れちゃったのかな」
「くー……くー……」
「…あんなにはしゃいだ薔薇水晶見たの、久しぶりだなぁ……」
「…んんー……蒼星、石……」
「…くすっ。遊園地、また一緒に来ようね」
「…むにゃ……二人…きり…で……」

蒼星石におんぶされて、幸せそうに寝息をたてる薔薇水晶だった。


「優しくて哀しい…気持ちはいつどこで…育っていくのだろう…蒼い芽の中…」
「あ、その歌って…」
「…今日、CD屋さんで…偶然、見付けて……良い歌…ですね…」
「なんだか照れ臭いなぁ。歌ってる人がうまいからだよ」
「………思った、んですけど…この歌って、蒼→翠……ですよね……」
「えっ…そ、そうかな?」
「………ちょっと、だけ…ずるいです……」
「………ふふ」ギュッ
「っ…?」
「君だけ抱きしめる…腕は蔓となって…そっと絡みついて…離れたくない……………ね?」
「……………」ギュッ


「……はぁ……」
「まだ落ち込んでるの?薔薇水晶」
「…だって……文化祭の、劇で……お…お姫様を…やるなん、て…っ」
「僕だって気が付けば王子様役になってるし…まぁ、気楽に頑張ろうよ」
「……でも…、人前で…沢山の、人の前で……無理、です……」
「……薔薇水晶は、注目されるの苦手だしね。緊張するのはよく分かるよ。……よし、緊張しないおまじないしてあげる…」チュッ
「ふぇ…!?そ、蒼星石っ…!!」

(余計に…緊張、しちゃうよ……)


「…肉まん…おいしい…」モグモグ
「寒くなると食べたくなるよね」
「………」コクリ

「………ごちそうさま、でした」
「…なんか、何事もなく終わっちゃったね…」
「…んー、たまには…良いんじゃ、ないですか…?」
「…そうだね。たまには…ね」


「…………はぁ」
「薔薇水晶?どうかしたぁ?」
「…蒼星石が…最近、読書…ばかりで……」
「かまってくれないのぉ?」
「……」コクリ
「おばかさぁん。そういう時は、ちゃんと寂しいって言いなさぁい」
「…でも…蒼星石…本が好きだから…邪魔したく、ないです…」
「……はぁ、お人好しねぇ…。…じゃあ、こういうのはどぉ?」ゴニョゴニョ
「! そ、そんな事…言うんですか…?」
「このままが嫌なら、頑張ってきなさぁい」

「……そ、蒼星石…」
「……何ー?」
「……あ、あの……ほ、本と私…ど、どっちが…大切…?」
「…………へ?」
「…っ……その……」
「……くすっ…薔薇水晶の方が、大切」ギュッ
「! ………」ギュッ
「……最近、かまってなかったね……ごめん」
「……ぐす………暫く…ギュッて…してて、くれますか…?」
「…勿論」
「……えへへ…」


「……此処が、アリス学園…かぁ……」スタスタ

「…おっきな学園…入ったら…迷子に、なりそう…………あっ…!」ガッ

「(階段……落ちる…!!)」
――ドサッ
「…大丈夫?」
「…え……えぇっ!?(お、お姫様だっこされてる…!?)」
「学校見学の人かな?階段多いから気を付けてね」
「す、すみません……ありがとう、ございました」ペコ
「ううん。…あ、そろそろ時間だ。僕は今一年だから、来年会えると良いね」ニコッ
「!」ドキ
「それじゃあね!」
「……行っちゃった…」

「…………………この学園に…しようかな…」

ここから乙女の恋は始まる


「じゃあ、部活行ってくるね」
「…折角の休み、なのに…大変ですね…」
「一月に大会があるからね。冬休みも殆んど部活かなぁ…」
「…そう、ですか…」シュン
「……行ってきます」チュ
「! そ、蒼せ…」
「唇はクリスマスまでとっておくよ。それじゃあ」ニコッ
「…い、行ってらっしゃい……」ボフッ


「薔薇水晶、朝だよ。…薔薇水晶!……起きない…珍しいなぁ」
「…すー…」
「……可愛い…」
「…ん……」
「…………」チュ
「ふ…ぁ…」
「………っ……」ドキドキ



「……蒼星石」
「……はい」
「…どうして…朝から、私の…パジャマの、ボタンに…手をかけてるん、ですか?」
「……すみません。出来心です」
「…まったく……そういうのは、今夜に…して下さい」プンプン
「はい………ん?今お誘いを受けたような…」


「……ふぅ、大分…片付いた、かな?」
「こんにちは、薔薇水晶。お邪魔します」
「蒼星石…いらっしゃい」
「…すごい荷物だね。大掃除でもしてるの?」
「…お引っ越し、するので…荷物を…まとめてるんです」
「……え?引っ越し…?」
「はい。色々あって………蒼星石?」
「な、なんでそんな大切な事言わなかったの!?……離れるなんて…嫌だよ…!」ギュッ
「………蒼星石、お引っ越し先は…遠くないです」
「…へ?」
「家の外壁に、ちょっと問題が…あって……少しの間、違う家に住むだけです。…ちなみに、蒼星石の家に近く、なります」
「…そ、そうだったんだ……。ごめん、はやとちりだったね…」
「…ううん。むしろ、すごく嬉しいです…」ギュッ
「…これからも、よろしくね?」チュ
「…はい!」


「…今日も、いいお天気ですね…」
「そうだね。もう二月だから、大分暖かくなったし」
「…あの…良かったら……二人…きり、で……その……」モジモジ
「……ピクニックとかしたいね」クスッ
「! わ、私、頑張ってお弁当…作ります…!」
「ふふ、楽しみにしてるよ」ニコッ
「あ……い、いつ…行きますか?も、もう、ちょっと…暖かくなってから…とか?…」
「うーん…、僕はちょっと寒い方が良いなぁ」
「? どう…して?」
「…だって、寒い時はこうやって手を握れば…温かくなるでしょ?」ギュッ
「! …そ、そう、ですね…」
「……顔、真っ赤だよ?」クスクス
「だ、誰のせい、ですか…!」
 


   
「…蒼星石…お姉、さま」
「ん?何、薔薇水晶」
「…これ…」
「わぁ…、綺麗な花束だね。どうしたの?」
「…今日、は…母の日…だから、お母さんの…代わり、を…してくれる…お姉さまに、感謝…」
「そっか…ありがとう、薔薇水晶」
「…お姉さま、今…幸せ?」
「…うん。とっても幸せだよ。薔薇水晶は?」
「お姉さまが…幸せ、なら…私も…幸せです…」ニコ
「ふふ、可愛いなぁ」ギュッ
「く、苦しい…ですよぉ………えへへ」

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