金糸雀「お姉様っ!」
水銀燈「ちょっ、金糸雀!」
金糸雀「えへへ~///お姉様かしら(スリスリ)」
水銀燈「や、やめなさい金・・・あんっ///そっ、それに・・・お姉様って呼ぶのやめなさいってあれほど・・・きゃっ///」
金糸雀「二人きりの時くらいお姉様って呼びたいかしら~。それに・・・水銀燈はカナのたった一人の姉かしら~///」
水銀燈「金糸雀・・・///」
金糸雀「お姉様大好きっ!!かしらっ!!!///」
水銀燈「あん!もう金糸雀はどこ触って・・・やんっ///」
「う~寒いわあ・・・・」
気付けばもう11月の中ごろで季節は冬に近い。
大学に入ってからは時間が経つのがとても早く感じる
というがまさにその通りだった。
今日は1講義目からあるので冷たい風が吹き荒ぶ中
学校へと向かっている。
すると後ろから馴染みの声が聞こえてきた。
「水銀燈~待ってかしら~」
「金糸雀?」
後ろを向くと顔を赤くしながら走ってくる金糸雀の姿があった。
寝癖の髪はピョコピョコと揺れているのが何とも可愛らしい。
彼女とは同じ大学なのでよく会ったり遊んだりする。
「やっと追いついたかしら~」
「あら、貴女も今日は1講からあるの?」
「そうよ、私は朝に弱いから1講に出るのは今日が始めてかしら!」
「・・・威張って言うことじゃないと思うけど」
半ば呆れながらそう答えてやると
「成績優秀な人が言うことはやっぱ違うかしらー」
「フフッ」
顔を膨らませながら憎まれ口を叩く金糸雀。
そんな姿も実に微笑ましい。
「クシュンッ」
「水銀燈、大丈夫かしら?」
「へ、平気よ」
冷静を努めてそう答えるが、生憎今日はマフラーも手袋も
して来てないのでより一層寒く感じる。
このままじゃ風邪ひいちゃうかも・・・・・
「しかたないかしら、よいしょっと」
「ちょ、ちょっと金糸雀、何してるのよ?」
「何って、水銀燈が寒そうだからカナのマフラーに入れてあげるのかしら」
「べ、別に私は寒くなんか・・・・」
「そうやって無駄に強がる所は悪い癖かしらー」
「なっ・・・・・」
図星を突かれたので何も言えない・・・・・
何か悔しい。
何故かこの子の前だけではいつも部が悪い。
「暖かいでしょう?」
笑顔でそう尋ねてくる金糸雀。
何故か胸の鼓動が早くなるのを感じた。
「・・・ええ、そうね。とても暖かいわ」
大学までの道のりがいつもよりとても短く感じた。
「はあ、あの子遅いわねえ・・・・・」
雪が黒いアスファルトを白に染めていくのを見ながら
呟いた。
今日は金糸雀がうちに来る予定になっている。
あの子とは大学も一緒なのでよく遊んだり飲んだり
する仲で、他の姉妹達よりも親密な関係とも言えるかもしれない。
「まったく・・・どこで何をしているやら・・・・・」
さかのぼる事昨日
「水銀燈、明日空いてるかしら~?」
「明日?ヤクルト何本飲めるかのギネスに挑戦しようと思ってたくらいねえ」
「・・・・・そんなギネスがあったなんて知らなかったかしら」
少し呆れた顔でそう言う金糸雀。
「で、明日が何?」
「ああ、えっと明日、水銀燈の家に行ってもいいかしら?」
少し躊躇いガチにそう尋ねる金糸雀。
気のせいか顔が少し紅くなってる気がする。
こんな表情で言われたら断れるはずも無い。
「ええ、いいわよお。なんなら泊まっていく?」
「いいのかしら?」
「ええ」
とっさに頭に浮かんだことを言ってしまった。
べ、別にイヴに一人でいるのが寂しいとか金糸雀と一緒にいたいから
とかそんなんじゃないわあ。
「やったー、じゃあ明日六時くらいに行くかしらー」
「ええ」
「また明日かしらー水銀燈」
回想終了
「はあ・・・・」
と溜息を吐いていると
ピンポーン!
「やっと来たわねえ」
小切れいいチャイムの音が部屋に響き渡る。
急いで玄関へ向かう。
ドアを勢いよく開けてやる。
「うう、遅れてゴメンかしら~」
「・・・もういいわ。入りなさい」
「お邪魔しま~す!」
あんな可愛い表情で謝られたら文句を言う気も失せるというものだ。
「私は夕飯の準備をしてくるから貴女はコタツにでも入ってなさい」
着ていたコートを丁寧にハンガーに掛けてコタツに潜り込む金糸雀。
「暖かいかしらー」
「はい、出来たわよお」
「わあ、おいしそうかしらー」
「ヴォジョレもあるけど飲む?」
「いただくかしらー」
「「メリークリスマス」かしら」
楽しい夕食が始まった
「おいしかったかしらー」
「ええ、上出来ね」
「あっそうだ、水銀燈にプレゼントがあったかしらー」
「私に?」
「はい、これ」
「あ、ありがとお・・・・・」
正直プレゼントなんて貰えるとは思ってなかったのでかなり嬉しい。
鮮やかなラッピングの箱を開けてみると綺麗なペンダントが入っていた。
「とても綺麗ねえ、ありがとう金糸雀」
「カナのとお揃いかしら♪」
「ちょっと恥ずかしいかも・・・・・・」
「えへへ~」
そう言って私の腕に抱きついてくる金糸雀。
私も彼女に寄りかかる。
今日はとても素晴らしいイヴになった
「何で正月って面白い番組やってないなのかしらー」
「私に言われても知らないわあ」
「そうだ水銀燈、神社に行くかしらー」
「え~今から?もう夕方よお」
「善は急げって言うでしょ?即実行なのよ」
「分かったわあ・・・」
この子に笑顔で言われると断ることが出来ないのはなぜかしらあ・・・
「早く行くかしら、水銀燈」
「っ///」
急に手を繋いでくる金糸雀。
私の胸は驚くくらい鼓動が早く鳴っていた。
「この時間は空いてるかしらー」
「空いてるというより誰もいないわあ」
「じゃあ、まずは私から。エイッ」
賽銭の音が当たりに響く。
ガランガランッと鐘を鳴らし、手を合わせること数十秒
「次は水銀燈の番かしら」
「ええ」
この子は何をお願いしたのかしらあ・・・
ガランガランッ パンパン
今年は金糸雀と・・・・・できますように
「さあ、帰りましょう」
「水銀燈は何をお願いしたのかしらー?」
「今年もヤクルトがたくさん飲めますようにってお願いしたわあ」
本当のことは恥ずかしすぎて言えないわあ
「あいかわらずかしら水銀燈」
「そういう貴女は何をお願いしたの?」
「今年も水銀燈と一緒に仲良く毎日送れますようにってお願いしたかしら♪」
「なっ////」
「水銀燈、顔真っ赤かしら?」
「う、うるさい!」
急に吹く冷たい風が火照った頬には心地良い。
どうやら今年も素晴らしい年になりそうだ。
朝の登校
銀「はあ、もう冬ねえ」
金「水銀燈は冬が嫌いかしらー?」
銀「ええ、寒いし雪降るしあんま好きじゃないわね」
金「カナは冬好きかしらー」
銀「なんで?」
ギュッ
銀「ちょ、ちょっと金糸雀///」
金「こうやって水銀燈と温かさを分け合えるからかしら」ニコッ
銀「バカ…そんなことしなくても…///」
(アンタのその暖かい笑顔で十分よ…なんて恥ずかしくて言えないわねえ)
お昼ご飯
銀「今日は寒いからうどんにしたわ」
金「私もかしらーってうどんとヤクルトって合うの?」
銀「病み付きになるわよお」
金「そ、そう…」
「いただきます」
金「美味しいかしらー」
銀(金糸雀の口にネギがついてる、よしさっきのお返しでも)
銀「ほら、ネギが付いてるわよ」パクッ
金「!!」
銀(フフッこれで驚くこと間違いn)
金「あ、ありがとうかしら///」
銀「えっ、あ、ええ…///」
銀(何でこうなるのかしらあ…///)
金(水銀燈ったら分かりやすいかしら♪)
帰り道
金「やっと終わったかしらー」
銀「貴女は殆ど寝てたでしょ」
金「眠くて仕方なかったかしら」
銀「はいはい、さてと貴女今日は何が食べたい?」
金「う~ん水銀燈!」
銀「ブフッゲホッケホッ」
金「冗談かしら」
銀「まったくもう…」
銀(なんだ冗談か…)
金「…水銀燈がしたいならいつでも良いからね///」ボソッ
銀「へ…」
金「家まで競争かしらー」
銀「ちょ、ちょっと待ちなさいよお///」
金(私って卑怯者かしら)
END