安全装置の基礎知識 総論
桜井先生は、JR福知山線脱線事故の衝撃(IV)―私の社会対応記録―の、
ここでいささか硬い話を補足しておこう。
以下、ATS等の説明を、日信ソフトエンジニアリング(株)内の鉄道における列車制御のお話-第3話 保安装置のお話のコピペで充てたと推測出来る。現在ファイルの削除により読めなくなってしまったが、
JR西日本脱線事故の背景と教訓(高圧ガス Vol42No12(2005))でも引き継がれてしまった。
このことは、全く同じ箇所で記述があやふやになる事と、中央線の話が唐突に出てくる事、同じ用語(例:インテリジェントATC)を用いていることを証拠としたものである。ただ、コピペなのに、AutomaticをわざわざAutoとしているのは、謎ではある。
安全装置の設置義務?
JR東日本の京浜東北線がデジタルATCの故障で4時間ストップにて、桜井氏は、
いまは、電車の安全運行のため、ATCの設置は、義務付けられております。
と述べておりますが、
鉄道に関する技術上の基準を定める省令
(平成十三年十二月二十五日国土交通省令第百五十一号)
の第五十七条
閉そくによる方法により列車を運転する場合は、信号の現示に応じ、自動的に列車を減速させ、又は停止させることができる装置を設けなければならない。ただし、列車の運行状況及び線区の状況により列車の安全な運転に支障を及ぼすおそれのない場合は、この限りでない。
とあり、所謂ローカル線ではされていない。
(法令データ提供システム から 鉄道に関する技術上の基準を定める省令をキーワードに検索すれば参照可能)