榛名山果樹園で働く女子院生の四方山話
注:2008年10月現在、公式に桜井氏本人のブログとは確認されていない。
しかし、内容がその思想だけではなく、文法や誤字に至るまで「桜井 淳の新・市民的危機管理入門」と酷似しているため、桜井本人のブログと判断した。理由とこのブログの顛末を以下に詳述する。
なお、2008年10月現在このブログが今後更新される気配は無いため、真相を突き止めることは困難である。
開設者のプロフィールについて
- このブログはタイトルが示すとおり自称「女子大院生」が開設している。
- 筆者によれば、経歴は以下の通り。
- 私立女子大の文学部英米文学科を卒業後、2年間証券会社に勤務、その後1年間進路について悩んだ末、出身校の大学院博士前期課程(修士課程)に2007年4月から通う。修了後は教員か作家になることを目指している。
ブログの内容について
- 当初のタイトルは、「榛名山の見える果樹園で働く乙女の趣味と社会時評」であった。
- このブログには最盛期で250ものエントリーが存在した(現在はその多くが削除・編集され6つになっている)。
- このブログでは「原子力」「事故」「評論家」といった桜井淳の得意とする分野の話が話題となることが多かった。
- 上記の話題の多くが「技術評論家(桜井?)から聞いた」「技術評論家(桜井?)のブログに載っていた」など桜井関連の話題であった。
- また、これらの分野についてそれなりの知識を持ったものでしか書けないであろう内容も多々あった。
- さらにその中には桜井氏本人でなければ書くはずのないことも多数含まれていた。
- 英米文学について「原著を読み、解釈論・用語分析論等の作業を進めています」といった米英文学関係の研究をしている旨の記述が頻繁にあった。
- ただし、上記に関して具体的な作品名や最近読んだ著書・評論・論文などの話題は全く無かった。
- 20代(あるいは30歳前後)の女性であれば当然持っている筈の常識が著しく欠如している。さらに、5,60代特有の表現も多く、その世代の体験に基づく話題がある(伝聞調をとってはいたが、明らかにリアルタイムで体験したとしか思えないような記述もあった)など、世代ギャップを感じさせる内容も多数あった。
ブログに対する疑問点・不可解な点
- 内容がまじめなブログにもかかわらず、自称として「乙女」を使うような女子大生はまずいないと考えるのが妥当である。
- 桜井氏関連の話題は幾らでも出てくるにも関わらず、「彼女」が志し高く大学院まで行って研究しているというシェイクスピアに関するエントリーは全くない。ブログには自ずと普段考えていることがほとばしり出てくるものの筈で、何故最も関心のある事柄をブログに書かないのか全くもって不自然である。
- それに反して、文科系の出身で全くの門外漢であるはずの筆者が、非常に専門知識を要する科学技術の内容のことを理論的にまとまった文章としてわざわざ記述しているというのは実に不可解である。
- そのようなバックグラウンドを持たないものが内容を理解するというだけでなく、より積極的に社会に対して意見を述べるというところまで行けるということは全く不思議である。
- また、人によって程度の差こそあれ、多くの女子大生(さらに一般にブログ開設者)がたとえば大学での出来事など私生活をブログに掲載する中、そのようなことが全く無い(一応は紹介されていたが全く不自然なものであった)ブログというのも不自然である。
- そもそもタイトルの「四方山話」を(特に漢字書きで)いまどきの女子大生が使うとは考えにくい。
結論
- 「榛名山果樹園で働く女子院生の四方山話」の開設者は女子大院生ではありえない。
- 言葉遣い、内容などから推測して開設者は桜井淳と推測するのが妥当である。
「榛名山果樹園で働く女子院生の四方山話」その後
- 当初のタイトルは、「榛名山の見える果樹園で働く乙女の趣味と社会時評」であったが、さすがに今時自称「乙女」はないだろうと気が付き?「乙女」を「女子大大学院生」と変更し、さらに「女子大院生」としたが、結果として奇異な表題となっている。
- さらに2008年1月下旬には「(休職中)」が追加された。そして2月上旬には、「榛名山の見える」を「榛名山山麓の」に変更した。
- 当初から、内容(設定)にミスや矛盾が多く、多くの指摘のコメントが寄せられていたが、それらをすべて「妨害行為」としながらも、コメントを削除し記事を修正していた。
- しかし、あまりにもひどい内容に(?)、2008年2月中旬には、「突然の最終回宣言」とともに、大量のエントリーを削除した。あるいは2chの桜井スレがお祭り騒ぎになったのに開設者が気づいたか。
- しかしながら、最終回宣言後も、タイトルを「榛名山の果樹園で働く女子大院生Aの趣味と社会批評」、さらには、「~女子大院生のメモ」、「~女子大院生の生活メモ」、「~女子大院生の四方山話」、「女子院生の四方山話」[2月25日現在]とほぼ毎日コロコロと変更しながらも精力的に更新を続けていた。
- 2008年10月現在確認しているところでは、このブログの最終更新日は2008年2月27日である。一方こちらの項目で取り上げている文明論研究ノートは最初の記事が2008年2月28であり、文明論研究ノートの開設者も桜井であるという推測が正しいならば、見事に時期が一致する。